2015年11月01日

はて・・・いつの間に11月に

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「は?」
「ちょ、いや、ええっ!?」
「・・・どうしてそんなに驚いているのか分からないんだけど」
「だって志貴。店舗増やす予定はないって・・・」
「うん。前に言ったけど、規模がここまで大きくなった以上、雇用を増やさないとなぁって」
「既に人が足りない状態を何とか回しているのに?」
「あ、その点なら大丈夫」
「えっ?」
「明後日から1号店に4名ほど研修生が入るから」
「大丈夫なの?それ」
「異世界の子達だから大丈夫」
「あ、そっちの心配なのね・・・」
「表に出せないような物も大量にあるんだからそう簡単に人を雇えないよ?」
「まあ、そうなんだけど・・・」
「だけど一つ問題があるんだ」
「異世界の言葉?」
「もしかして、外見?」
「アルクェイドさん。正解」
「外見って・・・」
「今国作りをしている大陸に点在する部族の子達なんだけど、色々勉強して4種族を決めたんだ」
「待って志貴。それは流石に・・・」
「お姫さん。何を慌てているの?」
「だってこのパターンだとケモミミ四種族なのよ!?きっと!」
「またまた正解だよ」
「・・・うさ耳、犬耳、猫耳、狐耳の子達よ。絶対」
「アルクェイドさん。今日は珍しく冴え渡っているね」
「志貴。流石にそれば拙すぎるわ」
「大丈夫。認識阻害はこの数日間で完璧だから!」
「へっ?」
「この数日。ちょくちょく異世界の神様が来店してたんだけど、みんな普通だったよね?」
「「!?」」
「先生もアルクェイドさんも見ていたよ?」
「・・・最近志貴に対して害意があるかどうかのみチェックしてたからスルーしてたわ」
「同じく」
「条件付けはパーフェクトだね。あとはあの子達の社会勉強だよ」
「と言うことは3号から研修に来ていた子達は元に戻って、1号のメンバーを4号に?」
「4号は今月半ば位を予定しているよ」
「それまでにきちんとできていたら良いけど・・・」

 

2015年11月02日

ふと魔が差して書いてみた

───────↓以下、本日の短編(HARVEST!?)↓───────

「じいさん。俺、農家になる!」
その時の俺はきっと目を輝かせていたと思う。
それに対して爺さん───切嗣の顔は見事に引きつっていた。
「・・・いや、いくら何でも吉○三を見てその発言は・・・まあ、正義の味方になるよりは・・・良いのか?」
「じゃあ正義の農家になる!」
「意味が分からないよ!?」
爺さんの突っ込みはもはや悲鳴だった。
「だって正義の農家になればあの黒い泥も肥料になるし、なにより格好いい!」
「・・・・・・あの姿を見て格好いいという士郎の美的感覚が・・・まさかこれもアレのせいか!?」
頭を抱えて叫ぶ爺さんは面白いけど、オッサンが畳間を転がっている様はあまり見たいとは思わない。
「そんな事よりいつもの特訓だ」
「まさか農具でも出すつもりか?」
爺さんは寝転がったままの体勢でボソリと呟いた。
「・・・その発想はなかった」
「しまった!?」
「よーし、まずは鎌だ!」
「ここでやらないでくれ!せめて土蔵で・・・」
「あれ?何か簡単にできた・・・」
想像した物は少し前に旅番組で見た小麦を刈り取る大鎌───だったはずなんだが・・・
「何か死神の鎌っぽい物が!?無茶苦茶禍々しいぞ!?」
「農機具の一種、サイズだぞ?まあ、使用者が死神って情報が何か頭に流れ込んで・・・」
まあ、小麦も命。神の農家たる死神はある意味俺の師匠だ。従ってこの鎌を使っても問題無い。
「それ一番駄目なヤツだから!今まであんなにできなかったのに農機具って言うか宝具をなんで簡単に投影できるかなぁ!?」
爺さんが泣きそうな声で叫んでいる。
近所迷惑になるからあまり大声はいけないんだぞ?
「よし。コレを使ってまずは庭の雑草狩りだ!」
「聞いてよ人の話を!しかも今ニュアンスが違ったんだけど!?」

「神様の農機具スゲェ・・・簡単に刈り取れた・・・」
「・・・士郎。本当に何ともないのか?」
「ん?爺さん。何か顔色がやばいぞ?」
「いや、士郎。前、前」
「んんっ?・・・あ、ども」
『いや、まあ・・・ども』
「もしかして、僕の迎えかな?」
『そうなんですが・・・一連の突っ込みとこの子の規格外な所を見て、もう少しこの子を矯正してもらわないと色々大変な事になる予感がして、迷っているんですよ』
「師匠でも迷うことがあるんだ」
『貴方のその手に持つデスサイズを軽やかに使いこなしている光景を見ればそう思いますって!って、師匠!?』
「で、爺さん逝っちゃうのか?」
「・・・何だろう。今逝った方が色々と楽になれそうな・・・」
『あきらめないでくださいよ!保護者としてもう少し一般常識をたたき込んでくださいよ!しかも私のことを師匠って!』
「いや、なんか貴方に全てを任せて旅立ちます」
『私は連れて行きませんからね!?』
「そんな!職務放棄はいけないんだぞ!?」
「初めての刈り取りは・・・爺さん?」
『「・・・えっ?」』
「師匠。爺さんはもう、旅立たなければならないんだろ?」
「ええ、まあ・・・予定時刻まであと少しですが・・・今もう少し延ばせないか上と掛けあっています」
「色々辛いんで勘弁してください。特に胃と精神が」
『この子そのままだと唐竿まで使いこなしかねないんですよ!?庭を畑にしかねないんですよ!?』
「───いいんじゃないかな?」
『あ、駄目だこの人。悟ってる』
「・・・爺さん。師匠と仲良いんだな」

 

2015年11月03日

アレ?今日ずっと家から出てないような・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「そこの方」
「えっ?」
「その可愛らしいブレスレットはどちらで?」
「ええっと、どちらですか?」
「その左手の青いガラス製のものですわ」
「値段はちょっと・・・頂き物ですから」
「良い物のようですわね」
「女王様からいただいた物で、こういった席で是非と」
「女、王?」
「はい。どこの・・・とは、ちょっと言えませんけど」
「そっ、そう・・・」
「あややや、志貴さん、こんな所にいらしたんですね!」
「琥珀さん?」
「失礼。陛下がお会いになりたいと「お断りします」」
「琥珀さん・・・」
「緊急の会議が入りましたので急いでくださいな」
「え?でも」
「陛下がお待ちだ。従者ごときが「わたしは志貴さまの従者であると同時に外交官です。そして更に言えば既にお断りの連絡は入れてありますので退室しても一切問題はありません」」
「なんか今日の琥珀さんは被せてくるなぁ・・・」
「外交官だと?ハッ」
「───あ。一番いけないパターンだ」
「今の台詞はしっかり覚えておきますよ?侮辱されたこともカードになりますので」
「琥珀殿!志貴さまは見つからな───何をしている?」
「!?」
「この衛兵に絡まれていたんですよ。志貴さまを陛下の元へお連れするんだとか。わたしが身分を明かし説明しても鼻で笑われてしまいました」
「何?・・・貴様。そんなにこの国を危機にさらしたいのか?」
「はっ?・・・いえ」
「わたしは志貴さまを連れて会場へ向かいますのでそちらは宜しくお願いします」
「ああ。分かった」
「・・・何なの?一体・・・」

 

2015年11月04日

アレ?今日ずっと家から出てないような・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC_CODE:くにをつくろう?)↓───────

「小規模とは言えまさか1週間で町を作り上げるとは・・・」
「軍師殿。この世界には術があり、昼夜休まず働く機械人形がいるのですぞ」
「多少は慣れたつもりでしたが・・・我等が主の力を甘く見ていたようです」
「しかし畑まで用意されているとは・・・至れり尽くせりだ」
「あとは民がいれば良いのですが」
「獣人と呼ばれる者達がこの周辺に4部族ほど集落を作り住んでいると」
「彼等には彼等の文化があります。時間を掛けて取り込めれば」
「主はなんと?」
「まずは物々交換などの交易ができればと」
「それで畑を・・・」
「情報収集に出ている機械人形が戻ってこればそれぞれの特徴なども分かるはずです」
「こちらとしては戦う気は全くないのだから気長に、か」
「子龍殿も農作業か警邏に行かれたら如何ですか?」
「もう少し鉄腕DA〇Hを見て勉強を・・・」
「では私も・・・」
「・・・駄目だこの二人・・・」

「・・・・・・軍師殿?」
「子龍殿。コレは流石に予想外です」
「住んでいますね」
「いや、報告は何度も上がっていましたし、その都度指示も出していましたが・・・」
「僅か3週間で住まいを移すとは」
「・・・まさかこうも早く説得できるとは・・・」
「えっと、そのために畑も用意してそれぞれの好物を植えたんだよ?」
「「!?」」
「二人ともニートレベルで常時テレビ見てたし・・・まあ、少しは仕事してたけど」
「「・・・・・・」」
「あと、各部族とも文化レベルは違うけど頭は良いからね?」
「・・・ではそれぞれ回って話を聞いてきます」
「その護衛に・・・」
「本当にお願いしますよ?」

 

2015年11月05日

どんだけ仲間はずれにしたいんですか!

───────↓以下、本日の短編(PANIC_CODE:くにをつくろう?)↓───────

「巫女様にこのような住みやすい場所を提供していただいただけでもう・・・」
「巫女様は雨風を凌げる丈夫な家だけではなく飢饉に対抗できる貯蔵庫まで・・・これ以上要望なんて恐れ多い!」
「巫女様がくださったこの人参という素晴らしい食物!わたし達はこれをいただけたのですから他はいりません!」
「これ以上は!これ以上贅沢を覚えると堕落してしまいます!」

「・・・・・・軍師殿」
「我等が主の人心掌握術は恐ろしいと思う以上に」
「以上に?」
「主は泣きそうだろう。と」
「───あぁ・・・」
「恐らくご自身は一言も巫女だとは言わなかったでしょう」
「しかし回った全部族が主のことを巫女だと」
「まあ、神格も備えておいでの方だ。術師の類がいれば気付かれるのも当然だろう」
「しかも一月も掛からずにあそこまで心酔させるとは・・・」
「流石異世界間で有名な月礼教ですね」
「その台詞を主の前で言わぬように。涙目になりますよ?」
「誇るべき事だと思うのですがね」
「しかしあの方はそう思っていないのです」
「勿体ない・・・軍師殿。我々のすべき事はもうほとんど無いのでは?」
「いえ。まだ大量にあります」
「ほう?」
「我々の手で味噌・醤油をつくるのです!」
「おおっ!?」
「実は既に畑と建物は確保済みです」
「なんと!では早速作業に取りかからねば!」
「まあ、そう急くこともないでしょう」
「あの村の方々のように。あの御老のように我々も!」
「先は険しいですが、頑張りましょう」
「ええ!」

 

2015年11月06日

急ぎすぎるとね・・・危ないんだよぉ?

───────↓以下、本日の短編(PANIC_CODE:くにをつくろう?)↓───────

「これはこれは・・・志貴様?」
「なんだろう。味噌醤油造りに全力を傾けてない?」
「それは勿論!」
「子龍殿・・・・そこはぼかして欲しかった・・・」
「軍師殿はきちんと片手間にお仕事をされておりますので」
「普通逆じゃあ・・・」
「まあ、職務はしっかりと果たしております」
「これが民の幸せに繋がると思えばこそ!」
「思いっきり趣味に走ってるよね?町外れにD〇SH村みたいなものを建てているし」
「「・・・・・・」」
「過労で倒れたりしなければ自由にやってもらって構わないよ。あと、アルトリアくんもこっちに派遣するから」
「・・・・・・えっ?」
「畏まりました」
「軍師殿!彼奴は味噌をあまり快く思っていないのですぞ!?」
「策はあります」
「!?」
「既にバターは出来上がっています。あとはチーズを」
「流石軍師殿!」
「いえあの・・・味噌も好きですよ?味噌ラーメンなども好きですし・・・」
「アルトリアくん。この人達ちょっと暴走気味だから適当にシバキ倒しながら監督お願いね?」
「・・・分かりました」
「この趙子龍。いつでも本気です!」
「・・・と、こんな感じだから。町の発展に関しては諸葛さんが片手間でやっても発展するから変な事をしないか監視するだけだよ?」
「・・・・・・分かりました」
「軍師殿。アルトリア殿が嫌そうな顔をなされているのですが」
「大方「相手したくない面倒くさい奴等だな」とでも思っているのでしょう」
「そのものズバリだよね。僕も今の二人見るとそう思うもん」
「「!?」」

 

2015年11月07日

それってそんなに簡単なことなの?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「ただいまぁ」
「志貴さん。少し拙い事に」
「えっ?」
「契約していた数件の農家なんですけど」
「天災でも起きたの?」
「天災と言うよりも・・・人災ですね」
「?」
「数件の農家の人がギャンブル依存や子どももしくは孫の借金に対する支払等で土地を取り上げられたり契約違反が見られました」
「偶然?それとも組織的なもの?」
「両方ですね。組織的なものに関してはピンポイントでこちらを狙っています」
「打ち切りで」
「宜しいのですか?」
「契約違反による打ち切りは土地の加護も消えちゃうから反動凄そうだけど相手に隙を見せるわけにもいかないから」
「加護なんてついていたんですか!?」
「うん。契約と共に三種の加護が付いていたよ?大地と水と風の加護」
「・・・無くなったらどうなるんですか?」
「普通の契約終了なら元の土地に戻るだけなんだけど、打ち切りは使用者および悪用した人に牙をむくらしいよ」
「志貴さんに牙をむくんですか!?」
「使用者だよ。従って農家さん。僕は使用者でも契約者でもなく主、もしくは管理者と契約書には書いてあるよ」
「・・・・・・では契約破棄の通達を」
「僕に資料を。現地にはこちらの係員を行かせるから」
「えっ?はい。これが資料ですが・・・」
「あ、この人達術師だ。あー・・・成る程」
「あの、志貴さん?」
「これは土地神様にも愛想尽かされるケースになるなぁ・・・むしろ術師に報復が行く」
「ええっ?それはな───」
「し〜き〜。さっきそこで知らないおじいちゃんがこれを志貴にって」
「巻物?アルクェイドさん。知らないおじいちゃんって、人ならざるものでしたか?」
「うん。精霊の類ね」
「!?」
「あー・・・琥珀さん。契約担当の人達が先に動いていたみたいです」
「へっ?契約担当って・・・?」
「今回十一件の農家で契約違反が見られ、重大な違反を起こした八件に対し契約違反によるペナルティ及び解除の通達を行ったとあります」
「今時巻物・・・」
「三件に関しては厳重注意を行ったとあるので・・・これらの農家さんには琥珀さんからもちょっと釘刺しお願いします」
「ええっと、分かりました」
「志貴。お仕事終わったの?」
「仕事って程でもないですが・・・アルクェイドさん。ちょっとお散歩に行きませんか?」
「行く!」
「じゃ、僕達はちょっと現地視察に行ってきますね」
「え?ちょ・・・」

 

2015年11月08日

みかんのおいしい時期ですね!(アイスを食べながら)

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「・・・志貴。もしかしてあの畑・・・って言うよりもあの沼地が現地?」
「うん。もう既に制裁を加えて立ち去ってしまった後だね・・・」
「誰が?」
「土地神様が」
「もしかしてあのおじいちゃん?」
「うん。土地の精霊が神格化した状態なんだけど・・・契約担当が事情を説明して確認したんだろうね」
「で、契約通りにしたと」
「うん。神様って多少の例外はあるけど基本契約重視だからねぇ・・・」
「でもその後どこに行ったのかしら」
「神仙界に行ったと思うよ」
「えっ?」
「さて・・・限定結界で不可視にして」
「志貴。何したの?」
「異相結界を部分展開して周辺から見えないようにしているんだよ」
「気付かれない?」
「気付くレベルの人って余程だよ?前アルクェイドさんも気付かなかったし」
「ちょ、わたしが気付かなかったの!?」
「静かに。相手が来たよ」
「・・・・・・」

「これは・・・沼地になっているな」
「馬鹿な。一晩でここまでできるはずが」
「違和感しか無いな。どうやら俺らのやったことに気付かれたようだ」
「・・・しかしこの土地は惜しかったなぁ」
「ああ。大損だな」
「まあ、あと数カ所はある。気付かれる前に他の連中が全部回収して───ん?」
「何だ?あのじじ・・・!?」
『契約により土地を荒らした者等に鉄槌を』
「精霊───妖怪だと!?泥田坊か!?」
「いくら何でも相手が悪すぎる!撤退するぞ!」
「ああクソ!大当たりひいちまったか!」

「・・・志貴。今の」
「土地神様の眷属だよ」
「ぇえー?」
「全箇所こんな感じになっているんだろうなぁ・・・」
「全箇所・・・大騒ぎね」
「命を取るまではしないと思うから。折角来たんだから散歩しよう?」
「あ、忘れてなかったんだ」
「のんびり歩き回るのって最近あまり無かったなぁ・・・」
「志貴も大変ねぇ・・・」

 

2015年11月09日

解せぬ。何故当たっていないんだ!?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「被害妄想乙」
「ん?どうした乾」
「歴史が歪められた気がしたんでカウンターとして」
「なるほど、まったくわからん。で、この問いに対してのお前の見解はさっきの台詞で良いのか?」
「いやいやまさかそんな・・・答えはローレンシウムだっ!」
「・・・今は化学の時間じゃないぞ?」
「おしいっ!」
「遠野。コイツ何とかしてくれないか?」
「わざわざ構うようなことをするからですよ。無視するか流すといった行動に留めるべきです」
「遠野!?」
「みんなそうやって流しているのに先生が構うから調子に乗るんですよ?」
「弓塚!?」
「そっか・・・スマンかった」
「そこ謝るところじゃないですよね!?」
「さて、授業を再開するぞ」
「ガン無視ですか!?」

「いやぁ・・・恐ろしく授業が進むな!」
「・・・何だろう。俺の存在が授業妨害だったような言い方だ」
「授業が終わったから言うが、だったではなく妨害そのものだ」
「!?」
「授業に参加しているだけマシだと割り切ることにしたよ」
「・・・今後真面目に受ける努力をします」
「努力だけで終わられるのはなぁ・・・」
「世の中には絶対なんて無いんで」
「いやいやいやいやいや・・・」
「わたしが遠野くんの事が好きなのは絶対だよ?」
「・・・物ごとに例外はつきものだな」
「あー・・・弓塚。教師の前でカッターをちらつかせて脅すのはやめてくれ」
「刃は無いですよ?」
「無くてもお前切ることできるだろ!」
「常識的に考えて・・・刃がないならセーフだな」
「どこの里の常識だ!?」
「あー・・・七夜の里ってところだ」
「「「!?」」」

 

2015年11月10日

吐いた。寝た。また吐いた。そしてデータを二十九行分削除・・・orz

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「さつき。それは?」
「遠野くんの事を拉致しようとした人達」
「へぇ・・・どっち側?」
「ただの裏関係」
「相手の事知らずに攫おうとしたわけね」
「この人達、調べたら何か出てくるかも」
「例えば?」
「手慣れていた感じだったから・・・組関係の娘さんを拉致してしまってたり」
「・・・それは、拙すぎない?」
「可能性だよ?でも、今の反応は・・・」
「さつき。絶対に逃がさないでね?すぐに確認してくるから」
「うんっ」

「ギルティ。ある組の若頭の彼女を襲ったりして手配されてるみたい」
「女性の敵だね」
「そのまま引き渡したら?」
「それだと遠野くんを襲おうとした罰にならないよ?」
「捕まって昏倒させられた挙げ句に引き渡されるのは罰じゃないの?」
「うん」
「・・・さつきが何をしようとしているのか、分からないよ」
「引き渡すだけだよ。ちょっと別の人に」
「えっ?」
「ああ、こっちです」
「良いのかい?こんなに大盤振る舞いをして」
「はい。遠野くんを拉致しようとした人達ですから。あ、でも終わったらこの資料の組に届けて欲しいんですが・・・」
「それくらいお安いご用だ。しかし・・・全員業の深い相をしている。しかもガチノンケ・・・フフフフ・・・」
「あとはお任せします」
「ああ。この礼はいずれ」
「───ねえ。あのツナギを着た人って・・・何?」
「詳しくは知らないけど、関わったら色々拙い類の人だよ。乾くんがわたしを本当に怒らせたらあの人に引き取ってもらおうかなって思ってるんだ」
「・・・・・・あの人、それ系の人・・・よね?」
「男の人が大好きなんだって」
「・・・・・・ちょっと胃薬飲んでくる」

 

2015年11月11日

データ全消え・・・USBメモリのありがたさが・・・

───────↓以下、本日の短編(BURST?)↓───────

「断る」
「おやおや・・・ここまでの好待遇ですよ?」
「好待遇?脅しながらの台詞とは思えんな。まあ、脅しにもなっていないが」
「我が主様は貴方様を何としても手に入れたいと」
「その主の命が尽きるぞ?」
「ご冗談を・・・貴方のメイドは確保されて・・・」
「空蝉だぞ。あれは」
「はっ?」
『爆破解体の準備が整いました』
「今の声はっ!?」
「見ての通り俺がスピーカーで流している声だ」
「爆破解体・・・まさか!?」
「メイド。地下にも効果が行くように仕掛けてあるな?」
『一階部分にも幾つか仕掛けをしてありますので倒壊したビルが地下に襲いかかるよう計算済みです』
「!?」
「誰に喧嘩を売ったのか。分かっていなかったようだな」
「貴方を始末すれば!」
「誰がだ?お前か?」
「な・・・!?」
「メイドばかり目立っていたから俺の力量が分からなかったか・・・まあ、隠れ蓑には丁度良いが」
「殺す・・・殺して───」
「じゃあな。死者さんよ」

「お疲れ様でした」
「まったくだ・・・あの妖怪ジジイめ。変な依頼を出しやがって」
「しかしおかげで北アメリカ大陸内の行動に多少の自由を得ることができました」
「長くは保たんぞ」
「・・・そう、ですね」
「逃走経路の確保と掃除の準備だ」
「すぐに手配いたします」
「・・・・・・早く一人になりたい」

 

2015年11月12日

ダウン。もう、ダウン。

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「遠野が倒れたって聞いたんだが」
「いつも通りなんだけど・・・今回は倒れてしまって、しかも誰も助けようとはしなかったみたい」
「おいおい・・・しかも季節が季節だぞ?」
「うん。それで余計に体調悪くしてるみたい」
「風邪か?遠野がとうとう風邪を!?」
「ではないみたい」
「・・・なんだ」
「そこはガッカリするところじゃないよね!?」
「まあな。しかし・・・心配だな」
「そうだねぇ・・・最近遠野くんの様子がおかしかったから」
「マジか?」
「うわぁ・・・乾くんだけだよ?気付いてないの」
「マジか!?」
「遠野くんの友達やめたら?」
「スマンかった・・・遠野にも謝るわ」
「でも、本当に大丈夫かな・・・」
「明日になればきっと元気な姿で」
「弓塚。何かそれフラグくさいぞ」

「おはよ」
「おは・・・遠野?」
「?」
「いや。遠野・・・何かえらくちがくね?」
「運び込まれた先で手術受けた結果かな」
「いや・・・手術でそこまで変わらない・・・」
「おはよう。あ、遠野く・・・」
「ほら。弓塚も固まった」
「ワイルドな遠野くん・・・いい」
「あれ?」
「俺、何か、変わっているの?」
「「えっ?」」

 

2015年11月13日

目が、目がぁぁぁぁッ!!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「酔っ払いってぇ、いやだねぇ」
「有彦。その喋り方、酔っ払いみたい」
「む、危ない」
「・・・何だかキャラが違うような・・・」
「いや、ちょっと酒臭い息を喰らってしまってイライラとアルコール臭さが・・・」
「寄らないでね?」
「何故だ!?」
「遠野くんが嫌がるのも分かる気がする・・・乾くん。お酒くさいのが移ってる」
「何!?」
「抱きつかれたの?」
「いや、それはないが・・・酔っ払いどもに数分絡まれてたからなぁ」
「泥酔状態の人達?朝から?」
「まあ、ダンボールハウスな人達だからなぁ・・・」
「何故そんなところに朝からいるの?」
「ちょっと敵から逃げるために隠れてたんだよ」
「敵って?」
「シラネ。銃持ってウロウロしてやがったから咄嗟に身を隠しただけだし」
「あ、その人達って九人?」
「・・・まさか弓塚」
「丁重にお帰りいただいたよ?」
「お前さんのお客さんかい!・・・で、方法は?」
「梱包した後に車で帰しただけだよ」
「何やってんッスかさっちん」
「梱包?」
「遠野は知らない世界の用語だよ。な?」
「そのままの意味だよ?」
「ちょっ!?さっちん!?」
「琥珀さんがよくやられるような事?」
「「・・・・・・やられるんだ」」
「アレ?違った?」
「いや、多分それよりマイルドだと思う」
「何だろう。ポリバケツに矯正INしているような光景が浮かんだような・・・」
「あ、それであってるよ」
「わたしそこまで酷くないよ!?」
「・・・・・・えっ?」
「・・・・・・乾くん?」

 

2015年11月14日

明日お仕事・・・じゃない!?あれっ!?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「のんびりと過ごす事ができるのって・・・お風呂入っている時くらいじゃないかな」
「それは拙すぎない?」
「みんなが努力して負担を減らしてくれたらねぇ・・・」
「みんな頑張ってると思うけど?」
「誰とは言わないけど細かく邪魔してくるからその分他の人達にダメージがね」
「ちょっと琥珀を締めてくるわ」
「琥珀さんだけではないよ?」
「志貴の邪魔をした記憶はないけど、多分わたしも含まれるのよね?」
「うんっ」
「わたしの世界は絶望に包まれた」
「拙かったら止めるし、場合によっては異世界に移動するからまあ、そこまで問題は無いんだけど」
「・・・もしかして、わたしから逃げるために何度か異世界に移動した?」
「うん。四度ほど」
「・・・・・・ちょっと吊ってくるわ」
「他にも仕事の邪魔になりそうな時は移動してお仕事してたり」
「・・・・・・」
「最近はシールドで部屋を覆うから」
「志貴の部屋って、最近よくシールドが展開されているんだけど・・・」
「あ、七夜くんがお仕事中はシールド発生装置使ってるから」
「何そのファンタジー科学」
「異世界の技術だし。何とか侵入は防げているみたいだから助かってるよ」
「うううっ・・・」
「少し前に砲撃してきた人がいたから警戒度も上がっているんだ」
「え?何それ聞いてないんだけど」
「まあ、砲撃しても弾は消滅したみたいだし、その人も自爆失敗したみたいだから」
「琥珀はその事知ってるの?」
「うん。慌てて情報確認してたし」
「ちょっと琥珀を締めてくるついでに聞いてくるわ」
「いってらっしゃーい」

 

2015年11月15日

眼底痛?眼精疲労!?

───────↓以下、本日の短編(6月13日の続き─おみせはじめました─)↓───────

「今度は何ですか?」
「・・・俺が私物を買ってもその対応・・・」
「えっ!?志貴が私物を!?」
「何となくこのポータブル空気清浄機を」
「あ、やはり仕事ですか」
「仕事じゃないって。最近アトラス院のレビューが人気だし、お世話になっているからこれを送ろうかなって」
「・・・本当に私物だったんですか」
「プレゼントを買ったってだけなんだけどね」
「・・・それもレビューされるのでは?」
「ちゃんとただのプレゼントだって書いて送るよ」
「メイドインジャパンって書かれてますが・・・かなり良い物では?」
「まあ、それだけの事をして貰っているわけだし。付属品もセットでつけるよ」
「しかし志貴。前にもあげているのですが・・・」
「前はシオン達から。今回は俺から」
「・・・成る程」
「レビュー付きって入れただけで売り上げが跳ね上がるわけだから大事にしないと」
「───結局仕事じゃないですか」
「まあ、それ以前に嫌な予感がするから送るんだよ」
「・・・ちょっと待ってください。えっ?それだけですよね?」
「商品はこのセットだけだよ」
「・・・数量は?」
「一ケース」
「幾つ入りですか?」
「十」
「・・・店頭価格は?」
「本体のみで一万三千円くらい」
「フルセットでは?」
「二万円くらい」
「・・・志貴。いくら何でもそれは・・・」
「遠野くん!メーカーさんが大きな荷物を持ってきてるよ!」
「・・・・・・志貴」
「仕事のつもりじゃなかったんだけどなぁ・・・」

 

2015年11月16日

なーんかかみあわない一日でした。

───────↓以下、本日の短編(─おみせはじめました─)↓───────

「とりあえずサンプル各一個もらってしまったので頑張って販売するよ」
「しかしまさか更に十%も落としてくるとは思いませんでした」
「俺としてはカラー分サンプルをもらえた事がありがたい」
「使うの?」
「一つは知り合いにあげるよ」
「知り合い?」
「アトラスへ臨時便を飛ばしてくれるありがたい友人に」
「どんな無茶を・・・」
「まあ、最大でも三百キロまでだって言われたけど」
「充分ありがたいです」
「直線距離で一万キロ近くあったかな・・・まあ、それくらいの距離を半日足らずで届けてくれるからね」
「へっ?」
「待ってください。志貴。今途轍もない台詞が聞こえたのですが?」
「えっ?」
「そのお友達はプライベートジェットを飛ばしているのですか!?」
「?違うけど?」
「通常便だとおよそ半日・・・十二〜十四時間ですが、志貴は半日足らずと」
「だいたい八時間では着いたって連絡あるし」
「れん、らく・・・って八時間!?」
「何だか凄すぎてピンとこないよ・・・」
「仕事を偶に手伝ったらOKって言われているんだけど、明らかにこっちがもらいすぎているんだよなぁ・・・」
「どんな危険な仕事なんですか・・・」
「事務処理手伝うだけだよ」
「・・・・・・」
「いや、本当だって」
「何時間くらい手伝うの?」
「二〜三時間くらいかな?」
「「・・・・・・」」
「そんな目で見られても事実なんだからしょうがないじゃないか」
「開き直った・・・」

 

2015年11月17日

熱いぜ・・・CPU温度とHDD温度が熱いぜ!   ドウシヨ

───────↓以下、本日の短編(─おみせはじめました─)↓───────

「・・・拙い」
「志貴?どうかしたのですか?」
「この手紙を読んでみて」
「志貴。この手紙ではなくこれらの手紙・・・では?」
「この手紙だけでいいよ。似通った内容だから」
「・・・・・・要約すると日本の文化にハマったから日本の面白いモノを送ってくれ・・・と」
「しかも日本語の勉強を始めたという猛者もいる」
「・・・志貴」
「色々拙いだろ?」
「志貴が何を送るのかが気になります」
「・・・」
「どうして目を逸らすのですか?」
「遠野くん!買ってきたよ!」
「さつき。志貴に何を頼まれたのですか?」
「鬼〇犯〇帳シーズン1ボックス」
「・・・・・・志貴」
「日本語の勉強をしているのなら時代劇も良いかなぁと。忍者のいない時代劇ならセーフかと」
「アウトですよ!?」
「これを外人さんに見せたら弁に勘違いされちゃうよ!?」
「さつきですらこう言っているのですよ!?」
「───あれ?何か貶されている気が・・・」
「まあ、試しに送ろう。この人は機械類も何とかいけるって書いてあるし」
「・・・その人は女性ですよ?」
「だからいいんじゃないか」
「「えっ?」」
「あの格好良さに惚れて更に日本が好きになると」
「何か遠野くんの眼が・・・」
「志貴。正気に戻ってください!」
「!?」
「シオンが大胆・・・」

 

2015年11月18日

色々問題が・・・前ほどではない。前ほどではないから何とかなる・・・はず!

───────↓以下、本日の短編(─おみせはじめました─)↓───────

「───結局送ったと」
「いや。お試しとかじゃなくてアレを見たら絶対にハマるから!」
「しかもアレ、遠野くんの自腹だよ?」
「まあ、あれくらいの出費で喜んでくれるなら」
「約六万円をあれくらいの出費って・・・」
「でも遠野くん。あの作品にハマったとして、次の手はあるのですか?」
「先輩。次はもう用意しているんですよ」
「えっ?」
「───シエル先輩。遠野くんは四ヶ月後に日本観光ツアーを二本計画しているんです」
「・・・えっ!?」
「試験的に行うので定員数は少ないですけど」
「どれだけですか?」
「歴史探訪ツアーは30名。マニアックツアーは20名です」
「・・・・・・多くないですか?」
「志貴。流石にこれは来ないと思いますが」
「企画段階で数名のお得意さんに確認したら絶対に行くと」
「・・・さつき。それは何名ですか?」
「歴史探訪ツアーが11名。マニアックツアーが4名」
「「・・・・・・」」
「色々と準備にお金が掛かっているから高いけど、それでもみんな出すって」
「・・・完全に志貴の狙い通りですか」
「遠野くん!あのボックスについて問い合わせが・・・」
「遠野くん!?こちらも時代劇セットなどはないかとの問い合わせが」
「・・・・・・志貴」
「用意はしてあるんだ。用意は」
「さつきの電話には私が出ます」
「先輩。俺が出ます」
「・・・弓塚さん。凄い事になってますね」
「ピンポイントで電話が掛かってくるなんて、ネタですね」
「「・・・はぁ」

 

2015年11月19日

いや、警察が凄い警戒してるんですが?

───────↓以下、本日の短編(─おみせはじめました─)↓───────

「商品ヒット率95%かぁ・・・」
「凄まじい数字ですね」
「凄まじいと言うよりも、どうしてお店で買わないのかな?って・・・」
「えっ?」
「弓塚さんもそう思うよね?」
「うん・・・変だよね?」
「魔術師や教会関係者全員が引きこもりなはずないからね」
「・・・じゃあ、どうしてだろ?」
「お店で買うという感覚が無いのでは?」
「シオンはあるよね?」
「当然です」
「あとは、機械音痴が多いとか、機械を嫌っている?」
「それは根底にあります」
「お試しで使ってもらったところから爆発的に増えているから」
「恐ろしいですね」
「実演販売ができればいいんだけど・・・」
「・・・志貴?」
「あ、何かとんでもない事を思いついたみたいだよ?」
「さあ、みんなで商品勉強会を始めようじゃないか」
「「実演販売させる気だ・・・」」
「さあ!好きなモノを選んで!」
「えっ?」
「・・・どういうことですか?」
「え?とりあえず実演販売して見せようかと」
「「えっ!?」」
「だってその後の方が勉強しやすくない?実演を見て勉強をして、また実演を見る。そしたら色々分からないところを見つけられるかな?って」
「「・・・・・・」」
「さあ、どれにする?」
「志貴は全部把握しているんですか?」
「うん」
「・・・何だろう。遠野くんを欲しがるメーカーさんの気持ちが分かったような気がするよ」

 

2015年11月20日

ダウン。吐いてました。

───────↓以下、本日の短編(─おみせはじめました─)↓───────

「───どうしてわたし達は商品を買ってしまっているんだろう・・・」
「いくら冷静でもつい買ってしまう志貴の話術が恐ろしい・・・」
「俺は無理矢理勧めてはいないからな!?」
「分かっています!分かっていますが・・・何故あそこまで買わないと勿体ないと思ったのか・・・」
「シオンが普通に悩んでいる・・・」
「理由は簡単なんだけどなぁ・・・」
「えっ?」
「そうなの?」
「ああ。簡単だが非常に分かり難い」
「どういうこと?」
「商品に対する愛情を語るだけじゃなく、それを相手に移す作業をしたからな。布教活動のようなものだ」
「布教って・・・」
「はじめはすんなり入れるように。そこから利を説いて理を説いて情を説く。人のタイプを見てこの順番を変えると・・・」
「成る程。分かりました」
「???」
「・・・シオン。後で弓塚に説明してくれ」
「はい。しかし志貴・・・それだけではないですよね?」
「まあ、それだけだったらシオンもすぐに気付いただろうけど」
「何かもう一手間あるの?」
「二手間かな」
「志貴・・・」
「問題になるような事はしてないぞ!?」
「まあ、していたらすぐに気付くでしょうが」
「二手間加えなくてもあれだけで充分に欲しいと思わせる事ができるから」
「そう・・・ですか?」
「でも遠野くんのようにテンポよくは」
「!?」
「あ、シオンが気付いた」
「えっ?」
「───理解しましたが、あと一手間が」
「実験的にやってみたら良いと思うよ」

 

2015年11月21日

ポンポン痛い・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「このままではいけないと思うのですよ」
「?」
「既に四号店は内装も完了していてすぐにでもオープンできる状態です」
「早すぎない!?」
「半ばには完成していましたよ?」
「半月で完全に終わらせていたとか・・・」
「僕ちゃんと言いましたよね?半ばにはできるだろうって」
「言ってたけど、言ってたけど・・・」
「とりあえず四号店は12月1日スタートさせます」
「えっ!?」
「一号店の基本メンバーを四号店に回しますので」
「ちょ!それじゃあ一号店が」
「研修生と僕達で何とかしますから」
「え?志貴達?」
「ドッペルちゃんとゲンガーさん。それと王さんの同期の人達も・・・」
「12月1日からここは志貴祭りなの!?」
「あ、そんな解釈なんだ」
「こうしちゃいられないわ!すぐにでも」
「言わないでくださいね?」
「・・・えっ?」
「その間は一号店の結界は条件付けをして更に強化してますから」
「なん・・・」
「ね?」
「・・・・・・・・・・・・・・・わかったわ」
「人員は殺めに確定させておくとして、あとは研修生を・・・」
「あのままじゃ駄目なの?」
「ある程度はこなせていますが、イレギュラー対応含め問題点満載です」
「厳しいわね」
「言葉遣いはかなりぬるくしていますからこれくらいは」
「そうね」
「───毎日来るとか企まないでくださいね?」
「!?」

 

2015年11月22日

うがああああっ!やる事多すぎるんですが!?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「なあ弓塚。少し聞きたい事があるんだけど」
「?宿題なら駄目だよ?」
「宿題あったか!?」
「無いけど」
「・・・聞きたい事ってのはある店の事なんだが」
「お店?」
「ああ。噂はよく聞くんだけど実態が分からない店なんだよ」
「どんなお店なの?」
「飲食店らしいんだが、全くと言って良いほど見つからないんだ」
「へぇ・・・」
「現代の桃源郷とか、マヨヒガとも言われているんだが・・・知ってるか?」
「うん」
「調査結果を教えてくれ!」
「調査結果も何も・・・アルバイトしてるし」
「なん・・・だと?」
「いつも八割以上のお客さんが来て大変なんだよ?」
「滅多に入る事のできない幻の店だと・・・」
「まあ、色々あって」
「・・・・・・遠野関係の店か」
「まあ、すぐに分かるよね」
「となると、俺は入れなさそうだな」
「まあ。乾くんはねぇ」
「姉貴なら探し出すだろうな」
「えっ?乾くんのお姉さんが聞いて来たの?」
「ああ。遠野関係かどうか聞いて欲しいそうだ」
「・・・警戒度を上げるよう言っておくね」
「何故そうなる!?」
「入り浸る事になりそうだから」
「・・・そんなにか」
「ダテにマヨヒガ扱いされないよ。リピート率99%なんだから」
「1%は?」
「叩き出された人」
「納得した」

 

2015年11月23日

S・S・D!S・S・D! PSO2の体感速度が全然違うじゃないですかやダー!(多少変わった程度です)

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「しーきちゃーん!」
「琥珀さんバリケード!」
「吩ッ」
「かひゅっ!?」
「どうして抱きつかせてくれないの!?」
「啓子さん。抱きついたら暫く逃がしてくれませんし。更に言うとそのまま怪しげな服を着せようと連れて行こうとするので全力で逃げます」
「志貴ちゃんが反抗期に・・・」
「呼びますよ?」
「え、や、やぁねぇ・・・今日は何もしないわよ?」
「・・・・・・」
「うううっ・・・志貴ちゃんがいつも以上に冷たい」
「都古ちゃんから常に情報が入ってきていまして」
「・・・・・・あの子ったら」
「都古ちゃんを放って大丈夫ですか?」
「えっ?全然平気だと思うんだけど」
「最近幼女を狙った変質者が出没しているという情報がありまして」
「返り討ちね!」
「ただ、その変質者。琥珀さんほどではありませんがかなりの打たれ強さを持っている挙げ句、攻撃されると喜ぶらしいんですよ」
「・・・・・・」
「何か「陵辱が云々」と叫んでいたとか」
「・・・志貴ちゃん。お話しはまた今度。じゃあね」
「流石にそうなりますよね」
「志貴さん・・・酷すぎます・・・」
「琥珀さん。無事?」
「かなり無事じゃないですぅ・・・」
「三割ダメージかな」
「そんなところですね」
「翡翠ちゃん。啓子さんは?」
「変質者捜しをしているようです」
「これで暫くは静かになるね」
「まあ、三咲町内の犯罪は激減するかと」

 

2015年11月24日

テンションだだ下がりの中、いかがお過ごしですか。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「流石にこれは・・・」
「志貴?モニタとにらめっこしても面白くないわよ?」
「アルクェイドさん。これ、どう思います?」
「えっ?・・・えっ?」
「そうなるよね」
「志貴。これ絶対中の人達の悪のりでしょ」
「その点については全力で否定されちゃったんだ・・・」
「いやいや・・・だってこれ絶対やらかした系よ?」
「思ったんだ。思ったから確認したしログも研究所に依頼して確認してもらったんだけど!」
「まさか・・・」
「結論は非情だった」
「まさか・・・本当に自然発生?」
「起きるべくして起きたとまで言われたよ・・・」
「ネットゲームの中にまで月礼教会が・・・」
「妖精族とあの大陸の一部地域でのみ信仰されているわけです」
「信徒の数は?」
「・・・・・・」
「志貴?」
「・・・妖精族1600名弱と領主含むあの地域ほぼ全員です」
「待って!色々待って!凄い事になりすぎよ!?」
「僕の称号が教皇で、種族が神人になってるし」
「もしかしてだけど、もしかしてだけど・・・領土も?」
「空白地域だったところ。妖精族の領土が僕の扱いになっていたんだ・・・全力で断ったから月礼教会と妖精族三族で共同管理する土地という事になってた・・・」
「・・・志貴。もう、暫くゲームするのやめたら?」
「暫くして覘いた時とんでもない事になってたら怖いんだ・・・」
「胃の痛い思いしてるのね・・・」
「あ、アルクェイドさんの倉庫。もう一杯だからできるだけ早く空けてください」
「ふぁっ!?」
「運営サイドに特別倉庫作ってもらいましたけど、このままのペースだと半月後が怪しいんで。イベントが起きれば減ってくれるかな。飢饉とか。天災とか!そしたら倉庫全開放するから!」
「志貴が中途半端なダークサイドに落ち掛けてる!?」

 

2015年11月25日

やっちまった系デスカ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「ああああっ!志貴といちゃつきながらゲームしたりゴロゴロしていたい!」
「お姫さん。俗っぽくなったと言うよりも完っ全に駄目真祖ね」
「じゃあブルーはしたくないの!?」
「志貴とイチャイチャならしたいわ」
「即答ね」
「でも、四六時中だと志貴が嫌がりそうだから一日八〜一二時間で妥協するわ」
「睡眠時間除いて?」
「添い寝する覚悟はある?」
「うっ・・・」
「僅かでも色欲があれば洗礼を受けるのよ?覚悟できてる?」
「・・・無理」
「一緒に寝ても平気な人物って片手で足りるレベルよ」
「いるの!?そんな聖者を越えた人!」
「その表現には同意しかねるわね」
「え?なんで?」
「聖者でも仙人でも神でも欲情するヤツは欲情するのよ」
「・・・・・・うわぁ・・・ブルーの顔怖いわ・・・」
「少し前に異世界に行ったんだけど、そこでちょっとね・・・」
「何があったのよ・・・」
「結論から言うと、神殺しの称号を得たわ」
「・・・・・・え?」
「正確に言えば倒したのは神ではなく天使みたいなモノなんだけど」
「式ですらまだ神殺しはしてないのに・・・」
「あの時は本気でキレたわ」
「でも異世界で魔術や魔法の行使は出来たの?」
「え?」
「えっ?」
「や。物理」
「・・・・・・えっ!?」
「だいたい物理で」
「・・・銃?剣?」
「主に拳。時々手刀。切り札は蹴り?」
「待って!色々待って!」
「乱舞技や浸透勁を習っててよかったわ。一連動作であそこまでいけるとは思わなかったわ。一撃目で倒れなくても連撃で弱らせてトドメの一撃を撃ち込んで倒したのよ」
「相手って、どれくらいの強さ?」
「打たれ強さはスーパーアーマーモードの琥珀レベル」
「それ倒したって事は翡翠70%レベルじゃないの!」
「拳は全てを凌駕する事を学んだわ」
「・・・ブルーが色々超越してる・・・」

 

2015年11月26日

やったぁぁぁぁっ!二連休だぁぁぁっ!(目が死んでいる)

───────↓以下、本日の短編(PANIC_CODE:くにをつくろう?)↓───────

「本当に片手間なんですね。しかもしっかりと仕事はしている」
「確認と指示だけですが」
「書簡に目を通してすぐに指示を出せるというのは・・・」
「慣れです」
「慣れても軍師殿のようにはできません」
「我等が主はできていますが」
「「アレは異常です」」
「子龍殿。アルトリア殿・・・」
「あの決裁速度。異常と言わずに何というのですか!」
「志貴一人いればあの頃の戦後処理なんて・・・戦後処理なんて・・・」
「軍師殿が過労で倒れる事もなかった・・・」
「「はぁ」」
「息の合った脳筋お二方にお仕事です」
「謹んで申し訳ありませんでした!」
「その書簡の山はご遠慮します」
「そろそろ紙作りをしなければなりませんね」
「紙作りに適した植物はまだ見つかっていないのでは?」
「樹皮を主とした紙を試作しました。安定供給はまだできませんが少しずつ進めていきます」
「・・・いつの間に」
「他にもこちら側で作れそうな物を幾つか試作しています」
「流石軍師殿」
「ただ遊んでいたわけではないと」
「八割は趣味ですが」
「趣味か!」
「趣味だからこそ拘るのですよ」
「ドヤ顔で言われても・・・」
「軍師殿に負けていられません!」
「子龍殿!?」
「───恐らく、実験区画に行ったのでしょう。さて、今のうちにこちらを終わらせておくとしましょう」
「良いのですか?」
「ええ。今実験区画にあまり人員はいません」
「えっ?」
「周辺に不穏な動きがあるようなので警邏と外周の警護に割いています」
「・・・有能すぎるだけに勿体ない・・・」

 

2015年11月27日

あ、うん・・・出費がね・・・SSD買わなきゃよかったと・・・いや、後悔はしてないっ!

───────↓以下、本日の短編(PANIC_CODE:くにをつくろう?)↓───────

「アルトリア殿。思った事はありませんか?」
「何を言いたいのかは分かります。もう数えるのが馬鹿らしくなるほど・・・と、いう回答で納得してもらえますか?」
「やはりそうですか」
「獣人狩り、ですか」
「しかもここまで大規模な部隊は・・・!?」
「何か分かったのですか?」
「異世界からの部隊です」
「は?」
「この大陸には国家が存在しないとの事でした。その事から考えると別の大陸にこれほどまでの技術力・軍事力を持った部隊がいるとはとでも考えられないのです」
「確かにそうですが・・・何を?」
「今この世界の神へメールを」
「めーる?」
「おや。アルトリア殿はスマホをお持ちでは?」
「いえ、そのような物は持っていませんが・・・」
「それはいけない。これを持っていれば遠隔地にいる相手とも会話ができますし、このようにメール・・・電子手紙のやりとりも」
「・・・凄いですね。しかし、神との手紙ですか・・・」
「やはり侵入者のようですね。しかし神も気付かなかったと・・・そしてこの部隊は手慣れたようでしたので」
「何度か来ていると」
「恐らくは」
「重要案件ですね」
「まあ、機械人形二体に部隊三〇名が無力化されたのです。五〇倍の数で襲撃されてもここはビクともしません」
「五〇倍は言い過ぎでは?」
「通常装備の二人に対して三〇名が数分で壊滅です。武装済みの二〇名に対しては・・・最低でも三千名は相手できるかと。それにアルトリア殿や子龍殿もいますので」
「軍師殿は?」
「私は基本軍師なので指揮と策略及び罠の用意ですね」
「しかし防衛できますか?ただの城壁に兵器を使われると」
「主の加護付きの城壁を破れると?」
「・・・・・・えっ?」
「む?子龍殿からのようですが・・・実験区画側に十二名転移確認。全員確保と」
「・・・・・・何が起きているんでしょうか」

 

2015年11月28日

明日も拙い!

───────↓以下、本日の短編(PANIC_CODE:くにをつくろう?)↓───────

「避難者が続々と来ますね」
「まあ、受け入れるのは簡単ですが・・・棲み分けもできるようしてはいましたし」
「四種族とは言え他にもこれだけいたのですね」
「六種族です」
「えっ?」
「大分類では同じかも知れませんが、違う種族が二種族あります」
「・・・軍師殿。そこまで確認済みでしたか」
「しかし、大規模に狩りを行っているようですね」
「五度です」
「襲撃ですか?」
「はい。転送して中に入ろうとして失敗したモノを入れると七度です」
「牢はどうなっているんですか?」
「独房と雑居房を用意していますが・・・何らかの処置を施さなければ」
「処罰は拙いのですか?」
「主が見たら卒倒しかねませんよ。それにこの世界の神ももう暫く待って欲しいと」
「何か問題でも起きているんですか?」
「まあ、どうであれこちらはこちらでできる対策を立てていくしかないわけです」
「何か問題でもあったのでしょうか」
「おお、翡翠殿」
「よかった・・・」
「・・・何か問題ですか?」
「詳しくは軍師殿に」
「諸葛さま?」
「異世界からの襲撃です」
「・・・すぐにこちらの神へ確認を」
「私の方でもこのように確認を取っているのですが、待つようにとしか」
「分かりました。それもあわせて確認いたします。必要物資は」
「今のところ問題無いかと。しかし相手次第です」
「メカ翡翠を十体ほど追加投入いたします」
「宜しくお願いいたします」
「十体投入って・・・過剰防衛では?」
「なる。それはアルトリア殿も分かっておいででは?」
「・・・生け捕りが問題ですか」
「ええ。急いで獄舎を作らなければなりません」
「まったく・・・平和はいつも遥か遠くにあるのですね」
「全くです」

 

2015年11月29日

なんでこんなに追い詰められているんだろう・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC_CODE:くにをつくろう?)↓───────

「先方の座標が特定できました」
「では第一陣として捕虜を送り返したいのですが」
「流石に多くなっていますか」
「増設はしましたが、一軍が来た場合は・・・」
「では小分けにして送り返しましょう」
「その前に少し嫌がらせをしたいのですが」
「ではこのような嫌がらせは如何でしょうか」
「ふむ・・・食べ物で遊ぶのはあまり良いモノではありませんが、手軽ですね・・・」
「丁度ここにその危険物が十個ほど」
「ではまずは八名一組で座標の周辺に一斉転送という事ですか」
「それぞれの代表にはこの部分を持っていただき・・・転送と同時に開けてもらいます」
「さて、相手はどのような反応をするのでしょうか」
「小型カメラも紛れ込ませておきます」
「素晴らしいですね」
「・・・子龍殿。あのお二方は何か恐ろしい企みをしているのでは?」
「あの状態の軍師殿に近付くと巻き込まれますよ」
「・・・・・・暫く様子見ですか」

「相手方の基地内は大混乱のようです」
「強烈な匂いが充満しているわけですから。換気したところで暫くは残るでしょう」
「司令室と転送室は暫く使いものにならないでしょうね」
「送り返した兵達も既に戦意は喪失しているはずなので戻りたがらないでしょう」
「しかし・・・今まで狩られた方々をどうするかですね」
「こちらの神は何と?」
「上位世界に攫われたせいか対処し辛そうです」
「我々はどうなんですか?」
「更に上の世界なのでクレームは可能です」
「主に相談してみては如何でしょう」
「徹底するはずです」
「・・・・・・忙しくなりますね」
「いえ、こちらの精鋭を2名ほど送り込むだけなのでそちらはそちらの仕事を全うしてください」
「(´・ω・`)」

 

2015年11月30日

下衆がたくさん!?

───────↓以下、本日の短編(PANIC_CODE:くにをつくろう?)↓───────

「カタチだけだった町が活気のある町になってる・・・」
「人口もおよそ三倍です」
「えっ?じゃあ一千人越えたの!?」
「はい」
「四辻に街灯も置いているし、夜もそこそこ明るそうだね」
「はい。しかし通貨や貨幣価値の徹底など課題もまだあります」
「通貨問題があったね・・・」
「異世界で使用されている月礼通貨を「それはやめようね?」・・・残念です」
「この世界にまで浸食されたら困るから!」
「・・・もう手遅れでは?」
「・・・・・・悪あがきくらいさせて欲しいな」
「その悪あがきで貨幣価値の徹底が遅れるのですが」
「うーっ・・・通貨導入と数量は翡翠ちゃんと相談してね」
「畏まりました」
「同時に貨幣使用のお店とかの用意かぁ」
「そちらもぬかりなく」
「・・・・・・と言う事は通貨決定してたって事だよね!?」
「こちらが通貨利用一覧です」
「もう勝手にして」

「志貴が拗ねていましたが」
「通貨導入に必要な事でしたので」
「にしては急ぎすぎでは?」
「急ぐ必要があるのです」
「収穫、ですか」
「こちらで買い上げる仕組みを作り上げ、利用するには通貨導入が急務ですから」
「味噌、醤油、チーズなどとの交換でも問題無いのでは?」
「絶対数が足りないのです」
「ああ・・・」
「少しの間だけでも新しい物に目を向けてもらわねば・・・」
「生産が完全に追いついていないんですね」
「時間を要するモノばかりなのが痛い・・・」