2016年11月1日

ぽんぽんいたい・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「誰だよあいつ等呼んだの・・・」
「いや。誰も呼んでないだろ。明らかに学生だぞ?アレ」
「だよな。だよな。いくら東洋系は年齢より若く見えるっていってもアレは学生だよな!?」
「しかし学生二人・・・何かの間違いできたとは思うが・・・」
「とりあえず追い出してくるぞ」
「諸君。席に着け」
「「!?」」

「オッサン、調子よさそうだな」
「そうだね。流石に襲撃直後はあんなに疲れ果てていたのにね」
「一部の暴走って怖いな。監督責任だぞ」
「乾くんが言ったら駄目な台詞だよね。それ」
「駄目なのか!?」
「いつも暴走している人が言っても説得力皆無だし」

「・・・なあ、何か馴染んでねぇか?アレ」
「しっ!」
「───まず、ある小隊が民間人に襲いかかるという愚挙を行った」
「!?」
「しかも考えなくても分かると思うが、日本国内での話だ」
「ということはそこの二人が目撃者ということですか?」
「いや、襲撃された本人達だ」
「!!?」
「小隊はほぼ全滅。お二人はわざわざ機材を届けに来てくださった」
「・・・・・・」
「集まってもらった理由は以上だ」
「・・・なあ、どう思う?」
「来ていないヤツは・・・少佐が来ていないな」
「気にくわないヤツだったが、何か罰せられているんだろうな」
「しかし、軍人が民間人に襲いかかって返り討ちか・・・」
「どうした?」
「いや、どのくらいの民間人が居たらそうなるのかと」
「あ・・・」

 

2016年11月2日

問題が起きすぎて余裕がなくなると人間って本性が出ますね!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「殴る。全力で殴る」
「乾くん!?」
「アレは許しちゃいけないレベルの愚行だ!」
「・・・誰かが落とした物を拾い食いでもしたの?」
「さっちん。お前さんから見た俺はそんなキャラなのか?」
「え?だって遠野くんがうっかり落としたお菓子を拾って食べたよね?」
「ぐっ・・・アレは大変おいしゅうございました」
「でも遠野くんの手作りではないという」
「なぬ!?」
「で、何を怒っていたの?」
「?」
「・・・どうしてキョトンとした風に首をかしげるのかな?」
「えっと、一応まだ怒っているんだが・・・まあ、考えてみると激怒レベルではないかと」
「何があったの?」
「似非ハーレムを見た」
「似非ハーレム?」
「ああ。怪しげな能力を使っているんだろうが、三人の女性を侍らせながら正門を横切っていった」
「それ、大問題だよね!?」
「問題ではあるんだが、何だかな・・・誰かを挑発しているような気がするんだよ」
「えっ?」
「少し冷静になって情景を思い出すとな・・・ヤツは女性より男性が好きな奴だと理解した」
「えっ!?」
「いや、侍らせていたのに奴の目には僅かだが嫌悪感があったんだよ」
「乾くん狙い?」
「俺とは限らないが、男性を狙っているのか、もしくは・・・その能力が通用しないような相手を捜しているか」
「じゃあ遠距離スナイプが有効だね!」
「いや、さっちん・・・どうしてそんな物騒な手段に打って出ようとしているんだ?」
「エー?女性の敵なんでしょ?」
「・・・やばい。弓塚がドンドン脳筋に・・・」

 

2016年11月3日

お休み?そうだったんですか!?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「刺された?何に何を?」
「・・・流石志貴さん。人に後ろ指を指されると」
「で、琥珀さんがロクな事しないから外に出た際に「しっ、見ちゃいけません!」状態になっていたって事でしょ?」
「あれ?なんか「琥珀さんにとってそれ普通でしょ?」的な流れになっていませんか?」
「うん」
「わたしそんな変人さんじゃありませんよ!?色々企んだりしてはいますが!」
「琥珀さん琥珀さん」
「何ですか?」
「割烹着に頭巾を被ってウロウロしているのって、不審者以外の何物でも無いよ?」
「!?」
「親としては子どもに見せたくないと思うけど」
「マジですかぁ・・・」
「気付かなかった時点で色々アウト」
「マシ、デスかぁ・・・!」
「警察から「そちらの奇人、引き取ってくださいませんか」って電話が掛かってくるレベルだよ?」
「え?それ初耳ですけど!?」
「知らなかったんだ・・・」
「なんて失礼な!ちょっとクレーム入れてきます!」
「琥珀さん。クレーム入れに行ったら琥珀さんが大変な事になるよ?」
「えっ?」
「秋葉が「アレが突入してきたら発砲は任意で」ってGOサイン出しているから」
「ちょ!?」
「あの時の真っ黒な笑みは、キレた先の顔だったよ」
「・・・・・・ちょっと、覚悟決めて秋葉様とお話ししてきます」
「いってらっしゃーい」
「逝ってきます・・・」
「多分翡翠ちゃんも」
「あ、用事を思い出しました」
「逃げられるとでも?」
「・・・・・・翡翠ちゃんではなくメカ翡翠ちゃんにボコボコにされそうな未来しか見えなくて辛いです」

 

2016年11月4日

ダウン。体調も拙い状況です。

───────↓以下、本日の短編()↓───────

「貴様が私の死か!」
「いえ、人違いです」
「・・・あのな、今最大の見せ場なんだからそこを否定というか、水を差すような台詞は正直辛いんだが・・・」
「あ、スミマセン。正直すぎました」
「まあいい・・・で、人違いとは?」
「そこに食いつきますか」
「結構ギリギリの状態なんでね。見逃すかトドメを刺すかの二択が望ましいんだが・・・」
「後ろ後ろ」
「えっ・・・!?」
「・・・ネロ、カオス」
「代行者!?」
「貴方は昨日、カレーを粗末にしましたね?」
「いっ、いや、全く記憶には・・・ない、が・・・」
「嘘だッ!!」
「何故!?」
「貴方の足下からカレーの匂いがするのです!カレーを踏みにじるとは・・・万死に値します!」
「なんなんだこの代行者は!」
「カレー狂です」
「万死!万死!」
「ぬぐああああっ!?」
「液体はじっくりコトコトぉぉぉぉぉっ!!」
「アルクェイド。大丈夫か?」
「わたしはなんとか。でも、あれ・・・」
「シエル先輩がどうしても自分が倒すって言ってきたんだ」
「ぇえー?」
「だからある程度削ったんだけど・・・何か削る必要ないくらいキレッキレの動きと攻撃だなぁ・・・」
「あんなシエルは初めて見たわ・・・」
「知り合いなのか?」
「えっ?志貴はシエルから聞いてないの?」
「ああ」
「じゃあどうやって連絡しあったの?」
「え?今さっき。手話で」
「は!?」
「外灯の上に立っていたぞ?」
「・・・・・・あ、倒した」

 

2016年11月5日

沖縄暑い!

───────↓以下、本日の短編()↓───────

「なあ、アルクェイド・・・なんか変な夢を見たんだが」
「変な夢?」
「ああ。夢の中で「条件をクリアしました。七夜志貴の体を最適化いたします」って」
「はあ?」
「俺もそんな反応した」
「で?夢なんでしょ?」
「だと思ったんだけどな・・・」
「何よ。何かあったの?」
「調子が良いってレベルじゃないくらい体が動くんだ」
「えっ?」
「何だろうな・・・レベルが上がりました的な感じなのかなぁ」
「・・・志貴。試しにその眼鏡を外してみたら?」
「えっ?」
「何となく気になるのよね・・・力の質が変わったみたいだし」
「よく分からないけど、外してみるぞ」
「───!?」
「頭痛はない。でも・・・あれっ?」
「志貴・・・片眼が金色になってる・・・」
「えっ!?」
「どうして・・・」
「・・・ま、いいや。体への負担が減っているっぽいし」
「いいの!?」
「眼鏡掛けていたら分からないんだろ?」
「うん」
「それなら問題無いよ。この眼が何になったのかは分からないけど、害にならなければ何でもいいや」
「志貴。問題があったらどうするのよ」
「分からない以上はどうしようもないよ。シエル先輩に聞いてみるか・・・先生にでも聞くかな」
「・・・シエルの方が良いと思うわ」

 

2016年11月6日

半日グッタリとして・・・あと半日は咳き込んでいました。

───────↓以下、本日の短編()↓───────

「うどんにするか蕎麦にするか・・・」
「有彦。学食前で悩むな」
「遠野。もうちょっとマイルドに!」
「ウザイ。早く退け」
「酷く尖ってね!?なあ!なあ!」
「日替わり裏メニューでも注文してろ」
「えっ?」
「日替わり裏メニューの麺系って言えば用意してくれるぞ」
「マジか・・・」
「何が出るかは分からないし、500円均一だ」
「!?」
「高いと感じる時と安いと感じる時がある」
「当たり外れが酷いのか・・・ちなみに外れは何だ?」
「色々あるらしいが、未だに外れをひいたことがないからなぁ・・・そこまで何度も注文してないし」
「よし分かった!遠野。一緒に注文しよう!」
「俺もか!?」
「もちろんだ!」
「おばちゃん!裏メニューの麺系一つ!」
「あ、俺は裏丼一つ」
「遠野!?」
「あいよ。裏麺。今日はカレー蕎麦だよ」
「・・・・・・えっ?」
「そして裏丼は、鉄火丼だよ」
「アレ?普通」
「限定五食だからね!」
「そっか。ありがとう」
「待て待て待て待て!俺天ぷら蕎麦の上にカレーがかかっているんですけど!?しかもなんかカレーがトッピング扱いの危険物!つーかカレー南蛮ですらねぇ!?」
「カレーに一味唐辛子も混ぜ込んでいるからなかなかの辛みだよ。あと天ぷらは沖縄天ぷらにしてみたよ」
「すでに天ぷら蕎麦ですらねぇ気が・・・できれば単品で食べたかった・・・というか、食えるのか?」
「カレー南蛮と思って食べれば問題無いはずだよ。まあ、何となく作ったからねぇ・・・限定三食なんだよ」
「おお、有彦よかったな。レアだ。レア」
「・・・交換するか?」
「断る」
「・・・・・・だよなぁ・・・」

 

2016年11月7日

どんだけ都合の良い・・・

───────↓以下、本日の短編()↓───────

「で?」
「そう聞きたくなるよな?だが教えねぇ!」
「その顔を見たら何となく分かるけどな」
「・・・あとこの汗だろうな」
「よかった。助かった」
「マジで当たり外れが激しいのな・・・」
「有彦。水何杯目だ?」
「五」
「今で六杯目か・・・」
「辛すぎるんだが」
「で、沖縄天ぷらはまだ食べていないようなんだが?」
「衣が分厚すぎだろ!」
「そのカレーにあうんじゃね?」
「・・・・・・食べてみる」
「ああ。水用意しておくよ」
「・・・・・・・・・!?、!!」
「顔面大惨事」
「水!」
「そこに」
「それお湯!水!」
「ほれ」
「・・・・・・遠野が俺に対して何か恨みを抱いていることが分かった」
「いやぁ・・・楽しそうだったからつい」
「お前の鉄火丼は」
「おいしいぞ?」
「・・・俺、次は裏丼オーダーする」
「それが良いぞ」

 

2016年11月8日

色々ボロボロですわ。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「大使に対してその対応ですか・・・」
「はい。こちらの抗議を聞き入れるつもりはないようです」
「深夜に呼び出して待たせた挙げ句下世話な話をしてきたりしても良いと?」
「ええっと」
「女性だからと甘く見られている。なんてレベルではないのですよ?」
「そうなのですが」
「三神さんを一度下がらせましょう」
「え!?」
「それに呼応して色々起きるでしょうから」
「ですよね・・・相手国もそれに気付いていると思いますが」
「だからこそ取り込みに掛かれと指示が来ているんでしょうが、アレで取り込めるとか正直正気の沙汰とは思えません」
「・・・まあ、そうですね」
「手配してください」
「はい」

「農作物どころか鉱山まで影響が出ているようですが!?」
「まあ、大地・水・火の神様を祭っていた家系ですし。元々あちらの神様も蔑ろにされて怒っていましたから」
「えっ・・・」
「毎朝毎晩拝んでいたんですよ。三神さんが」
「それは」
「天に向かってつばを吐いていた相手がどうなるか」
「・・・周辺地域だけでも結構な被害が」
「彼女が来てから過去およそ百年の問題を片付けていたのにねぇ・・・」
「・・・・・・」
「まあ、焦ったところで三神さんは別の所へと移動ですが」
「あの」
「はい?」
「まさか・・・三神さんって」
「?」
「いえ、なんでもありません」

 

2016年11月9日

何故このタイミングで問題が・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「志貴が派遣した大使達って、巫女だったりする?」
「まあ、巫女や神子などが大半を占めていますよ」
「どうして?」
「周辺の環境が劇的によくなるというのが一点」
「えっ?劇的によくなるの?」
「はい。皆さんの神気で周辺の場が整えられますから、悪心を有した人達は容易に近寄れなくなります」
「え?でも相手側で悪意を持った人がいたりするんでしょ?」
「はい。交渉の席では神気を抑えてもらっています。無言の圧力をかける際や特殊な事情があれば解除してもよいことになっていますが」
「・・・発砲は任意と」
「全員研修としてお店に立っていますし」
「えっ?まさか・・・」
「巫女や神子ですから神様と身近に接してもらえば神気なんてすぐに身につけますよ」
「なんて強引な学習方法・・・」
「更に言えば土地の神やその一帯を守護している神の使いなどへ話が通りやすくなりますから」
「・・・上司から話が通っているから文句言うなと・・・」
「事前に連絡が行っているのでほとんどが問題無く環境がよくなったり・・・今回の三神さんの所みたいに過剰接待を受けたりするんですよ」
「・・・えっ?」
「だからこそ人間側がやらかすともの凄い反動が来るんですよねぇ・・・」
「・・・・・・志貴。ある地域だけ昨日から雲が退かないとか、植物が急激に枯れ始めたとか、農作物が全滅しているとか、鉱山から鉱物の反応が消えたとか・・・」
「十中八九その地域を守っていた土地神達の仕業だろうね」
「討伐対象にならない!?」
「そうしようとしたら更に上の人が出張ってくるよ?神軍率いて」
「・・・・・待って。ちょっと整理させて・・・神軍?えっ?上級神の関係者なの!?」
「うん。元は三神祭っていた家系だけど、お店で祭られていた神様がきちゃって・・・凄く褒めまくった挙げ句他の神様を紹介して・・・かなりの神様と親しくなっているんだ・・・」
「うわぁ・・・うわぁ・・・」
「本人はもの凄く謙虚で努力家。聖人って感じの人だからねぇ・・・既に半神状態だし」
「あ、目眩が・・・」
「だから今回は僕一切関知しない。相手がどう出ても僕はしらない」
「実は志貴も怒っているのね」
「うん。一応程々にお願いしますと入ったけど、どの程度なのかは全く分からないよ?」
「・・・既に大惨事どころの話じゃないんだけど・・・」

 

2016年11月10日

一〇万吹っ飛んだ・・・何故!?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「しーちゃ」
「はいはい」
「・・・・・・し、き。そのもの凄く可愛い子は?」
「式神ですよ。ちょっと改良しすぎてこうなっていますが」
「あーねえちゃ?」
「・・・姉さんみたいで、その呼び方はちょっと・・・」
「う?」
「・・・・・・おっけーっっ!」
「先生鼻血が凄いことになってますよ」
「式神でここまでの代物は」
「とーねーちゃ?」
「・・・私の名は今からとーねーちゃだ」
「みんなが変な方向へ・・・」
「式姉ちゃん。ほら、言ってごらん?」
「しねちゃ!」
「・・・何だろう。この子に死ねば?って言われている気がしないでもない・・・でも、何か心にくるな」
「「うわぁ・・・式が壊れた」」
「じゃあ黒桐お兄ちゃん。は?」
「みにちゃ!」
「今、絶対ミニチュアって言われた!」
「・・・何故目の敵にしている?」
「いっ、いやぁ・・・そんな事は・・・」
「失礼します。志貴さま」
「あ、ごめん。ちょっとまだ調整できていないけど」
「上下関係ができていないようですのでこちらで再調整行います」
「お願いね」
「では・・・」
「「「「・・・・・・」」」」
「?」
「志貴!?今の!」
「今のも僕の式神ですが」
「何か凄く志貴の未来像って感じの女性だったんだけど!?」
「不思議なことに式神を作ると八割以上の確率で僕に似るんですよ・・・」

 

2016年11月11日

どうせいっちゅうねん!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「冗談でも権力者が言ってはいけない」
「どうしたの?」
「いやぁ・・・先生。この扉の向こうを見てください」
「え?志貴特製のアイテムドア?・・・うわぁ」
「宝石の日だったような・・・って言ったらすぐにこんなに送られてきてしまいました」
「いや、え?これ今日!?」
「朝呟いた結果がこれです」
「まだ、昼前なんだけど・・・」
「欲しいとも何とも言っていないんだけど・・・しかも他にも介護の日とかも言ったはずなんですけどね!?」
「志貴。何か、増えていくんだけど?」
「!?誰かが別の世界にリークした!?」
「至急確認と封鎖を」
「お願い!」
「・・・えっと、今のは・・・」
「倉庫の管理者で式神筆頭・・・です」
「で、これどうするの?」
「多分返しても受け取らないだろうし・・・暫く代わりに預かっておくって感じかなぁ」
「もらわないのね」
「要りませんよ。沢山ありますし」
「えっ?」
「別の倉庫に沢山あるから」
「・・・あるのね」
「みてみます?」
「色々おかしくなる気がするから遠慮しておくわ」
「幾つかもらっても構いませんよ?」
「確実に気後れするから」
「そうですか?」
「ブルー。正解」
「お姫さん?」
「志貴。あの部屋は普通の人間・・・というよりも人が見たら拙いわ」
「えっ?」

 

2016年11月12日

windows10の強制アップデートは敵です。気が付くと終了していましたとか・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「はい。どーん」
「おわっ!?」
「次」
「・・・いや、弓塚。軍人を縦回転させて次って言われてもな」
「空気投げの方が良かった?」
「どんだけトンデモ人間になったんだよ」
「乾くんの対処をしていたらこうなったんだけど?」
「俺はその分窓から落ちたりしていたがな!」
「それで無傷だったり、「受け身を取ったからノーカン!」って平然としているのが怖いよね」
「・・・俺、超頑張った」
「ていっ!」
「うおっ!?あっぶ───あ」
「えーいっ!」
「のおぉぉおぉぉぉぉぉぉぉっ!!?」
「ふう。いい仕事したよ」
「あ、あの・・・今の投げは・・・」
「普通の人にしたら二度と物が持てなくなるよ?腕は折れるし、肩は外れるから」
「・・・では、彼は」
「対乾くん用の技だから」
「俺じゃなかったら確実に右手が大破してるぞ!?」
「ほら」
「・・・学生。なんですよね?」
「え?普通の学生ですよ?」
「同じレベルの生徒が───」
「や、俺らみたいなのはあまり居ないけど、三ランク下は割といるよな」
「乾くんの天敵はわたしと担任の先生くらいだもんね」
「いきなり地獄突きからのバックブリーカートか」
「グラサン軍人のようなことを喜々として仕掛けてくるよね」
「・・・どんな軍事学校なんだ・・・」
「「え?普通の進学校」」
「・・・傭兵キャンプでもそんな事しないぞ!?」
「やわいな」
「そう思うのは乾くんだけだと思うよ?」
「ハシゴ外された!?」

 

2016年11月13日

ダウン。見事なまでに休日の後半をロストしていました

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「───と、軍人さんからお褒めの言葉をもらったぞお前ら!」
「いや、それ褒められてないからな」
「多分半分は担任のせいだと思うんだけど」
「ん?」
「あー・・・主にグラサン軍人の技をかけてくるしなぁ・・・稀に帽子繋がりでバーンなナッコーしてくるしなぁ」
「俺、アレ喰らいかけたぞ。乾ガードで凌いだが」
「マジか・・・俺は全力で回避した」
「お前ら・・・絶対バスターのこと言ってるだろ。特に盾にされた記憶はそれしかねぇ!」
「乾が覚えていた・・・」
「まじかぁ」
「何故そこでガッカリする!?」
「学食奢るよ」
「は?」
「いや、コイツと賭けてたんだよ」
「ごちなりまーす」
「え?マジ奢ってくれるのか?」
「裏メニューご招待だこんちくしょう!」
「裏メニュー!?」
「どうした乾」
「裏丼で!」
「・・・お前チャレンジャーだな」
「は?」
「当たる確率10%って言われている裏丼を宣言するなんて」
「は!?待て!遠野は普通に注文していたぞ!?」
「で、何だったんだ?」
「鉄火丼」
「当たりも当たり大当たりじゃねーか!」
「やはり遠野はすごいなぁ」
「いや、きっと俺も当たりを」
「じゃあ俺裏定で」
「え?なんだそれ」
「一番外れの少ない裏メニューだ」
「んなもんあったのか・・・」

 

2016年11月14日

パス1で

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「限定二名の煉獄マグマ丼お待ち!」
「・・・なあ、コイツをどう思う?」
「凄く、赤いです」
「血の池丼でも間違いじゃないと心から思う」
「だよなぁ・・・しかも何か辛そうな匂いが」
「乾・・・」
「安心しろ。俺も外れだ」
「なぬ!?・・・うわぁ」
「なあ、その定食の名前は」
「エターナルブリザード定食だそうだ・・・何だよご飯の上にシャーベット状になったおかゆって・・・」
「なあ、互いに半分交換で」
「断る」
「何故!?」
「乾。お前の物は明らかに食という範疇を超えている代物だ!」
「そこまで言うか!?」
「見える。見えるぞ!それを食べた一般人がどうなるのか!」
「向こうで悲惨な状態になっている奴が居るんだが、俺、あの丼ものを見ているような気がするんだよ」
「その隣でのたうち回っている女生徒の定食、俺が持っている定食に似ているんだけどなぁ」
「「・・・・・・」」
「ちゃんと食えよ。二人分奢ってやったんだから」
「「・・・・・・死ねと!?」」
「選んだの。お前ら。俺、金出しただけ」
「くっ・・・」
「くっコロ言いたくなるな」
「言ったら乾。お前の口の中に無理矢理それを流し込む」
「外道よりも酷いぞ!?」
「食べ物を粗末にするお前が言うな!」
「作り手が粗末にしていると思うぞ!?」
「いや、色々生徒のアイディアを取り入れている結果だからな。それ」
「タイトルからしてそうだろうなぁ・・・認めたくないが」
「ちなみにチョコレートプールの白いお嬢さんという危険な麺料理もあったことを付け加えておく」
「「まさかお前・・・」」
「残すなよ?」
「「ィエッサー!」」

 

2016年11月15日

このザマよ

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「美味いんだ。美味いんだが・・・痛い。こう、キーンと・・・」
「・・・・・・」
「おお、乾。死んでしまうとは情けない」
「!?、!!、!!!!」
「まあ、そうだろうな・・・お前、顔面崩壊しているし」
「ほれ、水持って来たぞ」
「!!・・・・何なんだよこのハイブリッドマーボーカレーは!」
「そんなにヤバい!モノなのか?」
「美味い。無茶苦茶美味い。ただ、それは命を削って感じるうまみだ。アレ見てみろ」
「「・・・衛生兵!衛生兵!!」」
「な?あんな感じで死ぬ代物だ」
「いやいやいやいや!おまっ、なんでそんなに普通にスルーしてるんだ!?」
「暫くしたら帰ってくるだろ。話し込んでいたし」
「話し込んでいたって、え?」
「ま、まあ、乾がそう言っているんだから息を吹き返すだろうよ」
「じいちゃん!?」
「「あ、生き返った」」
「だから言ったじゃねーか」
「いや、なぁ・・・」
「喰ったと思ったらぶっ倒れて暫く動かなかったと思ったらもがきだしたヤツが放った言葉だからなぁ・・・」
「神を見たとでも言えばよかったか」
「まあ、間違いなくカウンセリングを強制するな」
「いや見たんだが、まあいいや。死神だし」
「見たんか!」
「声かけたら有り得ないようなモノを見るような目で見られた」
「・・・何となく、言いたいことは分かったし、相手の気持ちも分かった」
「同じく」
「よく分からんが馬鹿にされている気がした」
「馬鹿にはしていない。死神に同情しているだけだ」
「同じく。あ、俺も死にかけたぞ」
「・・・マジで裏メニュー何とかして欲しいよ」

 

2016年11月16日

鉄・拳・制・裁!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「───味覚も感覚もネェ」
「ほんの少し舐めた程度であんなにのたうち回るか?」
「乾。お前マジで味覚死んでねぇか!?」
「そんな事言われるレベルか!?」
「言う。言わなきゃおかしい」
「即答!?」
「アレ食ってこんな短時間で復活できるとか尋常じゃねーよ・・・」
「俺としてはお前が怖いんだがなぁ」
「なんでだよ」
「あの白尽くし「それ以上言うな。いいな」ぅい」
「しかし、正気の沙汰じゃねぇよな。アレ考えた連中は」
「おばちゃんのメニュー深夜枠って感じだな」
「しかしなぁ」
「裏メニューのみ採算考えていないみたいだしなぁ」
「ワンコインって若干高いが、当たりは凄いからな」
「マグロと生姜乱舞丼とかは明らかに1000円枠だと思った」
「んなモンもあったのか!?」
「遠野が食ってたモノと違う名前!?」
「「姫も裏メニュー食ったのか!?」」
「あっ、ああ・・・どうした」
「・・・姫、外れひかないだろ」
「大当たりだったな」
「マジかぁ・・・」
「羨ましいってレベルじゃないよなぁ」
「運の絶対量が違うんだろうな」
「もしくはおばちゃんの配慮か」
「「・・・・・・」」
「どうした?」
「疑惑浮上だな」
「おばちゃんひいき説浮上だな」
「えー?」

 

2016年11月17日

殴って再起動。そろそろ限界なのかしら?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「・・・・・・」
「おっと、志貴の機嫌がもの凄く悪そうなんだが、何かあったのか?」
「異世界から帰ってきてずっとあんな感じよ」
「余程嫌なことがあったか・・・志貴にかぎって変な事はないと思うが・・・」
「ねえ志貴。何かあったの?」
「・・・お姫さん。怖い物知らずね・・・」
「───アルクェイドさん。まあ、僕の異性化を外的要因で行うとしたら108の加護と28969の防衛機構を突破しなければならないという新たな事実に愕然としているだけです」
「えっ?それって、どういうこと?」
「ちょっと異世界のダンジョンで性別逆転のガスを浴びてきたんですけど」
「待って!なんでそんな危険なことするかな!?」
「確実に性別逆転のガスが吐き出される宝箱だと分かっていて挑みましたから」
「そう言うわけではなくて・・・まあ、良いわ。で?」
「ガスを浴びた瞬間にオフにしていた防衛プログラムが立ち上がったんですけど、それも強制的に止めていたら・・・虚空にステータスボードが現れて、およそ三十分ずっと「○○にブロックされました」という文言の羅列が」
「うわぁ・・・」
「神殺しのダンジョンとまで言われている場所だったので大丈夫と思ったのに加護と防衛機構を一つも突破できないとか・・・」
「志貴のオートガードが桁違いに凄いと褒めるべきなのか、その前になんでそんな危険なところに行ったのかと怒るべきなのか・・・」
「いや、後者だろ」
「だよね」
「だって志貴だし」
「安定の無敵キャラだとしても、名前から危険臭がしすぎるだろう?」
「まあ、そうなんだけど」
「敵はそんなに強くなかったけどね」
「・・・まあ、志貴だし」
「そうね」
「先生も橙子さんも酷いや・・・」

 

2016年11月18日

PC買うんだ・・・PC、買うんだ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「クリスマスに向けて良い子になると、ここに宣言します!」
「乾が良い子(笑)」
「今日は何の薬をキメたからあんなことを言っているんだ?」
「誰か乾くんの通訳をお願い!」
「弓塚さんなら翻訳してくれる!弓塚さんを早く!」
「そして大惨事が起きるんですね?分かります」
「待て待て待て待て!弓塚を呼ぶのだけは───」
「居るんだけどね」
「!?」
───神前にての宣言は成立した。
「何事!?」
「え?乾くんが宣言するようだったからあらかじめご神体を用意して対面上に安置しておいたの」
「いつの間に用意を」
「今のって、何なんだ?」
「え?神様に対して良い子になるって宣言したから、それを破ったらペナルティが科されるんだよ」
「何それ酷い!」
「乾くんが勝手に宣言したんだよ?」
「まあ、そうなんだけど、ペナルティって何をするんだ?」
「神様も面白がっていたから地味に酷いモノだと思うよ?」
「神様が面白がるって」
「流石乾。俺らには真似できんわ」
「アレ?黒板に何か貼られてる」
「ペナルティ一覧、って」
「えーと?ペナルティレベル1、口の中にアルミホイルを突っ込まれたような違和感が10分続く。レベル2、箪笥の角に小指をぶつけたような痛みが10分間続く。レベル3、半ズボン生活を一ヶ月。その間虫歯の鈍痛がランダムでおきる・・・って、地味どころか初っ端から大惨事だぞ!?」
「あ、また貼り紙」
「状況に応じて口内炎が大量発生したり、口内や喉に毛が付着したような違和感を感じるといった地味すぎるペナルティも発生するのでしっかり励むように。だって」
「俺、この神様のこと一生拝まない」
「なお、クリスマスまで宣言を守りこちらの合格点に留まっていた場合は金一封を授ける。って」
「励むぜ!超励むぜ!」

 

2016年11月19日

ノートPCの調子も悪いんですが!?何なのwin10!

───────↓以下、本日の短編(PANIC_PANIC)↓───────

「拙い事になっているぞ」
店に入ってきた文臣に対し店のマスターがそんな言葉を投げかけてきた。
「何かあったのか?」
文臣はマスターの台詞に僅かに眉をひそめる。
「地下組織の連中が民衆を扇動して嬢ちゃん達をバッシングしに掛かっている」
またかとため息を吐く文臣に対し、カウンターに座ってコーヒーを飲んでいた紳士服店のオーナーが「それだけじゃない」と付け足す。
「同時に幾つかの企業も呼応して叩く用意をしているらしい。嬢ちゃんに早く対策を取らせた方が良い」
「・・・恐らくその情報は既に手にしている」
「何?」
「月礼が動き出した。さっき確認したところだ」
「「遅かったか・・・」」
ため息を吐く二人に文臣は首をかしげた。
「志貴への注意で対策をたてろと言うことではなかったのか?」
「違う。あの狂信者どもを抑えられるのは嬢ちゃんくらいだろうが」
コーヒーカップをカウンターの上に置くとオーナーは側に置いてあったバインダーを手に取り、文臣に手渡す。
「今回は世界規模だ。色々事が大きくなりすぎる。月礼教会が危険思想の温床扱いされる可能性もある」
手渡されたバインダーを開き、数ページめくるとピタリと止めた。
「これは、問題だな」
「月礼を動かしてそれを理由に嬢ちゃん達を叩く。基本的な手法だ」
「───これを届ければ良いのか?」
マスターをチラリと見たあと、オーナーを見る。
「ああ。できれば月礼側だな」
「・・・分かった」
「まあ待て。コーヒー一杯飲むくらいの余裕はあるだろう?」
踵を返し店を出ようとしていた文臣にマスターが声をかけた。
が、
「30分で戻る。用意しておいてくれ」
そう言い残して店を出て行ってしまった。
「30分、だとさ」
「ブランデーを数滴垂らしておいたらどうだい?」
オーナーの台詞にマスターは軽く肩をすくめる。
「まあ、30分かけて美味いコーヒーとクラブサンドを用意するとしよう」

 

2016年11月20日

そりゃあ納得いきませんって。

───────↓以下、本日の短編(PANIC_PANIC)↓───────

「───へぇ。じゃあ奴等知ってて罠にかかると」
「ああ。幾つかの地下組織から忠告は受けて、対策をたててはいるらしい」
「そんな簡単にいくのなら俺らもあんなに慌てないんだが・・・」
「念のために志貴にも連絡を入れておいたが、どうやら煽動カウンター要員を数名派遣するらしい」
「煽動カウンター要員って・・・」
「要員の名前を聞いて色々と考えさせられてしまった」
「お前が言うレベルか!?」
「荀文若、荀公達、郭奉孝、程仲徳」
「待て。ええっと、確かそれって三国時代の魏にいた軍師連中では?」
「まさか、本物か?」
「ああ。詳しくは知らないが、本人らしい。ただし別の世界の、と付くが」
「それでもだ。恐ろしいことになりそうだな」
「しかしファイルの件は喜ばれた。どうやら把握し切れていない部分もあったようだ」
「それは結構。俺達もまだ捨てたモンじゃないって事だな」
「情報収集は旦那の方がまだ上手って言うのも少し危険な気がするが」
「俺はちょっと特殊だからな」
「自分で特殊というとは」
「おいおい。お前さんみたいに服屋なのに裏世界のことまで知っているのが異常なんだぞ?」
「まあ、俺はちょっと師匠や客が特殊なだけだ」
「わざわざ日本に服を仕立てに来る連中も正気かと思うが・・・」
「物好きが多くてね」
「しかし───我々よりも文臣がなぁ」
「30分かからずに二カ所へ赴くだけではなく、複写できないよう仕組んでいたファイルを複写するか」
「普通に書き写した物を月礼側に渡しただけだが」
「写真やコピー対策はしていたが・・・そうか。手動か・・・」
「イヤイヤ!時間が無いだろ!」
「・・・慣れだ。志貴の仕事を少し手伝えば移動しながらの速記も可能だ。それに、全て記憶した」
「「一番人間離れしているぞ」」
「?」
「駄目だ。正真正銘親子だな」
「ああ。間違いない」

 

2016年11月21日

クラッシュからの復活。そしてUSBメモリのクラッシュから・・・少し回復。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「外付けハーーーーードッ!」
「乾くん」
「なんださっちん」
「ダマレ」
「・・・ういっす」
「さつき。少し機嫌悪いけど、何か拙い事でも起きてるの?」
「世界数カ所で月礼教会と遠野くんの事をバッシングしているみたい」
「は?」
「正確には遠野くんのグループ」
「何の根拠もないだろ」
「色々でっち上げられているらしいんだ」
「でっち上げって・・・」
「ほら、この資料」
「・・・弓塚。この資料は」
「送ってもらったんだよ」
「送ってもらったって」
「遠野くんの事を陥れようとしている人達から」
「はぁ!?」
「さつき。それは流石に・・・」
「あ、大丈夫。わたしの手には渡っていないことになっているから」
「や。そう言う事じゃなくて」
「内通者か?」
「内通者と言うよりも、埋伏の毒?」
「大丈夫かよ・・・」
「相手はもう脱出済みだし」
「えっ?」
「明後日には日本に戻ってこられるから・・・明明後日に出校できると思うよ?」
「しかもうちの学校だと!?誰だ!?」
「週明けからインフルエンザで休んでいる人が多くて特定できないよ」
「くそっ」
「捜してどうするの?」
「・・・いや、土産を請求しようと思ってな」
「乾くん?」

 

2016年11月22日

良い夫婦の日。勤労感謝の日・・・読めたぞ!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「・・・まさかの事態になってますよ!?」
「え?指示通りだよ?」
「へっ?今、何と仰いました?」
「指示通り。四人には説得ではなくて仕掛けと撤退戦の指示をしたんだよ」
「ええええっ!?」
「実際の戦闘ではなくて悪意には断罪でって事だけど。みんなが撤退した後に分かるようにしてあるし」
「志貴さん。何を仕掛けたんですか・・・」
「色々情報もらったし、直前に追加情報で補強できたからちょっとね。まあ、事前情報をもらった時点から撤退準備とかはしていたけど」
「しかし結構重要な場所では!?」
「例えばポイントAは元々植物が育つにはあまり適さない環境だったんだけど、そこに地鎮班を常駐させて少しずつ土地をよくしていったのに、それを元々の人達に否定されて出て行くわけだから」
「まさかあの一件と同じ事に!?」
「うん。ポイントAは同じ事になるよ。その事踏まえて撤退時に役所等管理側に説明してもらいに行ってるし」
「そのためにチーム魏の人達を!?」
「それぞれのポイントにそれぞれの問題があるからねぇ・・・土地、水害、干魃、塩害・・・ポイントAは凄く大人しい部類なんだ」
「干ばつって・・・水は」
「完全アウト。だから許可をもらって地下1000mから水を転送して使っているし。穴を開けると大問題になる場所だから」
「でっ、では周囲の人達はどうやって」
「かなり遠くに僅かな水源があるからそこにいって取水するか買っていたみたい。ただ、うちが来て水くみ場を作ったからありがたがられていたんだけどね・・・欲望は限りないというか、ブラックボックスを開けたがるというか」
「全部が全部とんでもないんですか!?」
「うん。だってそんなところを相手にするような人達が今回の黒幕だよ?」
「それが世界的なバッシングになっても・・・」
「ならないよ。そのために月礼教会が出張っているわけだし。もし最悪のことがあっても全部国元へ撤退して閉じてしまうし」
「!?」
「政治戦略室は今回4段階9つのプランを用意しているんだ。第1段階は4地域撤退。その際には前回の騒動を思い起こさせるように煽動付きで」
「・・・その時点で牽制と今回の対処全部終わっていませんか?」
「こちらの損害はそんなにないから良いんだけど、相手は大打撃だし」
「それは組織のことですか?」
「全部」
「え?ぜん、えっ?」
「煽られてこちらを追い出そうと画策している人達も含めて全部」
「ええっと、えっ?」
「いや、僕達は特に特別攻撃をするわけじゃないよ?ただ、今まで当たり前だったことが翌日からできなくなるんだから結末は・・・ねぇ」
「そこをアピールするとか」
「それを狙っているのに?僕達が富を搾取していると背後で囁かれているに?それを否定しても資料を提供しても全く信じなかったんだよ?」
「そこまでされていたんですか・・・」
「でもこちらは攻撃はしない。撤退するんだ」
「撤退が最大の攻撃となるから。ですか」
「ただ、喧嘩を売った黒幕には嫌がらせをするけど」

 

2016年11月23日

PCどころかネットワーク系まで問題発生とか・・・無線LANの次は中継器か!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「各地大混乱ですねぇ・・・」
「まさか初日からこんなに混乱するとは思わなかったよ」
「4カ所大混乱、2カ所は治安部隊突入で騒ぎ屋や敵対組織が討ち取られていますねぇ」
「事前にリークしていたメディアが偶然その様子を撮っていたみたいだね」
「色々な人間ドラマが撮れたと言う話も聞きましたが・・・本当に何があったんですか」
「琥珀さん。各地の施設長は聖人のような人達ばかりですよ?」
「えっ?」
「それに、不穏な動きがあるからと敷地内警戒態勢を取る前は開かれた状態でしたし」
「施設、デスヨね?」
「はい。4カ所とも農作物などの発育を調べる場所でした」
「思いっきり地域密着型でした!?」
「もちろんです。しかし相手は洗脳という手段も平行してきましたからねぇ・・・一般企業の僕達は泣く泣く追い出されてしまったと」
「しかし戻る事───まさか!」
「4カ所破壊され尽くしていますし、部署は緊急再編で全員別の所へと編入されましたから」
「一日で・・・」
「そういうわけなので無理ですね」
「事が起こる前から・・・」
「上に資料は上げていましたし、更に上にも話を持っていってはいましたが・・・まあ、腐っていたという事で」
「撤収口実・・・!」
「今残っている施設は14カ所。こちらは全部問題無いのでありがたいですねぇ」
「増やす予定は」
「ありません。手間暇かけて潰されたらねぇ・・・土地を守る方々も怒って周辺に伝播していますし」
「ひいっ!?」
「まあ、相手は試合に勝って勝負に負けたと思っているんでしょうが・・・はじめから撤退予定だったとは思わなかったでしょうね」
「第一段階の撤退ってそういう・・・」

 

2016年11月24日

なんだろう。この、何か吹っ切れそうな、そうでないような微妙な気持ちは・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「なんだろう。やっぱりというか、斜め上過ぎて」
「・・・珍しく海外メディアが騒ぎを報道しているね」
「少し前から別件でテレビクルーが泊まり込みでいたから少なくとも撤退した側はホワイトだって印象づけられたってのは大きいな。まあ、そのクルーの中に俺はいたんだが」
「しかし・・・あの月礼教会の巫女さんエロいなぁ・・・」
「乾くん・・・」
「失礼。心の声が出た。が、みんなの心の声の代弁でもある」
「うん。その瞬間に男子全員が視線を逸らしたから知ってる」
『・・・・・・』
「───というわけで、これが昨日までの状況だ。途中襲撃もあったが、施設の方々を慕う善良な市民の方々が国境側まで護衛してくれたおかげで事なきを得たようだ」
「善良な・・・」
「まあ、住民十数名が一緒に脱出しているみたいですし」
「しかし、見事に略奪をしようとしていたな」
「それ以上にビックリなのは建物内の質素さだよ。何処の修道院だよアレ。農作物の試験場なのに機器もほとんど無かったし」
「撤退の指示が出た時点で幾つかの機材は運んでいたぞ。ただなぁ・・・それを抜きにしても確かに少なかったな。まるで───」
「どうしたんッスか?時差ボケ?」
「いや、採算考えずにあの土地のために活動していたように思えてな」
「あー・・・庭の湧き水はそのまま用水路をつくって集落まで送っていた映像があったなぁ」
「それに育てていた植物もあの土地にあいそうな物ばかりだったよ」
「弓塚よく見てるなあ。ただそれも今回破壊されたけどな」
「えっ?」
「襲撃者が警備兵がいるだろうとミサイルぶっ放してメチャメチャ。その時にはクルー含め全員が脱出済みだったが」
「なんでそんなに恨まれてるの!?」
「カメラに映っていた連中のうち、数名はテロ組織の人間だった。これも海外では報道されているぞ」
「ああ、だから治安部隊がその人達を抑えるためにって別の報道で言ってたんだ」
「何か本当に無茶苦茶なことがおきているんだな」
「現地の人達のマインドコントロールは凄いことになっていたからねぇ」
「そんなに?」
「うん。でも内部情報は全部リークして脱出したからあとは向こう側が解決してくれると思うけど」
「そうだね」
「・・・弓塚。高田。先生はクルーに紛れていたが、まさか高田も現地にいたのか?」
「はい」
「・・・今の話からすると、相手方か?」
「テロ組織の近くにはいましたよ。ただ、近くとは言っても相手は気付いていなかったと思いますが」
「ステルスか!」
「スニーキング・・・高田お前」
「襲撃前、逆に拠点数カ所を焼いて逃げたけどねぇ」
『・・・・・・』
「あれ?」

 

2016年11月25日

ストレスフリーって何?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「───すぐに問題発生とは」
「やっぱり水不足と呪われた土地はすぐに表面化したね」
「水不足は聞いていましたが、呪われた土地って!?」
「土地問題の件です。3日放置したらアウトだよねって所長も笑ってた場所だから」
「志貴さんが何とかできなかったんですか!?」
「できたけど、マイナスの念が流れ着く場所だけに色々大変なんだよ?浄化し続けるかこの世からマイナスの念を取り去らなきゃ。伊達に火薬庫と呼ばれていなかったね」
「そんな危険なところだったんですか!?」
「うん。だからあの場所は特に所長と副所長に力のある人を依頼していたんだけど」
「今まさに大問題となっていますよ!?」
「いやぁ・・・もう色々と手遅れだし。それを分かっていて追い出した人もいるわけだからね?」
「えっ?」
「昔からあの場所に住んでいた人が知らないと?数十年住んでいた人達が一番分かっていたはずだよ?」
「まさかそれを望んで!」
「昔からの人達は待ちの外れに住居を構えていた人達だけど」
「ということは」
「人は学習する生き物だからね。忘れやすい生き物でもあるけど。恐らくあの地点が障気の限界点なんだろうね」
「しかし古い建物も」
「年単位で住まわなければ問題無いらしいから避暑地として使われていたりするよ。ずっと住んでいる人は多分魔術師じゃないかなぁ」
「!?」
「まあ、今現在どうなっているのかは想像に難くないんだけど」
「あー・・・確認しない方が良いですよ」
「いや、そこまでは有り得ないから」
「あらら。どうしてそう思うんですか?」
「流石に呪いや障気は拙いからって鎮守の石版を埋めてもらいましたし。アレを掘り出して取り除くとあの一帯どころじゃないレベルの問題が起きますし・・・琥珀さん?」
「拙いです」
「えっ?」
「いえ、恐らくそれを掘り返して取り除こうとしている人が」
「そう簡単にできませんよ?地中深くに埋めてフィルター代わりにしていますから。ただ規模が規模なのでガーゼレベルのフィルターですけど」
「あとは水ですね」
「湧き水は周辺を掘ってもその形跡すら出てきませんからねぇ・・・加工跡すらないでしょうし」
「志貴さんもなかなかエグいことを」
「僕無実だからね!?」

 

2016年11月26日

・・・ほんと、ストレスフリーって、何?どんな幻想種?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「今、凄いことに気付いた」
「乾がそう言うと言うことは途轍もなく下らないことだな」
「そこで完結されると話が続かないんだけど!?」
「いや。話すな」
「みんなひどくね!?」
「有彦が口を開くと問題事しかおきないからねぇ」
「遠野まで・・・遠野!?」
「何?」
「いや、いつの間に?」
「朝からいたよ?」
「なぬ!?さっちん!?」
「うん。知ってた。ちゃんと挨拶したし」
「・・・マジか」
「わたしと高田くんと先生以外は気付いていなかったみたいだけど」
「上級気配遮断!?」
「気配遮断で気付かれないってのはないよ。光学迷彩と気配遮断の合わせ技だよ」
「でも弓塚達には気付かれたと」
「レベル2の気配遮断だから警察犬でも見つけきれないレベルなんだけどね」
「むしろ乾が気付かなかったのが不思議だ」
「俺一般人」
「はっ」
「高田!?」
「ちなみに7段階の気配遮断があって、レベル7は今のところ二人しか気付かなかったよ(研究所は除く)」
「・・・今、なんかカッコ何たらって感じのニュアンスが」
「・・・そう言うところは読むのに気配がまともに読めない不思議」
「まあ、乾くんだし」
「仕方ないよ。乾くんだし」
「まあ、乾だからなぁ」
「みんなしてひどくね!?読めて当たり前扱いかよ!?」

 

2016年11月27日

「俺だ!」誰よ。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「俺だ!」
「どちら様でしょうか。初対面だと思うのですが・・・」
「何!?俺だよ!アレスだよ!」
「僕の記憶にはそのような知り合いはいませんが」
「なっ!?」
「志貴さま。その方は某国の国務大臣の次男です」
「へー」
「そして志貴さまの仰るとおり直接面識はございません」
「やっぱり」
「従者のくせに生意気な!俺は彼女と面識がある!」
「その台詞、神に誓ってですか?」
「ああ!」
───GUILTY───
「!?」
「翡翠ちゃん・・・最近真偽の神さまをよく捕まえるよね・・・」
「神に誓ってその台詞が真実と。それが嘘偽りであった場合、一族皆に罰が下されるとしても、確かに真実と」
「・・・・・・何故貴様如きに真偽を問われなければならない!?」
「あ、逃げる気だ」
「くっ!」
「季節の変わり目にはああいった輩が出没します。お気を付けください」
「国務大臣の息子さんが他所の国に出没した挙げ句、ナンパしてくるようなことが季節の変わり目によくあると!?」
「はい」
「・・・そんな季節の変わり目嫌だよ・・・」
「残念ながら、最低年二回。最高でも年4回は」
「春夏秋冬季節の変わり目にあんな目に遭うのは嫌だよ!?」
「志貴さまに気付かれる前に見つけた場合は処分しておきますのでご安心ください」
「安心要素無いよ!?」
「えっ?」
「処分とか、凄く物騒な台詞が安心できないんだけど?」
「・・・処理しておきます」
「あんまり変わらないよ・・・」

 

2016年11月28日

ストレスって良い事に対しても感じるんだよ?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「トンデモナイモノをもらってしまったんだけど、どうしよう」
「志貴さん・・・あれほど、あれほどホイホイ物をもらっちゃいけないと」
「言ってないよね?」
「はいな」
「志貴さま。先程の龍神様からのプレゼントでしょうか」
「うん」
「・・・対価無しで渡されたのですか?」
「何かよく分からないけど、お礼だって」
「お礼・・・ですか」
「これくらいでは返せないが、これが精一杯だって」
「龍神様がそこまで言う代物ですか。一体何を・・・」
「スキル・・・かなぁ」
「スキルですか」
「ある意味魔法」
「えっ?」
「龍酒泉召喚」
「・・・りゅうしゅせんしょうかん・・・」
「ソーマの下位互換みたいなお酒だけど、そのお酒の湧く泉を短時間現界させるスキルだよ」
「下位互換と言われてもピンときませんが・・・」
「翡翠ちゃん。志貴さんが下位互換と言っているだけで、実際はとんでもない代物だと思うの」
「当然とんでもない代物だという事は予測できます。しかしそのトンデモナイのレベルが分からないと」
「あー・・・確かに。ロケットランチャーなのか大陸間弾道ミサイルなのか知っておきたいですよねぇ・・・はじめから諦めてはいますが」
「琥珀さん酷くない?」
「志貴さん志貴さん」
「はい?」
「若返り(微)や傷病回復(弱)とかそんな効果が当たり前に付いているような代物ですよね?」
「効能の一部だね。傷病欠損回復(弱)だけど」
「欠損まで!?反則じゃないですか!」
「あと延命とか色々付いているよ」
「もう、なにがなんだか・・・」

 

2016年11月29日

良い事なんて起きてませんがorz むしろ怖いことが

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「ようハニー!」
「・・・乾。お前、俺のことをそんな風に」
「身代わり!?」
「遠野くんおはよー」
「おはよー」
「・・・俺、避けられてる?」
「え?いつもの事だろ」
「待て。それは違うだろ!」
「いつもは避けられているって言うか、スルー?」
「それだ!」
「それでいいんか・・・」
「避けられるくらいなら!」
「多分今のもスルーじゃないのか?」
「えっ?」
「下手をするとお前を認識していなかった可能性もあるぞ」
「・・・存在感が、薄い?」
「お前の何処を見たらその結論が出る・・・しかしまあ、存在自体をスルーしているかも知れんな」
「こうなったら背後から抱きついて胸を・・・」
「その前に弓塚さんに腕を切り落とされそうだな」
「・・・・・・」
「どうした。脂汗なんてらしくない」
「いや、恐ろしいオチが見え隠れしていたんだ」
「は?」
「遠野のことを考えるこの頭はいらないとか言われそうで」
「あー・・・ドンマイ」
「何が!?」
「確実に死ぬだろうが、その瞬間まで強く生きろ」
「おまっ!?」

 

2016年11月30日

ネットワーク系完全沈黙。続いてPCも。更新作業はオフラインのみってなにさ。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「志貴さん。今日はどこか異世界に跳ばされたんですか?」
「え?そんな事ないよ?」
「しかし、食事会の方は・・・」
「一見さんお断りのお寿司屋さんだったんだけど、追い返されちゃった」
「へっ?」
「招待者の常連さんから事前に予約は入っていたんだけど、何か僕を見るなり色々怒って追い返されたんだ」
「あぁ・・・だから必死な感じで何度も電話が・・・」
「?」
「はじめは招待者側が心配そうに電話が掛かってきていたんですが、二度目から凄く必死な感じでしたので」
「あー・・・凄く心配させてしまったんだねぇ・・・あとでお詫びの電話でも」
「いえ。わたしの方から連絡しておきますので」
「え?でも」
「いえいえ。志貴さんから直接電話してしまうと相手方が焦ってしまうと思いますので」
「?えっと、じゃあお願いね」
「おまかせあれ〜」

「遠野。お前何したん?」
「えっ?」
「いや、ちょっと俺の情報網にお前らしき名前が挙がったんでな」
「最近何もしてないけどなぁ・・・」
「遠野の何もしていないが一番怖い」
「本当に何もしていないよ!?」
「寿司屋では?」
「お寿司屋さんは・・・追い返されたよ。事前に常連さんが予約していたけど、何か僕は駄目なんだって。すぐに琥珀さん経由でお詫びとお断りの連絡を入れてもらったよ」
「先方ギルティ」
「だよね」
「?お寿司屋さんがどうかしたの?」
「店をたたむらしい」
「え!?有名店だよ!?」
「遠野の件をきっかけに同じように追い返されたって話が何件か挙がって、常連の半数近くが店から離れたそうだ。元々味も落ちているって噂があったから遅かれ早かれだったろうが」
「・・・僕のせいかな・・・」
「いや、これは違うだろ」
「遠野くんを断るお店なんて滅んでしまえば良いのに・・・」
「弓塚!?」