2018年10月7日

台風やら親族の急逝やら台風やら・・・

──────↓以下、本日の短編(史上稀に見(られ)る英雄神)↓──────

二十世紀に突入して結構経ちますが・・・どうしてうちの拠点は変わらないんでしょうねぇ・・・カオス感が。
「!?」
いや、式神さん。なぜ「そっち!?」って感じで愕然としているんですか。
だって日本の拠点は全て健在ですし?
海外の拠点も何か不可侵領域扱いされているんですよ?
蒸気機関から電気仕掛けが姿を見せているのに
まあ、うちの神官さん達が大部分を占めているというのは分かりますが・・・何せ時代の一世紀は先を行っているという評価を戴いていますし?
神官さん達、マジでやりすぎだと思う。
やり過ぎと言えば日本もだよなぁ・・・
幕末、明治維新に関しては神官さん達は・・・・・・やらかしてたなぁ。
主に語学と勘違い侍撃退で。
や、3カ国語喋る京都在住の神官(うちの神官さん達ではないけど、面白半分でやっている塾の生徒らしい)の人が通訳で東奔西走していると聞いて、
「いや、うちの生徒なら最低限英語と中国語は喋れますよ?」
「語学講座では中国語・スペイン語・ポルトガル語・イタリア語・フランス語・ロシア語・ドイツ語・英語・オランダ語を隔週時間を区切って教えています」
「今人気なのは中国語と英語、ポルトガル語です」
それって、この国でどれだけ?
「二カ所で教えており、定員数は20ですので合計で40名は語学講座を受けています。遡って履修者となりますと・・・100名程度です」
語学講座って事は、他にも?
「はい。家庭医学、数学・・・和算、文学、歴史学、天文学、あとは工学です」
いや、それ明らかにアウトレベルだと・・・いまさらかぁ。

なんて思ったりしていた矢先に外国人大嫌い集団にうちの神官さんが襲われたのですよ。
京中で。
塾帰りの神官さん二人が歩いていたところに不穏な気配を漂わせた侍が7名。
そして周りを囲まれて───侍全員無手で無力化されて転がる事に。
・・・うん。うちの神官さん達無刀取りもできるし一騎当千の猛者だし、着ている服だって防刃機能や色々な特殊術式が編み込まれている礼装でもあるんだからそうそう負ける事は無いよねぇ。
しかし、その後が大変だったらしい。
騒ぎを聞いて駆けつけた見廻りの侍が神官さん達を見てとんでもない事になったと大騒ぎ。
・・・その間神官さん達は一体多数の戦い方について実践形式で語り合っていたらしく、何事も無かったように帰ってきたんだよなぁ・・・

 

2018年10月28日

精神状態:ジェンガ(ぇ

──────↓以下、本日の短編(PANIC─朱鷺恵─)↓──────

「また志貴くん狙い・・・」
非合法部隊を死なない程度に叩き伏せ、ため息を吐く。
世界中の人達が志貴くんとその資産を狙っている。
教会と協会が手を組み、更に月礼教会が動けば世界の三割、
協会と教会が一丸となって協力してくれれば半数は何とかなるんだけど・・・
「閣下!誅伐部隊4部隊5万6千名、準備整いました!」
「そう。じゃあ・・・抜剣!」
ザッッッ
「これより敵本拠地へカウンターを掛けます。敵の制圧をし、野に放つだけの簡単なお仕事・・・2部隊で行うところを倍の兵力で動くのですから間違いなく圧倒するように」
『ハッ!』
「斬り捨てて良いのは無機物と人外のものだけ・・・さあ、ゲートが開いたわ!」
「第一部隊、出撃する!」
「第二部隊、援護する!」
「第三部隊、遊撃します!」
「第四部隊、各隊の支援を!」
「・・・中世の騎士の格好をした部隊が突如出現・・・相手はどう動くかしら?」

「・・・志貴さま。情報部からの緊急回線です」
「何かあったの?」
「朱鷺恵さまがとある組織に殴り込みを・・・」
「大災害!?」
「・・・いえ、映像をご覧いただければ」
「えっ?・・・・・・翡翠ちゃん」
「・・・・・・志貴さま。あれは月礼教会の親衛隊です」
「近代兵器がまったく意味をなしていないねぇ・・・」
「機銃を全て剣で弾いていますね」
「毎分4〜5000発の機銃を全て斬ったり弾いたり・・・しかも足を止めずに・・・凄いねぇ・・・」
「ああ、人外魔境のモンスターが闊歩する世界の部隊のようですね。最前衛にいる隊長に見覚えがあります」
「隊長が先陣を切ってるの!?」
「あの人物なら被弾しても致命傷は負わないかと。他の方々の装備であればあの程度の機銃は防げます」
「・・・ミサイルを飛具で相殺しているし、完全にオーバーキルだよね」
「不測の事態を想定しても2部隊が妥当かと」
「だよねぇ・・・あ、戦車が斬られた」
「わざと歩いて接近しているようですが」
「相手方、大混乱だよ・・・」
「制圧まで4〜50分と言ったところでしょうか。自爆を含めて」
「自爆・・・ありそうだよねぇ・・・あれ?」
「あの世界では魔術刀の存在は・・・空間魔術?」
「あの空間紋章は見た事ある!混成部隊なんだ・・・」
「・・・朱鷺恵さま・・・なんと言う事を・・・」