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注意

 

これは電波系馬鹿小説です。

42分小説ですので質は―――悪いです。

そして気が向いたら更新する―――かも知れません。

 

 

 

 

 

BURST!

 

 

 

 

 

「幽閉結界に入ったのは知っていたが・・・まさか破るとは思わなかった・・・」

驚いた表情の先生の姉は感心したように頷いた。

「青子の奴は既に帰らせた。奴は細かな仕掛けを察知できないからな」

───と言うことは俺が引っかかってしまっただけかわざと俺を閉じこめたか・・・

どちらにせよ間抜けな話だ。

「で、俺をどうするつもりだ?」

彼女にとって俺のしたことはよほど屈辱的だったのだろう。

でなければここまですることもないのだから。

「その・・・興味が湧いてな。要件を聞きたいと思ってな・・・」

そう言って先生の姉はクルリと背を向ける。

「そうか。感謝する」

俺は少し息を吐き、礼を言った。

「さ、さぁ中へ入れ」

どことなくギクシャクした動きを見せている。

「ああ───そう言えば名乗っていなかったな。俺の名は志貴。今は遠野志貴と呼ばれているが本来は七夜志貴と言う」

「七夜・・・よかった・・・

何か聞こえた気がしたがあまりにも小さい呟きだったので聞き取れなかった。

「私の名は蒼崎橙子。橙子と呼び捨てでも構わん」

「了解。では橙子さんと呼ばせて貰います」

橙子さんは俺に背を向けたままブルリと震える。

「ぁぅ・・・よ、呼び捨てで呼んでくれ。言葉遣いも今までと同じで構わないぞ」

―――震える程イヤだったのだろうか・・・

「分かった。で、俺について何か質問事項はあるのか?」

部屋に入り、更に奥の部屋へと向かう。

「恋人とか大切な人はいるか?」

「いない肉親と呼べる者達は全滅したらしいからな」

もし失敗した時のためだろう。

「そうか・・・」

安堵のため息は何を意味しているのだろうか。

余程大変なモノらしい。

俺は呼吸法を用いて出来る限り緊張しないように勤める。

「そこに横になってくれ」

橙子はテーブルのようなモノ上に枕を置き、そう指示した。

「服は、脱ぐのか?」

「・・・ああ、そうしてもらうと、助かる」

俺は上半身だけ脱ぎ、横になった。

「・・・・・・始める前に、一つ聞きたい」

「何だ?」

「私を捕まえた際、何故きつく封じなかった?」

―――ああ、あの事か。

「攻撃を止めさせるためとは言え女性に手を挙げるのは本意ではない。だから無理に締め上げる必要はない」

腕は僅かでもロックしていればいい。

筋肉の動きから行動は予測できる。

「そうか―――参考になった」

「それに、あまり力を入れると折れそうで怖かったからな」

自分の緊張を紛らわせるためとはいえ、そんな悪質な冗談を言ったことをすぐに反省した。

「スマン。忘れてくれ」

「あ、ああ・・・・・」

俺はゆっくり深呼吸をすると目を瞑った。

「――――――始めるぞ」

そんな声と共に殴られてもいないのに頭に強い衝撃が走り、俺は意識を失った。