2015年9月1日

カウント、スタートです。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「ああ・・・さっきから鼻血が止まらないの・・・」
「お姫さん。本気で大丈夫?顔色が凄い事になってるわよ」
「いい加減拙いかも」
「何があったからそんな状態なのよ・・・」
「志貴の胸に顔を埋めた」
「万死に値するわね」
「志貴が抱きしめたのよ!」
「っ!?」
「しかもアレはノーサラシ・・・おっぱいおっぱい騒ぐ男の気持ちが少し分かった気がするわ」
「志貴限定で、でしょ」
「勿論」
「志貴は寝ぼけてたの?」
「みたい。わたしも何が起きたか分からなくて暫く呆然としていたし」
「勿体ない・・・」
「鼻血も我に返ってから出てきたレベルよ」
「それはそれでどうなのよ」
「あ、ちょっと座らせて。クラクラしてる」
「バケツ抱えるお姫さんが不気味ね」
「今多分志貴への愛のみで生きてる状態かも」
「・・・・・・その血液の分量的にその可能性も否定できないわね」
「止まったらこれ飲むわ」
「汚いわよ・・・」
「自分の物だし、リサイクルリサイクル」
「バケツは」
「や。これは新品よ」
「・・・ご自由に。念のためあの家政婦呼んでおくわね」
「あ、お願い」

 

2015年9月2日

ドンドン遅く・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「───それはない」
「では、志貴さんはその会社をグループに迎え入れた事は一度もないと」
「そもそも行った事もないよ?」
「ああ、それはアウトですね」
「でしょ?」
「何話してるの?」
「あ、先生」
「とある会社が志貴さんのグループ企業だと謀って関係企業と契約を結んだようなんです」
「そんなに喧嘩を売りたい企業があったんだ・・・」
「凄いよねぇ・・・」
「ええ。本当に・・・昨日の夕方に契約が結ばれまして」
「わざとでしょ」
「勿論ですよ。事前調査してましたし」
「「うわぁ・・・」」
「契約書には二行ほど書き加えられていますので、もし虚偽があればペナルティを科せられますし」
「ペナルティを与えた挙げ句に契約解除よね。あの様子だと」
「そうですねぇ」
「志貴さま。こちらが問題の会社となっております」
「琥珀さん。追加調査で何かとんでもないのが出てきたんだけど・・・」
「へっ?」
「問題の会社、遠野グループの流れをくんでいるよ?」
「へっ!?」
「この図、分かりやすいわね・・・」
「ちょっ、ちょっと待ってくださいよ!?」
「遠野側にダメージはないとしてもこれは・・・」
「まあ、相手が悪いんだし仕方ないんじゃない?」
「あ、そう言えば先生はどうしてここに?」
「ああ、お姫さんが鼻血出して倒れていたから何とかしてもらおうと思って」
「え?鼻血?」
「バケツの三割くらい血で満たされてて顔色が悪かったわ」
「琥珀さん!」
「ぅえ!?」

 

2015年9月3日

これが、ストレス・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「───へぇ」
「あ、色々終わった」
「七夜を殺気立たせるなんて・・・お姫さん何言ったのよ」
「え?この前公園で志貴の事をエロイ目で見ていたキモオタ?が居たって伝えたのよ」
「キモオタって・・・」
「だって志貴を見て「デュフフ・・・四年ぶりに下界に降り立ったら女神を見た。俺の嫁決定」とか、ブツブツ呟いて
いたのよ?」
「・・・お姫さん。どうしてぶち殺さなかったのよ」
「アレに触れと!?」
「そのレベル!?」
「少し離れてたけど、臭ったわ」
「・・・・・・」
「あと、アレ人間じゃないわ」
「は!?」
「別世界の魔術師・・・っぽいナニカ」
「ナニカって・・・」
「志貴に慣れていたおかげでアレの精神攻撃を避ける事ができたし」
「えっ!?」
「その話、詳しく」
「アレは異世界の神で色欲を司っている・・・らしいわ。ああ、これはメイド情報よ」
「まさか・・・」
「今頃メカ翡翠達と折檻中だと思うわ」
「・・・この怒りは誰にぶつければ・・・」
「多分アレは七夜が攻撃しても喜びそうよ?」
「・・・・・・真性の変態か」
「自分から投擲物にあたるような変態だから」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「うん。二人のその顔見たら言いたい事がよく分かるわ」
「まあ、私は見に行くつもりないし」
「・・・それでも俺は行くとしよう」
「恐ろしくチャレンジャーね」

 

2015年9月4日

・・・河井英里さんの曲を聴きながら運転したらアカン。涙が・・・涙で事故る・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC−場外乱闘−)↓───────

「は?遠野を狙う変質者?」
「うん。何かデュフフって笑う変質者がいたの」
「皆の者!出撃の刻ぞ!」
「あ、でも師匠が木製モップを投げて動きを止めてメカ師匠達が連れて行ったよ」
「よし!皆の者撤収!」
「乾くん・・・」
「出番だから本気で叫いてみた」
「わたしはそれに対して殺意が湧いたよ?」
「俺の存在理由はこういったところだと思うんだが」
「乾くんに存在価値なんてないよ?」
「おまっ・・・」
「わたし、あの件まだ許したわけじゃないからね?」
「・・・・・・マジであの時はスマンかった」
「乾くん、弓塚さんがあんなに静かに怒るなんて見た事ないよ!?」
「あー・・・ちょっとある件で行動阻害してしまって、危険な目に遭わせてしまったんだ」
「えっ?弓塚さんが危険な目にって、どんな人外魔境での話?」
「だよな?やっぱりそんな反応だよな!?」
「・・・・・・」
「「!?」」
「とりあえず、少し身辺警護を強化しないと」
「しかしとんでもない連中が現れる場合もあるよな」
「その時が問題だね」
「こっちの最大戦力のさっちんが危ない場合は・・・」
「乾くんをデコイにして撤退」
「俺死ぬんじゃね!?」
「了解」
「了解しないでくれ!」

 

2015年9月5日

手嶌さぁぁぁぁんっ!(錯乱中)

───────↓以下、本日の短編(お題:農家)↓───────

「・・・まさか裏の林に畑ができているなんて・・・」
「琥珀さんから許可はもらったぞ?」
「わたしとしては家庭菜園レベルだと思っていたんですけど・・・結構な広さですよね?」
「収穫したらみんなで食べても全然余るな・・・売るか」
「確かに売るほどありますね・・・」
「売ってみる?」
「冗談です。家庭菜園よりは規模が大きいかも知れませんがその程度です」
「そっかぁ・・・じゃあ、知り合いにお裾分けしてくる」

「俺、レン達と二人で農家しようかな」
「志貴さん突然何を言って・・・」
「野菜、短期出荷の契約したよ」
「え?どこか買うところが?」
「隣町の料亭」
「何故そんなルートが」
「啓子さんに沢山渡したとき、売るほどあるって言ったから紹介してもらったんだ。で、畑を見てとりあえず今あるヤツ
を全部買うから・・・って」
「昨日志貴さんと一緒に来ていたお爺さんですか・・・」
「ビックリしたよ。畑に着くなり大興奮して野菜を取り始めるから」
「ダンボール四箱はありましたよね・・・」
「いや、八箱持って帰ったよ」
「八!?」
「後日纏めて払うって言ってたけど・・・向こうの言い値にしてもらう予定だ」
「ちょっと待ってください!確かに志貴さんの野菜はおいしかったですが・・・」
「何かあの爺さんが捜していた昔の野菜がアレらしい」
「昔の野菜って・・・お店で種などを買って植えたんですよね?」
「いや、市販じゃない。分けてもらったんだ」
「どなたからですか?」
「ええっと、ある意味一番信頼できるけど、滅多に会う事のできない人から」
「教えたくないと・・・ヒントはありますか?」
「名前なら」
「え?」
「名前は志貴って言うんだ」
「・・・・・・四季、ですか」
「琥珀さん。無表情無表情」
「あっ、ああ・・・えっと」
「多分琥珀さんが思っている漢字は違う。俺と同じ漢字だよ」
「えっ?」

 

2015年9月6日

吐き気がまったく止まらネェ!(幾三風に)

───────↓以下、本日の短編(お題:通帳)↓───────

「志貴さん志貴さん!」
「どうしたんですか琥珀さん」
「いや。なに梅昆布茶をのんびり飲んでるんですか!?」
「一昨日アルクェイドから粉末をもらったんで」
「ああ、そうですか・・・じゃなくて!」
「慌てている理由はその封筒ですか?」
「そうなんです!七夜志貴さま宛の封筒です!」
「・・・え?」
「先程何者かによって届けられたのです」
「中身は?」
「それが・・・通帳です」
「ええっ?」
「七夜志貴名義の通帳です」
「印鑑は?」
「ありませんでした」
「・・・どうしろと?」
「さあ?」
「とりあえず預かっておくとして、定期的に残高チェックしてみる?」
「何故ですか?」
「これを送りつけた人は何らかの意図があってやっているだろうし」
「あ!そういうことですか」
「どこから振り込まれたか分かるし、それを見つけろと相手は思ってやっているだろうから」
「志貴さん。考えましたね」
「琥珀さん・・・気付くのが遅いよ」
「しかし、既に結構な額入っているんですが」
「そうだね・・・」
「500万円スタートですかぁ」
「怖いねぇ」
「志貴さんがそんなに慌てていないのが気になります」
「まあ、知人が似たような体験してるから」
「へっ?」
「知人の場合はこんな間接的じゃなくて直接持って来たらしいよ」
「・・・どんなお知り合いですか」
「かなり特殊な知り合い・・・って表現であってるかな?」
「疑問系にされると余計訳が分からなくなります」
「まあ、余程の事がない限りこれ系の事は驚かないよ」
「秋葉様には」
「言わない方がいいよ。かなり大事になりそうな気がするし」
「そうですね・・・」

 

2015年9月7日

メールで無茶振りはやめてくださいorz 書くけどさ!書きますけどさ!

───────↓以下、本日の短編(お題:ぼーいずらぶ(PANIC))↓───────

「恐ろしい問いかけが来たんだ」
「恐ろしい問いかけ、ですか」
「先生は兎も角、翡翠ちゃんなら答えられるかも知れない」
「───志貴さまが恐ろしいと仰る以上・・・その可能性は」
「この手紙を読んでみて」
「・・・「志貴が男性に戻った時、七夜のことが好きだったらボーイズラブ扱いでFA?」・・・何なんですか。これは」
「僕、七夜くんの事は好きだけど、そう言った感じで見ていなかったよ・・・」
「今の台詞、七夜の心に刺さったわね」
「あ、でも秀ちゃんなら・・・」
「とんでもない葛藤が!?」
「あ、でも僕が男性の姿になった場合、七夜くんは反転して女性になる可能性も」
「なにそれみたい」
「───まあ、僕が戻らない可能性もあるけど・・・翡翠ちゃん?」
「あ、珍しく鼻血を止めてるわね」
「・・・以前の志貴さま男性化のお姿で秀一さまとじゃれ合っている姿を想像してしまいました」
「じゃれ合ってって・・・わんこ姿!?」
「え?なに?私置いてけぼり?」
「うわー、うわーっ・・・」
「志貴が真っ赤になってるし・・・」
僕、秀ちゃんと一緒ならどっちでも良いかも・・・」
「志貴が壊れた!?」
「七夜さまも同意見かと」
「七夜も毒されてるの!?」
「七夜くんはどちらの性でも構わないって感じだから」
「それは凄いわね・・・」
「でも七夜くんはどちらかというと女性化した方がいいみたい」
「「えっ?」」
「まあ、ちょっと極端な言い方だけど・・・僕としては僕も七夜くんも同じなんだから両方男性体であるべきだと」
「いや、えっ?七夜、女性の方がいいの!?」
「七夜くんは自分が女性化したら僕が男性に戻れるはずだって」
「・・・その可能性は・・・」

 

2015年9月8日

ベッドに倒れ込むよりも机に突っ伏している方が良く眠れる(ぇ

───────↓以下、本日の短編(PANIC─クラス百物語2─)↓───────

「なあ、またこれやるのか?」
「準備できてるんだからやるしかないだろ」
「しかたないな・・・じゃあ誰から始めるんだ?」
「言い出しっぺがいいだろ」
「誰が言い出した?」
「・・・あれ?」
「えっ?「今回もやろっか」って・・・」
「初っ端から怖い話になってねぇか!?」
「わたし達は途中から来たから違うよ?」
「・・・まあいい。俺がトップな」
「おっ?乾が生け贄か」
「怖い事言うなよ!・・・まずは怖くもないし短い話から」
「いや、お前基準は信じられねぇ」
「酷い言われようだな!」
「事実だよね?」
「くっ・・・一昨日の話なんだが」
「一昨日かよ!」
「パッと思い出したのがそれだったんだよ」
「まあいい。続きを」
「ああ。俺は部屋で漫画を読んでいたんだが、玄関が開く音がして「あ、姉貴戻ってきたんだ」と思ったんだ」
「何時頃?」
「7時頃だな。で、直後天井がノックされたんだ。しかも二回」
「・・・えっ?」
「まあ、偶然か家鳴りだろうと思って放っていたんだが、同時に気付いた事があったんだ」
「なんだ?」
「姉貴、その日帰ってこないって・・・」
「空き巣か!?」
「慌てて調べたんだが、誰も居なかったし、侵入した形跡すらなかった」
「で、その後は」
「いや、特になにも考えずに寝た」
「───確かに短いが、それはそれで怖いぞ?」
「そうかぁ?あ、右回りな」

 

2015年9月9日

お仕事行って帰ってくると・・・部屋の幾つかの物が動いていました。ガタガタブルブル

───────↓以下、本日の短編(PANIC─クラス百物語2─)↓───────

「怖い話・・・不思議な話なら」
「まあ、お前の番だしどうぞどうぞ」
「何かむかつくわ・・・んんっ、私が去年の末に経験したんだけど」
「年末・・・」
「まあ、年末だから何があっても不思議じゃなかったと言えばそれまでなんだけどね」
「怖くは、ないんだよな?」
「全然全然」
「怖く脚色宜しく」
「乾くん・・・」
「ぅい・・・」
「今のさっちんの視線が一番怖いわ・・・で、話を戻すけどいい?」
「どうぞ」
「年末の商店街に雲水が居たのよ」
「え?勧進してたの?」
「そう。あの忙しい時期に回っていたんだけど・・・全員ガチ無視してたんだ」
「───何だろう。オチが見えてきた。しかしそのオチは・・・」
「乾が思った通りだと思うが続けるよ。あまりにもみんなが無視するから私は千円用意してその雲水の元へと
行ったわけ」
「そして?」
「声をかけてお布施をして」
「えっ?」
「で、通り過ぎて2秒しないうちに振り返ると居なくなってたのよ」
「・・・・・・え!?」
「あの後考えたらおかしかったのよ。声をかけた時、雲水はビックリした顔してたし」
「え?でも話はしたんでしょ?」
「一言二言だけね」
「・・・・・・微妙に外れたけどあたっていたというか・・・いや、霊?」
「怖い話と言うよりも不思議な話でしょ?」
「まあ・・・うん。いや、怖くね?」
「だねぇ・・・」
「そんな話の次か・・・」
「高田!二週目だから怖いの頼むぞ!」
「無茶振りが過ぎるよ?」

 

2015年9月10日

仕事がオワラ・ナイツorz

───────↓以下、本日の短編(PANIC─クラス百物語2─)↓───────

「───高田。作り話でもそれは怖すぎだ・・・」
「乾くん。怖い話が聞きたかったんだよね?」
「それは洒落ならないだろ!聞いたヤツが呪われる系だろうが!」
「このクラスのメンバーでそれが通用しそうな人って居る?」
「・・・・・・」
「・・・居ない、かな?」
「だよね」
「・・・なんだろう。このやるせなさ」
「さあ!次は・・・さっt弓塚か」
「そんなに怖くないかも知れないけど、いい?」
「さつきの場合はレベルが違うから・・・」
「うーっ・・・サックリと怖いのはある集落跡での話かな。師匠に言われてそこでキャンプしていたんだけど・・・」
「おお!ここをキャンプ地とする!いただきました!」
「その日の夜、テントの周りでナニカが這い回っていたの」
「蛇とか熊か?」
「人の体」
「おい待て。それって・・・」
「うん。かなり拙い場所だったみたいで、わたしを捕まえようとテントの周りを一晩中ずっと這い回っていたみたい」
「みたいって・・・」
「朝起きたら消えていたから問題無いと思うけど」
「大ありだろ!?」
「さっちんの感覚が麻痺し始めてる・・・」
「麻痺してないよ」
「さて次は───弓塚。何かあるか?」

 

2015年9月11日

待て。転送直後にエラーで落ちたけど・・・サーバーにもデータが残っていないって何だ!?

───────↓以下、本日の短編(PANIC─クラス百物語2─)↓───────

「え?今わたし話したよね?」
「え?」
「おいおい・・・寝てたのか?乾」
「いや、弓塚の番のはずなんだが、誰かが割り込んで話していたからてっきり」
「は?」
「乾くん。斜め後ろに清水さんがいるからだよ」
「清水!?」
「みんな見ない振り見ない振り」
「───なんなんだ?」
「50話越えた時点で既に怪異が起きているけど続行するよ」
「弓塚さん、ブレないね」
「ここでやめる方が危険な気がするよ」
「まあ・・・じゃあ次は」
「ああ、俺か」
「待て!俺の斜め後ろの件は!?」
「放置で」
「話し出すんでお静かに」
「ちょ!何か囁かれて───」
「あれはたしか今年の3月だったかな」
「あ」
「それは・・・」
「いや、この話は俺がモロに経験したやつだから」
「・・・マジか」
「話を続けるぞ。駅前を歩いていた時なんだが、夕方で人通りが多いはずなんだがその時は何故か人気が全く
なかったんだ」
「休日じゃないんだよね?」
「ああ。水曜か木曜だった。更に言うと車の通りすらなくなっていた」
「異世界召喚!?」
「いやいや、俺居るから。で、だ。気配も音もほぼ無くなったんでおかしいと思って周りを見回したら───その子が
いたんだ」
「その子さん?」
「乱暴でもされたかのようなボロボロの制服とボサボサの髪。肌が見える範囲は痣だらけ。流石にただ事じゃない
って気付いてその子の元へ駆け寄ったんだ」
「普通問題の元凶はソイツだって逃げねぇか!?」
「いや。ロクでもない事は良く起こっているからな。だいたいお前が犯人だが」
「・・・」
「俺は急いで上着を脱いでその子に掛けたんだ。春だが夏服はまだ寒い時期だしな」
「夏服・・・」
「服を掛ける瞬間その子が震えた気がして、すぐに離れたんだ。そしたら急に世界が元に戻った」
「戻ったというと、人も車もいたと」
「ああ。ただ、俺の上着だけがなくなっていた。まあ、彼女が寒そうだったんでそれはあげたと思えばいいんだが」
「───珍しく問題がないパターンなんだな」
「らしいな」
「いや、俺は知らないんだが・・・」
「次に私が説明するから」
「了解した」

 

2015年9月12日

5回で終わる予定が・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC─クラス百物語2─)↓───────

「話を引き継ぐ形だけど、私が確認した事例を話すわ」
「おう」
「声を掛けた場合と体に触れた場合の2パターンあるんだけど、声を掛けた場合は呪詛を吐かれて発狂。
触れた場合はナニカを抜かれてその場に崩れ落ちる。心臓発作として搬送されるケースが多いかな」
「・・・俺、かなり危ない橋を渡ってた?」
「まあ、心配して声を掛けた相手の場合はそこまで酷くないみたい。トラウマレベルの恐怖は経験したみたいだけど」
「それは・・・」
「ちなみに」
「?」
「乾くんみたいな外見の人がその”清水さん”を追い込んだ犯人だと言われているの」
「俺じゃねーぞ!?」
「そんな事彼女も知ってるわよ。だってその犯人って既に存在しないし」
「・・・・・・・・・へっ?」
「あと、この場に来ている理由は学校に来たかったってのと、会いたい人がいるからだって」
「何故そこまで・・・見聞きしているのか」
「彼女とは面識あるし」
「会いたい人って?」
「唯一優しくしてくれた人にお礼が言いたかったそうよ」
「・・・へっ?俺?」
「心から嬉しかったそうよ」
「喜んでもらえて何よりだよ」
「この紳士が・・・」
「乾から呪詛吐かれているんだが・・・」
「ある意味乾くんも悪霊だから」
「肉体が迷子!?」
「体は化け物だしねぇ・・・」
「ちょっと打たれ強いだけじゃないか!」
「えっ?ちょっと?」
「なーんかひっかかるな・・・ンで、次誰だ?」
「あー・・・俺」
「このムードを凍らせるレベルの怖い話を頼む」
「それはお前がやれって・・・」

 

2015年9月13日

「実体験?」 「大半は」 「ロクな事ないね」 「慣れないんだけどなぁ・・・慣れたって言う人が凄い」

───────↓以下、本日の短編(PANIC─クラス百物語2─)↓───────

「怖い話怖い話・・・ああ、あったあった」
「まさかまたお前の兄貴関係か?」
「勿論」
「・・・お前の兄貴大丈夫か?」
「普通に生活してるから大丈夫じゃないかな?」
「お前も大概だな」
「えっと、これは兄がタクシーに乗った時の話なんだけど、行き先を言って乗り込んで───まあ、普通に目的地へ
向かっていた時」
「何だ。化かし系か?」
「違う違う。運転手はこの周辺を熟知したベテランさんだったらしく話し上手だったらしいんだ。で、目的地までもう
少しという所でいきなり道を曲がったらしいんだ」
「どうしたんですか?」
「そう兄が聞くが運転手は無言で車を走らせる。訳が分からないからその曲がったルートから目的地まで
のルートを指示したんだ」
「勝手にルートを変えたのによく怒らなかったね」
「まあ、兄は怒るの苦手だし。運転手は指示に従って次の通りを曲がって、急ブレーキを踏んだらしい」
「今度は何だ?」
「道のど真ん中に女性が立っていたらしい」
「・・・うわぁ」
「運転手は慌ててまた来た道を戻り始めた。そこで兄貴はこの運転手はあの女性に追われていると気付いたんだ」
「まさか・・・」
「さあ?兄は女性について詳しくは言わなかった。そして兄は運転手にこう言ったんだ」
「この車に居る間はあの女性が襲ってくる事はありませんよ」
「その台詞に運転手はギョッとした顔で兄を見たらしいけど、兄は頷くだけでそれ以上何も言わなかったそうだ」
「お前の兄貴は相変わらずだな・・・」
「ここで気にすることは「この車に居る間は」って所だよ」
「そうなんだ。兄はわざとそう言ったから───結局タクシーは襲われることなく目的地について何事もなく
降りたんだけど・・・タクシーが走り去っていく際に後部座席にはその女性が乗っていたそうだ」
「その運転手のその後が気になるんだけど!?」
「うーん・・・ちょっと前にタクシードライバーの変死がニュースに」
「あ、ごめん。もういい」
「じゃあ次の人宜しく」

 

2015年9月14日

お年寄りの運転する車の後ろはマジ危険。

───────↓以下、本日の短編(PANIC─クラス百物語2─)↓───────

「さて、いよいよ九十九話目乾くんの番なんですが・・・ネタがないんでパスしていいか?」
「良い訳ないだろ。しかも自分で乾くんって・・・」
「ネタがないって言うか・・・二つはあるんだ」
「あるなら話してよ」
「いやぁ・・・それが・・・遠野関連と弓塚関連なんだ」
「わたし関連で」
「反応早いな!しかもさっちん自らGOサインとか」
「さつき関連は本気で拙いモノがあるんじゃあ・・・」
「呼び寄せたら多分アウトな類なんだが・・・」
「わたしそんなの知らないよ!?」
「まあ、とりあえず話すぞ」
「覚悟完了だよ!」
「さっちんがマジになった・・・」
「一年くらい前の話なんだが、まあ、ぶっちゃけ前の百物語後の話だ」
「・・・えっ?」
「力技というか、全員の武力行使で除霊して終わった後、さっちんの後ろにえらい影の薄い男の霊が居たんだ」
「霊で影が薄いって・・・当然と言うべきなんだろうけど、それ以上に?」
「ああ。無茶苦茶影が薄かった。誰も気付かないレベル」
「・・・で?」
「ソイツは今でもストーキングして居るぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・え、っ?」
「多分特定人物が近付くと逃げるんだろうな。ずっと側に居るって訳じゃないが、気が付くと付近に居る」
「それって、本当にわたしに憑いているの?」
「間違いない。だって今m「っ!」・・・・・・今」
「今、さつきが霊体を物理で制したよね・・・グジャって、裏拳がモロに当たったような音が・・・」
「しかも今ので消滅した・・・」
「でも乾くん」
「なんだ?」
「どうして乾くんにしか見えなかったのかな」
「多分あの時目があったからだと思うぞ」
「波長が似ていたと」
「あんな変質者と波長が合うとかゴメンだぞ!?」

 

2015年9月15日

山本正之の歌を三時間ノンストップで流し続けるとか。

───────↓以下、本日の短編(PANIC─クラス百物語2─)↓───────

「さて、次で百話だが・・・ここで止めないと拙いと俺の中の人が囁くんだが」
「現状でコレだぞ?考えなくても分かるだろうが!」
「先々月の話なんだけど」
「百話目語り出した!?」
「私は自分の部屋をしっかりロックを掛けて出るんだけど、数日ほど物が僅かに移動しているという事があったんだ」
「いや待て。マジで拙いんだって!」
「侵入者の形跡は無いにもかかわらず動いていたため、部屋に設置している監視カメラを確認したんだ」
「・・・部屋に監視カメラを付けている葛谷が恐ろしい」
「すると見事に人だったモノが映っていた」
「そこで普通の対応するお前も怖いよ!」
「ソイツは私のベッドに向かいはしたんだが、弾き飛ばされて消えるといったことを数度繰り返しては消えていた」
「意味が分からないんだが」
「私も分からない。まあ、枕元にお守りがあるからそれのおかげだと思うことにした」
「え?放置?」
「いや。払ったぞ?」
「払ったんだ・・・」
「さて、コレで私の話はお終いだが・・・凄いことになっているな」
「証明つかないレベルを越えているんだが」
「それ以前にこの円陣から出たら───」
「愉快なことになるだろうな」
「さあ、どうする?」
「ジャンケンだ!」
「お疲れ様」
「オイオイ。ジャンケンは・・・高田!?」
「普通に出て行って扉を開けたけど・・・」
「集まっていたみんなスルーしてたね・・・」
「・・・見事に場をクラッシュしたせいで霧散したな・・・」
「・・・・・・乾をスルーするスキルが最大までいくとこうなるのか・・・」
「いやいや。いくら何でも・・・ぇえー?」
「まあ、とりあえずこうなったら楽だね」
「さて、片付けをするか・・・」
「なんか、納得いかないよ・・・」
「まあ、死闘がないだけありがたいって事だ」
「そうだけど・・・うーん・・・」

 

2015年9月16日

山本正之の曲を勧めた友人は本日ダウン。一晩中聞いていたせいでお仕事に影響が。ザマァ

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「かんっぜんに忘れられてないですか!?」
「えっ?」
「火鉈さんのことです!」
「先週一緒に遊んだよ?・・・部屋でゴロゴロしてただけだけど」
「へっ?」
「結構な頻度で会ってる気がするけどなぁ・・・」
「え?そうなんですか?」
「お店あわせて・・・週3くらい?」
「多くないですか!?」
「王さんと一緒だけどね」
「ああ、あの新しい人ですか。しかし・・・」
「?」
「わたしより多いってのは・・・」
「え?」
「わたし、周2で会っているかどうかのような・・・」
「ええっ?」
「シエルは周4は会ってるけどほぼすれ違いだから」
「アルクェイド!?」
「すれ違い?」
「うん」
「僕がお店に顔出した時、だいたいフロアに居るし」
「あのタイミングは狙ってもなかなかできないレベルよね・・・」
「ええっ!?」
「だってシエル志貴が入ってきたと同時にオーダー取りに行ったり、呼び出し受けるんだもん」
「お店では、ですよね!?他は!?」
「商店街でもすれ違うこと多数」
「ええええっ!?」
「・・・気付いてなかったという」
「まあ、カレーに夢中で意識が向いていなかったって事ね」
「そっかぁ・・・」
「志貴が声を掛けた時もあったけどね」
「そんな・・・」
「なんというか・・・」
「基本シエルって間が悪いから」
「今の台詞、トドメです・・・」

 

2015年9月17日

沖縄、荒れてるなぁ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「この野菜たち、どうしよう・・・」
「志貴さん・・・なんなんですかこの野菜の量は」
「異世界の収穫物で僕に捧げられた物だって・・・と言ってもこの世界と全く同じ野菜だけど」
「流石志貴さん。でも、この量は・・・」
「コレ一部。残りは倉庫に入れてるよ」
「メカ翡翠フル動員で整理を再開しています」
「コレが第二波目だからねぇ・・・」
「ああ、確かにそうですね」
「でも今回は」
「またお裾分けですか?」
「関連企業の人達にお裾分け!」
「それはどうかと思いますが・・・」
「各社に送ります」
「翡翠ちゃん本気ですか!?」
「コレとコレ・・・あとこれもセットで一人計算ね」
「これは・・・メカ翡翠達が荒れそうです」
「僕は研究所に持っていくから」
「あちらまで志貴さんのお裾分けの餌食に・・・」

「なんだろう・・・もの凄い感謝の連絡と野菜についての問い合わせが殺到しているんだけど・・・」
「凄まじいですね」
「人ごとのように言わないでください!今オペレーターを用意して対応しているんですから!」
「スミマセン・・・」
「野菜の取引を求める企業が200社を超えました」
「そう言われてもね・・・って感じなんだけど」
「まあ、そうでしょうけど・・・まだ少ない数じゃないですか」
「取引しても全然余裕な数量あるけど」
「・・・・・・へっ?」
「前の物もあわせるとそれぞれ数万トンから十数万トンと言う恐ろしい数字だよ?年間出荷量レベルだよ?
それが増えているんだよ!?」
「あ、あはははは・・・・」
「志貴さまに捧げられた野菜はあの世界だけで数千トンでしたから」
「でもあの世界の神様に半分は渡したよね・・・食糧難になった時に使ってくださいって」
「はい。しかしあちらもかなり困っているようですが」
「未曾有の大豊作だったみたいだからねぇ・・・」
「異世界凄いですね・・・」
「今あの倉庫に入ったら暫くなにも食べたくなくなる自信があるよ」
「あ、それ以上は聞きたくありません」

 

2015年9月18日

連休までがんば・・・る 土曜日もお仕事ですが。   やる気起きないよぉ

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「───そこに誰か居るの?」
「っ!?扉が風で閉まって!」
「用務員さんも帰っちゃったんだけど・・・」
「・・・え?」
「仕方ないか・・・この事は絶対に黙っててね?開けるからできる限り後ろに下がって」
「みんな。壁際まで下がりましょう」
「でも部長・・・」
「大丈夫。でもみんな・・・絶対に気をしっかり保ってて。それと、絶対に口外しないように」
「えっ?」
「いくよ・・・・」
ズドンッ
「!?」
「手が・・・扉を貫通してる!?」
「吩ッ!」
「・・・・・・」
「相変わらず無茶苦茶ね・・・まあ、おかげで助かったけど」
「あれ?結構居たんだね・・・バドミントン部?」
「助かったわ。有間」
「声に聞き覚えがあると思ったら・・・」
「ははは・・・後でお礼するわ」

「───遠野くん。あの時部長がお礼するって言ってたし、凄く親しそうだったんだけど」
「あー・・・ご近所さんだから」
「えっ?」
「有間の家の近くに住んでいたんだよ」
「そうだったんだ・・・で」
「?」
「遠野くん。お礼って?あの時部長顔を少し赤らめてたけど」
「・・・・・・本人に聞いて欲しい」
「お嬢様学校に行っちゃって会う機会ないよ!?」
「そう言われても・・・本人の口から聞いて欲しい」
「う゛っ・・・じゃあ、これだけは教えて?」
「教えられる範囲であれば」
「今でも部長と会ってるの?」
「ここ1ヶ月は見てないよ」
「会う頻度は?」
「これまでは家が近かったから偶然会う事はあったけど、これからはなぁ・・・」
「・・・・・・怪しい」

 

2015年9月19日

おやすみだひゃっほう!    持ち帰ったお仕事はありますがorz

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「コレが、若さか・・・」
「いや、言っている意味が分からない」
「それよりも早く警察に届けなきゃ!」
「・・・スマン。気が動転していた」
「・・・有彦。まだ目の焦点が合っていないぞ?」
「落ち着けると思うか!?ダンボールに乳幼児が入ってたんだぞ!?」
「お前、実はそんなに慌ててないだろ」
「いや、結構色々考えすぎてフリーズしてしまっているというのが現状だ」
「・・・まさかお前の子か?」
「遠野!?おまっ、俺のことどう思ってるんだ!?」
「違うのか・・・」
「ムッチャ残念そうじゃね?」
「とりあえず職員室に話をして警察呼んでもらったよ!」
「ナイスさっちん!」
「弓塚さんありがとう」
「・・・でも、コレって完全に捨て子、だよね?」
「マジでどうすんだ・・・警察に預けてお終いって言ってもなぁ・・・」
「そのままってのも可哀相だし・・・っと」
「・・・・・・」
「どした?」
「いや、お前・・・やけに手慣れてないか?」
「そう言われてもな・・・?弓塚さん?」
「えへへ・・・」
「ああ、抱いてみる?」
「いいの!?」
「・・・・・・なんだろう。この奥底から湧き上がってくる黒いナニカは・・・」
「有彦。赤ん坊が泣くぞ」
「そうだよ。乾くんが怖い顔してるから赤ちゃんビックリしてるし」
「お前ら結婚してしまえ!」
「!?」
「ああ、ほら赤ん坊が驚いてる・・・」
「っぐ、スマン・・・」
「でも・・・えへへへ・・・」
「なんだろう。弓塚さんが壊れたんだけど」
「くそうリア充擬きめ・・・」

 

2015年9月20日

敬老の日。「まだ若い!」って言っている人は祝っちゃいけないと思うんですが(ぇ

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「よもや警察にスルーされるとは思わなかった」
「しかも無茶苦茶疑われたしな・・・」
「学生服なんだから分かるだろと問いたい。問い詰めたい。小一時間問い詰めたい」
「遠野。目が死んでる」
「訳知り顔で「困るんだよねぇ・・・そういう事されたら」とか・・・遠野くんとの子ならわたし育てるよ
「ちょ、弓塚?」
「しかし教員達がなにも言わなかったら本気でキレて───弓塚さん?」
「ぅえ!?」
「遠野・・・お前のその本気天然スルースキルは何とかした方が良いぞ?」
「え?何かあった?」
「・・・・・・さっちん。コイツの場合は正面からガツンと行かないと拙いぞ?」
「うううっ・・・でもぉ・・・」
「あれ?」
「どうした遠野。ダンボールひっくり返して」
「いや、あかりちゃんハウスって書かれているんだけど・・・」
「「は?」」
「ほら。底の方に・・・携帯電話の番号まで書かれて・・・」
「い、意味が分からん」
「さっきのおまわりさんに急いで知らせなくちゃ!」
「俺がひとっ走りいってくる!」
「意味を二重に掛けたんだな。分かります」
「おま!こんな時に!」
「このダンボールも持って行けよ」
「了解した!」
「さて、有彦が帰ってくるまでここで待つのか、それともそのまま帰るか・・・」
「流石にこのまま帰るのは駄目な気がするよ?」
「んー・・・弓塚さんは大丈夫?」
「わたしは大丈夫だよ」
「じゃあ待つか・・・」
「えへへ・・・」
「?何だか嬉しそうだね」
「ふえっ?そう?・・・うん。なんだか遠野くんといるとすごく安心するから」
「俺、なんかそんな成分出してるのかな・・・」
「え?どうして?」
「最近そんな事を言う人が多くて・・・」
「えっ?」

 

2015年9月21日

この妄言。月間計で原稿用紙換算50枚程書いている計算になっているようで・・・年間計算するのが怖い。
毎日見てくださる方も偶に見に来てくださる方にも感謝を!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「遠野くん。とても失礼だって分かっててきくんだけど・・・」
「?」
「遠野くんって、体は女性で心は男・・・なんだよね?」
「うーん・・・簡単に言ってしまうとそうなんだけど、僕の体は元々男性だったんだ。だけどある事故の後女性の体になっちゃったんだ」
「それはそう思っているって訳ではないのか?」
「───戸籍もしっかり男だよ」
「・・・済まない。と言うことは・・・女性が好き、って事で良いか?」
「男性と結婚ってのは全力で避けたいよ」
「・・・むぅ」
「手術の結果女の体に・・・」
「ではなくて。医者も全く分からないんだって。事故っていっても僕は無傷だったんだし」
「えっ?」
「入院はしていたけど、検査のためだったし」
「・・・・・・それって、どうなん?」
「さつき」
「わたしに聞かれても・・・」
「病院は箝口令が敷かれているよ」
「だから今は個人医院なんだね」
「それもあるけど」
「けど?」
「みんな大暴走していたから自分の黒歴史を再び思い出したくないだけだと思う。あの病院に行くと僕もの凄い
好待遇受けちゃうし」
「ええっ?」
「遠野だから・・・ではなく?」
「違うみたい。遠野の分家に久我峰って人がいるんだけど、その人が行った時、ずっと絶対零度の視線を
受けていたって言う話を聞いたし」
「・・・幼い姫の中毒に・・・」
「前に行った時は僕の検査を担当していた人達がみんな偉い人になってたし・・・」
「それってやっぱり裏で色々動いてたんじゃあ・・・」
「それがどうも違うらしいんだ。凄く端的な言い方をすると乗っ取ったみたいなんだ」
「「はぁ?」」
「や、本当に僕も意味が分からないんだ。でも、担当医は院長になってたし、看護婦さんは部長さんになってたし・・・」
「何があったからそうなってるんだろう・・・」
「さつき。調べてみる?」
「・・・うん」

 

2015年9月22日

クラクラしてますよぉ・・・長時間座っていると体調が悪くなるようで・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC(7/14〜15より))↓───────

「とりあえず縛りプレイ?って言うやつしているんだけど、全然縛りプレイじゃない気がする」
「志貴に全く追いついていないからどうこう言えないんだけど、志貴のレベルは?217のまま?」
「242だよ。縛りプレイをして欲しいって言われてお店でのアイテム購入をしていないんだ」
「それ、完全に自殺行為・・・」
「個人倉庫の無料スペース分が完全に埋まっちゃって大変な事になってるんだ」
「・・・・・・えっ?」
「?」
「いや、そんな可愛く首をかしげられても・・・取得アイテムを売れないから?」
「それは結構売ってるよ」
「だったらどうして」
「みんながくれるんだ。危険な魔物を倒したお礼とか、色んな理由で」
「ええっと、まだそこの大陸には誰もいけてないのよね?」
「そうみたい」
「誰からもらってるの?」
「町の人」
「・・・・・・一定の会話しかできないんじゃあ」
「普通に会話してるよ?畑でメジュアントが採れたとか」
「ちょ、それって高級回復薬の原料・・・」
「豊作だから持ってけって篭一杯もらったよ?」
「ぇえー?」
「シロムチャランダが植えられている畑もモグラが沢山出て困ってたからお手伝いしてお礼にドッサリもらったし」
「・・・それもこっちじゃ品薄って騒ぎになってる魔力回復薬の原料・・・」
「500本以上あるよ?」
「・・・・・・志貴。チートもなにも無しなのよね?」
「うん。過保護が過ぎるんじゃないかって問い合わせしたよ?」
「運営はなんて?」
「逆にどんな手順を踏んでこんなに沢山の人達の隠しフラグを立てたんですか?って言われた」
「え?」
「中には全く用意してないはずの物まで出来上がってて頭抱えているって」
「え?それどういう・・・」
「プログラム組んでないのにフリーダムに動いているキャラが居るらしいんだ」
「ぇえ−?」
「運営の人達は僕が全くの素人で、弄った形跡もないし、メカ翡翠ちゃん達もそれに関して完全否定しているから
余計に困っているらしい」
「・・・・・・もしかしてだけど、個人倉庫一杯もらいもの?」
「うん」
「・・・・・・志貴。ちょっと志貴のキャラが所持している倉庫見せて」

 

2015年9月23日

原稿の書き方を忘れた哀れな人が・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC(昨日の続き))↓───────

「・・・なに。この量・・・」
「流石に無料スペース150種999フルって訳じゃないけど、150種は確かに埋まってるよ」
「いや、いやいや・・・ちょっと待って。落ち着かせて・・・」
「?」
「そこで首をかしげられても・・・」
「アイテム所持枠60種99個もほとんど埋まっていて手詰まり感が凄いんだけど、何かいい手はないかな」
「・・・・・・わたしの課金スペース03倉庫が開いているからそこに転送する?」
「良いの!?」
「あ、うん・・・フレンドパスを出して、わたしのID入れて・・・フレンドランク5設定で・・・」
「何をしているのか全然分からないよ」
「志貴のキャラクターからわたしのキャラクターにフレンド申請のメールを送ってるのよ」
「そうしたら倉庫が使えるの?」
「そう。課金倉庫なんだけど、共有設定でできるし、フレンドランクを上げればそのランクのフレンドしか取り出せない
から大丈夫よ。あとは、わたしが戻って申請許可したら倉庫に転送できるから」
「やった。これで毎回おじいちゃんからのプレゼントを断ったりしなくていいんだ」
「へっ?」
「今居る町の人達から色々お裾分けもらっているんだけど、もう所持量オーバーしちゃってて・・・断っていたんだ」
「ぇえー?」
「早く許可してね。アルクェイドさんも倉庫のアイテム自由に使ってね?」
「色々レベルが違いすぎて使いづらいから暫くは寝かせておくわ」
「課金倉庫って500アイテムだった?」
「そうよ」
「それじゃあ無料倉庫のものを全て移すね」
「・・・凄いことになりそうだわ」

「・・・・・・まさか1週間で半分埋まるなんて」
「イベントで大地の精霊さんと仲良くなったら町全体の収穫量が1.5倍になっちゃって・・・領主さんがお礼にって
収穫の10%を僕の取り分にしちゃって・・・」
「どんだけ太っ腹な領主なの!?」
「それくらいしないと精霊様に申し訳ないって言われて押しきられちゃったんだ」
「凄い成功報酬ね・・・」
「領主さんも精霊が対等に仲良くなることなんで今までなかったって」
「それって精霊じゃなくて精霊王者ないの?」
「精霊に王の概念はないんだって」
「・・・本当に作り込んでいるわね。このゲーム」

 

2015年9月24日

いや、本当なんだって!人が急に飛び出して、飛び出して消えたんだって!え?普通?そっか・・・ええっ?普通!?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「記者が?」
「はい。志貴さんのことを調べ回っているようなんですが・・・」
「見た事ないよ?」
「では突撃はまだと・・・志貴さんの何を知りたいのかは分かりませんが、十分お気を付けください」
「まさかその台詞を翡翠ちゃんではなく琥珀さんから聞くことになるなんて・・・」
「わたしだって志貴さんのことを心配するんですよ!?」
「うん。ありがとう琥珀さん」
「でも妙ですね。志貴さんのことを調べるという事は何か志貴さんの偉業を確認したんだとは思うんですけど」
「偉業って・・・」
「ただのヤブ蚊であればすぐに本人にたかる物ですから」
「いやな言い方だね」
「事実ですから。となると・・・天の歌声事件ですかね。それとも───」
「志貴さま。志貴さまのことを調べ回っていた記者が何者かに浚われました」
「翡翠ちゃん。実は分かってるでしょ」
「はい。現在世界14カ国で志貴さまのことを調べている記者が居ます」
「多いのか少ないのか反応に困る数字ですねぇ」
「いや。充分に多いんじゃない?」
「どうやら志貴さまの現在地を調べるというのとこちらの動きを確認するために放たれた者達のようです」
「翡翠ちゃん。その全員を同時に確保したでしょ」
「はい」
「流石翡翠ちゃん!抱いて!むしろ抱きしめちゃいます!」
「石でも抱いていてください」
「翡翠ちゃ・・・これ、石仏・・・しかも離れない!?」
「呪われている代物なので外れないはずです」
「そんなっ!?」
「志貴さまのことを確認しようと人海戦術を行った組織もありますのでご注意を」
「一体何が起き始めているんだろうね・・・」
「一部の身の程知らずが志貴さまを囲い込もうとしているのです」
「少し前にもそんな事あったよね?」
「季節の変わり目にはそういった者達が湧いて出てくるので」
「のおおおおぉおぉぉおおぉぉっっ!?」
「今まで結構居たの?」
「偶に周辺を調べる者達はいましたが、恐らく人材不足で記者を使うことになったのかと」
「翡翠ちゃんこれ、これ重点が変わって辛いんですけど!?」
「・・・追加です」
「おっほおおおおおおおおおおおおおおおおぅっっっ!?」
「琥珀さんの奇声が・・・」

 

2015年9月25日

なにも考えてなかっただけに焦ってます。

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「犯人確保ォ!」
「確保だ確保!」
「は?っと!なんで確保なのに殴りかかってくるんだよ!」
「ちぃっ!」
「俺が何をした?」
「遠野・・・お前がこれ以上罪を犯すのを俺らは見たくないんだ」
「待て。俺が何をした!?」
「近々女教師がやってくるという噂がある。お前は絶対毒牙に掛けるだろう」
「無茶苦茶言うなよ!うちの学校に何人女教師が居ると思ってるんだ!?」
「うるせぇ!お前は一定以上の美人さんを落とすだろうが!」
「言ってる意味が分からんぞ!?」
「シエル先輩も、弓塚も、他の先輩もそうだ・・・何故!何故お前に好意を抱く!?」
「俺が知るか!」
「DEATHよねー。だからこそお前が憎いんだ!」
「・・・なあ、乾大総統」
「なんだ幹部A」
「なんか、みんな倒れてね?」
「・・・・・・あるぇ?」
「さて、残るはお前らだけだが・・・」
「なあ、遠野。お前強すぎね?」
「いつも厄介事に巻き込まれてるからな・・・いやでも強くなるぞ?」
「この主人公体質が!」
「寝てろ!」
「はうんっ!?」
「幹部A!!」
「残りはお前だけだぞ」
「くっ・・・乾死すとも嫉妬は潰えず!立てよ嫉妬の民よ!」
「叫んでいるところ悪いが・・・お前、縛られてるぞ?」
「演説に寄っているあいムグムッ!?」
「あ、遠野くん。この変質者達は警察に引き渡しますか?」
「・・・シエル先輩。それは容赦なさ過ぎです」
「フムッフム!」
「・・・有彦はイチゴさんに引き渡せばOKですから。問題は死屍累々な連中なんですけど」
「ああ、遠野くんのクラスメイトが処理して送っていってましたよ」
「へっ?」
「ああ、一輪車を借りに行くと数名出て行きましたし」
「一輪車・・・まあ、問題がなければ良いかな」

 

2015年9月26日

さてさて。完全に麻痺しているって分かってるんだけどなぁ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「志貴さま。志貴さまを祖と崇めていたガラーム帝国が隣国によって滅ぼされましたが・・・」
「どこの世界なのか分からないんだけど・・・もしかして凄く時間軸のずれたところ?」
「はい。志貴さまが降りて400年は経過しているかと」
「あ、この国かぁ・・・僕建国もなにも関係してないよね?」
「はい。隣国は関係しております。むしろ隣国こそが志貴さまに助けられた国なのですが・・・
隣国が攻め込んだ理由がまさに志貴さま絡みです」
「・・・・・・えっ?」
「志貴さま。お忘れでしょうか・・・ペットボトルのキャップのことを」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」
「メタ過ぎる説明をした場合は2011年6月17日と」
「いやいやいやいや!メタ過ぎるから!」
「世界を救ったペットボトルキャップのお話しです」
「念押しの二度言いとは、・・・」
「そのキャップを滅んだガラーム帝国に盗まれ、しかもそれが帝国建国由来扱いになり・・・」
「完全にぶち切れて戦争を仕掛けたとか?」
「20年掛けて戦略を練り、国が一丸となって潰しに掛かったようです」
「国一丸って・・・」
「国民全員があらゆる手を使って帝国を倒す用意をしたのです」
「うわぁ・・・」
「結果、流通面や生活面で大ダメージを与えた上での攻撃というトドメが」
「キャップが国宝どころのレベルでは無くなっているような気が」
「世界を救ったアイテムですから。女神の飛具と呼ばれています」
「武器扱い!?」
「その後わたしが向かったために更に神格化され、神宝の一つとして護国の象徴として扱われているようです」
「・・・ただのキャップが恐ろしいことになって・・・」
「結果戦争を引き起こしておりますが」
「ストレスが凄いことになるから言わないで!」
「滅んだと言っても上層部全員が捕縛され、国として成りたたなくなってしまっただけですが」
「それって、結果的に群雄割拠に繋がるよね?」
「・・・少々、調停を」
「翡翠ちゃん今行ったら・・・」

 

2015年9月27日

Xperia Zさんの動きが遅すぎて・・・もの凄くイラッとするんですが。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「───志貴さま。申し訳ありません」
「やっぱりな展開になっちゃった?」
「・・・使者様降臨と騒ぎになり・・・大騒ぎに」
「だよねー。求婚とかされなかった?」
「・・・・・・」
「あー・・・されたんだ」
「無視いたしましたが」
「王子?それとも貴族?」
「複数の貴族にです」
「予想はしてたんでしょ?どうしてそんなに事を急いだの?」
「こちらを」
「・・・元のキャップ・・・え?交換したの?」
「はい。言いくるめて交換いたしました」
「・・・本当にただの道具扱いかぁ」
「象徴であれば構わないといった考えになっておりました」
「あの金細工と交換・・・まあ、その方が見栄えがするからねぇ」
「交換と共にこの先こちらは一切干渉をしないと伝えておきました」
「大騒ぎになってない?」
「あちらの神は時代に席を譲るとのことで、以降何か問題事があれば回されそうな気配でしたので」
「翡翠ちゃんグッジョブ!」
「恐れ入ります」
「しかし・・・このキャップは如何いたしましょう」
「そうだよねぇ・・・」
「これだけでも保管庫に入れておきますか?」
「保管庫に暫くおいておくかな」
「形状記憶、劣化防止の術式を解除した後に一時保管庫預かりという事で」
「うん。お願い」
「志貴さま」
「?」
「あちらの世界とのパスは切りましたが、お気を付けて」
「へっ?」

 

2015年9月28日

あああああああああああああああああっっ!!!!殴りたい・・・ペリアZさんを殴りたいっ!(PSO2esをしながら)

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「・・・・・・有彦。お前、どうしたんだ?」
「んあ?何がだ?」
「いや、いつの間にかお前が遠くに逝ってしまったことに愕然とした」
「待て。何かいくの意味が違って・・・それ以前に遠くにって何だ!?」
「有彦・・・部屋見たら誰だってそう思うぞ?」
「人形だらけだからなぁ・・・今」
「何があった?」
「預かっているだけだ」
「預かり物?」
「ああ。何か夜中に動いたり喋ったりするらしい」
「・・・は?」
「姉貴が事実確認しろと俺の部屋に全部置いたんだ」
「で、現状は?」
「んー・・・お前なら可能性あるか?」
「何がだ?」
「今、ドア開けて部屋の中見てみ?」
「?開けるぞ?」
「おう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぇえー?」
「開けたら人形全員でお出迎えって・・・お前どんだけ・・・」
「いや、何が何だか分からんが・・・」
「遠野。お前恐ろしく好かれてるぞ・・・」
「好かれても困るからな!?」
「よし。泊まってけ」
「だが断る!」
「おまっ!この状態で俺一人とか怖いじゃねーか!」
「二人でも怖いぞ!?ってイチゴさんは!?」
「今日は帰ってこない」
「・・・・・有彦。お前、詰んだな」
「よし分かった!泊めてくれ!」
「お前を家に連れて行ったら間違いなくあの子達が来るだろうが」
「・・・来るだろうなぁ・・・」
「じゃあな!」
「待て!本気でおいてかないでぇぇぇッ!!!」
「そんなに嫌ならちょっとしたアイテムを持ってくるから待ってろ」
「そんな事言って帰ろうとしてるだろ!」
「いやいや。ちょっと有間の家に」
「何をしに?」
「だからちょっとしたアイテムを取りにだ」

「───これ、なんぞ?ってか人形じゃねーか!」
「これがあれば今夜くらいは何とかなる」
「鍬を振り上げたオッサンの人形自体レアすぎだろ」
「IKZOアクションフィギュアだ。試しにこれを持って中に入ってみろ」
「・・・そこで待っててくれよ?」

 

2015年9月29日

インフィニティ!(錯乱中)

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「人形がコイツを避けるように動くという異様な光景を目にしたんだが」
「よかったな。それを入り口に置いて別の部屋で寝れば今夜くらいは何とかなると思うぞ」
「は?別の部屋で寝ろと?」
「ああ。同じ部屋で寝ると大変な事になる」
「死ぬとか」
「いや。多分体に問題は・・・・・・物理的な被害はないだろうな」
「待て。何を言い淀んだ!?」
「一応言っておくが、あのIKZOアクションフィギュアもある意味呪われてるからな?」
「ある意味って何だ!?」
「兎も角。それだけは気を付けろよ」
「待て!何故帰ろうとしてるんだ!?」
「門限があるから」
「泊まっていってくれよぅ」
「だが断る!」
「それと、同じ部屋で寝るなと言う理由の一つで言うけど、夜中何があっても部屋に入るなよ?」
「マジで何があるんだよ!」

「・・・遠野」
「ン?ああ、その様子だと無事に乗り切れたんだな」
「ありゃ何なんだ?」
「と言うと?」
「夜中、俺の部屋からおっさんの声がしたりギーギーと耳障りな音が凄かったぞ」
「アレはリアルすぎてなんかの魂が生まれた・・・って言う噂のIKZOアクションフィギュアだからな・・・」
「いや。お前はなんで持ってたんだ」
「色々な意味で魔除けになるから」
「あれ自体どうしようもないだろ!?」
「基本野郎には無害だからな。所有者に襲いかかる奴は別として」
「どんだけ無茶苦茶な人形なんだ・・・」
「朝部屋には入ったか?」
「入るわけねーだろ」
「入っていないのにその状態か・・・入ってたらどんな顔してたんだろうなぁ」
「待て。そう言われたら入りたくないぞ?」
「まあ、頑張れ?」
「帰り強制連行だからな?」

 

2015年9月30日

・・・・・・まあ、ある程度覚悟は決めておこう。

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「これが何を意味するのか分からないんだけど?」
「ですよねー・・・ハァ・・・」
「琥珀さんがやったわけじゃないんだよね?」
「いくらわたしでもこれはちょっと・・・」
「だとしたらアルクェイドが犯人になるんだが・・・まあ、やりかねないな」
「決めつけられた!?」
「でも犯人なんだろ?」
「うん」
「シエル先輩をこんな犬神家みたいな感じにできるのってお前かメカ翡翠部隊くらいと判断したんだよ」
「ブルーもできると思うけど」
「先生は・・・・・・少なくとも人の敷地ではしないだろう」
「少なくともなんだ・・・」
「やるとしても周りへの迷惑をある程度は考えてくれる。はず」
「うわぁ。自信なさげなんだけど」
「志貴さん。言い直した挙げ句自信が無くなっているところが虚しすぎます」
「・・・先生は絶対こんな事はしないはず。自信ないけど
「志貴さんが沖縄の人みたいな言い方を・・・」
「しかも自信ないけどって微かに言った!?」
「・・・・・・そんな事よりも助けて欲しかったです・・・」
「先輩。無事でしたか」
「不意打ち受けて死にかけてました」
「ですよねー」
「遠野くんは助けようともせずに・・・」
「先輩の生足を鑑賞していました」
「そこはシリアスな場面じゃないで────っ!?」
「気付くのが遅いですよね」
「まあ、あんな状態で無傷ってのがシエルらしいけど」
「あー・・・アルクェイド」
「なに?」
「俺もそうなんだけど、逃げた方が良いような気がするんだ」
「シエルが顔を真っ赤にしてプルプル震えてるから?」
「こぉのあーーぱーーきゅうけつきがぁぁぁぁっ!!」
「矛先わたしだけ!?」
「遠野くんには責任を取ってもらいますから!」
「えっ?足を見ただけなのに・・・」
「ですよねー。太ももは少し見えた程度でしたが・・・それで責任とは」