2020年4月20日

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは違いますよ?

──────↓以下、本日の短編(出身地は方丈村です。)↓──────

「───そんな村あったかしら?」
「データベースを確認しましたら・・・こちらに」
「人口・・・276名?」
「はい。ほぼ自給自足のようで、最後の秘境と言われるほどの場所のようです」
「へぇ・・・でもレイシフトの適性と魔術素養はあると」
「そのようです。他にも───」
「まあ、良いわ。あちらからは何か?」
「・・・・・・世間知らずなので宜しくと言われただけだそうです」
「世間知らず・・・ねぇ」
「所長。国連から緊急連絡が」
「は?」
「今回の二人目の一般枠である彼について『くれぐれも丁重に扱うように』と」
「はあっ!?」

「ん〜〜〜っ!寒いけどこれくらいなら許容範囲!問題は・・・この荷物だよなぁ・・・もう疲れたよ・・・」
俺は背負っていたザックから水筒を取り出して大きく息を吐いた。
「でも、兄さん、何も撃ち落とさなくても良いじゃないかと思うんですよ。パイロットさん無事だと良いなぁ・・・緊急離脱していたし、無事だよね?」
温かな薬草茶を一口だけ口に含み、ゆっくりと飲み込む。
「さて、目的地まで後少し!一気に行きますか!」
ザックに水筒をしまい、気合いを入れ直して俺は垂直登山を再開した。

「撃ち落とされた!?待って!何に!?」
「分かりません!ただ、撃墜され、墜落する前にマスター候補は自身の荷物を探し出して離脱したそうです!」
「何なの!?特殊部隊か何かなの!?」

 

2020年4月25日

現在、マスクと体温計・体温計に使用する電池(主にLR41)が枯渇中とのことですが・・・えー?

──────↓以下、本日の短編(出身地は方丈村です。)↓──────

「ごめんくださーい!・・・インターフォンないけど、カメラがこっち見ているし・・・うーん」
ちょっと風が吹いてきたし、開かないならここらでテントを張っておかないと。
よし、急いでテントの準備をしよう。

「まさかここに自力で辿り着くなんて・・・あと君は?」
「藤丸立香です!説明会を追い出されちゃいました!」
「所長を怒らせちゃったかぁ・・・二人とも色々たくましいなぁ」
「夏の野外学習で登山とかしてましたから!」
「・・・いや、その程度で登れるような環境でもない気がするんだけど!?」
「え?矢を射かけられたり、大きな鳥にかじられそうにならないだけ楽な環境では?」
「「きみのご実家はどんな人外魔境なんだい!?」」
「自分はそこでしか暮らした事がないので何とも・・・」
「「ぇえー?」」
「適性検査、でしたっけ?あれを受けたあの時初めて都会に出てきたんです。姉さんと」
「お姉さんと?」
「お姉さん!!」
「・・・お姉さんというキーワードにもの凄く反応したね・・・」
「はい。近所のお姉さんと稽古でようやく一本取れたのでご褒美にって」
「道場?」
「近所のお姉さん!?」
「───いや、あのね・・・彼の話聞こうよ」
「はい。剣術と、槍術、あと弓術の先生がお屋敷一つを共同で使っていて」
「へぇ・・・」
「今回ようやく弓術の先生との組み手で一本取って」
「そこは弓術じゃないのかい!?」
「無理です」
「「即答!?」」
『ロマニくん。そろそろレイシフトの時間だ。急いで戻ってきたまえ』
「げえっ!?もうそんな時間!?・・・まあ、いいや。君達を部屋に送り届けてからでも」
「良いんですか?」
「僕は───」
「!?」
「どうしたんだい?」
「喝突合掌!」
「爆発っ!?って、そこの壁も穴が!」
「濃厚な死が漂っていたので対処しました!」
「いや!爽やかに言ってるけどとんでもな・・・ああもう!僕は司令室に行くから君達は安全なところへ!」
「マシュ!」
「言ってる側か───早っ!?」
「あ、俺が後を追います!」
「君達早いな!?ああ僕も急がなきゃ!」

 

2020年4月27日

でーたべーすがはかいされました。あと、ういんどうず10がすたーとあっぷでこけます。

──────↓以下、本日の短編(出身地は方丈村です。)↓──────

「マシュっ!」
「せん、ぱい?」
「うわ、これは酷い・・・大きな鳥にかじられた時みたいだ」
「せん・・・ぱい・・・」
「マシュ!喋らないで!」
「あー・・・これ少しずつどかさないとまずいか・・・よいしょ・・・」
「「!!?」」
「ほら、彼女を引きずり出して」
「ぅえ!?わかった!」
「・・・・・・よし。まずは応急処置か。えっと、ここに・・・」
「はい。これを少しだけ飲ませて」
「そんな場合じゃあ「早く。一口で良いから」っ!」
「口移しでも構わないから「やる!」そこだけは早いなぁ。俺も周辺確認の前に・・・そぉいっ!」
「「あっ!?」」
「良し!中の人達が蒸し焼きになるのは阻止!」
「なんで消火剤なんて大量に持ってるの!?」
「えっ?村を出る時に渡されて・・・あと3本あるけど、使う?」
「もうほとんど消えてるよね!?って隔壁が降りてる!?」
「あーあ・・・」
「まあ、あのお兄さんが何とかしてくれる事を信じようか」
「お兄さん、ですか?」
「うん。元気になったようだね」
「って、えええっ!?瓦礫に押しつぶされてたのに!?」
「あれくらいで死んでたら笑われちゃうよ」
「「いやいやいやいや・・・」」
『レイシ・・・合・・・』
『何か館内放送で言っているけど、聞かなくても大丈夫?」
「「えっ?」」
『レイシフト開始いたします』
「「えっ?」」