2019年3月10日

4月まで・・・このザマですわ・・・

──────↓以下、本日の短編(ネトゲキャラ転生と思いきや・・・)↓──────

協力者反応が指し示した所へ向かう。
が、到着する前にその反応の周辺に敵対反応が現れた。
幸い、骸骨達だったので遠距離攻撃でも何とかなりそうだが・・・襲われた方は半ばパニックになっているな。
1キャラ目になって接近戦の方がフレンドリーファイアーの可能性が少なくて安全か。
レベルも倍近くある。余程の事が無ければ問題無いだろう。
一息で間合いを詰め、骸骨達を縦一文字に斬り捨てた後に二足分間合いを空ける。
「無事か?」
「ひっ!?・・・・あっ、アナタ何!?」
そして声を掛けると案の定悲鳴とともにこちらを攻撃しようとしてきた。が、
「う・・・ぇ・・・?」
「何故そこで固まる?」
何故かこちらを凝視したまま動かなくなった。

「成る程、非常識もここまで来れば愉快だと思っていたが・・・体験した以上事実は事実。受け入れよう」
「───そんなにアッサリ納得できるものなのですか?」
オルガマリーと名乗った女性は少し
「いや、実のところ不可思議な力を得てしまったのでね」
「えっ?」
「例えばこの───エリクシル」
そう言いながらアイテムバッグから一本の薬瓶を取り出す。
「エリクシル!?」
ビクリと体を緊張させ、薬瓶を凝視した後に「確かに、そう言えるだけの魔力・・・いえ、神気が」とか呟くオルガマリーに私は小さく頷く。
「このエリクシルの効果はちょっと特殊でね・・・完全に魂が覚えている状態まで回復させるという死者蘇生薬に匹敵する代物だ。まあ、数本しか無い貴重品であると同時に使いどころの難しい厄介な物だが」
そう言いながらエリクシルをしまい、続いて大量にストックのあるガンマポーションを複数取り出す。
「エリクシルを使うくらいならこのポーションを使った方がいい。これは瀕死であろうが部位欠損であろうがほぼ完治させる事ができる。まあ、呪い等の回復阻害がある場合は別のアイテムを併用する事になるが」
と、マップに新たな反応があった。
反応は敵対反応と、協力者反応だ。
「どうやら、君のお仲間が来たようだが・・・同時に敵も連れてきたようだ」
「───ぇ?っええっ!?」
ボーッとしていたのか私の台詞にワンテンポ遅れた反応をし、戦闘準備を始めた。
・・・ああ、一応準備さえできていれば戦えるのか。

 

2019年3月20日

4月までどころか4月いっぱい地獄とか・・・精神的に辛いです。

──────↓以下、本日の短編(ネトゲキャラ転生と思いきや・・・)↓──────

途中、黒い奴が来たが少し強くなった程度で問題無く倒す事ができた。
問題は別にあった。
「静流おじさんですよね!?私です!立花です!」
・・・・・・遠い親戚が何故かここに居ました。
まあ、他人のフリをするのもどうかと思うが、即名前を出すのも問題だな。
───と言うよりも、何故居る?
しまったな・・・それなら元の姿ベースにしなければ良かった・・・
「ああ、立花。大きくなったね・・・私の事はルールと呼んで欲しい。一応色々あって名前は伏せているのでね」
「はいっ!やった!おじさんと一緒だ!」
なんでこの子はこんなにも浮かれているんだろうか・・・
そして
「ルール・・・規律部隊の!?黒騎士ルール!?」
いや、オルガマリー女史。そんな痛々しいモノは知らないし、なった覚えも無いですが?
あと、
「この方が・・・私の、敵?」
なんか盾を持った少女に敵認定されていますが?
色々グダグダで怖いんですけど、どうなんですかね?

周辺を索敵しながら進む。
まあ、流石に素人の集団だけにこちらの慎重な索敵を無視して進む進む。
・・・まあ、警戒しつつも4割はマップを確認しながら進んでいるので突っ込みは入れない。
離れた所から見ている輩もいる。
こちらは・・・中立判定か。警戒はしておこう。
っと、
「ストップだ」
「!?」
「確認だが、何処へ向かっている?」
「えっ?」
全員の動きが止まった。
「安全な地域を探しているのか、それとも戦闘地域を探しているのか分からなくてな」
「ええっと、周辺探索?」
立花が視線を泳がせながら答えるとオルガマリー女史がため息を吐く。
「一応、地脈を確認していたのよ」
『ああ!良かった!』
突如そんな声が周辺に響いた。

 

2019年3月31日

即死系

──────↓以下、本日の短編(PANIC)↓──────

「異世界って、本当に大変だね」
「いや・・・そう言いながらオーガを一撃で倒すさっちんも大概だと思うが・・・」
「あの、オーガじゃ無くて国務大臣なんですが・・・その方」
「えっ?」
「は?無理矢理召喚拉致をしておいて喧嘩売ってくるスタイルがこの国のやり方と認める事になるぞ?それ」
「あ、いえ・・・やっぱりオーガが化けたモノです。ハイ」
「だよなぁ・・・一応さっちんって立場的にどうなん?」
「わたし?親衛隊副長?」
「親衛隊長じゃ無いのか!?」
「師匠が親衛隊長だよ」
「そっか・・・しかし遠野は国王でもあるよな」
「あー・・・まあ、うん」
「俺は前に跳ばされたテルフィアンヌ帝国で護国大将の地位を貰ったぞ」
「えっ?・・・乾くん風情が?」
「──────なあ、泣いて、いいか?」
「わたし最近ずっと乾くんに一撃だけで終わらせていたけど、そろそろ始末したかったんだ・・・
さっちんって言わないでって何度言っても聞かないし」
「弓塚さま。土下座しますんでマジ勘弁してください」
「今回だけね」
「あっ、あのぉ・・・」
「「なにか?」」
「貴方方をお呼びしたのは現在攻めてきている獣人国と鬼人国に対する切り札として」
「こちらから侵略して反撃を受けたから何も知らない異世界の人を召喚して使い捨てようとしていると」
「!?」
「いや、そこで顔に出したら駄目だろ」
「へぇ・・・これまでに4度召喚を行って全員使い捨てたんだぁ・・・」
「何故、それを・・・」
「特攻自爆、特攻、暗殺、処刑・・・神様も怒るよね」
「かっ!?」
「弓塚。あえて判決を聞くけど」
「ギルティ」
「DEATHよねー」
「っふ、お前達は召喚の際に奴隷契約もなされているのだ!何を言われようともお前達は───」
「この国の人間に対して一切の攻撃を行う事はできない・・・でもわたし、攻撃できたよね?」
「!!?」
「召喚前に神様からあんなにお願いされたら・・・なぁ?」
「召喚時に解析して不利な条件は全部無効にしちゃったしね」
「おま・・・お前達は・・・」
「とりあえず、王城内の連中全員縛り上げておくか」

「いやぁ・・・最近これ系のバイトが多い事多い事」
「乾くんは簡単な肉体労働のみだから良いけど、わたし結構大変なんだから」
「スマン。弓塚ほど賢くなくて」
「これ、賢さとか言うよりもシステムの知識と慣れだと思うんだけどなぁ」
「・・・・・・あのー、弓塚さんや?」
「えっ?なに?」
「魔方陣は見えても、それをどうにかする事すらできないんだけど?」
「・・・・・・えっ?」