2015年12月01日

ことしも たからくじは あたらないまま おわるのでしょうか まだだ・・・まだ終わらんよ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「はいは〜い!志貴さん志貴さん。お手紙のコーナーですよ〜」
「琥珀さんのテンションが高いって事はロクな内容じゃないって事だよね」
「それは言いがかりです!まともなお手紙が何と三通!」
「他は?」
「マトモじゃないお手紙が数千通!」
「燃やして・・・いえ、受け取り拒否で」
「わっかりました!でもこの三通はお願いしますね?」
「ええっと、ペンネーム翡翠様に蹴られ隊・・・というペンネームを騙った琥珀さんの自作自演のお手紙と、ヒスコハ乱舞リングむーん・・・というペンネームを語った琥珀さんの自作自演二通目。そして最後は・・・ペンネームがペインさん?・・・これは・・・誰だろ?」
「二通ほど破られてる!?」
「筆跡鑑定でもバレないように筆圧や癖を誤魔化しても悪い意味でステキすぎるペンネームが琥珀さんチックでした」
「ンもぅ嫌ですよ志貴さん。そんなステキすぎるなんて」
「自白完了。燃やしますね」
「待ってください!質問に答えてあげてください!」
「一通目の質問は・・・「翡翠ちゃんの胸が最近少し大きくなったように思うのですが、事実どうなんですか?」って・・・僕にどうしろと?」
「志貴さんから翡翠ちゃんに聞いたらいいと思いますよ?」
「確認するまでもなく少し大きくなっています。以上。次!」
「えええっ!?志貴さんそれ本当ですか!?」
「二通目は「翡翠さんの出番が最近あまり無い。と言うよりもほとんど居ない気がするのですが、どこで何をしているのですか?」って・・・秘密です」
「答えになってませんよ!?あああっ!本当に燃やすなんて!」
「さて、最後の手紙は・・・これ、本当に誰何だろう」
「さあ?わたしじゃないのは確かです」
「質問の内容からして琥珀さんじゃないと思うよ。だって「志貴さんでも勝てない相手っているんですか?」だし」
「あ、凄く気になりますね」
「結構いるよ?」
「勝てないってだけで負けもしないなんて言うオチですよね?」
「完全に負ける相手もいるし」
「・・・・・・えっ?」
「研究所の人達とか、かなり上位世界の神様とか」
「研究所の人達異常すぎませんか!?」
「翡翠ちゃんが絶対に相手したくない人達だらけだし」
「・・・志貴さんの軍勢出して突撃させても無理ですか?」
「琥珀さん。この服どこ製?」
「・・・OK把握です」

 

2015年12月02日

何だか今日は良い事ありそう!(現時刻二十二時二十分です)

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「最近、みんな僕を見るなり抱きついてくるんですけど」
「年末は志貴分を多く補給しておかないと」
「抱きついて大きく深呼吸するのはもはや変態だと思います」
「志貴に対してのみ変態なのよ」
「・・・何故そこでドヤ顔なんですか」
「今とても良い事言ったわ!」
「先生・・・疲れてるんですね」
「あ、何かこのパターン前にも」
「早く帰って寝た方が良いですよ。インフルエンザとか怖いですし」
「違った!?」
「し〜き〜!」
「多重術式展開。耐ショック用意・・・っと」
「どーん!」
「・・・アルクェイドさん。最近わざとですね?」
「えへへへ・・・だってコレすると志貴が心地よく受け止めてくれるし」
「し、志貴。私にも・・・」
「・・・先生。僕を苛めて楽しいですか?」
「イジメに該当するの!?」
「アルクェイドさんはこれから琥珀さんのお説教があります」
「え?今日はそんなに荒らしていないわよ?」
「ジャンプ地点」
「・・・あー」
「先生。こんな風に周辺に被害がいくものをしたいと?」
「何かゴメン」
「ささ、アルクェイドさんはお説教デス」
「今日は誰式説法?」
「グレゴリオ式説法ですねぇ」
「説教じゃなくて説法になってるし」
「・・・志貴。疲れているのは志貴の方じゃない?主に精神的に」
「・・・僕、ちょっとお休み取ろうかな・・・」

 

2015年12月03日

予定丸つぶれじゃないですかやダー!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「四号店ヤバい」
「アルクェイドさん。入店早々その台詞はどうかと思うんだけど・・・」
「だって開店早々パンクしてるのよ!?人払いは!?色々機能していないんじゃないかって大騒ぎよ!?」
「あー・・・とりあえずお水どうぞ」
「ありがと・・・ってこれ甘露水!?」
「四号店は人払いは解除しているからねぇ」
「今とんでもない台詞が聞こえた!?」
「まあ、でも効能を期待して来店したお客さんは残念だけどね」
「・・・えっ?」
「相談して四号店は他と違って一級品は使っているけどそういった類はほとんど使ってないから」
「少しは使ってるんだ・・・」
「少しはね。メニューは違うんだから分かると思うけど」
「アレ?違ったっけ?」
「かなり違うよ。そもそもメニューに効能類は書いていないし」
「で、どれくらい違うの?」
「例えば・・・水」
「あ、うん」
「他の店舗はいつも通りだけど、四号店は導水なんだ」
「導水って?」
「導師が作ったお水。泉の女神様の水に比べて格段に弱いから。その分長持ちはするけど」
「基準がおかしいから」
「霊泉ソーダはないし、サラダはあるけど名前も違うでしょ?」
「ええっと確か・・・新鮮サラダ?」
「それは四号店以外。四号店は特選サラダ」
「えー?」
「だから全体的に効能はないんだけど・・・」
「気付くのに時間が掛かるだろうし、それよりも」
「それよりも?」
「効能が少しでもあれば普通のお客さんが気付くわ」
「あ」
「あ、じゃないわよ!?」

 

2015年12月04日

夢は夢です。(魔法の言葉)

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「女装、ですか」
「そう。私はむしろ男装しているんだと強く主張したんだが・・・」
「いや、それはそれでおかしいですよね?」
「しかしあの銀行がそんな事を」
「何か向こうと関係するような事は?」
「全くと言って良いほど無いんですよ。欧州の銀行関係は一部しか付き合いありませんし」
「君の国の反応が怖すぎるんだが」
「怖すぎるって・・・もしかして前に視察に来ていた他の国の方が銀行を視察した時「バンクではなくジパングではないのですか?」と言っていたのと関係あるんですか?」
「ああ。金銀の備蓄量が他国を圧倒しており稀少金属類すら当たり前のように輸出できるんだぞ?各国とも首根っこを捕まれたような気分だ」
「基本、自分の国のもので全てまかなえる国ですからねぇ」
「国王自身は日本でのんびりしているというとんでもない状態だが」
「そうですねぇ・・・」
「しかし関係が無いか・・・そうなると余計に分からん。ただの失言なのか、だがあの席での発言は・・・」
「僕としてはどうでも良い事ですから。直接言われた事ではありませんし、言われたところで何がどう変わるわけでもないので」
「周囲の目が変わるだろう」
「変わると思いますか?」
「変わる輩は変わるだろうな」
「変わるなら変わるで構わないんですよ。ただ、今回のその発言で相手がその後どうなるのかは気になります」
「君が手を出さずにどうなるのか・・・確かに見物だ」
「僕の周辺はそのレベルの台詞では何も動きませんが」
「スルーするのか、煽るのか、距離を取るのか・・・見物だな」
「あ、そう言えば」
「何か?」
「少し前に僕が重病だという噂が流れていたんですが、それと関係ありますか?」
「・・・初耳なんだが?そんなガセ、どこで流れていたんだ?」
「欧州の一部です」
「・・・・・・可能性は高いな。むしろそれが関係しているとしか思えん」
「少し調べてみますね」
「こちらの方でも調べてみるとしよう」
「では」
「また後日」
「───志貴さん。今の方は・・・」
「え?琥珀さんが知らないはずないよ?」
「えっ?」
「幾つかの分野で有名な人だよ?最も有名なのは・・・情報屋かな」
「!?」
「素顔の分からない人がほとんどだから無理もないけど」
「あの、それ以前に・・・どうやってここまで・・・」
「そんな人なんだよ。セキュリティが少し甘い場所で待ち合わせしてたってのもあるけど」
「は!?」

 

2015年12月05日

オフェンス!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「いつもの事だけど、志貴くん達は凄い子達を探してくるねぇ」
「新人四名の事ですか?」
「うん。美人さんをよくもまぁ・・・」
「凄く良い子達ですよ?」
「君の事を心から慕っているようだしねぇ・・・」
「何か慕いすぎな気もするんですけど」
「あ、それは気付いたのかい?」
「えっ?」
「アレはね。狂信者になる手前の状態だよ」
「!?」
「君も周りも何もしていないのは分かっているんだが、何故あああってしまうのかねぇ・・・」
「どうしよう・・・」
「解雇とかしたらそれこそ自害しかねないよ?」
「うぅっ・・・」
「まあ、本人達が幸せで周りに迷惑を掛けていなければ良いんじゃないかね?」
「そういう問題ですか?」
「そういう問題だと思うよ?」
「うーん・・・まあ、考えても仕方ない事ですが」
「普通に生活していてこれだから仕方ないと言えば仕方ないんだろうね。ああ、所で新店ができたそうだね」
「はい。ちょっとグレードを落としたお店です」
「グレードって・・・まあ、言わんとしている事は分かっているんだけどね」
「・・・毎日ヘルプの連絡が絶えないお店です」
「人払いはしていないのかい!?」
「今回はちょっと・・・」
「かなり拙い事になるんじゃないかね!?」
「ヘルプが絶えないですね」
「いやいや。それだけじゃなくて」
「?」
「こんなに急な人気で尚且つ四号店となると・・・テレビや口コミが」
「ああ、四号店と記載していませんし、写真撮影等は一切禁止していますので」
「そう言ってもねぇ・・・」
「できませんよ?」
「何か、したのかい?」
「はいっ!」
「それでもテレビやネットの書き込みだね」
「それは放置で」
「何か訳があるのかい?」
「はい。どちらかというと普通の人達をあのお店に配置する予定なので」
「あぁ・・・そう言う事か。優しいねぇ」
「自分勝手が過ぎるんですよ」

 

2015年12月06日

マラソンですって! いや、私は眼底痛で寝込んでいましたが。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「二号店三号店から一人ずつ回してようやくかぁ・・・」
「流石にこの状態は・・・」
「前回の三号店以上だね」
「流石に人手が足りなすぎますよ」
「や。充分だよ?」
「「えっ?」」
「数日中には六〇%まで下がるはずだし」
「何故そう言いきれるんですか!?」
「この数日どれだけ大変だったか・・・!」
「逆にどうして分からないかなぁ・・・お客さんの半数近くがうちの常連さんだよ?」
「えっ!?」
「恐らく新店だから何かあると思って来ただけだと思うけど」
「でも半数でしょ!?あと半数は一般人だとして、口コミが・・・」
「周辺店舗が頑張ってくれるよ」
「それは他力本願では・・・」
「あと、明日から助っ人三名投入するし」
「えっ!?わたしの知っている人!?」
「誰!?誰何ですか志貴さん!」
「女性二人に男性一人。厨房一人、経理とフロア兼務で二人だから。アルクェイドさんは兎も角、琥珀さんは直接の知り合いではないけど・・・名前は知っていると思うよ?」
「あ、このパターンだと」
「志貴の国のパスポート所持者?」
「うん」
「「絶対一般人じゃない・・・」」
「比較的一般人だよ」
「志貴が言う比較的ってどれくらい?」
「恐らく一軍の将のような人物ではあっても、一人で大軍を退けるような武力を持たない人の事を「比較的一般人」と定義していると思います」
「この分だと志貴の一般人もわたし達基準とは大きく逸脱していそうね」
「まあ、間違いなく逸脱していると思います」
「二人の反応が酷い・・・」
「では志貴さん。三名のうちの一人、名前を挙げてください」
「陸「あ、分かりましたからもう結構です」」
「すぐに分かったの?」
「わたしの知る中で陸が姓の人って数える程度しかいませんから!どうして軍師がウエイターなんですか!?」
「働きたいって言ってたから」
「だからって・・・王さんと共に外交官でもよかったのでは・・・」
「そのレベルの人なのね・・・それが比較的一般人って・・・」

 

2015年12月07日

物欲センサーなんて滅んでしまえば・・・(そう言っているから駄目なんだと理解していない人の例)

───────↓以下、本日の短編(─おみせはじめました─)↓───────

「・・・志貴。予測通りですね」
「予想以上だよ?」
「協会内で空前の日本ブームですよ」
「日本ブームって言うか・・・時代劇ブーム?」
「現在四シーズンまでは送っていますよね・・・」
「三十名ほどね」
「恐ろしい金額がまた動いて・・・」
「六×四×三十は?」
「厳密に言うと六万円ではないのですが」
「それでも七百万近い売り上げだし」
「粗利は三割ですか?」
「そんなところかな」
「・・・・・・恐ろしい事に・・・」
「そう言えばツアーについてなんだけど」
「何かありましたか?」
「要望が多すぎて歴史探訪ツアーの人数をあと二十名増やさないといけなくなったんだ」
「・・・・・・」
「シオン?」
「少し、目眩を感じました」
「体調悪いなら無理しない方が」
「試験的にって言ってる側から増えたって何ですか!?」
「半数以上が一人旅ではないって事だよ」
「旅行会社との打ち合わせは・・・」
「今先輩が詰めてる。添乗員も兼ねてるし」
「は!?」
「東北から関東にかけて巡るツアー・・・まさかここまで当たるとは」
「日本の組織はどうするんですか?」
「え?企画の時点で乗り気だったよ?」
「・・・・・・えっ?」
「現地ガイドに何名か名乗りを上げているらしいし」
「・・・待ってください。色々待ってください」

 

2015年12月08日

サンタさんは心の綺麗な人にプレゼントを・・・そう言っている時点で私はアウトですか。そうですか。

───────↓以下、本日の短編(─おみせはじめました─)↓───────

「大盛況でしたね」
「まさか最終日にあんなサプライズを・・・」
「メーカーさん達のツテを使って忙しい中お越しいただきました。ああ、サプライズゲストは歴史探訪ツアーだけじゃないですよ?」
「へっ!?」
「マニアックツアーにもサプライズゲストはいましたから」
「お金は!?」
「両方とも足代程度です。むしろ会いたがっていたので」
「・・・待ってください。ツテを使ったんですよね?」
「はい」
「会いたがっていたとは?」
「ツテを使ってお越しいただいたんですけど、俺個人とも少しですが付き合いが」
「どこでそんな接点があったんですか!?あの役者さんってもの凄く忙しい人ですよ!?」
「マニアックツアーの方も有名な方ですけどね」
「で、どこで知り合ったんですか?」
「や。普通に家電売り場で」
「・・・えっ?」
「娘さんと家電売り場で右往左往していたから色々と相談に乗って・・・」
「ぇえー?」
「自分が店員ではない事を説明したら横からメーカーさんと店員に捕まって」
「何ですかそのカオス」
「メーカーさんも店員さんもよく知っている人だったけどね」
「あー・・・」
「それからの付き合いかなぁ・・・偶に話をするくらい。主に相談事だけど」
「もしかして、マニアックツアーの方も?」
「向こうはまた別。ああ、でもあっちの方も凄い喜んでいたなぁ・・・次のゲームの構想が固まったとか」
「えっ?」
「まあ、両方とも喜んでもらえたからありがたかったよ」
「わたしは疲れましたけど」
「先輩。お疲れ様」
「・・・遠野くんの方がハードだったと思うんですけどね・・・行ったり来たりと」
「まあ、アルクェイドの方はフリーダムすぎる連中のせいで疲労困憊だったようですけど」
「あー・・・ハッチャケてたみたいですね」
「しかし・・・」
「遠野くんが何を思い出したのか何となく分かります」
「役者さんを見て拝み始める教会関係者・・・」
「それを見てみんな同じ事をしていましたね・・・」
「・・・この企画はこれで終わらせたいんですけど・・・・・・無理ですよね?」
「無理だと思いますよ?」

 

2015年12月09日

流石に出費が痛すぎる・・・9万円出費は確定デスカorz

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「し〜〜〜き〜〜〜〜!」
「うにゅっ!?」
「数分前に運営側から全体アナウンスがあったの!」
「?」
「・・・だよねー。わたしも言ってて通じないだろうなって思ったもん」
「・・・ゲームの話?」
「そう!」
「アルクェイドさんがそんなに慌てるって事はとんでもないアナウンスが流れたの?」
「各地域にモンスターの大侵攻の兆候が見られるため、二時間後に緊急ミッションが発令されますってアナウンスなんだけど」
「へぇ・・・良くも悪くも自由なゲームなのにねぇ・・・」
「志貴の所は大丈夫!?」
「確認してみる?」
「うん!」
「ええっと・・・あれ?」
「どうしたの?」
「僕の所は内容が違うみたい」
「えっ?」
「えっと・・・「魔物を駆逐しすぎたため、一部の魔物が海を渡り別の大陸に向かった模様」って」
「志貴のせい!?」
「僕最近戦闘してないよ!?」
「えっ?じゃあ・・・」
「多分村の人とか領主軍だと思うんだけど・・・」
「志貴の所の人達がアクティブすぎて魔物が逃げ出していると」
「で、結果的に高レベルのモンスターが別の大陸に向かったため、大変な騒ぎになっていると・・・」
「そのアナウンスの日時は?」
「昨日だねぇ」
「・・・・・・急いで戻って対策を立てるわ」
「えっと、何かごめんなさい」
「志貴のせいじゃないわよ」
「えっと、倉庫に回復薬とか大量に放り込んでおくからみんなにばらまいてね」
「了解したわ」

 

2015年12月10日

(私の)電池が切れていました。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「ねえ、志貴。どうしてシュークリームにかぶりつかないの?」
「いやな思い出があるから」
「中のクリームが勢いよく飛び出したとか?」
「そうじゃなくて」
「中に異物があったとか?」
「違うよ。えっと、中学生の頃、弓塚さんと有彦と僕の三人でシュークリームを食べたんだけど」
「何かやらかされたの?」
「クリームが多くて上唇にちょっと付いちゃって・・・」
「?」
「拭く物が無くて、ペロって」
「・・・・・・」
「その時二人が固まっちゃって」
「・・・ええっと、こんな感じ?」
「うん」
「・・・・・・」
「そして先に復帰した有彦が「エッロ!」って」
「・・・・・・うん。今妖艶な笑みを浮かべた志貴が舌舐めずりする姿を妄想したわ」
「舌舐めずりって・・・間違っちゃいない・・・のかな?」
「有彦は直後に弓塚さんに叩かれていたし」
「どんな風に?」
「二段突き?」
「・・・さっちんあの頃から凄かったのね」
「で、それ以降シュークリームは少しずつ千切って中のクリームをつけて食べてる」
「───それはそれで女の子みたいな・・・」
「・・・・・・シュークリームは食べない」
「志貴!お土産買ってきたわ!エクレアとシュークリームよ!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「志貴。マーフィーの法則って知ってる?」
「懐かしいネタ法則だけど・・・違うと思うんだけど・・・!」

 

2015年12月11日

あ、気持ち悪い・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「あー・・・これも違うかぁ」
「アレ?志貴。どうしたの?」
「先生。ちょっと捜し物なんですけど、見つからなくて」
「え?何?商品を探しているの?」
「私物で」
「・・・でも、今パソコン使っているのよね?」
「はい」
「なんか、ネットショッピングのような画面なんだけど?」
「分かりやすいように作ったみたいですよ」
「誰が?」
「メカ翡翠VerΩです」
「・・・なーんかその名前、一年半くらい前にも聞いたような・・・」
「凄いんですよ。こんな風に画像と詳細を記録してくれてるんです」
「よく分からないけどそれがとんでもない事というのはよく分かるわ」
「あ、霊泉水が残り少ない」
「これって、店で売っている霊泉ソーダの事よね?」
「そうですけど」
「詳細をちょっと見せて」
「どうぞ」
「・・・・・・志貴。前に効いた効能よりグレードアップしている気がするんだけど」
「え?」
「体内の淀みを流しだす優れた効果、そして僅かだけど体力の回復・・・だったのよ。前回聞いたのは」
「でしたっけ?」
「でも今はそれに老化遅延が入っているんだけど?」
「文字通り老化が遅くなると。良い事じゃないですか」
「これ、どれくらいの効果なの?」
「そうねぇ・・・常人なら1ヶ月くらい?超人でも10日は若返るわね」
「若返り!?ちょ、老化遅延じゃないんですか!?」
「ってか貴方誰よ!」
「来ちゃった」
「・・・泉の女神様です」
「ちょっと奥でお話ししようか」
「え?来て早々何かしでかしちゃったの!?」

 

2015年12月12日

寝た。起きた。倒れた。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「・・・まさか9時間の大規模防衛戦とか・・・」
「何か、アルクェイドさんが疲れ切ってる」
「9時間ノンストップでミッションしてたから」
「それって途中休憩とかできないの?」
「何人かは抜けたり戻ってきたりしていたけど、わたしの所は廃人部隊だったから」
「廃人部隊の人達はノンストップって決まりはないでしょ?」
「無いけど、一番きついところを守っていたから」
いやいや。ゲームとリアルはちゃんと線を引こうよ!」
「・・・わたし達が守っていた場所って、初心者の村だったのよ」
「・・・・・・あー」
「情報が入って慌てて部隊編成を行って駆けつけたら探索ギルド員デカルドって人とライオスって冒険者ギルド員二人で村を守ってたの」
「任せてもよかったと思うんだけど・・・」
「え?」
「その二人、それぞれのギルド幹部」
「・・・えっ?」
「一度ここに来たみたいだけど、追い返されてたって聞いたし」
「・・・もしかして、そっちの大陸ってギルド系無いの?」
「ある。って言うかあった・・・と言った方が良いのかな」
「あった?」
「・・・今、月礼教会の下部組織になってる・・・」
「何故!?」
「さぁ?」
「幾つのギルドがあったの?」
「農業ギルド、商工ギルド、探求者ギルド、踏破者ギルド、輸送ギルドの5つかな」
「・・・こっちは商工ギルドと探索ギルド、冒険者ギルドの三つのみなのに・・・」
「あの人達、レベル80代でここに乗り込んできてボコボコにされて帰ったからなぁ・・・」
「ボコボコ?」
「だってここの探求者ギルドって最低で70からだし」
「どんだけ人外魔境なのよ・・・」
「受付のお姉さんですらレベル170だよ?」
「ギルドマスターは?」
「245」
「志貴。これだけは聞いておきたいんだけど、最高レベルって、どれだけ?」
「聞いた話だと現時点では300までだって。一応最大でも500らしいよ」
「わたし達の所で精々60〜70なのに・・・」
「あ、でも月礼教会にお礼を言う事もあるよ」
「えっ?」
「もらったもの全部教会に寄付してるし!」
「・・・志貴・・・」

 

2015年12月13日

おそとだひゃっほう   深夜だけどね! 体調不良なんですよ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「遅くなりました」
「いや、交渉が難航していたんでしょ?」
「いえ、交渉はスムーズだったのですがその後で問題が発生しまして」
「え?」
「国際問題に巻き込まれてしまい、抜け出すのに時間が掛かりました」
「自国に被害がなければ他所の国がどうなろうと問題ありませんので」
「問題大ありだからね!?外交官なんだからそこは纏めてあげようよ!」
「これ以上店の時間に遅れるのはどうかと思い」
「優先順位はこちらの方が上なんだ・・・」
「勿論です」
「あ、駆除終わったよ」
「ありがとうございます」
「え?駆除?アルクェイドさん?」
「何か特殊部隊みたいな人達がわーって来てたから全員昏倒させて琥珀に渡したのよ」
「ここに、ですか!?」
「志貴の家に」
「・・・ちょっとアルトリアさんに電話入れますね」
「大丈夫大丈夫。ちゃんと一度敷地には侵入させたから」
「それはそれで問題ありですが、琥珀さんだけだと偶にポカするんで」
「その点に関しては問題ありません」
「えっ?」
「周殿にも手伝っていただいているので」
「・・・・・・まさか、あの人も来てるの?」
「はい」
「相手方終わった・・・」
「志貴。どうしたの?」
「いや、相手方が可哀相すぎて・・・」
「巻き込まれた挙げ句攻撃してきたのよ?」
「子どもが小石を足下に投げたからって大人がショットガンを撃つレベルだよ?」
「例えがよく分かりませんが、外交の世界では舐められたら負けなのです」
「流石戦国期の人だ・・・」
「わたしもそれには同意するわ」
「アルクェイドさんも?」
「多分志貴じゃなくてこの子を狙って行動してたみたいなのよ」
「判決。ギルティ」
「志貴・・・」

 

2015年12月14日

あ、これ駄目なパターンだ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「志貴のドジっ娘属性はどうなったの!?」
「・・・は?」
「うわぁ・・・志貴の目が据わってる」
「何か1〜2キロ内に監視している人がいたりするのと関係がありますか?」
「えっ?」
「結構前にゼルレッチさん達が100メートル離れた辺りからニヤニヤして見ていたのと関係ありますか?」
「そんな事あったの?」
「それより前。何度か3〜40メートル離れた辺りで幹也さんが僕の行動を撮ろうとカメラを構えていたことと関係ありますか?」
「・・・・・・」
「先生?」
「・・・いつから気付いていたの?」
「アルクェイドさんが僕の周辺で何かを測っているような素振りを見せていた頃からですね」
「・・・思いっきりはじめの頃ね」
「その後さっき言った幹也さんの件があって、その後先生がカメラで僕を遠距離撮影して・・・」
「周りに人がいない時、志貴がドジっ娘になるって・・・」
「ドジっ子ですか・・・」
「何もないところで転んだり、急にワタワタしていたって。私も見たけど」
「あの時は交信が頻繁な時期と体調が少し不安定な時期だったから」
「体調が不安定!?」
「あ、今は大丈夫ですよ?」
「何か問題があったんじゃないの!?」
「あのタイミングで色んな人が僕の周辺で観察していたから僕の気配察知能力が異常進化しました」
「・・・何かごめんなさい」
「今では逆探知能力が追加されてますし」
「逆探知って・・・」
「試してみますか?」
「・・・遠慮しておくわ」

 

2015年12月15日

・・・いい加減、上書き保存ボタンを押した瞬間にクラッシュするの、やめてもらえません?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「お嬢さん大丈夫か!?」
「え?僕?」
「女性の助けを求める声がしたのでな!」
「いえ。全然求めていませんが」
「はっはっは。こんな怪人だらけの中そんな気丈に振る舞わずとも」
「や、この人達なら全員身動き取れない状態にしていますし」
「は?」
「それに、このくらいの手合いならうちのクラスのメンバーなら余裕だと思いますし」
「どれだけ規格外なんだい!?この怪人どもは人の倍以上の力を保つ怪力なんだぞ!?」
「それがこの状態なんですが」
「・・・いつの間に全員倒れて・・・」
「あ、遠野く───」
「危ないっ!」
「?えいっ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・え?」
「ほら。襲いかかってきた怪人を簡単に対処できるじゃないですか」
「なんなんだここは・・・」
「いや、貴方方こそ何なんですか?」
「私は正義の騎士マスク・ド・リエルターン。世界の裏で悪と戦う者だ」
「きいた事ないですね・・・琥珀さん?」
「結社や地下組織に該当はないですよ」
「無いんだ」
「分かるはず・・・え?結社?地下組織?」
「世界征服を企む地下組織が67。結社が113ですが、大きな所はだいたい潰していますので」
「またポコポコ出てきてるんだ・・・」
「あ、わたし昨日一カ所連れてかれたよ」
「では昨日で一つは消えたという事ですね。どの辺りですか?」
「・・・何なんだ・・・何の悪夢だ」
「恐らく纏めてこの世界へ迷い込んだんでしょうね」
「ここは地球ではないのかね!?」
「地球ですよ。ただ、貴方の居た世界とは違う地球だと言う事です」
「・・・戻る事は、できるのかね?」
「もう少ししたら翡翠ちゃんが戻ってきますのでその時にでも纏めて戻ってもらいますね」

 

2015年12月16日

───本日のブルースクリーン回数。2回。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「志貴。お土産だよ」
「えっ?アルクェイドさんどこに行ってたの?」
「京都」
「ありがt「志貴さま。少々お待ちください」ぅえ?」
「?」
「翡翠。どうして志貴に渡すの邪魔するの?」
「本日は三隣亡ですので」
「さんりんぼう?」
「一部地域ではこの日にお土産を受け取ると災いが起こるとも」
「翡翠ちゃん翡翠ちゃん」
「何でしょう」
「僕、これ以上のトラブルなんてそうそう無いと思うんだけど」
「志貴はトラブルの塊だし」
「・・・アルクェイドさん」
「しかし」
「それに、三隣亡って本来は三輪宝でしょ?良い日だったはずなんだよ?」
「・・・」
「それにお土産も土地の産物って意味だし、感謝の気持ちを渡す行為だから悪い事もないと思うんだけど」
「しかしそれは・・・」
「アルクェイドさん。どこのお土産なの?」
「えっ?ああ、東北の山奥の集落まで───」
「・・・ちょっと待って。アルクェイドさん」
「?」
「その包み。ゆっくり開けて?」
「え?うん」
「・・・・・・」
「・・・志貴さま」
「これは、お年寄りから渡されたの?」
「そうよ」
「悪意が籠もってるね」
「へっ?」
「悪意の塊ですね」
「わたし、何かやらかしちゃった?」
「アルクェイドさんは問題無いけど、これは・・・」
「まあ、翡翠ちゃんはアルクェイドさんから詳しい場所を聞いて」
「畏まりました」
「えっ?ええっ?」

 

2015年12月17日

本日のブルースクリーンは・・・3度。

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「・・・なあ、遠野」
「ん?有彦どうしたんだ?」
「いや、お前・・・さっきのは」
「さっきの不審者か?倒したが」
「倒したって・・・首が曲がっちゃいけない方に曲がった挙げ句、砂になったぞ!?」
「よく分からないが、そういった人種なんじゃないか?」
「んな人種いるか!」
「いるかも知れないじゃないか。少なくともここは日本じゃないだろうし」
「・・・だろうなぁ・・・俺らどこをどう迷ったらそんな異世界みたいな所に・・・」
「異世界かぁ・・・」
「え?反応薄いな」
「だからどうしたって感じだしなぁ」
「・・・お前、ためらいなく敵を殺しているしな」
「殺らないと殺られるからな」
「ためらいなさ過ぎだろ!」
「今までの遭遇戦で躊躇ったらどうなっていた?」
「・・・・・・怪我をしていたか、死んでいたかもな」
「そう言う事だ。もし此奴等がウイルス性のゾンビだったら?とか考えると色々拙いだろう」
「・・・いや、そうじゃなくて」
「ならお前が前に」
「お前みたいにスマートに戦えねぇよ!?」
「だよなぁ・・・」
「遠野。慣れすぎていねぇか?」
「ああ」
「喧嘩慣れってか、戦闘慣れしているような・・・軍人とかでもそうは動けないだろ」
「傭兵はこれくらい動けるはずだぞ?」
「傭兵って・・・」
「傭兵もピンキリだしな・・・っとぉ!」
「カウンター!?」
「お前も警戒してくれよ」
「や、今のは木の上からだったんだぞ!?無理言うな!」
「慣れてくれ」
「無茶言うなよ!?」

 

2015年12月18日

本日のブルースクリーンは無し!  使用アプリも同じ。頻度も負荷もほぼ同じなんだけどなぁ・・・

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「敵も出てこなくなったな」
「俺はお前の体力がそこまであるのがビックリだよ」
「いい加減疲れてるよ。そろそろ有彦も手伝わないか?」
「本気無理言うなよ!?」
「無理とか無茶とかワガママな・・・」
「いや、ワガママじゃないからな!?俺ここで放置されたら必ず死んでしまうぞ?」
「必殺ですね?分かります」
「その余裕がムカつく・・・俺ら帰れるのか分からないしなぁ」
「そろそろ救援が来てもおかしくないんだけどなぁ」
「救援?」
「聞いた話だとこういった事態に陥った際には助けが来ると」
「どこから?誰が?」
「別の次元の知人が」
「知人って誰だ!?」
「・・・有彦。お前が大声を出しているから敵が来るんだが」
「マジでスマン」
「ああ、こちらにいらしたのですね」
「「!?」」
「どうやらそちらの世界の穴に偶然落ちてしまっただけのようですね」
「え?翡翠?」
「だよな?お前んところのメイドさんだよな?」
「同一他者ですので誤解の無きようお願いいたします」
「え?俗に言う平行世界の・・・ってやつか?」
「そのような考えて宜しいかと」
「・・・確かに。圧倒的強者の気配を感じる」
「これは外敵避けのために発しているだけです」
「そう簡単に発せるもんじゃないでしょうが・・・」
「有彦。何かきつそうだな」
「見えないプレッシャーってこんな感じなんだな・・・」
「すぐに戻られますか?」
「悪いけど、もう少し居ても」
「ストレス解消に外道狩りを行いたいと」
「外道?」
「この世界の敵の事です。座標の関係もありますので10分程度であれば問題ありません」
「悪いけどお願いするよ」
「畏まりました。では乾さまはこちらで護衛しておきます」
「頼んだ!」
「・・・遠野が活き活きしている」

 

2015年12月19日

本日もブルースクリーン無し・・・おっかしいなぁ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC_クラスメイト達─)↓───────

「監視の状態はどうだ?」
「大丈夫。まだ大人しいよ」
「でもまだ動かないってのは不気味だねぇ」
「確かに。去年は完全に叩き潰したけど・・・毎年毎年地下組織も真っ青な連携してくるからな」
「今再度確認しているけど・・・何か怪しい行動が」
「さつき!奴等の通信手段が分かったよ!」
「えっ?」
「ペットと置き手紙を駆使してやりとりをしていたみたい」
「・・・・・・その執念、別の方向に使えば良いのに」
「別の方向でも犯罪方面に向きそうで怖いよ」
「いっそそうしてくれたら遠慮無く叩き潰せるのに・・・」
「「弓塚さん・・・」」
「さつき。まだ早いよ」
「え?あ、うん・・・」
「断片的だけど、解析は終わったよ。どうやら23日から25日にかけて単独テロを行うみたい」
「単独テロって・・・」
「それぞれが単独で問題を起こすって事!?」
「正確には少数人数の複数箇所でのテロ」
「最悪だよ・・・」
「そうなってくると・・・乾くんは自ら囮になりそうだね」
「外部に協力を求めた方が良いかな」
「協力者、居るの?」
「一応・・・下部組織みたいな感じだけど」
「どんな?」
「・・・・・・弓塚親衛隊といわみん守り隊。あと・・・姉御の愉快な下僕達」
「あー・・・川辺さんのところの・・・」
「待って!何かはじめに変なのあったよ!?」
「え?弓塚親衛隊?」
「ないよね!?そんな変な部隊ないよね!?」
「知らぬは本人ばかりなりって・・・なぁ」
「構成人数は四十数名程度だけど、上は30代後半から下は10代後半までの学外組織だよ?」
「──────」
「さつきが絶句しているの初めて見たかも」
「こっちとしては岩見ン守り隊ってのが気になるんだけど」
「ああ、構成員九十名弱の学内派閥だよ。岩見さん人柄も良いから凄い人気だし」
「・・・なあ。そいつ等の中にいないか?乾のグループが」
「いたとしたら確実にリークしてくるよ。ポイント稼ぎのために」
「・・・そうか。まあ、外部依頼は保険としてお願いしておくか」
「話はこっちでしておくよ」
「頼む。じゃあ、今回の話し合いはこれまで・・・弓塚?」
「あー・・・暫く立ち直れないと思うから」
「難儀なやっちゃな」

 

2015年12月20日

今日は引きこもってお掃除を・・・アレ?何故日が傾いているのかな?

───────↓以下、本日の短編(PANIC_クラスメイト達─)↓───────

「───まさか一日で調べるとは思わなかったぞ」
「ほとんどが弓塚親衛隊からってのが怖いな」
「!?」
「・・・なーんか、弓塚さんが挙動不審になってねぇか?」
「まあ、親衛隊の存在を知らなかったわけだからねぇ」
「えっ!?親衛隊!?」
「関田さんや上坂さん。尾崎さん達の事だよ」
「ああ!秘書さん達の!」
「その話。詳しく」
「あの・・・さつきちゃん・・・目が怖い・・・」
「おーい。いわみんが怯えているからやめたげて?」
「・・・じゃあ、田所さん?」
「・・・黙秘権を行使する!ってか、そんな暇ないんだって!これ見てよこれ!一日調べただけで四百名あまりって拙すぎる数だぞ!?」
「・・・・・・そうだね。数ヶ月前から計画していたと思った方が良いかもね」
「いや。下手をすると二月の件も絡んでいる可能性もある」
「二月・・・血のバレンタイン事件かぁ」
「あの時確か乾は・・・姫の屋敷に単騎で突入してそのまま行方不明になったんだよな」
「翌日戻ってきた時は凄く疲れた顔してたよね」
「総大将が早々に討ち取られたと安心してたらいきなりだったなぁ」
「全員が板チョコを取り出して町行くカップルの男性側に「ずっと前から好きでした!」って叫びながらチョコを服の中にねじ込む奇行に出たんだよね」
「あれは・・・ない」
「わたし、見てないよ」
「いわみん。見たら多分性格が変わっていたと思う。アレは人間不信に陥りそうな光景だったんだ・・・」
「またいわみんって言った!」
「・・・中途半端に平和だなぁ・・・」

 

2015年12月21日

とんでもないお話しをありがとうございます。

───────↓以下、本日の短編(PANIC_クラスメイト達─)↓───────

「・・・おい?」
「判決。ギルティ」
「いきなりだな!?」
「罪状が多すぎて困っているんだよ?」
「俺が何をした!?」
「何をしようとしていたか・・・説明した方が良いか?一応これだけは言っておくが・・・警察に提出しても良いんだぞ?」
「は?」
「はい。資料」
「・・・なんぞ?」
「素晴らしく運がないな。君も」
「誰の真似なんだ!?って・・・」
「それ、コピーだからな?」
「・・・・・・」
「今このタイミングでこんな事をされたら・・・冗談じゃ済まなくなるよ?」
「・・・この資料。マジなのか?」
「勿論。二重に調査も完了しているよ」
「・・・一人だけ、俺の知らない奴が居る」
「コイツの事か?」
「ああ。ミスって訳でも・・・無いんだよな?」
「コイツは国際指名手配犯だ」
「何故名簿に載せてる!?」
「お前の所の騒ぎに参加するからだよ」
「・・・俺らもとうとうテロ集団に」
「・・・なりたいの?」
「なったら間違いなく姉貴に殺されるな」
「じゃあ」
「ただ、その指名手配犯が俺らの同志ではないとは限らない」
「・・・で?」
「俺らは同志かどうか確かめる術がある。恐らく当日までには間者を洗い出せるだろう」
「もし同志だった場合は?」
「勿論迎え入れる。まあ、十中八九間者だろうが・・・」
「・・・・・・クリスマスイブとクリスマスが楽しみだね」
「あ、れ?何か・・・さっちんが薄笑いを・・・」
「ようやく・・・乾くんを始末できるんだぁ・・・ふふ、ふふふふふっ・・・」
「あ。これアカン方のスイッチ入ってますわ・・・」

 

2015年12月22日

絶望→終焉 いや、アレはイカンでしょ・・・楽しいけど。 久しぶりだったけど邪魔しかしてなかったなぁ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC_クラスメイト達─)↓───────

「騙されるな!コイツはリア充だ!」
『!?』
「いえ、私はモテた試しが・・・」
「俺の節穴Eyesは貴様のその罪を見通す!・・・見える。見えるぞ・・・十代後半の少し日に焼けた少年のような美少女が貴様の事を師匠と呼び纏わり付いているのを・・・」
「!?」
「ソイツは何度も貴様に対して体を許そうとしている・・・それをガン無視してんじゃねーよ!」
『ギルティ!ギルティ!』
「どうしてそこまで知っているんですか!?」
「言ったはずだ。俺は貴様のその罪を見通す!眩いばかりのイケメンに対してだと目が潰れかねないが、この程度だと閃光弾を直視した程度だ!」
「それ確実にアウトですよね!?失明クラス───目から血が!?」
『憎い・・・地味そうな顔をして据え膳を拒否した貴様が憎い・・・』
「相手の事や周りの事を───」
「彼女は心から貴様の事を想っていた!周りの事なんぞどうでも良い!貴様は!貴様は守れるだけの力があるだろうが!それに彼女の事を意識しまくってるじゃねーか!」
「!!?」
「・・・行け。今ならまだ間に合う。奪い返して幸せになれ」
「しかし・・・わたしは・・・」
「貴様の本来の仕事は何だ!何を夢見ている!」
「・・・・・・は、ははは───」
「あ、それと。遠野に何か仕掛けるつもりならやめといた方が良いぞ?全部バレている」
「!?!?!?」
「まあそんな事はどうでも良い。早く彼女の所にいってやれ。明後日無理矢理式を挙げさせられるらしいぞ」
「・・・さらばだ。私の心の師匠!」
「・・・・・・総統」
「あと一人。この中に間者が居る」
「えっ?」
「女を紹介すると言われてヤツを引き込んだ間者だ」
『KILL!KILL!』
「明日までに洗い出しを行うぞ!」
『応ッ!』

 

2015年12月23日

どんだけ運がないんだ・・・私は。

───────↓以下、本日の短編(PANIC_クラスメイト達─)↓───────

「なかなか怖い事になっているな」
「総統!間者は一名。裏切り者が四名でした!」
「普通に恋人ができたのなら祝福し脱退させるだけなんだが・・・このような裏切りは」
「抹殺、ですか?」
「我等はそこまで鬼や悪魔ではない。ただ・・・ある種の方々の協力を得てその五名に新たな扉を開いてもらおうと思っている」
「それはどのような?」
「ある町の二丁目に生息する獰猛なお姉様方を十名ばかり召喚した」
「お姉様、デスカ」
「うむ。元ボディービルダーや柔道家。レスリングなどをたしなんだ漢女達だ」
「あの・・・総統。いま「おとめ」の言い方が何かおかしかったような」
「戸籍上の性別は全員男性だ」
「ひっ!?」
「しかも半分は男が大好きだが、それは・・・攻め的な意味でだ。ちなみにもう半分は受け的な意味だ」
「・・・・・・鳥肌が凄い事に・・・」
「それぞれ二対一の割合。この意味が、分かるか?」
「あの。想像させないでください・・・」
「彼等は既にお持ち帰りされた。年明けが楽しみだ」
「年明けですか」
「年明けまで楽園でバカンスするそうだ。怖くて詳しくは聞けなかったが」
「聞いたらきっと精神崩壊を起こすかと」
「だよなぁ・・・」
「しかし、そうなるとこれ以上詳しい情報は」
「間者からはある程度聞き出した。今レポートに纏めさせているところだ」
「それをどうするのですか?」
「うちのクラスの弓塚に渡す」
「・・・天敵に渡すのですか?」
「今回の情報はうちのクラスからもたらされたからな」
「どこの諜報部なんですか・・・」
「それも聞かない方が良いぞ。奴等本気で恐ろしい情報網を持っているからな?俺らの事も調べ上げられた」
「!?」
「まあ、俺らは俺らで明日に向けて用意をするだけだ」
「了解しました。総督!」
「では、健闘を祈る」

 

2015年12月24日

・・・・・・何を寝言言ってるのさ

───────↓以下、本日の短編(PANIC_乾有彦の乱2015_)↓───────

「諸君。今日の良き日によくぞ集まってくれた!」
『応ッ!』
「エモノは持ったか?道具は揃っているか?」
『応ッ!』
「急な予定変更で悪いが今回は八人一グループで事に当たる」
「配布した資料に目を通しておいてください。実行は二四、二五日の二日間。それぞれ3時間ずつを予定しております」
「そして今回は外部協力も取り付ける事に成功した。我等四二五名と行動を共にするのは九一名の喪女の会だ」
『・・・・・・えっ?』
「いやいや。お前らのその反応は相手に失礼だぞ?」
「彼女らは彼女らで別に動きます。ただ、今回は監視が厳しいので過激行動は控えるよう通達済みです」
「今回はマジで制圧部隊を用意した連中が居る。しかし、我々はクリーンな方法で世のカップルに対して威圧を行う!」
『応ッ!』
「武器を取れ!道具を持て!我等は、我々は断固として戦う用意がある!」
『応ッッッ!!』
「さあ、清掃の時間だ!皆の者。爽やかに挨拶をし、気持ちよくなってもらうぞ!」

「・・・箒やちりとりを振り回して演説しているよ」
「クリーン作戦って言ってたけど、何となく読めるよね」
「まあ、何かあったら拙いから確認はするけど、今回はなぁ・・・」
「そう言えば何人かダミーを送り込むって話は?」
「ダミーカップルは用意できました」
「遠野くんもダミーを用意するって」
「・・・・・・えっ?」
「姫が!?」
「うん。あの時の笑顔・・・怖かったよ」
「あ。それ駄目なパターン」
「多分怒ってるよ」
「独自に調べていたらしいから・・・他の人巻き込んだって」
「あ。有彦オワタ」
「精神的にもボコるんだろうなぁ」

 

2015年12月25日

アルクェイドさんのお誕生日?・・・・・・あぁ、そう言えばそうでしたね(暗い笑み)

───────↓以下、本日の短編(PANIC_乾有彦の乱2015_)↓───────

「何というか・・・死屍累々という言葉がここまであうのは」
「はじめの二組以外の二十組がきっとダミーカップルだよね」
「こっちが用意したのは三組だけだけど・・・凄かったね」
「女性部隊も死屍累々だし」
「恐ろしいカップルだらけだったな・・・」
「性別が迷子のカップルも約一組居たが・・・」
「アレはアレで大変おいしゅうございました」
「あのカップルを見た女性部隊がほぼ全滅だったからなぁ・・・」
「こっちの女性陣も半数が倒れているが」
「みんな興奮しすぎだよ」
「しっかし・・・最後のカップルは・・・」
「姫だったね」
「あれってカップルと言うよりも、夫婦って感じの自然体だったよなぁ・・・」
「アレで数名が砂になってたな」
「乾とか乾とか乾がな」
「でもさ」
「?」
「あまりにも自然すぎて怖かった」
「怖い?」
「アレってカップルって言うか・・・仲の良い双子って感じ?」
「いや、その例えはどうだろう・・・」
「何かしっくりくる言い方ができないんだけど、なんだろう・・・恋人って言うか、夫婦って言うか・・・半身?」
「まあ、それは兎も角。だ」
「弓塚がまだ戻ってこないんだけど」
「放心状態が長いね」
「姫のあの状態を見て完全に固まっているね」
「よっぽど心に来たんだろうなぁ・・・」
「こりゃあ休み明けが荒れるぞ・・・」
「───よかったぁ・・・」
『えっ?』
「え?」
「弓塚?」
「え?え?みんなどうしたの?」
「いや。それはこっちの台詞なんだが」

 

2015年12月26日

・・・は?思いつきでコロコロ計画を変えるというのは一番やってはいけないって習いませんでしたか?

───────↓以下、本日の短編(PANIC_乾有彦の乱2015_)↓───────

「・・・まさか七夜とデートとは・・・」
「ただちょっと駅前から商店街まで移動しただけなんだけどねぇ」
「乾くん対策ですね」
「うん。何だか恐ろしいくらい効果があったみたいだけどね」
「膝から崩れ落ちてそのまま砂になってたからねぇ」
「お笑い補正恐るべしですね。まあ、端から見たらイチャイチャしているようにしか見えませんでしたが」
「・・・先生が少し離れた所から無表情で見ていたのは怖かったけど」
「えっ?」
「?」
「ブルー、見ていたんですか?」
「うん。七夜くんも気付いて手を振ってたし」
「・・・それって、拙くないですか?」
「え?」
「無表情のブルーって・・・」
「うん」
「遠野くんが変な認識誤認を受けたと勘違いを・・・」
「したかも知れないけど、それは瞬間的なものだよ」
「瞬間的、ですか?」
「先生すぐに本物だって気付いて手を振り返してたし」
「気付いて、ですか?」
「手信号で七夜くんと会話してたし」
「手信号って何ですか!?」
「ハンドサイン」
「いつの間に決めていたんですか・・・」
「なんか、先生達しか分からないハンドサインがあるみたい。それで色々情報をやりとりしてるっぽい」
「古風ながら侮れないですね」
「でも、研究所の人には迷惑掛けちゃったなぁ・・・」
「研究所の人達って、えっ?」
「七夜くんが僕から離れて動けるのは現時点で1時間くらいだし。メンテナンス要員として十二人ほど借りちゃったから」
「・・・何という大がかりな」
「有彦達にダメージを与えるためだから」
「しかし・・・大変でしたね」
「まあ、七億使っちゃったけどねぇ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?」

 

2015年12月27日

これにて今年の乾有彦の業務は終了いたしました。

───────↓以下、本日の短編(PANIC_乾有彦の乱2015_)↓───────

「総統!しっかりしてください!」
「何があったからこんな風になっているんだ!?」
「それがよく分からないんです。美男美女の群が去った後に・・・」
「何かとんでもない事が起きたのだろうな・・・」
「我々も美男美女の群に心うちひしがれていたので何が起きたのかは」
「恐ろしい刺客が紛れ込んでいたのか・・・」
「マジで抜け殻状態だな・・・」
「総統は、一体何に戦いを挑んだんだ・・・」
「とりあえず、総統を自宅まで運ぶぞ」
『応ッ!』

「───向こうは全員撤収するようだね」
「しかし、今回は凄い事になったね」
「姫が自重をやめた結果だね」
「自重をやめて大量の人員を導入して・・・一体いくら掛けたのか怖いんだけど」
「あ、それ気になる」
「でもあんなに綺麗な人達使ったわけだから・・・あれ?でもあんなモデルさんならある程度分からない?」
「無名のモデルさん達じゃないの?」
「・・・あの人達、全員強いと思うよ」
『えっ?』
「さりげなく周囲に気を配っていたし、どこから襲われても対処できるよう動いていたからね」
『・・・・・・』
「そうなると、その道の人達って事・・・だよね?」
「呼び寄せるのだけでも大変そうなんだけど」
「・・・・・・」
「考えなかった事にしようよ」
「そうだね」

「ところが人件費ではなく機材系で恐ろしくお金が掛かっただけなんですよ」
「そうなんですか!?」
「あの人達はほぼ全員技術職ですし」
「えっ!?」
「あ、でも恐ろしく強いですよ?」
「・・・・・・うぇ」
「あの人達は別の世界の僕が作った特製オードブルで手を打ちましたし」
「チート料理ですか!」
「だから七億円はほとんど機材調達費用」
「・・・しかし、高すぎませんか?」
「これでも安くなった方なんだけどなぁ・・・」

 

2015年12月28日

一身上の都合でッ!

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「先輩。この町って、超人だらけなんですか?」
「いきなりどうしたんですか」
「いえ、昨日ひったくりを目撃したんです」
「ひったくり、ですか」
「相手はスクーターに乗って背後からお年寄りの鞄をひったくる手口だったんだけど」
「よくある手口ですね」
「ひったくった瞬間に、スクーターの運転手が宙に舞っていた」
「えっ?」
「こう、ポーンと」
「いやいや・・・ぇえー?」
「しかもスクーターは二人乗り。そして飛んだのは運転手。更に言うと鞄は無事」
「・・・待ってください。ちょっと整理させてください。二人乗りをしていたひったくり犯がスクーターを使ってお年寄りの背後から鞄をひったくったのですよね?で、ひったくった瞬間に運転手が宙を舞ったと」
「そうです」
「で、運転手不在のスクーターはどうしたんですか?」
「壁に激突。ひったくろうとした人も一緒に激突」
「・・・・・・それは拙くないですか?」
「周辺の人達全員がそのまま二人を縛り上げていたし」
「ぇえー?」
「何か、何事もなく連れて行ってました」
「それはおかしいですよね!?」
「DEATHよねー。って先輩ですらそう思うこの町って・・・」
「遠野くんがわたしの事をどう思っているのか分かる瞬間ですね」
「だって先輩も超人レベルですよね?」
「そんなわけないです!」
「魔術使っている時点で色々おかしいと思いますが」
「ぐっ・・・」

 

2015年12月29日

ちょっと他で準備を始めております。

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「寒っ!」
「風が強いな」
「遠野、お前寒くないのか?」
「少し冷えるな」
「少しどころじゃねぇだろ!」
「有彦」
「ん?」
「寒いのはお前が半袖だからだよ」
「何故半袖!?」
「俺が聞きたいよ」
「上着を貸してくれ!」
「無茶言うな」
「ジャージ!ジャージが!」
「持っているなら始めから着ろよ・・・」
「ある訳ねぇ!」
「ないんかい!」
「しょうがないなぁ」
「高田!?」
「はい」
「・・・・・・え?」
「暖くらいはとれるでしょ?」
「・・・・使い捨てカイロ1個で・・・まあ、ありがたいけど・・・」
「あ、そっか」
「遠野?」
「カイロなら俺も持ってる」
「───そりゃ寒くないわな・・・」
「遠野くん!カイロ欲しいな」
「はい」
「・・・お前。幾つ持っているんだ?」
「5つ持ってきたよ。セット特売だったから」
「・・・・・・俺に一つだけかよ」
「いや。自業自得だろ」
「寒さが目にしみるぜ・・・」

 

2015年12月30日

思わず出勤。エクストリーム退勤

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「さてさて、今年も残すところあと僅かなんだけど」
「仕事が沢山残っていますが」
「それ、琥珀さんの部分で止まってますよね?」
「各会社の───」
「28日にはほぼ全ての会社がキッチリ終わらせていたよ?」
「えうー・・・」
「ちなみに」
「はい?」
「琥珀さんがしでかす事も予測済みだったりします」
「!?」
「最近琥珀さんが仕事のミスが目立ち始めていると各方面から言われてて・・・」
「うわぁ・・・」
「琥珀さんが疲れすぎているせいで仕事効率が落ちてそういう風に見えるってのが結論ですけど・・・」
「各所からクレームがきているのは分かっていましたが・・・」
「と言うわけで琥珀さんには6日間のお休みを準備しました!」
「・・・・・・えっ?」
「翡翠ちゃんと共に6日間のお休みです」
「翡翠ちゃんと!?」
「説得に半月かかったけど・・・」
「どんだけ志貴さんの事好きなんですか・・・」
「結果護衛が七人増えました」
「増えたって・・・」
「更に緊急連絡用の道具が増えました」
「志貴さん。目が死んでます」
「今なら相手を容赦なく叩き潰す・・・」
「あ。志貴さんがダークサイドに・・・」
「とりあえず、琥珀さんはゆっくり休んで年明けから頑張りましょう!」
「ええっと、わたし、今までそんなお休みをいただいた事が無いのでどうしたら良いのか・・・」
「翡翠ちゃんと温泉旅行とか」
「翡翠ちゃんと温泉!?」
「姉妹二人旅とか」
「デートですね!すぐにプランを立てます!」
「・・・まあ、これで琥珀さんが色々回復してくれたらいいんだけど・・・」

 

2015年12月31日

さて、今年も終わりです。来年は・・・来年、どうしよう・・・(ぇ まあ、よいお年を!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「翡翠ちゃんも琥珀さんも居ない・・・僕は日本から脱出・・・」
「今頃遠野の屋敷は凄い事になっているでしょうね」
「秋葉の許可は下りていたから問題無いよ」
「・・・志貴って、秋葉ちゃんに対しては冷たいよね」
「そうかな?」
「・・・無自覚に好感度がマイナスいってるんだろうなぁ・・・」
「しかし、先生もアルクェイドさんも一緒に来るの?」
「勿論!」
「年越し志貴はデフォよ!」
「いいんだけど・・・忙しいよ?」
「えっ?」
「何か用事?」
「今年は国をあげてのイベントだらけだし」
「新年のイベント?」
「うん。海外からのお客さんも凄い事になっているから新メカ翡翠VerΛにバージョンアップした四百体ほど投入したし」
「・・・えっと、通常機体は?」
「二千体配置」
「問題が起こっても即解決レベルじゃないの」
「Ωも投入してはいるけど・・・半数は僕の護衛だから」
「まさか、今この瞬間も?」
「三重迷彩を施して待機中」
「「・・・全く分からないわ」」
「志貴。この忙しい年末に侵入者です」
「アルトリアくん。そこら辺は全て防衛隊の隊長権限でお願い」
「分かりました」
「・・・侵入者って?」
「諜報員の類だよ。偶に部隊」
「・・・命知らずが多数いるのね」
「お正月には送り返されると思うけど、今年は・・・ふふふふ」
「あ、何か志貴がダークだ」
「相手終わったわね」
「丁寧に。丁寧に対処してお帰りいただく場合もあるから大丈夫!」
「何が大丈夫なのよ・・・」
「まさか今年の最後に志貴のダークな笑みを見る事になるなんて・・・」