2015年10月01日

何のカウントをしてたかって?   近々分かります。まだカウント中ですし。

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「ありぃひこぉ」
「うおっ!?誰だお前は!?」
「俺だよ俺!忘れたのか!?」
「包帯男に知り合いはあまり居ない!」
「・・・少しはいるんかい」
「・・・・・・居るわけねぇだろ。友達自体少ねぇんだからよ・・・」
「あ。何かスマン」
「で、どちらさん?」
「俺だよ俺。遠野四季だよ!」
「とおのしき?・・・・・・知り合いには居ないな」
「は!?」
「しきって言ったら有間志貴ぐらいだ」
「・・・・・・あるぇ?」
「分かったらとっとと去れ」
「ちょっと待て!有間志貴の特徴を!」
「あ?儚げな好青年の皮を被った天然狼」
「・・・・・・そんな評価なんだな」
「じゃーな」
「・・・・・・屋敷に戻るか」
トンッ
「!?」
「遠野四季。及びロアの抹殺依頼完了」
「おま、志貴・・・」
「名乗った覚えはないが・・・まだ四季の記憶があったか」
「まさか、七夜として」
「ああ。俺は七夜の人間としてこうして仕事をしている」
「組織は」
「七夜を切った奴等は関係ないな。俺は今協会の人間だ」
「───は、はは・・・」
「ああ、あの時のお返しという意味も込めたぞ・・・って、もう死んでいるか」

 

2015年10月02日

宝くじでもTOTOBIGでもロト7でもかまわないから高額当選してぇぇぇっっ!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「志貴さま。外で某国の人々が騒いでおりますが」
「えっ?法律を使って脅してきたから撤退したのに何の用なんだろうね」
「志貴さん志貴さん!表が騒がしすぎるんですが!?」
「どうしてだろうね。争いたくないからってわざわざ退いたのに更に攻撃してくるなんてねぇ」
「まあ、外からの者に対しての法律を急いで作ってお金をむしり取ろうとしたわけですから」
「連絡の方、完了いたしました」
「あ、翡翠ちゃんが連絡しちゃった・・・」
「誰に連絡したのですか?」
「撤退したせいで痛手を負ってもうクレームを国に入れた経済界の人」
「・・・まさか」
「もう取引自体手を引きますとご連絡差し上げました。10%ダウンですが仕方ありません」
「兆単位ですよね!?それ!」
「志貴さまの国は今や世界の金庫とまで言われる状態ですので相手の損失の方が遥かに大きいかと」
「───それで相手が完全に折れるのを待って取り返しに掛かると」
「小国だと思って脅したのが間違いだったと分からせるつもりです」
「確かに金庫だけど・・・物理的に」
「へっ?」
「現在異世界より500トン程の金を志貴さまの国にそのまま置いている状態です」
「そのまま・・・とは、。まさか金塊として!?」
「うん。あと、金貨が15万枚?」
「はい。およそ6トンの帝国女神金貨をそのままこちらの記念金貨として売り出す予定です」
「は、はははは・・・・それは、世界へは」
「外で騒いでいる国以外へは連絡済みです。あちらへの外交は行わない方向ですので」
「ぇえー・・・」
「まあ、それが妥当なんだろうね。凄い難癖付けてくるし」
「上の方々は必死に押しとどめているようですが」
「裏の人達がトップ全員に警告していたらしいし」
「どなたの情報ですか?」
「秘密」
「志貴さんのその「秘密」ポーズにクラクラきちゃってどうでも良くなってしまいそうです」
「・・・静かになったね」
「───今入った情報によりますと、抗議をしていたメンバーの多数が役人だったという事を証拠付きで大暴露した
結果全員が逃げたと」
「それはお粗末にも程があるよ・・・」
「と言うよりも、そんなに役人が日本に入り込んでいたこと自体」
「まあ、それは言いっこ無しだと思うよ」

 

2015年10月03日

最低でも一億五千万円無いと老後含めてのんびりと出来ないとか

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「やられた」
「へっ?」
「やらかされたんですよ」
「何か拙い事でもは!?」
「このままだとボロ勝ちになってしまう・・・」
「・・・・・・へっ?」
「王さんを交渉人として派遣したらとんでもない交渉を・・・」
「だいたいあの人のせいレベルですかぁ。とんでもない交渉とは?」
「相手方が交渉で無条件降伏レベル」
「いやいや。それはいくら何でも無理ですよ。戦争になってもおかしくないレベルでは?」
「雇用の悪化と国内企業からの突き上げ。そして事実が知れ渡っての支持率急降下とか」
「支持率、ですか」
「うちからの収益が結構あるからと無茶な整備事業を推し進めていなくなったせいで財政がボロボロの所が数カ所」
「ああ、結果事実を知った人達が怒りの矛先を向けたと」
「お願いされて工場や施設を作った所も数カ所あったからねえ」
「そこが一夜にしてなにもなくなったわけですから」
「外交やらない予定だっただけにあちらは色々切り捨てて誠意を見せてるし」
「面倒ですねぇ」
「こちらが交渉人として派遣した二人を相手に勝てるはずがないとも」
「二人?王さんだけではなく?」
「シオンちゃんも」
「あ。オワタ」
「護衛官としてアルトリアくんもいるし」
「とんでもないワンサイドゲーム」
「しかし志貴さんはそれを望んではいなかったと」
「恨まれることになりかねないから」
「国にですか?」
「うん」
「あの国に限ってそれは・・・100%ないとは言い切れませんが」
「はぁ・・・」

 

2015年10月04日

寝て、起きて、お夕飯を食べて・・・あるぇ?(典型的なダメ人間)

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「都市鉱山の対策に乗り出したら大変な事になっちゃったんだけど」
「志貴さん。その話を詳しく」
「琥珀さんが怖いくらいノリノリ・・・」
「わたしが得ている情報だけで十数トンの廃棄機器類を受け入れたと」
「あー・・・数倍かな」
「志貴さんが全く自重していませんよ!?」
「だって当初の予定の5%で達成してしまったからねぇ」
「何をやらかしたんですか。何を。5%とは・・・」
「異世界の魔法使いに来てもらって分別したら・・・数分で実験用に確保していた廃棄物から主要物を抽出しちゃって」
「はぁ!?」
「研究所の人達がそれぞれの機器の構成物について説明をみんなに分かりやすくしていたからあっという間だったよ」
「ま た あ の ひ と た ち で す か!」
「向こうは既に通過した道だからねぇって快く協力してくれたし」
「あー!あー!聞きたくありません!」
「おかげで処分場から緊急手配して貰って、分別したモノを鑑定してもらっているよ」
「・・・大変な事をしでかしちゃいましたね」
「技術は一切教えないし、研究所がある程度は隠蔽を手伝ってくれるって言うから大丈夫」
「いやいや。志貴さんだけでも充分隠蔽可能ですよね!?」
「僕達だけじゃどうしようもないことだってあるよ」
「で、一体どれくらいの儲けに?」
「ざっくり言ってしまえば粗利80%?」
「はちじゅっ!?」
「買取費用と運搬コスト及び施設維持費。あと、人件費で計20%くらいかな?」
「抽出と人件費で粗利のほとんどを潰している現状に喧嘩を売っていますね!?」
「場合によっては毎回鑑定してもらう必要が出るからその場合はね・・・」
「でも数をこなせるわけですからねぇ」
「半年間の試験運用で終わる予定だけどね」
「・・・・・・へっ?」
「今僕がやっていることは同じ職種の人達の苦労を踏みにじっているようなことだからね。それにこの分別はこの世界の技術じゃないし」
「まあ、それはそうなんですけど・・・」
「廃タイヤやほかの業者で無理なモノを優先的に引き取ることにしているし」
「なんて勿体ない・・・」
「同じ台詞を何人かに言われたなぁ・・・」

 

2015年10月05日

何だろうこの猛烈な虚脱感は・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「しーーーーきーーーーーっっ!!」
「ふわっ!?アルクェイドさんどうしたんですか!?」
「志貴は!?」
「へっ?志貴さんは翡翠ちゃんと一緒に自国へと赴きましたが・・・」
「そこで歌ってるのね!」
「へっ!?」
「何かもの凄い力が地脈に走っているのよ!」
「そんな事言われても・・・悪い事ではないんですよね?」
「悪い事ではないわ。ただ、その一点に色々な力が集中しているのよ!」
「まさか志貴さん全力で歌ってませんか!?」
「くっ・・・志貴!」
「突然の姫モードですか!?」

「ふぃ〜・・・AmazingGraceを思い切り歌いたかったんだ」
「・・・志貴さま。周りを」
「へっ?・・・うわぁ・・・・・・」
「祝福を」
『祝福を!』
「ちょ!突然みんなできて周辺に祝福を与えまくるのって問題じゃないの!?」
「乾杯レベルのハイテンションですね」
「翡翠ちゃんが現実逃避を!?」
「とりあえず、志貴さまはこれ以上歌わないそうなので皆さま引き上げてください」
「・・・・・・神様達がすっごい満ち足りたイイ笑顔で去っていくのって・・・何か怖い」
「───早急に志貴さま専用カラオケボックスの建築依頼をしなければ」
「研究所に依頼して!いくら掛かっても構わないから!」
「志貴ちゃんの涙目・・・ぐっ!、畏まりました」
「翡翠ちゃんの職業意識が凄い」
「急ぎ依頼を行ってきます」
「お願いね」
「ああ、やっぱりここに居ました」
「ライダーさん?」
「世界中面白いことが起きてますよ。主に女神の歌声関連で」
「・・・・・・えっ?」
「現在、問い合わせの電話が殺到していますよ」
「あ、何か異世界が僕を呼んでいる気がする」
「行く時は私も連れて行ってください」

 

2015年10月06日

冗談は寝てから言ってください。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「───志貴さま。少々厄介なことに巻き込まれてしまったので少しの間、姿を眩ますことをお許しください」
「何があったの?」
「上位世界の神がわたしを異世界へ転生させようと企んでいるのです」
「と言うと・・・転生?」
「はい。具体的にはその神特有の必殺技、転生トラックを使ってわたしをひき殺そうとしているのです」
「転生トラック・・・」
「志貴さま?」
「アレ、下手に防御すると貫通してくるんだよね。結局僕の守りは貫けなかったけど」
「ええっと、志貴さま。もしや経験済みなのですか?」
「翡翠ちゃんが異世界に渡っている時にね。正面から止めたり、反射して大破させたりしたなぁ・・・」
「恐らく志貴さまに止められて以降、改良を重ねたのでしょう。正面から受け止めるには少し辛い車体になっています」
「翡翠ちゃん翡翠ちゃん」
「はい」
「受け止めないで打ち返したら?」
「・・・・・・その手がありました」
「全力で破砕するのも」
「少し、片を付けてきます」
「いってらっしゃい」

「泣きながら土下座されました」
「トラックを壊すごとに力を削がれるらしいからねぇ」
「そうなのですか?」
「ただ、あの神様は懲りないからね?」
「今回はほかの神が引き摺って行きましたので問題無いかと」
「ああ、すぐに動いてくれたんだ」
「やはり志貴さまでしたか」
「この世界を転生・転移天国状態にした犯人の一人だからね。一度は逃がしたんだけど」
「あの神はわたしの情報網では掛かりませんでしたが」
「研究所の情報にはあったよ。上位世界の人を下位世界に叩き落として楽しんでいるろくでもない神様って」
「・・・・・・かなり上位の神なのですね」
「封鎖したり色々したけど、これで介入が減って楽になるよ」
「・・・一番の原因は神々が頻繁にこの世界へと降り立つことでは無いかと思うのですが・・・」
「・・・・・・」

 

2015年10月07日

それは冗談に聞こえないから眠ってから言ってください!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「・・・は?」
「会社間で使われているメカ翡翠便。通称MH便を国際間の特A便として展開して欲しいと数国から共同要請が」
「おかしいよね!?それ!」
「・・・極秘文書を無傷でやりとりができるからではないかと」
「まあ、そうかも知れないけど・・・それはそれでおかしいよね?」
「一企業の内部便に対して口出ししているわけですからおかしいと言えばおかしいのですが・・・」
「何か問題でもあるの?」
「あまり強くはねつけることもできないかと」
「国をまたいでMH便を使うこともあるからかぁ」
「はい」
「表だって行わないことと、回数、数量、大きさを制限するというのはどう?」
「最大値を設定するという事ですね」
「うん」
「妥協できるラインかと」
「それで打ち合わせお願い。あ、あと何カ国から来ているの?」
「6カ国です」
「・・・・・・多いよ」

「志貴さま」
「ん?」
「現在運用しているMH極秘文書便ですが」
「・・・あー、うん。もしかして、運用にクレームが来た?」
「いえ。むしろ14国から加入要請が」
「・・・・・・ええっと」
「如何いたしましょうか」
「便の数を増やす必要、ある?」
「6カ国の利用状況は設定された最大値を僅かに下回っている程度ですので現状でも何とかなるかとは思いますが」
「でも、余裕はないよね」
「はい」
「増やすかぁ・・・」
「メカ翡翠の増産を承認なさいますか?」
「・・・少しだけね?」
「畏まりました」

 

2015年10月08日

沖縄の人って・・・・・・

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「おまっ・・・そこまで言っちゃう!?」
「?」
「乾くん?」
「へ?え?」
「いや、有彦がいきなり叫んだから何事かと」
「何かあったの?」
「いや、今・・・非常に拙い台詞が聞こえたから思わず叫んだ」
「拙い台詞?」
「女性の声でな」
「その台詞とは?」
「遠野に対してちょっととんでもない台詞を・・・」
「俺?」
「とりあえず、お前だけに伝えた方が良い気がするんだが」
「どのレベルなんだ?」
「お前の人間性か俺の人格を疑われるレベルだ」
「OK向こうで聞こうじゃないか」

「──────」
「何だろう・・・遠野くんが凄く落ち込んだ感じなんだけど・・・」
「暫くソッとしておいてやってくれ」
「凄い気になるんだけどなぁ」
「遠野のためにもソッとしておいてやってくれ」
「そんなに酷い台詞だったの?」
「ああ。俺も落ち込むレベルで心ない台詞だった」
「乾くんの心に秘めておけばこうならなかったんじゃないの?」
「・・・それだと俺は遠野に対して疑心を抱いたまま接しなければならなくなるからな」
「だから人格を疑われるレベルと」
「ああ。しかし・・・マジであの空耳は何だったんだろうな」
「遠野くんはその空耳に対して否定したの?」
「否定というか、そういった噂があるなんてというショックで落ち込んでいるというか・・・」
「噂?」
「事実と捏造が良い具合に混ざった最悪の噂・・・噂?」
「えっ!?そこ疑問系!?」
「噂ですらない気がするからな。でも事実も混ざっていると言ってたしなぁ・・・うーん・・・」
「すっごく気になるよ・・・」

 

2015年10月09日

ドイツの焼き菓子・・・んー・・・

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「遠野くん遠野くん」
「有彦。気持ち悪いからやめてくれ」
「コイツを見てくれ。どう思う?」
「果たし状か?」
「内容を見てくれぇぇぇっ!」
「音読お断りな感じだな」
「慣れない日本語を頑張って書いた外人さんって感じじゃね?」
「おおっ分かってくれるか!これはきっと最近よく見かける美人な外人さんの!」
「・・・アルクェイドって手紙を書くようなタイプじゃないよなぁ・・・」
「遠野。どうした?」
「いや、最悪を考えた場合・・・どんな相手かなぁと」
「最悪を考えるな!俺は信じる!」
「有彦。お前その台詞今まで何度言って何度痛い目に遭った?」
「んーーーーーーーーー・・・・・・」
「な?失意体前屈するレベルだろ?」
「どぎゃんすればよかとね」
「どこの言葉だそれは。警戒しまくって損はないぞ」
「そうか。なら逃走経路の確保を含め、用意しておく」
「そうした方が良い」
「・・・前々回のように組関係の人ってのは心からお断りだしな」
「待て。それは聞き覚えがないぞ?」

「・・・・・・とぉの」
「生きてたか」
「マッチョなオッサンだった・・・しかもヤツは俺に気付いた瞬間に人とは思えない速さで近付いてきて」
「逃げ切れたんだろ?」
「いきなり空から剣がグサグサと分断するように降ってきたからそれを合図として死ぬ気で逃げた」
「マッチョなオッサンに一目惚れされたのか・・・」
「俺、人として間違っているのか?」
「人っぽい何か(ただし男)に好かれるとか」
「ただし男を付けないでくれ!」
「しかしなぁ・・・」
「心が病みそうだ」

 

2015年10月10日

明日は朝から飲む予定なのでどうなることやら・・・

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「俺がおかしいのか?」
「有彦がおかしいのはいつもの事だろうが」
「そうだね」
「そう・・・なのかな?」
「遠野も高田も酷くねぇか!?あと弓塚も微妙に頷きかけないでくれ!」
「え?だって奇声を上げながら返ってきたテストを食べるなんておかしいでしょ?」
「・・・有彦」
「それは・・・」
「弓塚に見られていたのか・・・」
「あと、わざわざ二階の教室に行って「あいきゃんふらーい!」って言いながら窓から飛び降りたり」
「「・・・・・・」」
「それも見られてた!?」
「昨日、学校側の道路脇で子猫を見ながら「ぐふふふ・・・俺の子猫ちゃん」って」
「それまで見られてた!?」
「それは気持ち悪すぎるぞ・・・」
「乾くん。そっち方面は畜生道だよ」
「高田の台詞が酷すぎねぇ!?」
「しかしなぁ・・・弓塚さんがそこまでコイツの痴態を見ていながらおかしいと断言していないのが」
「変質者一歩手前ってだけでおかしいとはちょっと違うんじゃないかなって」
「変質者一歩手前・・・」
「いや。そのものズバリだと」
「遠野くんの台詞に同意するよ」
「お前ら友達を貶めて楽しいか!?」
「弓塚のあげた三つの事実を周辺に聞いて回って、それで多数決を取るか?」
「大変申し訳ございませんでした」
「でも、弓塚さんよく見ているね」
「出会しちゃったというのが正解だと思うな」
「それ以外にも何かトンデモナイモノを見てしまったってある?」
「えっと、シエル先p」
「弓塚さん。ちょっと」
「?シエル先輩?」
「お願いしたいことがあるんですけど」
「あ、はい。ゴメンみんな。ちょっと席外すね」
「・・・・・・なあ」
「これは・・・」
「ちょっと俺ストッパーになってくる」

 

2015年10月11日

泥酔ing

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「そこは拒否して欲しかった!」
「志貴?」
「・・・いや。なんだろ・・・俺が喜々として関わった女性と関係しているような発言が聞こえた」
「お前は完全に受けだろ?」
「それ酷くね?」
「事実だろ?」
「・・・・・・」
「俺が把握しているだけでも何人に押し倒されたと思っているんだ?」
「・・・えっ?」
「俺の姉貴を含めて」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「お前のそのポヤヤンとした空気と一部の女性に対しての異様なフェロモン?がなぁ」
「荒事にある程度慣れているんだけどなぁ・・・何故かみんな簡単に俺を押し倒すんだよなぁ・・・あとフェロモン言うな」
「姉貴に押し倒されたのを見た時、俺もアレは無いと思った」
「助けろよ!流れるように服を脱がされかけたんだぞ!?」
「俺が声を掛けた時点で半裸だったな」
「アレ以来怖くてお前の家に行けないんだが・・・」
「アレ以来俺は姉貴にお前が次いつ来るのかと聞かれるんだが」
「怖くていけないぞ!?」
「だよなぁ・・・何か姉貴禁断症状出ているからそろそろ連れてこいって言われそうなんだよ」
「遠野志貴はもう居ませんって伝えてくれ」
「おいおい・・・」
「いやマジで。姓も変わったし」
「・・・は?」
「ようやく元の姓に戻る事ができたからな」
「どういうことだ!?」
「だから違うって言ってくれよ?」
「待て待て待て!じゃあ遠野の家から出るのか!?」
「ああ」
「・・・どうなってるんだ・・・まさか学校も?」
「いや、今のところは転校の予定はないな」

 

2015年10月12日

現実を見ようよ、現実を。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「レンを最近見かけないんだけど・・・アルクェイドさんの所に泊まっていませんか?」
「へっ?」
「・・・あれ?何か、前にも似たようなやりとりがあった気が・・・」
「あったけど、そうじゃなくて」
「?」
「うちに泊まっているし、レン。今何故か大きくなってるわよ?」
「ふぇ!?」
「今、20代前半?って感じの姿で、偶に1号店で働いているんだけど」
「・・・一昨日1号店に行ったんだけどなぁ」
「気付かなかったんじゃなくて?」
「いたら絶対に気付くよ」
「・・・変ねぇ」
「?」
「志貴を避ける理由がないのよ」
「大人の姿になっているのを見られたくないとか?」
「その可能性、あると思う?」
「話を聞く限りではないよね」
「「でしょ?」
「うーん・・・」
「志貴」
「シオン?」
「レンの件でそろそろ動く頃かと思い伺いました」
「流石だね。今聞きに行こうかなって思ってたんだ」
「レンは志貴へのプレゼントを用意するために働いているのです」
「僕にプレゼント?」
「はい。身体の異常については・・・まあ、志貴分を使い倒している状態だからとしか」
「絶対にそれはおかしいよね!?」
「プレゼント後には反動で常にベッタリくっつくようになるかと思いますが」
「志貴分補給のため?」
「離れていた反動です」
「そっかぁ・・・」
「志貴?」
「志貴はホッとしてるのよ」
「えっ?」
「路地裏とかじゃなくて、レンが自立して生活できる子だって分かっただけでもよしとしなきゃ・・・」
「「そっち!?」」

 

2015年10月13日

現実。これが現実かぁ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「志貴さんに面会希望とのことですが」
「お断りしてください」
「畏まりました」
「志貴さんに関して色々とクレームを付けているようですが・・・まあ、周辺住民から逆クレームを受けて撤退する
といった状態が多いみたいです」
「・・・はぁ」
「繋がりについてはすぐに調べられたんですが、どうしますか?」
「真っ黒な繋がりだよねぇ」
「暴露しても構わないと思うんですよ」
「・・・何となく、嫌な予感がするから暴露はやめておこう」
「嫌な予感。ですか」
「今、翡翠ちゃんが再調査しているから」
「わたしの情報網に落ち度が?」
「最近、琥珀さんのルートから情報が流出しているような気がするんだ」
「!?」
「恐らく遠野関係が流しているとは思うんだけど」
「至急調べます!」
「あ、そのままで」
「へっ?」
「今別の人達が洗い出しを行っているから」

「これは・・・」
「ダミーを掴まされているね。見事に」
「二カ所からの流出。いえ、一カ所は完全にモグラですね」
「二重スパイになった。が正しいんだろうね」
「こちらから情報は流していませんでしたが・・・してやられました」
「人と関わっている以上は完全に防ぐ事は難しいって事だね」
「しかし、これで叩けますね」
「もう少し待ってね」
「志貴さま?」
「志貴さん。まだ何か」
「うん。僕の所の調査が終わってから」
「しかし、相手は勢いづいていますよ?」
「勢いづいてもねぇ・・・」
「志貴」
「ありがとうアルトリアくん。ゴメンねお使い頼んで」
「いや、彼等はなかなか面白いので有意義な時間でした」
「彼等?」
「志貴さん。志貴さんが雇っている情報屋って研究所系ですか?」
「違うよ。うん・・・この報告書を見た上で動きたかったんだ」
「・・・・・・・・・へっ?」
「4カ所。しかも国が一部関与していると」
「これを元に翡翠ちゃんが再調査すれば」
「徹底的に調べ上げます」
「わたしはブロックに回りますね」
「お願いね」

 

2015年10月14日

現実さんが迷子に!?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「へっ?マラソン?」
「ああ。午後の授業は無しで2時からハーフマラソンらしいぞ」
「・・・二時間で二〇キロは無理でしょ」
「だよな?だよな!?」
「なに言ってんだ。三時間で二〇キロだ」
「あ、それなら何とかなるかも?」
「ならねーよ!」
「高田くん高田くん」
「ん?なに?」
「高田くんは自信ある?」
「まあ、二時間半くらいかなぁ」
「嘘こくでねぇだ!」
「酷い言われようだね」
「お前が二時間半で走破できるってのが信じられないだけだ」
「週一で三〇キロ走ってるよ?」
「・・・・・・えっ?」
「やっぱり体力は付けないと」
「ああ、遠野は体が弱いことになっているから見学だぞ」
「えっ?そうなんですか?」
「応援な」
「分かりました」
「・・・スッゲェ納得いかねぇ」
「あ、遠野くん」
「弓塚さん?」
「遠野くんは走らないって先生から聞いたんだけど」
「みたい」
「そっかぁ・・・乾くんの野望が潰えたんだね」
「え?」
「だって乾くんのことだから遠野くんの後ろにピッタリついて走ろうとしたりしてそうだから」
「・・・・・・あぁ・・・」
「俺はそんな事はしない!横につけて走る!」
「・・・出なくて正解だったよ」
「先生方に圧力を掛けて正解だったよ・・・」

 

2015年10月15日

うごっ!?

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「怖い話を一つ」
「高田?」
「昨日怖い物を見てしまったんだ」
「どんな?」
「昨日ちょっと用があったから商店街に行ったんだけど、商店街を少し過ぎたところで声がしたんだ」
「・・・まさか連続殺人犯?」
「いや、それよりも恐ろしいモノだったんだ」
「高田が恐れるモノか・・・」
「ゴミ袋を片手に美化中ゥと言いながらチリ拾いをする乾くんがそこにいたんだ」
「・・・・・・有彦お前・・・」
「だってそれをしたら変な奴に襲われないって噂が」
「きいた事ないよ」
「弓塚!?」
「話を続けて良いかな?更に恐ろしいことがあったから」
「「「えっ?」」」
「その光景を見て流石にキモかったんでさっさと通り過ぎようとしたら・・・乾くんの後ろに人がいることに気付いたんだ」
「は?」
「ごついオッサンが口元に手を当てて「やだこれ可愛い!」って感じで立っていたんだ」
「怖っ!」
「乾くんはその後襲われたんだよね?」
「襲われてねーよ!高田!嘘だろ!?」
「本当だよ。あの光景を見て全力で逃げたから」
「何時頃だ?」
「7時50分頃?」
「・・・・・・あー」
「事実確認できた!?」
「その時間なんか物音がしたなぁ・・・」
「乾くん顔色悪いよ?」
「悪くもなるって・・・」

 

2015年10月16日

思い通りに行かないのが人生(ノーマルモード)

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「有彦。何があった?もの凄く顔色が悪いぞ?」
「・・・・・・ちょっとツテを使って監視カメラの映像をプリントアウトしたんだ」
「ああ、昨日の・・・」
「これだ」
「見せんな」
「見てくれ!そしてこの恐怖を!」
「破るぞ」
「それは止めてくれ!高田と弓塚に見せるんだからな!」
「・・・何が映っているのか分からんが、見せたらいけないと言うことはよく分かった」
「例えお前がそれを破っても予備がある!」
「お前、本当は件のおっさんが好きなんだな?」
「マジで勘弁してください」
「じゃあ何故そんなにプリントアウトしたんだ?」
「俺がしたんじゃねぇ!」
「嫌がらせに大量にプリントアウトされたのか・・・」
「ああ・・・」
「え?なに?乾くんをつけ回していた変質者の写真?」
「うわぁ・・・乾くんのことしか見えないって感じだね!」
「弓塚!?おっかないこと言わないでくれないか!?」
「あ、でもそう言われたらそうとしか見えなくなって・・・」
「土下座するんで勘弁してくれませんか!?」
「まあ、誰にお願いしたか知ってるから高田くんも苛めないで」
「そうだね」
「お前ら二人鬼か!?」
「とりあえずそのプリントしたモノをこっち向けんな」
「遠野の反応が何故か優しく感じる件について」
「マゾだね」
「そうだねぇ」
「・・・・・・お前らが辛辣すぎるだけだと思う」
「いや。弓塚さん達は普通の反応だと思うけど」
「・・・・・・えっ?」

 

2015年10月17日

何だか地獄のフルコース?

───────↓以下、本日の短編(PANIC─乾・弓塚迷子録V─)↓───────

「・・・俺、ちょっと前に異世界召喚はもう起きないはずだって聞いた気がするんだ」
「うん。わたしも聞いた気がする」
「で、この足下で光っているこれは?」
「魔方陣だね」
「と言うことは?」
「また跳ばされるんだろうね」
「何故さっちんは平然としているんだ!?」
「だってわたしの足下ではないし、事前に連絡が来てたから」
「なぬ!?」
「今回は乾くんだけで充分だって」
「謀ったな!?さっちん!」
「とりあえずこれが跳ばされた先の資料だから」
「投げて寄越す徹底ぶり!?・・・ってか、まだ召喚されないんだが。そして俺は何故か動けないんだが?」
「それはわたしも分からないよ」
「・・・そして弓塚。後ろ」
「えっ?・・・!?」
「立体魔方陣なんて新しいジャンルだなぁ・・・なーんか円形のはずなのに次第に立方体状になっているなと」
「あ、これ無理」
「弓塚も諦めたか」
「この魔方陣とは別だよ。これ」
「へっ?」
「仕方ない・・・かなっ!」
「何故こっち来る!?って起動した!?」
「間に合うかな。間に合って!」
「何が起こってるんだ?」
「予定とは違うけど、これで何とかなるよ」
「結局また二人で異世界か・・・」
「しかも前々回行ったところだよ」
「・・・マジか」
「今のうちに資料を読んでおいてね」
「了解した。相手さんは俺に用があると」
「理由も書いてあるからしっかり読んでね」
「・・・うぃ」

 

2015年10月18日

何が、何が当たったというのですか!?

───────↓以下、本日の短編(PANIC─乾・弓塚迷子録V─)↓───────

「そしてこの状態である・・・って乾くんなら言いそうだけど」
「いや、いくら俺でも完全に滅んだ王都を見てその台詞は言えないぞ」
「皮肉なのはそのすぐ側に教会都市が出来上がっていることだよね」
「いくら俺でも滅んで結構経っていると分かるぞ」
「実はあれから20年程度だという不思議」
「待て。それは色々おかしいだろ!」
「建物は・・・そうか。魔法か」
「うん。でも20年であそこまで駄目になるなんて・・・」
「神の怒り(竹)を受けたんだろうな」
「竹って・・・」
「しかし、資料にもなかったが、俺が行く理由って何だ?」
「分からなかったの?」
「ああ」
「全く?」
「まったく」
「資料に書かれていた人達って全部乾くんがフラグを立てた人達なのに?」
「・・・・・・えっ?」
「全員独身らしいよ?」
「下は5歳から上は29歳まで・・・」
「そしてそれプラス20」
「下はオッケーだが上は・・・熟女・・・」
「肝っ玉母さんっぽくなっている可能性も」
「のうっ!」
「あったらロックオンだね」
「覚えていないだろ!」
「わたし言ったよ?全員独身だって」
「・・・・・・いやいやいやいや。俺のせい!?」
「どうだろうね」
「呼んだのってそれ!?」
「違うけど」
「あ、違うんだ・・・」
「・・・どうしてそんな微妙にガッカリしてるの?」
「いや、まあ・・・複雑なんだよ」

 

2015年10月19日

落ち込むのがデフォ

───────↓以下、本日の短編(PANIC─乾・弓塚迷子録V─)↓───────

「・・・・・なあさっちん」
「わたしに振らないでね」
「それ酷くね?あの教会と思しき建物について聞きたかったんだぞ?」
「聞かれてもわたしの回答は予想できるよね?」
「だがあえて聞く。ありゃあ何だ?」
「廃墟」
「だよな?だよな!?邪教扱いでもされたのか!?」
「乾くん。後ろ後ろ」
「!?」
「月礼教会が邪教扱いされることは有り得ませんよ」
「む?」
「お久しぶりです・・・と言うのも変ですか?」
「いえ。時の流れが違うことは存じております」
「まさか・・・あの時の?」
「そうだよ。思い出した?」
「え?じゃああの教会跡地は・・・」
「生き残っていた王保持派が教会に火を放ったので」
「・・・・・・」
「その方々も直後に神罰が下されましたが」
「「・・・・・・」」
「新しい教会はあちらに」
「・・・・・・なあ、さっちん。俺、まさかの一層建てとは、思わなかったんだ」
「教会が平屋建てなんて珍しいね」
「人々が集えるよう、また、避難できるように変更しました」
「シンボルタワーがないから困るんじゃね?」
「ですからあの教会跡を」
「それって拙いじゃないですか!?」
「やはりそう思いますか」
「・・・もしや俺が呼ばれたのって」
「うん。これはわたしも予想外だよ」
「あの教会跡を取り壊し、巫女神の像を」
「あ、それやったら遠野は全力で壊しに掛かる」
「だよね」
「でも何かシンボリックなモノを作らなきゃならないと・・・難しいな」

 

2015年10月20日

ビールに金平糖・・・何というチョイスだ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC─乾・弓塚迷子録V─)↓───────

「駄目だ。めっちゃ無表情でこっちを見ている遠野の姿が脳裏をよぎって・・・」
「それ、完全にアウトだよね」
「やっぱり裸婦像は死刑レベルか」
「作ろうとした途端に世界が滅びるレベルだと思うよ」
「だよなぁ・・・」
「乾くん。どこからそのダンボールを取り出したのか知りたいんだけど・・・それ以上にどうして組み立ててるの?」
「ん?俺の本能が隠れろと囁くんだ。だからこれを被らなければならない」
「ちゃんと考えてくれるのなら被っていても構わないんだけど・・・」
「とうっ!」
「かけ声と行動が全く一致してないよ・・・」
「消えた!?」
「ええっ!?そんな反応!?」
「イヌイ様!わたしはこんなに成長しましたわ!」
「ええっと、ぇえー?」
「ミルさん。25を過ぎてまだ落ち着きがないのですか?」
「神官長さん。この方は・・・」
「過去、乾様に助けていただいたと」
「そこの人!イヌイ様はどちらにいるのです!?」
「さあ?」
「隠すとためになりませんわよ?」
「ミルさん。この方は審判神ヒスイ様のお弟子さんですよ」
「へっ?」
「今貴女は某国の愚王に近いことを行ったのですよ」
「!?」
「さっちんが恐怖の対象になる日も近い」
「そのダンボールを焼くけど良い?」
「勘弁してくだせぇ!」
「えっと、師匠がいつの間にか神扱いになっているのは」
「あの審判の日、この世界の神々が全ての民へ通達されたのです」
「あ、これ以上は聞くと拙い気がするので結構です」
「そうですか・・・」
「どうして残念そうなんですか・・・」

 

2015年10月21日

今更アニメ版ゴルゴ13が見たくなって・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC─乾・弓塚迷子録V─)↓───────

「神官長さん神官長さん」
「何でしょう」
「何か、彼女・・・気絶してないかな?」
「脅しが強力すぎて失神してるぞ」
「アレ?もう隠れないの?」
「何だろう。さっちんが刺々しいんだが・・・」
「乾くん。崩れ落ちないように抱きかかえてあげるのは良いと思うんだけど、揉んでる」
「いやいや!揉んでないし揉むほど無いからな!?」
「その台詞、意識がある時に聞いてたら確実に攻撃されていたと思うよ?」
「とりあえず寝かしてやらんと拙いんだが・・・俺の左腕が」
「ゆっくりと床に寝かせたら?」
「流石に躊躇うぞ」
「じゃあそのダンボールを開くからそこに「そのまま寝かせるか」・・・どれだけそのダンボールが大事なの?」
「当たり前じゃないか。ダンボールは大事に使えと習わなかったか!?」
「全然」
「・・・ノータイムDE即答かよ」
「乾くんといるといつもイラッとするのはどうしてなんだろう・・・」
「アレだ。大好きな人が取られそうだから!」
「異世界の地でそのまま消えてしまえば良いのに」
「直接的かつ攻撃的!?」
「あの、よい案は・・・」
「要らないんじゃない?むしろ早く取り壊して向こうを広場にした方が良いと思うぞ」
「そうだね。建造物じゃなくて広場を作っても目立つね」
「さっちん。話に乗りながら手がダンボールに伸びているのは・・・」
「蛇のおじさん直伝の潜入工作技!」
「きえっ・・・マジで消えた!?」
「っ、ん・・・・・・」
「拙い!彼女が意識を取り戻す!ちょっと俺出かけてきます!」
「あの!今外に出るのは───」
「・・・・・・わたし、何故倒れて・・・」
「・・・本当にややこしいことをしてくれますね。ミルさん」
「えっ?」

 

2015年10月22日

ダウン!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「・・・お腹痛い」
「アルクェイドさん。拾い食いは駄目だよ?」
「してないよ!?」
「じゃあお腹痛いって」
「ちょっと運動をしたら脇腹が」
「・・・それって運動不足が原因じゃない?」
「翡翠との運動は流石にきついわね」
「それって打撃を喰らったからじゃあ・・・」
「柄の一撃は受けたけど・・・まさかあれ?」
「内部破砕受けてない!?」
「あ、拙いかも・・・」
「確かに衝撃を送り込みましたが、アレに対して行うものの10%程度です」
「翡翠ちゃんそれ駄目なパターンだよ!?」
「あ、何か駄目な予感がしてきた」
「申し訳ありません。アルクェイドさまがそこまで弱っているとは・・・」
「内部を強化って言う以前の問題だからね」
「・・・もしかして、わたしの力が全体的に落ちている?」
「はい。それもかなり」
「・・・拙いわね」
「ネトゲ禁止を」
「志貴とネトゲと言われたら迷わず志貴をとるけど、ネトゲはランク的に5位以内には入っているわ」
「あ、完全に廃神コースだ」
「アルクェイドさまの場合は既に廃神です」
「結果筋力含めて全部落ちているわけだからね」
「はい」
「どうしよう・・・」
「今日のようにわたしと運動を」
「流石にそれはちょっと・・・」
「段階を踏んでいきましょう」
「それしかないわね・・・」

 

2015年10月23日

お仕事?はて・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「志貴さん。もう少し仕事を皆さんに振りませんか?」
「振って良いの?」
「ハイレベルの人材が大勢いるのですから」
「はい。これが案ね」
「へっ?」
「改革案」
「今現在も部署長、部門長はいますが・・・へぇっ!?」
「ハイレベル人材をこれでもかと投与してみた」
「これは・・・拙くないですか?」
「良いと思うんだけどなぁ・・・」
「よすぎて世界が拙くなると」
「みんな今から勉強するんだよ?大丈夫だと思うんだけどなぁ・・・」
「基本スペックが違いすぎますよ!?第一外交関係で王さんが既に無双しているじゃないですか!」
「社会情勢含めて常識を覚えるのに時間が掛かるんだよね」
「・・・志貴さん。前に一人勝ちは拙いって」
「一人勝ちしないように管理された拮抗状態を作るんだよ」
「それって」
「まあ、でもその前に他世界にお呼ばれしているからそっちで試験運用するけど」
「ちょっと待ってください!試験運用って何ですか!?」
「ゼロからの国家運営?」
「半端ないチート国家じゃないですか!どこがゼロからなんですか!?」
「荒野からのスタートだし」
「民も全くいない状態でのスタートは国とは言いませんよ・・・」
「そもそもその大陸に国家すらいないし」
「ちょ!志貴さんそれ騙されてますって!」
「獣人の集落があちらこちらにあるから文明の発展に寄与しないと」
「そのレベルですか・・・」
「いま亮さんと子龍さん二人で勉強として鉄腕DA○H見てる」
「そのお二人はそもそもその番組を見なくても問題ありませんよね!?」
「醤油造りとか色々勉強になるって喜んでたよ?」
「・・・・・・うわぁ・・・」

 

2015年10月24日

倒れてたんです。倒れてたんですよ!(下手な言い訳)

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「「来ちゃった」」
「巫条さん、浅上さんお久しぶりです」
「ヤンデレチックな登場にもかかわらず普通に対応する志貴さんにピュアさを感じました」
「琥珀さん?」
「ドッペルゲンガーじゃない本物はやっぱり違います」
「ニセ者の時は一瞬目が泳ぎましたから」
「ゲンガーちゃん苦労したんだね・・・」
「ドッペルゲンガー相手に辛口評点をしていましたから」
「評点?」
「わたしの知る限りで78点が最高かと」
「一人だけ82点がいたけど」
「評点を聞く前に目の前で異世界に跳ばされたから・・・」
「初めての80点超えにようやくと思ったのですが」
「あ、それ多分ドッペルさんだ」
「・・・・・・志貴さん。ドッペルゲンガーは複数いるんですか?」
「僕が直接見たりお願いするのは6名かな」
「「・・・・・・」」
「見たらダメな類では?いやまあ、前に話しているのを見ましたが」
「いや、それはどうかと・・・」
「沢山・・・沢山・・・」
「浅上さんが静かに大興奮してる」
「志貴〜!」
「あれ?ゲンガーちゃん?」
「姉さんが苛めるのー!」
「待ちなさい!・・・っと、ああ、失礼いたします」
「ドッペルさんまで。ゲンガーちゃんが何かしでかしたの?」
「ええ。また異世界に跳ばされたようで・・・月礼教会を新たに増やしたと」
「・・・・・・ゲンガーちゃん」
「だって!僕のことを異世界の巫女様って崇めるから」
「前にも同じ事を・・・」(2012年06月16日妄言)
「しかもそこは全くの新天地だったそうで」
「あ、もう本気勘弁して・・・」
「これ以上お手を煩わせるわけにもいかず・・・」
「じゃあ!じゃあ姉さんが異世界に行った時、手を抜ける!?」
「志貴さまが蔑ろにされるわけにはいきませんから」
「ほら!」
「・・・・・・適度に手を抜きますよ?」
「今取って付けたように言った!」
「?巫条さん?浅上さん?」
「「・・・・・・」」
「琥珀さんまで」
「チョ、ハナヂガドバラダグデ・・・ジギザンガザンディンデダギアッデ・・・」

 

2015年10月25日

PSO2、ワンタイムパスワードエラーはいい加減にして欲しいのですよ。

───────↓以下、本日の短編(PANIC─乾・弓塚迷子録V─)↓───────

「向こうは乾くんに任せて・・・わたしはわたしでお仕事っと」
「弓塚!置いてくなんて酷いじゃねぇか!」
「どうして追いかけてくるかなぁ・・・」
「あれ?何か駄目な感じ?」
「乾くんが向こうにいる間にわたしはわたしでやることがあったんだよ?」
「・・・もしや今回は別々に跳ばされる予定だったとか?」
「うん」
「アウチ」
「だから今この瞬間に苦労が無駄になったの」
「・・・何かスマン」
「そう思うなら教会に戻って欲しいな」
「向こうは勘弁。だってヤンデレ臭がするあの子がいるからな!」
「乾くんのハーレムに丁度良いんじゃない?」
「いやぁぁぁぁっ!」
「再度潜入術!」
「ああっ!マジで消えた!?」

「乾くんが陽動にも使えない・・・」
ダンボール箱から出てすぐに気配を隠し、弓塚はため息を吐く。
「偶には一人だけで異世界に跳ばされた方が良いんじゃないかなぁ・・・」
そんな事を呟きながら教会の方へと足を向けた。
今回用があるのは実は教会。
有彦を囮にして色々調査する予定だったが、思いっきり予定が崩れている。
「この世界の神様が師匠にわざわざ言ってきたんだし、何かあるよね?」
建物に侵入すると同時に更に幾つかの潜入術を発動させ───
と、何かが弓塚の側を通り抜けていった。
───感知系の使い魔かな?危ない危ない。
周辺を見回し、何の気配も感じないことを確認した弓塚はそのまま建物の中を突っ切る。
建物の裏口から中庭へ出ると、途端にあちらこちらから感知系の使い魔が姿を見せるようになった。

 

2015年10月26日

富嶽四十四景

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「遠野!昨日一緒に歩いていた男は誰だ!?」
「?」
「いや、首をかしげられても困るんだが・・・」
「髪の色は?」
「黒」
「ああ、メレムくんかぁ。遊びに来ていたから一緒に商店街を回っていたんだ」
「・・・待て。待て待て。今の質問からまだほかの男の影が」
「昨日はあの後秀ちゃんとも一緒だったし」
「新しい男!?俺というものがありながら」
「有彦と悪友以上の関係には絶対にならないと思うな」
「乾くんはオスって感じだよね」
「何か酷い言われようだ!しかも弓塚それ酷すぎね!?」
「有彦。僕、男」
「いつもの台詞いただきましたー!」
「・・・何だろう。コイツを思いきり殴りたい」
「姫!それは我々にお任せを!」
「姫じゃないって・・・任せた」
「おま!俺ギルティ!?」
「ギルティ」
「あーーーーっ!」
「乾くんまだまだ余裕そうだね」
「段々琥珀さんに近付いているような」
「それは嫌だね・・・」
「弓塚さんと有彦のポジションが翡翠ちゃんと琥珀さんのポジションに似ているから」
「・・・・・・えっ?」
「あれ?弓塚さん?」
「今度は確実に殺れるよう頑張る」
「あ、いけないスイッチ押したっぽい」
「あと遠野くん!メレムって人は調べられたけど、秀ちゃんって誰!?」
「秀ちゃんは秀一くんって言っていつもお世話になっている所の人だよ」
「・・・うわぁ・・・遠野くんがフンニャリしてる・・・」

 

2015年10月27日

被っている場合はちゃんと言った方が良いですよ?(他人任せなダメ人間の典型例)

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「遠野!昨日一緒に歩いていたモデルさんはどちらさん!?」
「モデル?」
「何か後ろ姿は巫女さんみたいな!スーツ姿の!」
「・・・あー・・・」
「えっ?何か凄い苦々しい顔してますが?」
「あの人、男」
「へえっ!?」
「しかも三十過ぎてるんだ」
「どう見たって美女だぞ!?」
「・・・本人それ一番気にしているんだから。ちょっとした事情で髪を切れないらしいし」
「あれ、絶対ナンパされまくりだろ」
「声聞いてもナンパされるらしいからね」
「へぇ・・・」
「しかも「男でも構わないっ!」って変態まで出てきたらしいよ」
「まあ、あの姿だしなぁ・・・」
「本人が一番嫌がっているんだから」
「しかし遠野。お前と一緒だったという事は、強いのか?」
「弓塚さんがよく分かるよ」
「さっちん?」
「・・・あの人、絶対に敵に回したらいけない人の一人だよ」
「マジで?」
「まあ、そうだよね。本人ももの凄く温厚な性格だけど」
「師匠が一軍と戦う方がマシと」
「翡翠ちゃんのえー兄さんの評価ってそこまでなんだ・・・」
「一軍って・・・」
「多分王の軍隊だろうなぁ・・・」
「「王!?どこの国王!?」」
「いや、まあ・・・」

 

2015年10月28日

沖縄はまだ暑い。ということで・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「最近めっきり冷えて・・・冷え」
「琥珀さん?」
「あの〜・・・志貴さん。何故ソフトクリームを?」
「ミルクたっぷりでおいしいよ?」
「・・・冷えてきましたねって言おうとしてたのにソフトクリームですか!?」
「そんなに冷えてないよ?」
「・・・・・・志貴さんの食べているソフトクリームになりたいです」
「食べたかったの?」
「いえ、どちらかというと志貴さんに食べてもらいたいと」
「その台詞は翡翠ちゃんに向かって言う台詞じゃないの?」
「恐らく翡翠ちゃんなら言った瞬間にこれ見よがしにソフトクリームを落として処理するかと」
「いくら琥珀さん嫌いの翡翠ちゃんでも食べ物を粗末にするなんて」
「志貴さん・・・今の台詞取り消してください」
「?」
「何とかさん嫌いの部分」
「訂正。琥珀さんアレルギー」
「よりにもよってアレルギー扱いですか!?」
「でも端から見てるとそうとしか思えない」
「・・・確かにそうですねぇ・・・」
「琥珀さんは翡翠ちゃんに対して偏愛を抱かなければ翡翠ちゃんもあそこまで毛嫌いしないと思うんだけど」
「無理です」
「何故?」
「わたしの大切で愛しい半身を愛さずにはいられないんです」
「本気で言っている辺り手遅れなんだ・・・」
「はい!翡翠ちゃんの事が好きすぎてもうっ!」
「その翡翠ちゃんが嫌がっても?」
「ストーカー思考と呼ばれようとも仕方の無いことなのですよ」
「その常識をねじ曲げてみるかなぁ・・・」
「死にます」
「さよか」
「あれぇ?志貴さんが何かドライですよ」
「だって琥珀さん八割くらいしか本気じゃなかったから」
「・・・・・・あはー」

 

2015年10月29日

休みって言葉、平日にはちょっと・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC─一号店の風景─)↓───────

「店長。本当にこれを?」
「うん。変、かな?」
「いえ、このケーキ・・・菓子パンを普通に出すというのがちょっと考えていなかったものですから」
「お得意さん限定でやってみる?」
「・・・しかし・・・」
「ん?新商品の話かい?」
「あ、木村さん」
「常連としては気になってね」
「あー・・・実はコレなんですけど」
「ほっ、シュトレン・・・かい?」
「一目見て分かりますか」
「ナッツギッシリのものと、ドライフルーツギッシリの二種類です」
「・・・・・・コレは、クリスマス前から食べるものでは?」
「まあ、そうなんですけど」
「わたしもそう思います」
「だからこそだよ。今から出して味を知ってもらおうって考えなんだよ」
「そもそもこの店で出す物の味は高レベルだからね。新商品が出たらみんなこぞって食べるよ」
「と、常連の木村さんが言ってますよ」
「・・・・どうしよう」
「試しに出してドイツ菓子にも興味を持ってもらうというのは良いアイディアだと思いますよ?」
「じゃあ、2アイテム出して反応を見るという事で!」
「・・・・・・ページがまた増えますね」
「それが楽しいんだが・・・店には負担か」
「ああ、お店には負担は全くありませんよ?」
「あの品数でか?それは凄いな・・・」

 

2015年10月30日

問題が大量発生して笑える状態。笑うしか、ないよねぇ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC─一号店の風景─)↓───────

「・・・店長」
「・・・志貴」
「・・・うん。何か、本当にゴメン」
「いえ、まさかシュトレンがここまで人気になるとは・・・」
「しかも一本丸々買って取り置き希望を申し出る人が現れるなんて・・・」
「1週間限定の個人ロッカーも準備していたわけだけど、役に立ったね!」
「「いつの間に!?」」
「えっ?昨日の夜、壁側に・・・ほら」
「・・・違和感がなさ過ぎて気付かなかったわ・・・」
「5×10・・・大きさは小物が入る程度ですか」
「・・・えっ?待って。あの人・・・」
「いやまさかアタッシュケースは・・・入った!?」
「空間拡張しているから登録者は縦70cm横60cm奥行き90cmまでの50kgまでなら入るよ」
「空間拡張って何ですか・・・」
「また異世界の技術を・・・」
「まさかですけど、向こうにシュトレンを入れろと?」
「それは購入した人の自由で」
「無茶言うつもりでしょ」
「既に5名ほど利用しているけどね」
「もうですか!?」
「本人確認書への記入と使用期限の説明だけだし」
「鍵などは?」
「生体認証で開くから」
「え?でも書類記入と使用期限の説明だけなんですよね?」
「書類をロッカーに押し当てて登録完了だし」
「・・・意味が、分かりません」
「流石志貴。異世界のトンデモ技術ね?」
「ギルドの認証システムを流用しただけなんだけどなぁ・・・」
「ぎるどにんしょうしすてむ・・・・・・」
「志貴。彼女思考停止しちゃってるんだけど?」
「流石に三号店は普通の人ばかりだったから・・・」
「こういった類に耐性はないわけね。で、私達は普通の人じゃないと?」
「先生先生。僕らを普通の人って言ったら周りが大変な事になっちゃうよ?」
「・・・志貴は一応周りに気を使っているのね」

 

2015年10月31日

ハロウィン・・・ねぇ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC─一号店の風景─)↓───────

「トリック・オア・トリート!」
「はい。お菓子」
「・・・えっ?」
「この中から選んでね?」
「志貴?もしかして、用意してた?」
「うん。ただし」
「まさか・・・」
「中にはわさびの入った物が紛れています。特殊な方法でコーティングしているからそう簡単に分からないようにしています」
「・・・・・・」
「どうぞ。悪戯されたくないですから」
「これ自体悪戯だよ!?」
「いえいえ・・・さあ、どうぞ」
「う〜〜〜っ!これ!」
「アルクェイドさん。事務所で食べてくださいね?一人犠牲者がいますから」
「・・・・・・・・・・・・・えっ?」
「・・・あの、それって私にもいただけますか?」
「お客様?・・・もしわさびをひいても責任は取れませんよ?」
「はいっ!」
「わさび以外はまともな代物ですので。どうぞ」
「ありがとうございます」
「!?・・・・!!!!!」
「店長!アルクェイドさんが!」
「当たり引いたんだね。、一時間は復帰しないと思うから」
「・・・シエルさん、復帰したようですが、あと5分休ませて欲しいそうです」
「了解。さあ、みんな頑張ろうか!」
「・・・何故店長はあんなに嬉しそうなんだろう」
「えっと、でも嬉しそうな店長見てるとわたしも嬉しくなるよ?」
「・・・そうだな。いらっしゃいませ」
「ああ。志貴は・・・」
「あれ?式さん?」
「えっと・・・トリック・オア・トリート?」
「式さんまでですか・・・はい。この中からお菓子を選んでください」
「えっ?」
「今4人目の挑戦者です。この中にわさび入りのお菓子が入っていますので注意してくださいね?」
「あ、あの・・・しーちゃん?」
「ちなみに、今のところわさびをひいたのは二人。シエルさんとアルクェイドさんです」
「あの二人か・・・ん?なんか客の一人が凄くホッとしたような顔をしているぞ」
「僕はどれが当たりか分かっているので・・・さあ、式さん」
「ぅうっ・・・何か今日のしーちゃんは攻撃的だ・・・コレ」
「式さんも事務所で食べてくださいね?」
「・・・当たりフラグ・・・」
「雛ちゃん?」
「・・・何でも無い」