2019年4月21日

半死半生

──────↓以下、本日の短編(ネトゲキャラ転生と思いきや・・・)↓──────

「ふむ。ここは特異点という異相の連続時系列世界と言った所と考えて良いのかな?」
「・・・えっと、そのように思っていただければ」
「しかし連続時系列という事はここで死者が出た場合は」
「・・・・・・」
「了解した。迅速かつ速やかに事を進め被害を最小限にすればいいと」
「あの、本当に黒騎士ルール様ではないのですよね!?」
「ルールとは名乗っているが、黒騎士というのは知らないな」
「では、傭兵部隊を指揮して自ら最前線に」
「まあ、3年ぶりの完全オフなのでね。仕事の事は聞かないで欲しい」
「3年ぶりって・・・それブラックどころの話じゃあ・・・」
「職場周辺であれば一日休みは不定期であったぞ?」
「不定期・・・」
何故か思い詰めた表情をする三人は放っておいて・・・先程からストーキングをしている輩の居る方を見る。
威嚇射撃でもしてみるか?
このキャラの状態で使える遠距離用の武器は・・・ああ、単発式のヤツだけか。
「そろそろ出てきたらどうだ?関係している護衛というわけでも無いだろうに・・・5カウント内に」
「っとお!?待て待て!なんだか無茶苦茶嫌な予感がしたぞ!?」
「「「!?」」」
武器を構えるとストーカーは慌てて姿を現した。
「サーヴァント!?」
「殺気助けるタイミングを外されてとりあえず様子見をしている人だ」
慌てて戦闘態勢を取ろうとする三人を手で制してそう答えるとストーカーは難しい表情で「あー」と呻いた。
「何となく気付かれているとは思っていたが、やっぱりか」
漂ってくるのは戦場に慣れすぎて自然体な強者の雰囲気。
ただ、何か違和感も感じる。
強化部隊とは違った違和感。
それに、サーヴァント?

 

2019年4月22日

修羅場の延長戦・・・だと?

──────↓以下、本日の短編(ネトゲキャラ転生と思いきや・・・)↓──────

なるほど。
このストーカーは過去の英雄だと。
しかし、英雄・・・
過去の英雄となると・・・アレか?対軍と一人で戦ったりしたトンデモ超人の類か。
「黒騎士ルール様も部隊の殿を務めた際に一人で敵軍を殲滅したと・・・」
黒騎士云々は知らないが、一部隊程度なら地の利を活用すれば何とでもなると思うが・・・
「・・・おいおい、この兄ちゃん洒落になんないぞ?
「やはり黒騎士ルール様ですね」
「おじさんは色々最強ですから!」
どうしよう・・・立花の信頼が信仰レベルだ。
私、立花に職業教えていないはずなんだが・・・
「やはり・・・敵?」
そして盾の少女に敵認定されている件について。
何なんだ?ヤンデレというヤツか?
いや、根は素直そうな子だ。きちんと説明すれば分かってくれる。

〜〜青年説明中〜〜

「はいっ!ルール様!」
「どうしてこうなった・・・」
懇切丁寧に説明しただけなのに立花と同じ状態に・・・
立花は立花で腕を組んで頷いているし・・・
オルガマリー女史、どうしてそんな潤んだ瞳でこっちを見ているんですかねぇ?
「流石だねぇ・・・よし、お前さん、俺のマスターになってくれ」
「断る」
「はあっ!?」
「俺ではなく立花の面倒を見てくれ。私はオフの時まで他人を指揮したくは無いんだ」
「えー?・・・今なら俺を自由にできるんだぜ?」
そう言って腕を組んで胸を強調する。
「違和感があると思ったら・・・実際男だろ」
「───へぇ?分かるのか?」
「・・・スカサハという名に心当たりは?」
「!!?」
私の出した名前にもの凄い反応をした。

 

2019年4月29日

焦りしかねぇ! GW明けの仕事が詰まっているせいで今日もサービスですわ。

──────↓以下、本日の短編(PANIC−乾のFGO−)↓──────

「で、どうするんだ?」
「まあ一応は見つけた以上は連れて帰りますが、1週間は誤差です。誤差」
「1週間だけかぁ・・・」
「沖田さん的には二日も要らない気がしますけど」
「待て、何する気だ?」
「見つけた時点で研究所に発見報告をポチッと」
「おまっ!ここ結構大変だから手伝おうとか無いのか!?」
「え?勿論迷惑掛けている分は研究所の方からサポートが付きますよ」
「あ、俺要らなくなった」
「ちょっ!?君に今抜けられたら・・・」
「研究所のサポート人員が回されるなら俺より安心ですって。万能技術者が機材持ってくるんですよ?」
「万能と聞いて!」
「別の世界に平然と干渉できる技術者で荒事もできる最終兵器・・・アレ?不安しかねぇ・・・」
「今回は所長のみ空いていましたから」
「あ、色々終わった・・・良い意味で」
「終わったって台詞に良い意味も何もないんじゃないかな!?」
「最低でもこの施設の復旧は保障されるし、あの人なら・・・なぁ・・・」
「あの人が負ける姿を見るために全力モニターしますね」
「俺、そこまで言えねぇ・・・チャレンジャーだな沖ダくん」
「謀りましたね!?」
「って、あの人って表に出たがらないのによく前線に・・・まさか」
「既にスキャンされていると思いますよ。ヘタすると現状すら観測済みかと」
「君達と言い、何なんだ一体・・・」