2015年6月1日

エロはおじさん達のネット能力を格段に上げる!   ですから、変なサイトに入って感染させないでください・・・

───────↓以下、本日の短編(ルート2週目七夜志貴。職業・冒険者(傭兵))↓───────

何か、女性軍人さんが色仕掛けをしてくるんですが。
いえあの、俺もう帰りたいんですけど・・・
え?お使いは終わっていない?そんな馬鹿な・・・
「残念ながら本当にまだ終わっていないの」
「えー?」
思いっきり嫌そうな顔をしたら拳が飛んできた。
まあ、避けましたが。
「殲滅までがお使い・・・なんて言ったら纏めて惨殺空間(偽)ね」
俺がそう言うとお姉さんの動きが止まった。
そしてみるみる顔色が悪くなっていった。
「依頼以上のことを行うと大抵ロクでもない事になるよね?だから止められているのは分かっているよね?」
「あ・・・う・・・」
「このお仕事はサービス精神を発揮するモノじゃないよ?」
俺はそれだけ言ってバックステップで距離を取る。
「!?」
「じゃ、帰るね」
「ちょっと!?まさか歩いて・・・」
「残念。走ってだよ」

「───と言う状態だった」
「災難だったな」
「災難って言うか・・・あんな所へお使いに出さないでよ!」
「あの周辺は戦闘地域ではなかったはずなんだが」
「見事に戦闘地域でした」
「・・・・・・あとで少し確認してくる」
「情報収集先をもう少し増やして欲しいんだけど・・・」
「今回の件で必須だと理解した」
「あと、俺暫く外出ない」
「駄目だ」
「・・・・・・」

 

2015年6月2日

あたま、いたいですぅ

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「・・・俺、何もしていないよな?」
そう呟いた俺はきっと悪くない。
目を覚ますと俺を挟んで両側にアルクェイドとシエル先輩が眠っていた。
いや、マジで俺何もしていないよな?
昨日の夜を思い出す───うん。
普通に眠ったし、眠った際には誰もいなかった。
窓は開いていないし、室内で争った形跡は無い。
「・・・マジで何がどうなっている?」
と、小さいノックの後翡翠が入ってきた。
「志貴さま────」
あ、固まった。
「翡翠。助けて・・・」
実は両サイドガッチリ抱きしめられていて動けなかったりする。
柔らかなモノが当たっていて色々大変なのですよ!
「・・・・・・・・・幸い、本日はお休みです。朝食は遅れる旨伝えておきます」
ちょ!翡翠さん!?
それを伝えた場合、秋葉が来ちゃうよね!?
そしたら大惨事になると思うんだ!
俺何もしてないよ!?
「お二人は明け方進入し、その状態です。恐らくもう暫くは」
「え?もしかして、あと1〜2時間はこのまま?」
「はい。秋葉さまは既に外出なされていますので問題ありません」
それは確かにありがたいけど、ありがたいけど!
「今日・明日はその状態となります」
「・・・・・・・・・・・・・・・えっ?」
暫くじゃ、ないじゃん。
「秋葉さま了承済みのお二人への報酬です」
二人揃って何をしたんだ・・・

 

2015年6月3日

え?セッティングの時は一度も落ちなかったのに・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「えっ?」
「ですから、志貴さんが28%の株を取得していた会社が民事再生法申請をしたと」
「???どこ?」
「この会社です!」
「・・・その会社の株なら、結構前にこの会社の人達が来て買い取っていったよ?」
「へっ?」
「翡翠ちゃんとシオンに対応してもらったんだ」
「翡翠ちゃん!?」
「会社の内部抗争でした」
「えーっと、それを見た翡翠ちゃんは・・・」
「情報をリークし、全て引き取ってもらいました」
「いやあの・・・簡単に引き取れない金額だったと思うんだけど・・・」
「志貴さまに迷惑をかけかねない爆弾は当事者に処理してもらうべきかと」
「シオンもそんな意見だったの?」
「はい。ただ、株主を調べると誰かさんの名前もあったという事で早急に処理した方が良いと」
「!?」
「・・・琥珀さん」
「ちょっと目を離した隙にへそくりが・・・」
「琥珀さん・・・」
「これを期にシオンさまの方で志貴さまの所有する株の整理を行っています」
「え?そんなに持ってた?」
「志貴さま・・・」
「え!?もしかして沢山あるの!?」
「相手側から志貴さま個人へとプレゼントされた代物などが多数・・・」
「・・・・・・えーっと」
「バレンタインとか?」
「はい」
「あー・・・リストで見た気がする」
「志貴さん・・・」
「管理はこちらで行っているので問題ありませんが、気を付けてください」
「あう・・・」

 

2015年6月4日

イイコトアルヨ!

───────↓以下、本日の短編(PANIC虫歯予防Day)↓───────

「───甘い物が歯にしみる気がする」
「志貴・・・今更?」
「2月からずっとチョコレートを消費し続けてきただけに・・・」
「糖尿が先か虫歯が先かってレベルだったからねぇ」
「平然と恐ろしいことを言わないの!」
「でもしっかり歯を磨いていたんだけどなぁ・・・」
「不十分だったとか?」
「違うと思うんだけど・・・虫歯なのかなぁ」
「志貴さま。志貴さまは虫歯になりません」
「「えっ?」」
「じゃあなんで歯にしみるの?」
「志貴さま。志貴様は知覚過敏にすらならないのですよ?」
「うぇっ!?」
「ダメージを受けないのと回復能力。この時点で怪我も病気も有り得ません」
「じゃあ・・・」
「いつも一緒に食べているのは・・・レンさまですね?」
「うん・・・」
「レン・・・」
「レンさまを歯医者へ連れて行くか、治す必要がありますね」
「え?どういうこと?」
「志貴さまはレンさまがそういった状態になっているために自身も「痛いかも?」という気持ちになっているのかと」
「・・・・・・あー」
「でも使い魔が虫歯になるレベルって・・・」
「お二人とも、そうなっているのでしょう」
「え?ふたり?」
「確保してきます」
「ふたりって?」
「白猫、黒猫です」
「あ〜・・・わたしも手伝う?」
「ではレンさまの方をお願いいたします」
「ん。おっけー」

 

2015年6月5日

身動き取れない状態でした。いやマジで・・・病院搬送とか全力勘弁です!

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「───志貴。何か匂うんだけど」
「ああ、何か倒れている人を介抱した時に匂いが付いたんだろうな」
「何の匂いよ・・・」
「吐瀉物」
「・・・・・・」
「まあ、一歩後ろに下がりたくなるよな。付着していないのは確かだけど」
「・・・志貴。ちょっと外で3時間くらい散歩してこない?」
「それは帰れと言っているのと同じ気がするんだけど・・・」
「じゃあちょっと強力消臭剤買ってきて」
「本気の眼だ」
「当たり前じゃない。もの凄く匂うわよ?」
「・・・鼻が麻痺している理由はそれか」
「そう言えばその倒れていた女性は?」
「何かお礼言ってまたフラフラと去って行った」
「・・・そう」
「でも、どうして女性だと?」
「死徒よ」
「え?えらい酔っ払っていたぞ?」
「そんな死徒なのよ」
「・・・・・・まさか、これ」
「え?何かあったの?」
「この匂いって、マーキング!?」
「その考えがあった!?」
「まあ、綺麗なお姉さんだったけどあそこまでダメ人間っぽかったらちょっと」
「・・・どんだけ吐いていたのよ」
「倒れながらも吐いてた」
「・・・・・・」
「何か辛いことでも?って聞いたら涙目でもう暫く一人でいさせてって」
「あっれー?別人?水気を抜いたら・・・んー?」
「ちょっと消臭剤買ってくる」
「あ、いってらっしゃーい」

 

2015年6月6日

まだ余波が・・・現在進行形でダウン中。

───────↓以下、本日の短編(5月26日の続き)↓───────

「上半身セットの代わりに用意しただけなのに、まさかの眼精疲労ケアブーム・・・」
「本当にまさかと言ったレベルですが」
「眼精疲労緩和系8点セットを案内したらもの凄いことに・・・」
「上半身セットを買った人も買いそびれた人も怒濤の如くまとめ買いしているね・・・」
「1000セット限定というのが効いているのでしょう」
「・・・・・・ねえ、シオン」
「何ですか?」
「いつもと違う所からまとめ買いのオーダーが」
「どこで───!?」
「シオン?」
「どうかしたか?」
「アトラス院関係者です」
「「えっ?」」
「間違いなく、アトラス院関係です。しかし・・・何故・・・」
「珍しい・・・シオンがパニックになるなんて」
「まあ、仕方ないと言えば仕方ないか・・・まあ、シオン」
「・・・・・・何ですか?」
「とりあえす、初回オーダーだから何かおまけ付けてあげたいんだけど、シオンが在庫から選んで良いよ」
「!?」
「ただし、2点だけね」
「っ!はい!」
「えっと、大口の注文で、初回だから?」
「それもあるけど、シオンの関係者だからね。少しは融通を利かせてあげないと」
「そっかぁ・・・あ、でもシオン何選ぶんだろ」
「弓塚さん。ちょっと選別手伝ってあげてきて」
「うんっ!」

「まさかソーラーパネル発電セットとマッサージチェアを付けるとは・・・」
「あの、遠野くん・・・わたしもおまけ付けて送っちゃった」
「えっ?」
「NEW癒しセットのお風呂ジャスティス編」
「・・・それって大丈夫なのかな。向こうのお風呂事情的に」
「大丈夫って聞いたからだけど・・・あ、わたしが付けた分は払う!」
「・・・いや、いい。これを期に外に興味を持ってくれたらいいな・・・」
「そう、ですね・・・いえ。機械嫌いな魔術師達がこれだけ注文してきているのですからきっと」
「それはそれで怖い気がするんだけど・・・」

 

2015年6月7日

次倒れたら救急→精密検査ルートらしいです。

───────↓以下、本日の短編(6月6日の続き)↓───────

「眼精疲労緩和セット第二期も完売だよ」
「二日で完売とは・・・流石に売れないだろうとMax値を半分にしたのに・・・」
「時計塔のプロフェッサーから50セットと、教会から計42セット・・・この時点で色々突っ込みどころが」
「・・・シオン。悪いがアトラスからも来ているんだぞ?15セット」
「・・・・・・は?」
「まだ前回のモノは到着していないと思うんだけど、既にオーダーが来ているんだ」
「・・・一体何を考えて・・・」
「ただいま帰ってきました〜」
「シエル先輩。お帰りなさい」
「くたびれました・・・でも先方は凄く喜んでいましたよ。おまけも大喜びしていました」
「え?遠野くん・・・」
「杉の香りがする入浴剤とかだよ。向こうに浴槽があるかどうか不安だったけど」
「えーっと、ありはしたんですが・・・」
「え?何か問題?」
「いえ、問題ではなく・・・檜風呂が欲しいと・・・」
「・・・言われると思ってた」
「えっ?」
「いつかその話が出てくると思って、メーカー兼施工業者と話を付けているよ」
「志貴・・・いつの間に」
「前に数件問い合わせがあったんだけど、その時は断ったんだ。でもこれはいけるかなぁと」
「まさか・・・」
「NEW癒しセットお風呂ジャスティス編と一緒に投入するつもりだよ」
「ちょ!?」
「先輩。どれくらいの規模か聞きましたか?」
「個人用にと」
「了解。価格表を先輩に渡しますから先方に聞いてもらっても?」
「ええっと・・・・・・わかりました」
「これが当たると凄いお金が動くよ」
「志貴・・・もう現時点で凄いお金が動いているのですが」
「と言うよりも日本かぶれの外国人が大量生産されている気が・・・」
「自覚のないまま志貴に洗脳されていると」
「望む人にしか提供していないよ!」

 

2015年6月8日

悪化?え?悪化してるの!?

───────↓以下、本日の短編(6月7日の続き)↓───────

「施工業者から悲鳴が上がっていたりする」
「20件あまり一気に入ったらそうなると・・・」
「しかも完了した所から今度は大浴場を作って欲しいとか・・・」
「死んだわね」
「シエル先輩が同行しているけど・・・大丈夫かな」
「全然大丈夫じゃ無いと思うわ」
「毎日現状報告はもらっているんだけどね」
「何か声が死んでいたけど」
「帰ってきたと思ったらすぐに出たわけだからね」
「志貴!手紙が来ています!」
「シオンが焦る相手?」
「アトラス院からです」
「・・・・シオン。これ手紙違う。レポートや」
「うわぁ・・・ギッシリだ・・・」
「これ・・・使用したアイテムのレポートみたいだけど・・・」
「弓塚さん。読めるの?」
「うん。まだ分からない部分も結構あるけど、あ、こっちは英語だ」
「──────確かに、使用感想ですね。しかも字体に感情もこもっているようです」
「穴蔵から色々出てきてる・・・」
「いっそのこと、ツアー組む?日本の自然ツアーや文化ツアー、あとは大穴狙いのマニアックツアーとか」
「マニアックな所は約一名を引っ張り出すためのツアーとみた」
「試しに用意してみる?代理店と提携して」
「簡単にできるものでは無いですよ」
「・・・あ」
「まさか・・・ここで真祖の投入ですか」
「よくおわかりで」
「え?わたし?」
「俺も行くけど役職持ちとして一緒に(魔眼による)説得して欲しいんだ」
「何だろう、今、魔眼による説得をして欲しいと聞こえたような・・・」
「とりあえず手続きの確認からするかな」
「本気でやる気だ・・・」
「さつき。レポートをしっかり読んで客が何を求めているのか把握しましょう」
「えう・・・セットの梱包がまだ終わってないのに・・・」

 

2015年6月9日

予定というのはそうならないから予定なんだよ。

───────↓以下、本日の短編(6月8日の続き)↓───────

「留守中に何かあったのか?」
「ええ。泥棒が敷地内に侵入してきたのですが、防犯システムにかかり退場しました」
「・・・防犯システムって・・・」
「三重のセキュリティです。その内二つは簡単な防犯装置ですが」
「ああ、もしかして赤外線センサー?」
「はい。アラームタイプだったので慌てて逃げていきました」
「まあ、室内には弓塚さんとシオンが居るからね・・・」
「さつきは倒れていますが」
「えっ!?」
「アトラスからのレポートを熟読しすぎたのか寝込んでいます」
「あー・・・」
「しかし志貴。設置するだけの防犯グッズは売れるのでは?」
「まあ、3〜4万円のものを試験的に出してみる?」
「設置も簡単なものであれば」
「とりあえずアナウンスしてみよう」

「ようやく帰って来れたと思ったら・・・」
「いや、まさか口コミでここまで広がるとは思わなかったんですよ」
「日本風呂の次は防犯システムですか」
「安価ですけど、結構注文が殺到しています」
「機械嫌いの魔術師がこぞって機器を注文する・・・滑稽すぎて頭が痛いのですが」
「シオン。君が立案者」
「・・・分かっています」
「一体どれだけ売れているんですか」
「今のところ120台」
「・・・・・・多いのか少ないのか分からなくなってきている自分がいます」
「当初2〜3台売れるかどうかって話だったんだけどね。あのカリスマが買ってある所に設置したら・・・見事に掛かった
人がいてね」
「それ以降時計塔を中心に注文が相次いだと」
「アトラス院から10台来ているけどね」
「「・・・・・・」」
「遠野くん!他にもこういったグッズがないかって問い合わせが来てる!」
「弓塚さん。俺のテーブルの上に設置が簡単なタイプのグッズリストと紹介文があるからそれを教えてあげて」
「うん!」
「・・・遠野くん。どこに向かおうとしているんですか?」
「さあ・・・魔術師達の近代化?」
「いや、それどころの話ではないような気がするんですが・・・」

 

2015年6月10日

どうやら私の予定は常に上書きされるらしい・・・保存したデータも常に吹き飛ぶ気満々のようですorz

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「は?空き巣?」
「はい。ここのところ頻発しているそうです」
「うちは、大丈夫?」
「セキュリティは万全です」
「いや、そうじゃなくて・・・」
「違うのですか?」
「・・・・・・犯人に対して過剰に攻撃したり、殺してしまわないか心配で」
「志貴さま。この敷地に侵入した時点で、相手の運命は決定しております」
「・・・うわぁ・・・」
「更に申し上げますが、侵入した時点で領土侵犯扱いとなり、始末されても文句は───」
「ちょ!?領土侵犯って何!?ここ日本だよ!?」
「いえ。別の国です」
「えー・・・」
「世界各国に点在する特殊な国です」
「いやそれは・・・」
「ご安心ください。世界が認めています」
「いやいやいやいや!いくら何でもそれは・・・あれ?」
「気付かれましたか?」
「もしかしてだけど・・・僕が購入した土地全部?」
「全部ではありませんが、大半は」
「!?」
「志貴さま。そうでもしなければならない事態があちらこちらで起きているのです」
「───まあ、みんなに任せているからどうしようもないね」
「投げましたね」
「泥棒の話から何故ここまで大きく・・・!?」
「侵入者のようですね」
「にげてー!泥棒さん、超逃げてーーっ!」
「ご安心を。生かさず殺さずで叩き出します」
「本気で逃げてーーーーー!!」

 

2015年6月11日

FFFTPが起動しなくなったり・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「あれからもう、三度目の夏を───」
「有彦の三回忌かぁ・・・」
「待て待て!俺生きてるし!」
「じゃあ、三度目の夏って・・・」
「俺がラッキースケベでお前の胸を揉んでから」
「・・・あー・・・」
「アレは絶対にお前の胸だ」
「・・・まだ言ってたんだ」
「あの暗闇の中、俺は確かに!」
「よーく思い出してみよう」
「む!?」
「教室が真っ暗になった時、僕はどこにいた?」
「入口だな」
「有彦は?」
「窓側だな」
「そして扉側に向かったんだよね?」
「ああ」
「僕は反対の扉へ向かったんだよ?」
「むむっ!?」
「そっちに弓塚さん達がいたし」
「・・・・・・」
「そして弓塚さんは僕のことを心配して僕の居た所へと」
「まさか俺は・・・」
「あと、高田くんが僕のとなりに立っていた」
「へっ?」
「僕と弓塚さんは中間点で合流していたんだけど・・・」
「待て、落ち着け俺」
「いやな汗が出てるね」
「高田!?」
「嫌らしい手つきだったよ」
「のぉぉぉぉうっ!?」
「乾くんサイテー」
「不憫な・・・女性に餓えすぎて行った結果、野郎の胸を触るとは・・・」
「いや!アレはキチンと胸だったぞ!?」
「少し堅めの弾力だったよね?」
「・・・・・・ああ」
「パーティーグッズを持っていたんだけど、それを揉んでいたよ」
「・・・・・・ちょっとそこから飛び降りる」
「普通に頭から落ちてね」
「死ねと!?」

 

2015年6月12日

どんだけキャリーオーバーしとんねん

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

部屋に入るとシオンがベッドで倒れるように眠っていた。
「どうしてシオンがここで寝ているのか・・・まあ、疲れ切っているみたいだから仕方ないか」
小さく息を吐き、ジャケットをハンガーにかける。
とりあえずはシオンをキチンと寝かせてあげないと・・・
「・・・んっ・・・」
「シオン?」
小さく身じろぐシオンに俺は声をかけるが、シオンはグッスリ眠っているようだ。
「っと・・・」
シオンをそっと抱き上げて───
「ッ!?志貴!?」
「ああ。目が覚めた?」
「ちょ!?現状の説明を!」
慌てるシオンに俺は苦笑する。
「現状って、シオンが変な体勢で寝ていたから直してあげようと」
「え?えっ!?」
あ、これはここで寝ていたって思い出せていない?
「起きたことだし、おろすよ」
「・・・えっ?」
え?何故そこで残念そうな顔をするのかな?
ゆっくりとシオンを下ろすとやや不満げな顔をしたが、思い出したのかため息を吐いた。
「済みません。研究に没頭するあまり限界を見誤って倒れたようです」
何をしにこの部屋に入ったのか、なんて無粋なことは聞かない。
ベッドがあるからせめてそこで休もうって思っただけだろうし。
「しかし・・・大丈夫?」
「ええ。食事は───」
くぅ。と、シオンのお腹が可愛い声を上げた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!」
「琥珀さんに言って食事を用意してもらうよ」
俺はそう言ってすぐに部屋を出た。
「志貴さま。お部屋にどなたかいらっしゃるのですか?」
「ん?シオンが寝ていたんだけど、お腹がすいたみたいだから琥珀さんに」
「・・・・・・志貴さま」
「ん?」
「いえ。姉さんへはわたしが伝えておきます」
「そっか。お願いするよ」
「では、でき次第お呼びいたします」
「ああ」
「お気を付けて」
「・・・えっ?」

 

2015年6月13日

昨日の妄言を読んで「え?まさかシオンは死んで・・・」というメールがありましたが、私も分かりません(ぇ

───────↓以下、本日の短編(6月9日の続き)↓───────

「・・・アトラス院って」
「それを言ったら駄目だよ。良質なレビュアーなんだから」
「確かに。使用についての注意事項やより良い使用例などを挙げています」
「それだけじゃないよ」
「と、言いますと?」
「購入した商品に対しての愛を感じる」
「「えっ?」」
「このレポートを読んでいると「もう一つあれば」とか「レポートを書きたいけれど、それ以上にこれを楽しみたい」って
想いが読み取れるんだ」
「・・・遠野くん凄い」
「確かに、微妙なニュアンスの箇所が所々ありましたが・・・」
「あと、捕捉が入っている所なんかは別人が書いているね」
「───そこまで分かりますか」
「私見が思い切り入っていたんだろうね。そこを削って違和感の無いように捕捉で編集しているよ」
「どの部分ですか?」
「ここ・・・と、ここ」
「ぜんっぜん分からないよ・・・」
「成る程確かに・・・」
「シオン分かるの!?」
「微かな違和感があります」
「二人とも凄いよ・・・」
「しかし、これは使えるな」
「と、言いますと?」
「アトラスレビューのペーパーを添えるとか」
「問題が発生しませんか?」
「次の商品発送の際に了解を得るための手紙を書くとか」
「・・・あー」
「普通すぎてその発想はなかったという顔なんだけど」
「ええ。アトラスが外部に情報を発信するという事自体異常ですし、これまで受け入れることもほとんどなかったので」
「そう言えばそう言ってたね・・・レビューが濃すぎて忘れてた」
「でも遠野くん。そう簡単に許可が下りると思う?」
「公正に書いてもらうこと前提でお願いするのと、粗品を差し上げますと・・・」
「粗品という概念が」
「プレゼントだよ」
「これまでの状況から考えると、確実に飛びつきますね」
「それを期待しているよ」

 

2015年6月14日

お仕事二連チャン   休みは迷子になっているようです・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「しーちゃん!」
「式さん?突然抱きついてきて、どうしたんですか」
「志貴分が切れかけていたんだ」
「前からずっと言い続けていますが、そんな怪しげな成分は存在しません」
「いや、ある!」
「式さん・・・」
「しーちゃん。これだけは言わせてもらう」
「なんですか?」
「もう少し可愛いカッコぐふっ!?
「式さん?」
「・・・済まない。つい、我を失ってしまった」
「式さん。疲れているんですよ」
「そうかも知れん。最近、トーコの愚痴を聞き続けていたからな」
「式さんが人の愚痴を聞いて我慢できたなんて・・・」
「しーちゃん関連なら愚痴でも何でも聞き続けられるぞ」
「───僕関連だったんですね」
「ああ。資産がどうとか、増えすぎて隠しようがなくなってきたとか」
「・・・えっ?」
「胃薬を飲みながら仕事をし続けているトーコを見ているとな・・・手伝うことはないかとつい聞いてしまったんだ」
「そこからノンストップ愚痴?」
「ああ。無条件で信頼できる仲間が沢山いても統括業務は地獄らしい」
「いや、橙子さんが統括しなくても・・・」
「何かあったら拙いからとメイドとの二重チェックらしいぞ」
「翡翠ちゃんも統括業務しているんだ・・・」
「・・・アレは本当に人か?まあ、別の世界の志貴にも同じ事が言えるんだが」
「翡翠ちゃんは七割しか把握し切れていないって言っていたような・・・」
「いやいやいやいや・・・七割把握の時点で異常を通り越しているぞ!?」
「えっ?」
「しーちゃん・・・多分あのメイドはしーちゃんが関係している全ての異世界の七割と言っているんだと思うぞ?」
「や、それは無理」
「え?」
「だって翡翠ちゃんが知らない世界に何度か渡ってるし」
「・・・しーちゃん。そこの所を詳しく」
「あ、地雷踏んだ・・・」

 

2015年6月15日

思い込みって、凄いですね。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「志貴の二重体が狙撃されたって聞いたんだけど!」
「狙撃と言うより、襲撃?」
「えっ!?」
「政府軍から襲撃されるとは思わなかったみたい。あ、怪我とか全くないって」
「色々拙いんじゃない!?」
「今政府軍相手に撤退戦を展開中だって」
「・・・大丈夫なの?」
「あまり大丈夫じゃ無いと思うけど。まあ、映像はあるからこちらが悪って事にはならないと思うよ」
「映像って・・・拙すぎませんか?」
「あ、琥珀さんお帰りなさい」
「はい。ただいま戻りました・・・じゃなくてですよ!すぐに対策を」
「すぐに隣国が動いたから大丈夫」
「え?隣国?」
「今回の事業って隣国で行っていたものの延長だったし、あの国に請われて工場を建設していたんだけどね」
「工場を建てた側から奪い掛かったと」
「まさに外道ってヤツね」
「今現在その工場は炎上しているけどね」
「「えっ?」」
「ドッペルちゃん達が逃げ込んだ際に砲弾撃ち込まれたらしくて、機器類に当たって爆発炎上」
「思いっきり馬鹿やらかしたわね」
「しかもそれらの映像は工場施設内数カ所に設置したカメラが記録中。ネットワーク経由で今も動いていたり」
「楽しい状態になってまいりました」
「ここまでやらかしておいて相手はなんて言ってくるのか」
「こっちが悪いって言ってきそうね」
「情報は既に関係数カ国に連絡済み。そして工場の映像もリアルタイム鑑賞中」
「略奪が起きてる?」
「音声もバッチリ」
「・・・制裁待ったなしね」
「ドッペルちゃんには撤退指示を出してるし、警備部がしっかり周辺を守りながらだから問題無いよ」
「警備部・・・」
「なんででしょう、過剰警備な予感が・・・」

 

2015年6月16日

行き当たりばったりすぎる上司が複数いると諦めるのが早くなるんですよ。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「査察?」
「はい。それと同時に捜査も」
「・・・拙いね」
「そうですね」
「向こう、少し前に呪物庫から持ち出した物を置いていたよね?」
「はい。一般人でも視認できるレベルの念が渦巻いています」
「・・・・・・凄く拙いね」
「しかし、大半の運気と生命力を奪われる程度です」
「毒ガス実験をしているとか言われかねないよ」
「確かに、言われかねませんね」
「志貴さん。背後関係でました!繋がりも証拠も出てきましたよ」
「すぐに然るべき所へ提出。コピーはいつものように」
「了解です」
「僕は急いで浄化しに行くね」
「しかしそれだと今度は美術品関連で問題が」
「・・・そっかぁ・・・浄化するとその当時の姿に・・・」
「発掘したものだと言い切ってしまえば宜しいのではないでしょうか」
「・・・そうだね」
「志貴さん。追加情報です!捜査に関しては令状は無効とのことです!」
「・・・もしかして、名無し令状を振りかざして強制介入?」
「そのようです。警備員が止めたものの突破された映像もあります」
「不法侵入で捕まえますか?」
「向こうに連絡して」
「了解です〜」

「連日大盛況だね」
「警察は闇に葬ろうと必死ですが、こちらは以前からゲート前は公開していましたから」
「上の方も一気に吊し上げられたね」
「こちらとしては笑いが止まりません」
「琥珀さん・・・仕掛けた?」
「いえ。今回は本当に拙かったです。こんな強硬手段に出るとは思いませんでした」
「だよねぇ・・・」
「査察官も問題のある人でしたしね」
「偽造書類を紛れ込ませようとしていたね」
「・・・ペナルティを科した方が良いのでは?」
「国に対して何を言っても無駄だと思うけど・・・秋葉が凄い反応していたから」
「・・・ちょっと秋葉さまを静めてきますね」

 

2015年6月17日

リカバー後にミスを見つけるというとんでもなくグダグダな・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「あー!!」
「え?なに!?どうしたの!?」
「忘れてた・・・昨日、大事な話があるって・・・」
「ジルガレッサ国主の件でああれば問題ありません」
「えっ?翡翠ちゃん?」
「あの国主は志貴さまを手に入れるために三重の策を用意しておりましたので撃破いたしました」
「えっ?ええっ!?」
「恐らく志貴さまの危機感知センサーが働き、忘れていたかのようにスルーしたのだと」
「いや、本気でど忘れだと思うんだけど・・・撃破?」
「はい。告白、薬、全武力による脅迫・・・薬も強力な媚薬で禁制の代物でした」
「えっと、それは・・・」
「ドッペルさま及び光学迷彩のメカ翡翠と近衛大隊を用意して臨み、女神の名において審判を受けさせています」
「・・・向こうの女神さまって、禁制とかに凄く厳しい人だったような・・・」
「はい。そして志貴さまに甘々な方ですので烈火の如くお怒りになり・・・」
「あ。いい。それ以上聞くのが怖いから」
「現在神官を通さず直接天の声を下しています」
「うわぁ・・・千年に一度の天の声を裁判に・・・」
「志貴さまはあちらの世界でも聖女に。いえ、神の一柱として」
「僕、どんだけ神さまになっているんだろう・・・あっちこっちで聖女や巫女、神さま扱い」
「統計を」
「それはいらない!」
「失礼いたしました」
「あ、でもそうしたらギルさんの鎖で縛られ・・・」
「不可能かと」
「えっ?」
「弾かれますので」
「弾かれるって・・・」
「バリアで弾かれますので」
「・・・・・・あー・・・」
「わたし置いてけぼりで恐ろしい会話が・・・まあ、志貴が美の神確定って事は分かったわ」
「それはないからね!?」
「「えー?」」
「・・・・・・二人とも。って翡翠ちゃんまで・・・」

 

2015年6月18日

お腹が、痛い・・・頭が・・・熱い・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「また痴漢が出没しているみたいです」
「痴漢さんのネットワークもたいしたことないんですね・・・」
「恐らく噂を信じない、もしくは余程自信のある猛者ね」
「・・・痴漢で猛者って・・・」
「魔術師でも居たのよ。痴漢魔術師が」
「前に聞いた人の他にも!?」
「あら?・・・ああ、あれ以外よ。もう抹殺されているけど」
「えーっと、どんな?」
「気配なく背後に回り込み、胸を揉んだりおしりを触ったりするだけの変態」
「それ以上は?」
「一切なかったらしいわ。本人は「真の魔法使いになるために童の帝となる」と公言していたらしいわ」
「変態さんの中でもぶっちぎってますね」
「一日百人斬りを目指して90人辺りで拙い相手に当たってしまって始末されたのよ」
「それは何というか・・・」
「自業自得ね。まあ、前に話した奴よりはマシかも知れないけど」
「被害者はどれくらいですか?」
「推定でも三千を越えるらしいわ」
「うん。抹殺された方が良い相手です」
「まあ、痴女の魔術師もいるんだけど・・・何故かそれは捕まっていないのよね・・・」
「え!?」
「今は集結しつつある変態達の始末が先ね。志貴に何か手はあるの?」
「メカ翡翠ちゃん達を投入するつもりです」
「すぐにバレない?」
「隠密タイプを二九名。ステルスタイプを八名配備する予定です」
「隠密タイプって・・・」
『失礼いたします』
「えっ?誰?」
「メカ翡翠ちゃん隠密タイプの筆頭です」
「・・・・・・え?機械?」
『間違いなく』
「音声が僅かに違う以外はまったく分からなくなっているんだけど・・・」
「これでもまだまだなんだって。肌の質感や弾力もしっかりと女性だよ」
「・・・ここまで用意されているなんて、相手も思わないでしょうね」

 

2015年6月19日

わりと酷い状態に・・・やり直しかぁ・・・

───────↓以下、本日の短編(チート志貴が今日も征く)↓───────

「未だに狙われているんだが」
「まだ志貴を狙う人っていたんだ・・・」
「事故に見せかけようとしてみたり、通り魔の犯行に仕立てようとしたりと忙しいな」
「えっ?その程度?」
「しかも全て俺が悪いと思わせるように仕組んでいる辺りいやらしい」
「最近は店売り商品の一部に毒を混入させたりしているようだ」
「・・・それ、協会?」
「ああ」
「手段を選ばなくなってきたわね」
「警官が来て突然逮捕しようとするという事も度々あったな」
「社会的に抹殺しようとしているのね」
「経済封鎖も仕掛けてきているし、渡航許可も出ないだろうな」
「直接文句を言いに行くつもりだったの?」
「ちょっとORTに用があったんだが、まあ、もし期日になってもいけなかったらイギリスに渡るように伝えてあるんだ」
「・・・待って。色々待って!」
「?」
「どうしてそこでオルトが出てきて、尚且つイギリスが出てくるの!?」
「いや、事前に地図を教えてある」
「いや、そういう問題じゃなくて・・・」
「ORTと体を動かす約束をしていたんだ」
「体を動かすって・・・」
「邪魔をするのは十中八九協会だからもし来れなかったら嫌がらせに行ってくれと」
「大災害じゃないの!」
「ここまで嫌がらせをされたら・・・なぁ」
「・・・・・・絶対に敵に回しちゃいけない相手を敵に回しているのね・・・」
「ああ」
「なによ」
「お前のマンション一階部分に仕掛けられていた爆弾だけど」
「はあ!?」
「解除して送り返しておいたぞ」
「・・・わたしも狙われていると」
「まあなんか・・・スマンな」

 

2015年6月20日

アレ?体調が悪化してる?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「必須アミノ酸!?」
「・・・乾。授業中に寝るだけでなく、日本史で必須アミノ酸とはどういう了見だ?」
「小野小町がそう言ったのです!」
「残念ながら時は戦国だ」
「ならば石川啄木が」
「・・・・・・誰か此奴を黙らせろ」
「有彦。石川啄木は武将じゃないし、戦国時代の人でもないよ・・・」
「マジか・・・ならば清浦奎吾」
「お前のその知識が恐ろしく残念なんだが・・・」
「乾くん、その人も戦国時代の人じゃ無いと思うよ」
「そうなのか!?」
「・・・乾。お前にとっての近代の人物を一人挙げろ」
「うっす・・・・・・三枝守昌とか」
「誰だ!?」
「わたしも知らないよ・・・」
「有彦。その人は多分江戸初期の人だと思うよ」
「知ってるのか!?遠野!」
「改易大名に同じ名前の大名がいたはずですよ」
「・・・そこまで知っている遠野に恐怖した」
「適当に記憶の底にあった人物の名前を挙げたのにそれが大名だったことに恐怖した」
「乾くんの馬鹿さ加減に恐怖した」
「弓塚さんに同意」
「まさかのクラス全員ハモり!?」
「わざとだったら悪質すぎるよねぇ・・・」
「いや、本気適当に言っただけだぞ!?」
「乾くんの場合、前科があるからねぇ・・・」
「それよりも遠野くんの情報力が・・・」
「───お前ら。授業中だからな?」

 

2015年6月21日

目眩。ちょーっと体調が・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「志貴さん。サクランボが送られてきたんですが、何か送り状とお手紙が達筆で・・・」
「あ、おじいちゃんからかぁ」
「へ?おじいちゃん、ですか?」
「うん。裏山のサクランボがおいしかったから送るって」
「・・・どなたですか?」
「調べたんじゃないの?」
「いやぁ、流石にあれこれとすぐに調べるようなことは・・・翡翠ちゃんが無反応でしたので」
「既に判断基準が翡翠ちゃんのみになっている件について」
「翡翠ちゃんが問題無いって・・・しかも早く志貴さんに届けるようにと」
「まあ、サクランボだしねぇ。ちょっと気紛れなおじいちゃんだけど、果樹にかける情熱は凄い人だから」
「志貴さん志貴さん。早く開けてください」
「うん・・・・わぁ」
「これは・・・見事としか」
「後でみんなで食べようか」
「志貴さん!?」
「おいしそうだからって独り占めはね」
「しかし志貴さん宛に・・・」
「手紙にも友達と食べなさいって書かれているから大丈夫」
「本当におじいちゃんのような・・・」
「しかし宜しいのですか?」
「翡翠ちゃん!?」
「?」
「志貴さま。これを普通に食してしまうと・・・」
「あー・・・まあ、食べる前に一言言ってからだね」
「えっ?どういうことですか?」
「おいしすぎるって、問題だよね」
「えっ!?」
「これだべると、暫くは他のサクランボを食べても凄くガッカリした感じになるよ」
「そ、んなに・・・ですか?」
「まあ、後で確かめた方が良いよ。一キロなんてすぐ無くなっちゃうから」
「何だか、恐ろしいんですが・・・」
「まあ、流石に奪い合いには・・・ならないよね?」
「志貴さまを目の前にして奪い合いは無いかと」
「うーん・・・小皿にある程度盛ってセッティングした方が良いかな」
「その方が確実かと」
「・・・あの、凄く怖いんですけど・・・」

 

2015年6月22日

お客様の中に回復系魔道具をお持ちの方はいらっしゃいませんか!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「一度送られてくると周辺から一斉に送られてくるという法則」
「デラウエア・・・時期としてはもう少し先と思っていましたが」
「サクランボ、ブドウ、マンゴー・・・あれ?スモモと桃まで」
「志貴さん志貴さん。これ、郵送じゃないんですけど」
「手紙は?」
「・・・これまた古風───どころか漢文ですよ!?」
「───あー・・・スモモと桃はアルトリアさん達に渡しておこう」
「何か問題でも?」
「仙人の作った代物を常人がうっかり食べるとね・・・」
「秋葉さま対策ですか」
「琥珀さんがうっかりお客様に出しかねないから」
「わたしですか!?」
「この類の管理を徹底するようにと研究所の人に怒られたばっかりだし」
「あー・・・余計なことを・・・
「琥珀さんの舌打ちが」
「こんなにあると流石に食べきれませんね」
「ちょっと知り合いにお裾分けしてくるね」
「どうぞどうぞ」
「知り合いって言っても、別の世界の僕だけど・・・」
「知り合いが少ないと落ち込むよりも平然と平行世界へいけることに愕然とするのが普通ですよ」
「いってきます」

「・・・ただいまぁ」
「・・・・・・志貴さん?どうして色々増えているんですか・・・」
「どうしてだろうねぇ・・・お肉と交換したり、ワインと交換したり、お魚と交換したり・・・」
「どうしてそうなるんですか」
「夜会があってそれに使うインパクトがあって一級品のフルーツを捜していたり、調理に使う予定だったもらい物の
ワインと交換したり、思いっきりアウトドア中だった僕と物々交換したり・・・」
「ワイン・・・とんでもなく高級そうな雰囲気なんですけど」
「ワガママな女王からもらったって言ってたから・・・多分ギル姉さんからなんだろうなぁ・・・桁違いの価格だと思うよ」
「フルーツをお裾分けしてわらしべ長者現象を・・・」

 

2015年6月23日

流石に今日だけは米軍の騒音がありませんねぇ・・・

───────↓以下、本日の短編(志貴の「せかいのともだち」)↓───────

「しかし、凄いタイミングで持って来てくれたなぁ・・・」
「狙ったようなタイミングでしたねぇ。しかも今まで購入していたフルーツは何だったのかといいたくなるような物を」
「妨害した人達は数百万も出して邪魔していたと思うんだけど、結果が」
「まあ、悪い事をした人達がハッピーになれるなんて事はあまりありませんから」
「後から一斉にどこから買ったのか問い合わせが殺到して大変な事になったけどね」
「答えようがありませんからねぇ」
「一心不乱にフルーツを食べている人が何人かいたなぁ」
「そんな愉快な方が・・・」
「女性も男性も複数人数いたよ」
「・・・あーあの人集りですかぁ」
「何だと思ってた?」
「いえ、何か流通のお話をしていたのでスルーしていたのですが」
「思いっきりフルーツをほおばりながら喋っていたよ」
「で、その後でどこで買ったのか問い詰められたと」
「そう。あれはちょっと・・・」
「個人で栽培している所からなので量がないと説明しても直接出向くの一点張りだったからなぁ」
「あれはなかなか面倒でした」
「何とか収まってくれて助かったよ・・・」
「志貴さん。本当に収まったと思いますか?」
「いや。あれって暫く周辺の監視が付くんじゃないかなぁと」
「おわかりなら大丈夫ですね」
「大丈夫とは・・・」
「誘拐などに気を付けてくださいね〜」
「ちょ!?」
「いやぁ・・・邪魔をした人達が引き下がらないかと」
「・・・・・・それがあった」
「ですから、気を付けてくださいね〜」
「はぁ・・・」

 

2015年6月24日

あれぇ?おっかしいなぁ・・・ロト7当たったと思ったのになぁ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「あれ。アルクェイドさんと一緒じゃなかったんですか?」
「え?マンションにいなかったのですか?」
「さっきマンションに行ったんですけど・・・いなかったんですよ」
「あのゲーム廃人が自室と遠野くんの所以外に行く所なんて・・・」
「えっ、そこまで?」
「オンラインゲームがメンテナンス中は積んでいるゲームをしているような駄目吸血姫ですよ?」
「まあ、そうだけど・・・」
「怪しいですね・・・ちょっと調べてみますか」
「何を調べるの?」
「とりあえずアルクェイドのやっているオンラインゲームを・・・あれ?」
「?ホームページにアクセスできません?」
「一体どうなっているんでしょうか」
「ちょっと琥珀さんに聞いてみるね」
「はいはーい!琥珀さんですよー!」
「・・・何そのテンション」
「実はですねぇ、いつもアルクェイドさんがプレイしているオンラインゲームに大規模なネット攻撃がありまして」
「あっ」
「何か凄く分かった気がする」
「分かっちゃいました?」
「犯人を捕まえにいったんだ・・・」
「しかし犯人が分かるのでしょうか」
「わたしの所へ来た時には既に特定できていましたよ?」
「「・・・・・・」」
「で、チケットを取って「明日までには帰ってくるから」と」
「あー・・・」
「これは物理的に説得するつもりですねぇ」
「相手もまさかプレイヤーにそんな人がいるなんて思わないだろうしね」
「藪を突いて核弾頭を叩いてしまった状態ですね」
「それは流石に言いすぎじゃあ・・・」
「言い過ぎじゃ無いと思いますよ?」
「わたしもそう思います」
「・・・・・・問題起こさなきゃ良いけど・・・」

 

2015年6月25日

お断りいたします(満面の笑みで)

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「あ、久しぶりの感覚」
「まさか概念持ち込みのできない世界へ飛ばされるとは・・・」
「さてさて確認・・・っと、8割使えないなんて初めてだ」
「8割、ですか・・・」
「しかもレベル制を採用しているとか・・・更に1スタートとか・・・」
「志貴さま。眼の方は」
「無理っぽい。体捌きと僅かな特殊能力のみだね」
「メイドネットワークは問題ありませんが・・・わたしの方もほとんど封じられている状態ですね」
「普通なら絶望的だよねぇ・・・何かモンスターハウスのど真ん中に転移とか」
「絶望的ですね」
「とりあえず【パーティー登録】からの・・・【スキル:円居一閃】っ!」
「流石志貴さま。4割弱を一撃で・・・」
「レベルも凄い勢い・・・・・ェえー?」
「志貴さま?」
「翡翠ちゃん。何か、レベルが1から398になってる・・・」
「・・・・・・えっ?」
「あ、ステータス表示がバグった」
「どのようにバグったのでしょうか」
「全部9が並んでる」
「・・・・・・」
「うーん。まあ、残りを退治しよう」

「更にバグってしまった」
「・・・どのような表記に?」
「全部Fになってる」
「16進数ですか・・・」
「レベル表記は何か絵文字になってるし」
「・・・わたしのステータスも確認してみます」
「翡翠ちゃんのステータスは?」
「・・・・・・レベル999でその他全て9999です」
「英字や絵文字は?」
「ありません」
「僕が倒したから経験値の配分が違うのかなぁ・・・」
「───志貴さま。メイドネットワークで確認しましたところ、この世界の最大レベルは255とのことです」
「ふぁっ!?」

 

2015年6月26日

もう何だか疲れちゃったよ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC!??)↓───────

AP姫:───inしたら不思議な名前になっているんだけど・・・新機能?
(・ω・):どうしてわたしは名前すら!?
AP姫:誰よ?
(・ω・):琥○です!
(・ω・):って伏せ字!?
AP姫:アンバーの仕業じゃないなら、あれ?ここの管理は?
(・ω・):翡翠ちゃんとメカ翡翠ちゃんたちですよ
AP姫:あ、もうアンバーの手を完全に離れているからかぁ
先生:何この新技術。しかも名前・・・
AP姫:明らかにブルーね
(・ω・):うらやまけしからんですねぇ
先生:えっと、お姫さんは分かるけど、誰?
(・ω・):ですよねー。アンバーちゃんですよ〜
先生:ああ、琥○ね
らんらん:儂、惨状
AP姫:誰?
(・ω・):!?
先生:え?え?
らんらん:待て。何故儂の名前が妙な名前になっておるんじゃ?
(・ω・):出荷よー
らんらん:そんなー
AP姫:ぶっ!?
先生:もしかしてだけど・・・元帥?
らんらん:うむ。しかし同名他者が他にもいるみたいなんじゃが?
(・ω・):ねぇねぇ
らんらん:なになに
らんらん:やはり居るようじゃな
(・ω・):メカ翡翠ちゃんに連絡しておきますね
(´・ω・`):あ、直ったみたい
AP姫:誰?
(´・ω・`):らんらんはらんらんだよ
G元帥:ふむ。名前が変わったようじゃな
先生:いや、お姫さんも言ってるけど、本当に誰?
G元帥:確かに。ここは資格者のみ閲覧及び書き込みができるはずじゃが?
(・ω・):わたしは直ってないんですね・・・これがデフォ?
(´・ω・`):らんらんは豚だから難しいことはわからないよ
先生:豚って・・・
(・ω・):よく分からない侵入者は出荷ですよー
(´・ω・`):そんなー

「あの、翡翠ちゃん。あの「らんらん」ってのは誰だったの?」
「ログには何も残っていませんが」
「へっ?」
「意味不明なやりとりにしか見えません」
「・・・そんな・・・」
「ネットを彷徨う豚の妖精に揃って惑わされたようですね」
「翡翠ちゃんからそんな台詞を聞くなんて・・・」

 

2015年6月27日

体調、悪いんだ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「昨日の件、調査できた?」
「ログはありませんでしたが、Ωより何かの介入があったと言う報告は受けました」
「介入、できたんだ・・・」
「正確には迷い込んだ・・・と言うべきでしょうか。ただ、回線はアルクェイドさまルートでした」
「わたし!?」
「あの豚の妖精は人の念が創り出し、電子の海で育てられた代物。本来の生息域はゲーム系の掲示板ですが、
アルクェイドさまが廃神レベルでゲームをしていたために引っ張られていたのではないかと」
「・・・確かに、ゲームしながら掲示板を見ていたけど・・・」
「今後このようなことがないよう強化しておきましたのでご安心ください」
「強化って、相手はネットに潜む妖精なんでしょ?」
「はい。ですが対策は可能です」
「可能なんだ」
「三重に対策を用意してありますので問題ありません」
「ちなみに、どんな?」
「一つはトップページにあるコードを埋め込みます」
「えっ?」
「ただのテキストですが「本物の妖精」の場合はその文言のあるページを乗り越えることは不可能とされているので
実質これで問題無いでしょう」
「何だろう。聞きたいような聞きたくないような」
「そして二つ目はサーバー機に札を貼ります」
「突然物質的に!?」
「屠殺場と書かれた札をサーバー機に貼り付けるのです」
「へっ?」
「万が一サーバー機に迷い込んだ場合は瞬時に消えて無くなります」
「・・・意味が、分からないわ」
「そして三つ目なんですが、サーバー機を補強し、豚小屋と書いた領域を用意します」
「豚小屋って・・・」
「そうすると入り込んできた妖精達は全て豚小屋へと直行します。まあ、サーバー機に入り込んだ時点で
消えてしまうのですが」
「・・・・・・ハッカーとかじゃないってのも驚きなんだけど、妖精・・・」
「どう足掻いてもネット上にしか存在できません。志貴さまに被害が来る事もありませんのでこの程度かと」
「これって、主にわたしのせいなのよね?」
「はい」
「・・・・・・ごめんなさい」

 

2015年6月28日

おのれルーサー!(テツヲ風に)

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「どこへ行っても何人かはいるね・・・ああいった人って」
「ですねぇ・・・自分に都合の良いことしか聞こえないし、自分最高人間・・・誘導すれば勝手に進むので
簡単なのですが、一度予想外の動きをされると誘導できなくなるので面倒なんですよねぇ」
「まさかその世界の神が頭を抱えるレベルの自称勇者とか・・・」
「神の雷を落としたり、神託で全教会に自称勇者を拒否するように言っても押し通ったり神官を斬るなんてねぇ」
「世界の神技を封じて神託で自称勇者を世界を荒らす咎人宣言してようやく一度足が止まったレベルだったしね」
「それでもこんどは「世界神は幽閉され、邪神が今の世界を治めているんだな!?俺が元を絶つ!」とか・・・
全世界VS超ポジティブ自称勇者でしたねぇ」
「神さまこっちに泣きつくし・・・僕、別世界の一般人なのに」
「もの凄いタイミングで跳ばされてましたね」
「まあ、琥珀さんとアルトリアくんがいただけマシかなぁと」
「まさか翡翠ちゃんではなくわたしが跳ばされるとは思いませんでした」
「あの手合いならアルトリアくんよりも琥珀さんが戦った方が良いからねぇ」
「剣を切り捨てて確保した後で中央神殿に引き摺って行って・・・各国の代理人と神官長の前で神罰執行とか・・・
わたしあそこまで目立ってよかったんですか?」
「琥珀さん琥珀さん」
「なんですか?」
「あれ、全然目立ってない方だよ?」
「えっ?」
「罪状を元に徹底的に論破して神罰執行とか、全然全然」
「・・・志貴さん。どんだけのことをやらかしたことがあるんですか・・・」
「それは後で一部紹介するけど・・・まあ、琥珀さんが調子に乗って「神さまの依頼で大罪人を配達に来ました〜」って
中央神殿前で大きな声で言わなかったらあそこまでのことにはならなかったんだよ?」
「あの時はテンション振り切ってました・・・」
「だよね・・・アルトリアくんもすっごく呆れてたし」
「あれって、もしかして話は・・・」
「秘密裏に処理する予定だったんだよ・・・」
「うあ、すみません・・・」
「まあ、罰として琥珀さんを前面に出して対処させる方向に切り替えたから僕はそこまで目立たなくて済んでホッと
したけどね」
「うわぁ・・・イイ笑顔ですねぇ」

「・・・ところで、さっきの話の続きって」
「───えっと、一つの都市に対して三方向から連合7国260万の兵が攻めてきた時、都市全域にバリアを張ってその世界にいる神仙の許可
の元天変地異を起こして7国の水脈をずらし、水源を枯らして雨すら降らさないようにした挙げ句、全軍を前に
「これより1年はこの都市以外の場所で雨は降らない。これは神々の総意であり、例え軍を退いたとしても偽りの降伏をしたとしても
貴方方を許しはしない」と言い切ったり」
「志貴さん・・・それって、その後どうなりましたか?」
「1週間しないうちに各国から通達が来て軍師や総司令が出向いてきてたけど無視。神職者と精霊術師全員が力を失って事実であると
分かって大混乱。更に1週間後には二つの国が内乱によって崩壊して残りの五つの国も致命的な兵糧不足と士気の低下。
良識派の決起などで大混乱」
「それって大問題なのでは・・・」
「実は僕があの世界に行った時点で詰み。僕が戻り次第世界をリセットするって結論だったらしい」
「・・・それって」
「何とか今ある状態を良くする・・・ってことで先延ばしにして貰っている」
「現在は・・・」
「前よりは全然マシらしいよ。時間の流れが違うから今あの世界に行くと2〜300年はずれるけど」
「志貴さんがまた神になったと」
「1ヶ月の日照りと水不足で結構な人が亡くなったけどね・・・良き心を持つ人のみ衰弱した時点で町へと転送されるよう仕掛けていたけど」
「え?でも1年って」
「3週目で全ての国の国王一族が鎖でつながれて都市の前に並べられていたよ」
「それって・・・」
「偽物を用意した国は神の雷が雨のように降り注いだらしいよ」
「・・・・・・」
「あの世界の神仙は本当に容赦なかったなぁ・・・あそこまで精神的に病みかけたのはなかなかないよ・・・」
「翡翠ちゃんはいたんですか?」
「いたよ。神さまをボコってた」
「ぇえー・・・・」

 

2015年6月29日

昨日、何を書いたのかまったく覚えていませんでした。読み返して「ああ、まあ、書き逃げだしいっか」と目を逸らす。

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「志貴?」
「ン?ああ・・・アルクェイド」
「どうしたのよ。体調でも悪いの?」
「まあ・・・そんなところかな」
「本気で怠そうね・・・ここで少し寝て帰る?」
「ここで寝たらそのまま朝まで寝ていそうだ」
「それでも良いんじゃない?」
「秋葉がなぁ・・・」
「妹はねぇ・・・」
「ま、帰って寝るよ」
「寝てても良いのよ」
「いや、だから」
「わたしが運ぶから」
「・・・・・・それはとても魅力的なんだが、うーん」
「考えるレベルまで体調悪いんだったら少しでも寝てれば良いのに・・・」
「ちょっと横になる」
「じゃあわたしはちょっと連絡してくるわ」
「おやすみ」

「志貴さん本当にお疲れですねぇ・・・」
「何かあったの?」
「いえ・・・最近早朝から秋葉さまが志貴さまの部屋に入り浸っているので眠っていても緊張を強いられているのかと」
「うわぁ・・・」
「わたしと翡翠ちゃんが交替で見張っているので問題行動は起こしていませんが、ハアハア言っているのは・・・」
「絶対それで疲れているのよ」
「翡翠ちゃんが志貴さんの寝顔、最近疲れていると言ってたのでもしかしてと思いましたが」
「妹に注意しないと」
「今回言って駄目ならアルクェイドさんの所へ志貴さんを避難させても?」
「オッケー」

 

2015年6月30日

・・・えっ?TOTOBIG、当たってないの・・・?

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「有彦。お前、昨日」
「昨日のアリバイか?」
「アリバイって・・・・いやまあ、そうなんだけど」
「放課後は一昨日知り合った彼女と町をぶらついたくらいだな」
「彼女?」
「ああ。ん?お前それを見たから聞いたんじゃないのか?」
「彼女?」
「何故そこでそんな反応なんだ?」
「彼氏じゃなく?」
「お前───あんな可愛い子に彼氏とか言ったら殺されるぞ?」
「まあいいや。で?町中をデートしていたと」
「町を軽く紹介してまわっただけだ」
「ふぅん・・・先輩」
「ギルティ」
「シエル先輩!?」
「乾くん。お休みなさい」

「まさかの回答でしたね」
「あのマッスル魔術師・・・よりにもよってかわいい系の彼女という・・・」
「想像したら吐きますから」
「しませんよ!」
「で、どうしますか?」
「相手の狙いがどうであれ、情報は共有すべきでしょうね」
「ではみんなに」
「伝えておいた方が良いかと」
「伝えづらいですね・・・」
「狙いが乾くんだけであることを祈るのみです」
「流石にそれは・・・」
「遠野くん狙いだった場合は始末するので安心してください」
「・・・・・・」