会社から戻ってきたら書き貯めていたデータが消えていた・・・おかしい・・・OSアップデートで消える代物かい!?
──────↓以下、本日の短編(PANIC)↓──────
「・・・なあさっちん」
「乾くん。今度そう呼んだら喉を抜き手で突くって言ったよね?」
「待ってくれ。俺は呼んでない。吟じだんだ!」
「崩拳っ!」
「アバウッ!」
「・・・それで、乾くん。何かあったの?」
「・・・・・・ま、・・・っ!んんんっ!・・・あー・・・マジで死にかけたぞ?その技、前に吸血鬼のオッサンを一撃で倒した技だろうが・・・」
「それで、乾くん。何かあったの?」
「無視してリテイク!?───ああ、とんでもない事があったぞ」
「先週の事?」
「おう。何かここと似た世界に跳ばされたんだけどな。跳ばされた瞬間にその場で大爆発。咄嗟に爆心地っぽい所にいた女性を庇ったら大騒ぎになった」
「で?」
「その後、その場で重傷者の手当にさっ・・・弓塚から貰った薬使ったら全員完全回復したんだが」
「えっ?アレ使ったの?」
「やっぱまずかったか?」
「問題無いとは思うけど、即死以外なら完全回復する薬だし」
「・・・それ、なんて万能薬?」
「服用量さえ間違わなければ問題無いって言ってたし、わたしもタンク一本分貰ったからお裾分けしたんだけど・・・」
「俺、適量聞いてないんだが?」
「どれくらい飲ませたの?」
「一人ワンプッシュ」
「・・・ねえ乾くん。何に入れてるの?」
「これだが?」
「・・・なんで霧吹き・・・スリム型のミストボトルでもなくて・・・わたし、ポーションの瓶に入れて渡したよね?40人分だからって・・・」
「でもなぁ・・・千切れ飛んでいる腕に一吹きしたら生えてきたぞ?あと4倍希釈してる」
「・・・うん。それくらいが適量だと思うけど・・・希釈って・・・何で・・・」
「先々月跳ばされたい世界で貰った初心者用体力回復ポーションだ」
「・・・乾くん。もう一回崩拳受けて。わたし、全力で打ち込むから」
「待て!落ち着け!」
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