2016年3月1日

三月、デスヨ・・・何もしていない間に、三月、デスヨ・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC−弓塚迷走録)↓───────

異変に気付いたのは日課であるランニングを終えて一息ついた時だった。
スポーツタオルで汗をぬぐった瞬間、周辺の空気の質が変わったのを感じたのだ。
「───また?」
スポーツタオルに顔を埋めたままげんなりとした声を出す弓塚だったが、体は動いていた。
大きく後ろにステップを踏んで下がると深々とため息を吐く。
「異世界について早々命を狙われるとか、乾くんの役だよ」
そう呟きながら周囲を見回し・・・顔を引きつらせた。
「緑の豚・・・オークの集団とのエンカウントとか最悪だよ」
弓塚の視線の先にはオーク九体が弓塚を見てニヤニヤと笑っていた。
「最近運動不足だからってランニングしているけど・・・こんな触りたくない相手と戦うとか・・・あ」
何かを思いついたのか弓塚は戦う構えを見せ、
「っ!」
尋常ではない殺気をオーク達に向けて放った。
「ブギィ!?」
「ギギィィッ!?」
慌てたのはオーク達だ。
目の前に突如として弱そうな生物が落ちてきたのでごちそうだと喜んでいたのだが、その生物が突然ドラゴンクラスの殺気をとばしてきたのだ。
いくら知能がそこまで高くないオークでも戦闘力が違いすぎる相手に襲いかかることはしない。
従って───
「ギィィィッッ!!!」
オーク達は一斉に逃げ出した。
「いきなり変なところに来ちゃったよぉ・・・師匠、迎えに来てくれるかなぁ・・・」
撃退に成功した弓塚はゆっくりと構えをとくとため息交じりにそう呟いた。
弓塚は知らない。
その世界はまだ志貴達が行ったことのない世界だという事を。

 

2016年3月2日

何を思って書いたのか全く記憶にないんですよ。今もちょっと朦朧気味ですが。

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

極東の島国でネロ・カオスとロアが一人の人間に滅された。
その事実が関係者の耳に届くのにそれほど時間は掛からなかった。
しかし、それほど時間は掛からず倒したという事実は届いたが、肝心の人物像や戦闘手段などは伝言ゲームのように妙なものとなってしまっていた。
「───遠野くん。いつからNINJA・マスターになったんですか?」
「えっ?」
「志貴。何か時計塔でサムライの上級職である隠密だって噂が流れているらしいんだけど」
「ええっ!?」
錯綜する人物像。
困惑する関係者。
そして───
「人畜無害そうな学生を演じているようですが、私の目は誤魔化されません!」
アトラス院からの刺客により、事態は更に混沌としていく。

「───なんて事が裏では起きていたりするのよ」
「先生。どこまでがネタで、どこまでが本当なんですか?」
「何割がネタか二回で当てられたら」
「ヒントを!」
「ガチではない」
「・・・・・・三割ネタ」
「外れ」
「・・・・・・まさかとは思いますが、一割」
「正解」
「いや、それは・・・」
「ちなみに冗談だった部分はシエルの台詞の「NINJA・マスター」の部分のみよ」
「そこだけ!?」
「実際は「NINJA・アサシン」と言われていたらしいわ」
「聞きたくなかった!凄く聞きたくなかった!」
「忍術を使うサムライ=隠密という認識に至ったらしいのよね」
「時計塔が最終地点ですか」
「多分まだまだ進化を遂げていると思うけど・・・」
「これ以上噂を進化させないでください!」
「まあ、噂が一人歩きすれば志貴のことが分からなくなるから良いと思うけど」
「あ」

 

2016年3月3日

今日は耳の日!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「空港で止められた?」
「はい。所持していなかったモノを所持していた現行犯で身柄を拘束されたようです」
「とうとう喧嘩を吹っ掛ける国が出てきたのかぁ・・・」
「いえ、元々喧嘩を吹っ掛けてくる国は幾つかありましたが、ここまで露骨な国はありませんでした」
「まあ、遠回しな脅しだろうね。対処として似たようなことをやり返すとか」
「・・・政府高官に対してでしょうか」
「うん」
「相手側にリークした上で行うのですか?」
「うん。実際煙草に微量だけど入っていたって報告もあったし」
「・・・・・・同時に行います」
「お願いs」
「───あれ?何か取り込み中に来ちゃった?」
「あ、丁度良いところに来た!イチゴさんが某国の空港で身柄を拘束されたって」
「・・・・・・へぇ」
「あ、これアカンヤツやわぁ・・・」
「志貴さま。今その対応を行うところですので」
「分かっていてわざと身柄を拘束したの?」
「100%仕掛けてきたとのことでした」
「そう。ならこっちも売られた喧嘩は買うって事?」
「同じ事をするようゲンガーさまより指示を受けました」
「同じ事って?」
「同じ手法で相手方の政府高官を拘束するようにと。同時にその事をリークするようにと」
「あー・・・それって大丈夫なの?」
「持ち込まれた煙草の中に微量ですが薬物の反応が検出されておりますので」
「煙草の入手ルートの解明も平行でするよう指示を出して」
「完全解明はできませんが」
「拘束後に聞き出して」
「・・・畏まりました」
「ゲンガーちゃん」
「目が、怖いよ?」
「ちょっと二人で悪巧みしようか」
「えっ!?」

「───相手国の麻薬ルートが壊滅したようです」
「で、イチゴさんは?」
「開放されたようです。賠償金も渡されたようです」
「妥当・・・といいたいところだけど、流通ルート凍結はそのままでね」
「えっ?」
「どこから得た情報化は分からないけど、正面から来ない相手に対してはそれ相応でってことで」
「ある意味正面からでしたが・・・まあ、第三国の知人を拘束したという点では」
「まあ、他にも理由はあるんだけど・・・」
「志貴さま」
「うちに麻薬を持ち込んで色々取ろうとしていたみたいなんだ」
「まさかあの微量の薬物は・・・」
「僕らがどこまで反応するか確認程度の感覚だったみたい。人脈作りをついでに中毒者を作って〜ってのも込みで」
「・・・・・・わたしの方でも調査を徹底するよう」
「翡翠ちゃんは忙しいでしょ。専門官を用意しているから大丈夫」
「専門官、ですか」
「こわーい人達だから。ゲンガーちゃんと異世界からスカウトしてきたから。捜査能力は半端ないし」
「・・・畏まりました」

 

2016年3月4日

ダウン。復活、再ダウン

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「・・・・・・」
「姉貴。どうした?」
「41、40、39・・・」
「何のカウントダウンなんだ!?」
「8,7,6,5,4,3,2,1・・・ドカン」
「何が!?」
「いや、有間を苛めようとしていた奴等の所にちょっと仕掛けをな」
「その結果捕まったとか?」
「それとこれとは別だぞ。無実の罪で捕まりはしたが・・・有間には迷惑をかけてしまったよ」
「え?」
「まあ、奴等今頃心底後悔しているだろうが・・・敵に回してはいけない相手を敵に回した訳だし」
「マイハニーのことか?」
「有間を敵に回した時点でアウトだが、その前段階で色々やらかした結果愉快なことになぁ」
「ん?電話だ・・・はい。乾で・・・はい。少々お待ちください。姉貴、電話だ」
「はい。お電話代わり───なんだ、アンタか。ああ。分かった」
「えっ?会話それだけ!?」
「結果報告の電話なんてそんなもんだろ」
「何の結果だ!?」
「まあ、今に分かるだろうよ」

「───姉貴。いつからテロリストになった?」
「失敬な。のろしを打ち上げただけだ」
「クーデターによる政権交代とか絶対何か関わっただろ!」
「あの国には布教に行っただけだ。あと現地の信者達と会合を行った程度だ」
「布教って・・・信者って・・・」
「掛け持ち在家信者をあわせれば億には届く宗教だぞ?」
「え?神道?」
「いやいや。世界中にいるからな?」
「どんな宗教だよ・・・」
「異世界あわせると数十億の信者が」
「待て!姉貴まさか月礼教会か!?」
「何だ。知ってたのか」
「この世界にもあったのか・・・月礼教会」
「有間には言うなよ?やさぐれるからな?」
「・・・・・・俺もやさぐれたいよ・・・」

 

2016年3月5日

真夜中に酔っ払いの送迎をしなければならない事態。

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「今日も元気に黒煙が上がってるな・・・」
有彦がそう言いながら公園辺りを指さす。
確かに、黒煙が上がっているが・・・
「あれ、火柱も上がってねぇか?」
「マジか!?つーか爆音もした!?」
駅前でこうして立っている俺達でも分かる位だ。
向こうは洒落にならないことに───
「って、なあ、爆音、近付いてねぇ?」
爆発音というか、破砕音のような。現実的じゃない戦闘音が少しずつだがこちらに向かっていた。
「・・・マジだ。おい、逃げるぞ!周りも何か逃げ始めてるし」
「週何回こんな事起きるんだよこの町は!」
そう叫んだ俺はきっと悪くない。
「俺に聞くな!」
有彦がそう叫びながら来た道を引き返すように走り出した。
と、
「あれ?二人ともどうしたんだ?」
こんな緊迫した状態の中、いつも通りの様子で歩いている奴と出会した。
「遠野!この状況を見て分かれ!」
「おまっ!逃げろ!何かヤベぇのが近付いてくるぞ!」
俺らが叫ぶのを不思議そうに見ていた遠野だったが、「ああ」と納得したように頷くと、
「じゃ、俺こっちに用があるから」
そう言って音のする方へと歩き出した。
「「待てい!」」
思わず二人同時に突っ込む。
「えっ?いや、二人とも逃げた方がいいと思うんだけど?」
「お前はどうするんだよ!」
「いや、俺こっち側に用があるから」
訳分からんといった顔の遠野だったが、俺らからすればお前の方が訳が分からんぞ!?
「用事よりも命の方が大事だろうが!」
「ああもう!行くぞ遠野!」
「いやいや。果たさないと死んでしまう用事だからな!?」
「「んな用事あるか!」」

 

2016年3月6日

時間が無い方がクオリティが高いといわれる不思議。

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「・・・・・・ハァ」
「うわ、すっごいため息。志貴、何かあったの?」
「何かが起こるから憂鬱なんだ・・・」
「えっ?」
「ホワイトデー・・・もう既にいくつか問題が起きているんだ・・・」
「もう!?って、あと少しだもんね」
「ある世界では三月は感謝の月、女神の月、巫女月と呼ばれて何か祝月扱いになってたり」
「流石・・・」
「まだ完全に消費し切れてないよ!?流石に何も考えずに全てお裾分けするのも拙いから一気に使えなかったし」
「売りさばかなかったっけ?」
「流石に通常で売りさばいたら農家が潰れちゃうよ。今も食糧難の所へは援助してはいるけど」
「もしかして・・・減らない?」
「まだまだあるねぇ」
「あ、ゴメン。その顔見て分かったわ」
「今年は流石に勘弁してくださいって各方面にお願いして回っているんだ」
「いらないならあげなきゃ良いのに・・・」
「今年は半分に減らしたし」
「減らしたの!?」
「うん。来年はチョコを誰にもあげない方向で検討中」
「そ ん な」
「アルクェイドさん。驚きのあまり倒れるレベルの事じゃないよね!?」
「衝撃的すぎて朱い月が現れるところだったわ!」
「久しぶりに会いたかったけどなぁ・・・」
「完全に乗っ取られかねないから嫌よ」
「大丈夫。アルクェイドさんは強い子だから」
「・・・何だろう。志貴がわたしを排除しようとしている気がする」
「そんな事ないよ」
「・・・・・・どうしてだろう。目が笑ってない」
「アルクェイドさん。分かってるよね?」
「・・・ホワイトデーイベントの件、白状させていただきます」

 

2016年3月7日

拙い。こっちに責任を押しつけて逃げようとしている人がいる!

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「それはどういうこと?」
「説明したとおりですよ。今日含めて10日ほど異世界でお仕事です」
「ホワイトデー対策!?」
「それもあるけど、これを期に溜まりに溜まっていたお仕事を片付けないと恐ろしいことになりそうだから」
「この世界でやれば良いのよ」
「アルクェイドさんアルクェイドさん」
「何?」
「隣の部屋と籠もる予定の部屋を繋げたので琥珀さんと共に見てみてください」
「琥珀と?分かったわ。できそうだったら手伝うわよ」
「ではいってらっしゃ〜い」

「あれ、何?」
「志貴さん・・・あれ見て心病みませんか?」
「まあ、それらの台詞は予測済みだよ。もし他の人達が見たら間違いなく発狂するレベル」
「何百年分ですか!?あれ絶対複数の世界のものですよね!?いくら志貴さんでもあれは年単位ですよ!?」
「九割は読むモノだから」
「「読むだけでも無理」」
「えー?」
「なんであんなに沢山あるのよ」
「そうです。志貴さまが直接管理している世界はないのでは?」
「無いけど、報告書が沢山やってくるんだ。委託している世界とか、国とか」
「一応管理世界はあるんだ・・・」
「神様が討伐されちゃって不在だからって・・・今は新しい神様が管理しているけど、何故か僕に報告書が回ってくる不思議」
「あ、これ責任者が志貴さんってパターンだ」
「拙いんじゃないの?」
「え?全責任はその神様が負うって宣言してたよ?ただ、自分が何かあった時僕に話をしていれば安心だからって」
「ちょっとおかしくない?」
「そうですよ。何故そうなるんですか?」
「そこって連結世界だから、問題があったら周辺の世界にも影響が出るからだよ」
「・・・志貴さん。面倒なところに・・・」
「だからその連結世界全部の情報を集めた結果だけであれ」
「待って。だけ!?」
「だけって志貴さん・・・」
「何なら年単位で籠もっても」
「「勘弁してください!」」

 

2016年3月8日

それはイカンだろうて・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「あ?」
「だから、志貴は10日ほどお仕事で異世界に籠もりっきりになるって」
「どうしてこの時期なのよ・・・」
「ホワイトデー対策みたい」
「それってただ単に先送りしているだけよ」
「そして来年からはチョコをあげない方向で検討中らしいわ」
「!?」
「わたしは脅しとプレッシャーに屈してしまったわ・・・」
「どんな?」
「朱い月とチェンジするように言われたわ」
「うわぁ・・・」
「はじめは笑顔で。ただし目は笑っていなかったわ」
「後半は?」
「無表情で「朱い月さんとチェンジで」って・・・」
「心が折れそう」
「本気で泣きかけたわよ!」
「まあ、仕方ないわね」
「でも、どうしよう・・・」
「そうね。企画はキャンセルできるからまだ良いけど・・・キャンセルするとまたプレゼントが遠野の屋敷に届くのよね」
「妹がキレるわね」
「また爆弾や危険物が・・・」
「企画はそのままってのは?」
「それしかないわね・・・運営委員を集めて緊急会議をするしかないわ」
「わたしは関係───」
「出廷以外認めないわよ」
「出廷って・・・」
「無罪だと良いけどね?」
「頭痛いわ・・・」
「お姫さん。今年は強力な助っ人も居るから去年のような騒ぎはかなり軽減されるわよ」
「志貴の軍隊がサポートに付くとか?」
「それもあるけど、研究所の処理班が手伝ってくれるそうよ」
「何があっても安心ね!」
「・・・お姫さんの研究所に対する信頼感が半端ないわね」

 

2016年3月9日

pso2・・・チョット待て。ムッチャ改悪されてません?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「インフルエンザ?」
「花粉症と共にやってきて暴れ回っているらしいぞ?」
「へー」
「・・・さっちんは遠野が関係してないとほんっとに無関心だな」
「関係ないからね」
「バッサリと言い切りやがった・・・」
「乾くんが腸炎とおたふく風邪とインフルエンザと花粉症のセットで罹れば良いのに・・・」
「・・・最近、さっちんに殺されると本気で思い始めている自分が居る」
「直接手を下したら犯罪だからどうにか罪に問われない方法で乾くんを葬りたいと頑張っているよ」
「本気で思っている目だ・・・」
「乾くんを数々の証拠を持って訴えたら何年刑務所に拘束できるかなぁ・・・とか」
「!?」
「多分やらないと思うけど」
「多分がこわい・・・多分頑張れ!」
「頑張るよ」
「いや!意味が違うぞ!?」
「隣のクラス、クラス閉鎖だそうだ」
「補習が大変そうだね」
「補習とか・・・」
「出てきている人達は別室で自習らしいけど、みんな目が死んでた」
「こっちは一人も欠けてないし」
「遠野はかおぶくっ!?
「有彦、ダイエットしようか?」
「本物よりも攻撃的・・・」
「今どうやったの?」
「体のこの辺りにチョット触れて───こう」
「そしたら衝撃で大変な事にならない?」
「吐くし、暫く食事ができなくなるよ。加減を間違えると死ぬし」
「乾くんは吐かなかったね」
「無駄に鍛えているからだと思うけど・・・内臓まで鍛えているんだ」
「ギャグ補正だよ」
「あ、そっか」
「・・・チョット、保健室行ってくる」

 

2016年3月10日

行き当たりばったりで傲慢。混ぜるな危険ですよ?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「乾くんの扱いがドンドン酷くなっているのは気のせい?」
「気のせいじゃないよ?」
「あれでよく怒らないよね・・・」
「怒らないじゃなくて、怒れない。だよ」
「へっ?」
「ド変態さんはみんなから攻撃されるような事しているから」
「前に聞いたこと以上に?」
「うん」
「うわ、あれ以上って想像できないや」
「定期的に流刑も混ぜないと怒りが爆発しちゃうし」
「爆発?流刑?」
「丁度今流刑真っ最中だよ」
「えっ!?」
「今回どこだっけ」
「佐渡だよ」
「あー・・・一泊三日?」
「そう」
「一泊三日ってどういうこと!?」
「クラスみんなでお金を出して乾を旅行に招待しているんだよ」
「一泊三日って・・・」
「今回は一万三千円くらい?」
「みんなで出して渡したのは一万五千円だよ」
「・・・・・・」
「乾くんの場合はそれも授業単位に入ってるし、一人同行者が居るからズルできないし」
「・・・このクラスって、かなりとんでもないのね」
「それほどでも」
「褒めてないからね!?」

 

2016年3月11日

ねむい・・・

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「・・・なあアルクェイド」
「なに?」
「どうして俺のベッドで寝てるんだ?」
「寝たかったから」
「・・・何故裸なんだ?」
「ちゃんとたたんでおいてるわよ?」
「いや、そうじゃなくて・・・あと、俺も裸なのは何故?」
「脱がしたもん」
「拙いだろ!」
「メイドが無茶苦茶興奮しながら見ていたわよ?」
「何を!?」
「言わせないでよ恥ずかしい」
「うわぁ・・・殴りたい。あと、何もしていないよな?」
「黙秘します」
「何もしてないよな!?」
「したと言えば・・・した」
「何をした!?」
「色々」
「この状態で既にアウトだが、一線を越えるようなことはしてないよな!?」
「一線を越える?」
「今の時点でアウトだけど、えちぃ事はしていないよな!?」
「んー・・・・・・ちょっとだけ」
「あ。コワイカラそれ以上は聞かない」
「えー?」
「それ以外で何をした?」
「チョットした延命措置」
「えっ?」
「あと」
「何?」
「さっきまでシエルも一緒だったのよ?」
「・・・・・・え?」

 

2016年3月12日

ダウン中

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「お腹痛い」
「ストレス?駄目だよ無理したら」
「さあ遠野くん。服を脱いでください。今お腹を撫でますから!」
「・・・二人の喧嘩に巻き込まれてストレスがピークなんだが・・・」
「ストレスってお腹に来るの?」
「物理的にな・・・」
「「え?」」
「ちょ、ダウンする」
「待って!シエル!」
「遠野くん!失礼しますね!」
「・・・うわ、内出血が凄いわ」
「遠野くんしっかり!」

「一時はどうなることかと・・・」
「まったく、志貴が死んじゃうところだったわ」
「・・・いや、死にはしないらしいが」
「よかった。気が付いたんですね」
「シエル先輩サンキュ。まあ、二人のせいではあるんだけどな・・・」
「ゴメン、志貴」
「スミマセン」
「まあ、今に始まったことじゃないから色々諦めているんだが」
「そう言えば死なないって?」
「あー・・・少し前に平行世界の俺って子が来て俺が残機制だって驚いていたんだ」
「「残機制?」」
「俺はの残機はあと九らしい」
「意味が分からないんだけど」
「九回死んでも問題無いらしい」
「意味が分かりませんよ!?」
「俺もそう思って聞いたらログボードって物をくれたんだ」
「これ?」
「・・・遠野くん。ログを見ると、一度殺されているようなんですが・・・」
「遡って数えると合計三度殺されている」
「有り得ないでしょ」
「俺もそう思うんだが・・・実はそれっぽいことが起きたのも事実なんだ」
「えっ?」
「ネロとの戦いのあと、意識が途切れる直前に「コンテニューしますか?」って聞こえた気がしたからな」
「「・・・・・・」」

 

2016年3月13日

ポンポン痛いポンポン

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「カウントが始まったわね」
「志貴不在だけど」
「色々キャンセルしても流石に祭りをキャンセルするわけには行かないでしょ」
「ブルー・・・騒ぎたいだけじゃないの?」
「蹴り倒すわよ?強めに」
「その蹴りは必殺技系でしょ!?」
「勿論」
「正面から受けるわ!」
「───謝るという選択肢はないのね」
「騒ぎたいわけじゃ無いのならどうしてキャンセルしなかったの?」
「名目が感謝祭だったというのと、あそこまで事が運んでいたら余程のことが無い限り止められないわよ」
「流石お祭り民族・・・」
「・・・実はこのお祭り、世界六カ国で同時開催されるのよ・・・」
「は!?」
「月礼教が裏で動いているわ」
「待って!色々待って!」
「本格的に動き出した以上、止められないわよ」
「バレたらアウトレベルでしょ!」
「翡翠の方では分かっているらしいわ。ただ、志貴が確認しない限りは言わないつもりらしいから」
「・・・後々大変な事になりそうな予感が」
「大変な事になるわね」
「それに対して対策は?」
「一番大きな対策がされているわ」
「えっ?」
「有間啓子を抑えるために組織されたと。そして現在抑えられていると」
「最近滅多に暴走しないなぁと思ったら・・・」
「暴走されるとこっちの被害が凄いから助かるわ」
「志貴パパぐらいだもんね、完全に抑え込めるのって」
「・・・本当に、志貴の身内ってどこまで規格外なのかしら」
「ブルー、ブーメラン」
「おっといけない」

 

2016年3月14日

何故だ!どこで間違えた!? (駄目になったデータを眺めながら)

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「お祭りが始まりましたね」
「まあ、志貴が居ないからわたしはどうでも良いけど・・・って」
「どうされました?」
「コハク。そのネックレス・・・」
「昨日志貴さんから戴いた誕生日プレゼントです」
「!?」
「え?なんでそんなに驚愕の表情を・・・」
「コハク、志貴からモノをもらえるレベル!?」
「えっ!?何か違う意味で驚かれているんですか!?」
「だって志貴に迷惑ばかり掛ける係みたいなコハクが・・・」
「びっ、微妙にえぐってきますね・・・わたしだって色々志貴さんのお手伝いしています!」
「例えば?」
「秋葉さまとの接触をできるだけさせないようにしています」
「グッジョブ!」
「ただ、最近秋葉さまに幻覚耐性がついてきたのでそろそろ別の手を使わなければ・・・」
「・・・・・・今恐ろしい台詞が聞こえたのは」
「場合によっては翡翠ちゃんにお願いして秋葉さまを洗n・・・説得する必要がありますね」
「あれ?もしかしてヒスイと誕生プレゼント・・・おそろい?」
「残念ながらおそろいではありませんでした」
「やっぱり」
「ヤッパリって何ですか!」
「あと、そのネックレス、何か異質なモノを感じるんだけど」
「はい。邪を払う異界の宝石だそうです」
「邪を払う・・・」
「正確には「よこしま」を浄化する宝石らしいのですが・・・もらってすぐに表面が曇り始めたんです」
「・・・コハクの煩悩が浄化能力を超えているのね・・・」
「そんなはずは・・・あ、そう言えば太陽の光に当ててみていません!」
「そうするとどうなるの?」
「浄化能力が上がるとか」
「・・・それでもキャパシティーオーバーだと思うんだけどなぁ」

 

2016年3月15日

Microsoft Expression Web 4?聞いたことが・・・あー・・・

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「コハクの闇と煩悩が深すぎる件について」
「・・・わたしもまさかここまでとは・・・」
「確かに太陽の光に当てたら輝きが戻ったけど、コハクが身につけた瞬間に」
「曇っちゃいましたね」
「心が浄化された感じは?」
「いたって普通ですよ?」
「・・・流石コハク」
「ああ、こんな所にいましたか!」
「あ、シエル良いところに」
「何ですか?アルクェイド。ブルーが捜して・・・」
「これをチョット身につけてみて?」
「綺麗なネックレスですね」
「曇りが消えましたね」
「シエル。つけてみて何か変わったことは?」
「なんと言いますか、清々しい気分ですね」
「それが浄化なんですね」
「シエルも結構業が深いんだけどなぁ・・・」
「えっ?」
「まあ、実験結果は出たわね」
「わたしの翡翠ちゃんスキーはそんな道具では払えないレベルの愛だという事ですね」
「はい。つけて」
「あ、ども」
「その愛って?」
「姉妹愛です!」
「欲ではなく?」
「優しくして欲しいという欲はもの凄いですよ」
「・・・あー、うん。確かに浄化されてるわ」
「へっ?」
「二人とも一体何なんですか?」
「コハクの矯正が少しずつ進んでいる事を確かめているのよ」
「ぇえー?」

 

2016年3月16日

イーハトーブ

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「はまじ」
「どうしたのよお姫さん」
「まさか祭りが3日連続とは思わなかったわ・・・」
「予定表にはキチンと書かれているわよ?」
「・・・うわぁ・・・3日連続どころか1週間」
「お祭りって言うよりもキャンペーンみたいなモノだけど」
「それでも凄いわ・・・」
「世界規模だし」
「世界規模で約束された1週間・・・」
「お店とかは売り上げ等は考えない。還元期間だから凄いことになっているわけ」
「これって、結構拙い事じゃない?」
「まあ、そこら辺はかなり水面下の交渉があったみたい」
「そこまでしてこれをやりたかったのね・・・」
「でも」
「?」
「別の企みもあるみたいなのよね」
「へっ?」
「幾つか敵対勢力付近でお祭りしているし」
「・・・それって」
「なーんか企んでないかなぁ・・・」
「企むって言うよりも、謀るじゃない?」
「まぁね・・・月礼教も絡んでいるし、規模が大きすぎてわたしでは把握しきれないのよ」
「じゃあ、誰が把握しているの?」
「翡翠とメカ翡翠部隊」
「・・・・・・あー」
「月礼教が絡むとほぼ情報が入ってくるらしいわ」
「・・・コハクに似てきたわね」
「それ本人を前にして言ったら大変な事になるわよ?」

 

2016年3月17日

去年の修羅場を忘れたか!?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「諸君!待たせたな!」
「帰ってこなくても良いのに」
「1週間歩き続けるってなかなか地獄だぞ!?」
「いや、あの距離は1週間はかからないよ?」
「・・・・・・450キロ以上は歩いたぞ?」
「一日120はいけるでしょ?」
「海があるんですが!?」
「いけるいける。現に今、帰ってきているわけだし」
「さっちんみたいに存在チートに近くないからな!?ショートカット300キロとか無理だからな!?」
「乾くん水の上走れなかったっけ?」
「高田・・・ソレできたら一般人のカテゴリーから外れないと」
「一般人(笑)」
「何故クラス全員が笑う!?」
「自分の胸に手を当てて聞いてごらん?」
「・・・異世界に跳ばされるような人間は一般人じゃねーか・・・」
「一応、5日分の単位は確保されているけど・・・各担当がビデオを見て成績を決めるからね?」
「え?待て。ビデオ?」
「うん。撮影班がずっと後ろからついてきてたの分からなかった?」
「は!?」
「うわぁ・・・」
「泳いでいる時も周辺に気配なんてなかったぞ!?」
「明らかにバレる場所はチョット工夫をしているから」
「・・・後でその映像を俺にも」
「今頃ノーカット版が乾家に届いていると思うけど」
「姉貴が家にいたぞ!?」
「見られているんじゃないかな?」
「ちょ!俺帰る!おうちかえる!!」
「授業始まるぞ〜」
「せんせい!わすれものしたのでかえります!」
「小学生でもそんな言い方しないぞ」
「映像はマジ勘弁な部分が満載なんだ!」
「あー・・・諦めろ。編集版が届き次第俺らも見る予定だ」
「先生マジ勘弁してください!」

 

2016年3月18日

SEGAの株を保有していたら手放したくなるレベルの改悪?え?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「さっちん・・・人やめてるなと思ってたが・・・マジで人外にならなくても良いんじゃね?」
「突然失礼だよ!?」
「や、俺の編集版と一緒に入っていた映像がガチで凄いんだが・・・」
「えー?師匠とかだとアレは失格レベルだって」
「・・・・・・弓塚。今回は俺も乾に同感だ」
「先生まで!?」
「模範ルートが常識から逸脱しすぎていて不可能すぎる。あと、海上を走るのは・・・しかも腕を組んで走るのはどうかと思うぞ」
「えー?」
「最短距離をノンストップで走りきるとか無理ゲー過ぎだろ。アレ一般人に見せても絶対信じてくれないぞ」
「・・・弓塚。はじめにお前の動画を見たせいで乾の採点が優しくなりすぎたんだぞ?」
「何故!?」
「あー・・・温情点が凄いことになっていそう・・・」
「体育の先生なんて「頑張ったで賞」として加点もされている」
「マジデカ・・・」
「チッ」
「弓塚さん!?」
「およそ1週間、あそこまで過酷な旅をよくもまあ・・・俺らにはとても無理だ」
「次の大型連休に先生方も同じルートを行ってもらう計画があるのに・・・」
「!?」
「ちょ!?マジデカ!?」
「うん。5名ほど選抜して」
「先生、チョット用を思いついた。じゃあな!」
「・・・・・・なあ、今の台詞って、とんでもないトラップだと」
「あーあ・・・今移動願い出すとおまけがついてくるのに」
「やっぱりか・・・」
「それはそうと、見つけられた?」
「・・・ああ。確かに居たぞ」
「わたしの時は逃げ回っていたからもしかしてと思ったけど・・・」
「俺の時は近くまで来てた。今頃は・・・」
「捕まっているはずだよ」
「いつもの島流しついでに仕事させるなんてなぁ・・・」
「働かない乾くんが悪いと思うんだ」
「さーせん」

 

2016年3月19日

お仕事が終わった後もお仕事・・・あるぇ?

───────↓以下、本日の短編(PANIC)↓───────

「・・・・・・おわった。ようやく・・・おわったぁぁぁぁっ!」
「もう何千人も聖地巡礼の人達来ないよね!?」
「人払い一切無視して聖人や神々が寛ぎに来ませんよね!?」
「無くならないわけじゃないと思うけど、かなり減ると思うわ」
「「「やったぁぁぁっ!」」」
「どれだけプレッシャーだったのかよく分かるわね」
「仙人や聖人、神様が大量だったんですよ!?」
「政府高官が何カ国か集団で来た時はどうしようかと」
「異世界とゲートが繋がって色んな世界のお客さんが見えられた時は本気で泣きそうになりました」
「「・・・えっ?」」
「ああ、アレを仕掛けた神々は半月から半年間の出入禁止よ」
「アレは、無いです・・・・・・」
「あの時間はよりにもよってライダーと私だけだったし、流石にきつかったわ・・・」
「そんな恐ろしいことが・・・」
「大惨事じゃないですか・・・」
「大惨事だったわ。はじめは異世界のエルフとかだったけど、後半邪神やら修羅族って戦闘部族が入り込んで占拠しようとしてきたから」
「邪神・・・」
「それ、アウトでは・・・」
「殴って追い出したわ」
「すれができるのは貴方くらいです!私は修羅族の相手をするので精一杯でした」
「SPメカ翡翠が駆けつけなかったら机とか壊されかねない状態だったわね」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「あれ?」
「どうかしましたか?」
「いや、あの・・・とんでもない人だったんだなぁ、と改めて思いました」
「神を殴って退店させるとか・・・」
「この店に入ってきた時点で邪神の類はかなり力を削がれるのよ?問題無いわ」
「削がれても直視したお客さんの中で倒れた人が出たレベルですが」
「・・・・・・それ、かなり拙いのでは」
「あー・・・問題無いわ。すぐに回復したし」
「一応は神職者でしたし」
「・・・・・・基準が分からなくなりそうだわ」
「わたし達も大概なレベルに慣れてしまっているという事になりかねないです・・・」

 

2016年3月20日

おめでとう、おめでとうっ!

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「道で変な人と出会したんだけど」
「志貴に絡む変な人・・・露出狂!?」
「ネロじゃなくて。死んでるし」
「ネロ=露出狂って認識だったのね・・・」
「神父だったよ。ただ、出会い頭「喜べ少年。君の望みはようやく叶う」って言われた」
「えー?」
「どの望みか聞いたら何故かドン引きされた挙げ句飯を奢ってもらったんだ」
「待って志貴。どんな望みだったの?」
「え?ストレスの少ない平穏な生活。ただし死以外とか、時間逆行を行えるとか、異世界の志貴さんに会いに行けるとか、二十四時間常にどこかから覗かれている生活からの開放とか、カレーを週二回飲まされるという現状の打破とか・・・」
「志貴。どういうこと?」
「アルクェイド達が喧嘩をする度に胃をキリキリ痛め、協会や教会に謝りに行くともの凄く同情されるんだ。それが二カ所で同時に起きたりした時は・・・」
「ゴメン。ほんっとゴメン」
「時間逆行できたら七夜の里襲撃前まで戻りたいなぁ・・・とか」
「えっ?」
「異世界の志貴さんには色々助けてもらったりしているから会いに行きたいなとか」
「・・・あの人は色々反則だと思うのよ」
「あと、今現在も含めて常に監視されているのをなんとか」
「待って!今も覗かれてるの!?」
「ああ。今は・・・あの窓」
「!?」
「な?」
「・・・気配も何もなかったわ・・・」
「そして最後が週二回シエル先輩からの差し入れスペシャルドリンク・・・」
「断れば良いのに」
「カレーが関係した場合の先輩に挑めと?」
「あ、ゴメン」
「しかし、最後の部分で特に神父に同情されたなぁ・・・何かアイツは麻婆教みたいな感じだったな」
「教会って基本変人しか居ないから」
「・・・えっ?」

 

2016年3月21日

気が付くと、半日過ぎてた・・・

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「あの、朱鷺恵さん?」
「ん?なぁに?」
「どうして抱きついてきているんでしょうか」
「だって最新私を避けているから」
「避けていませんよ」
「だって先月三回私と会う機会があったのに避けたよね?」
「・・・えっ?」
「あ、その表情、気付いてなかった?」
「は、い・・・」

「・・・と、言われたんだけど」
「・・・志貴さん。朱鷺恵さんにストーキングされてますね」
「マジで?」
「どうしてヤンデレモードになったんでしょう・・・」
「ヤンデレモードって、何?」
「志貴さんが釣り上げたことに気付かず餌を与えていなかった可能性も・・・」
「何の話をしているの!?」
「いえ、志貴さんが外道である可能性を」
「俺何もしてないよ!?」
「いえいえ。こういった時は志貴さんが無意識無自覚にやらかしていることが多々ありますので」
「・・・あまり強く言い返せない」
「言い返されても困りますよ〜?事実ですから」
「事実って・・・」
「これだから志貴さんは・・・良いですか?今現在一体何名のストーカーが居ると思っているんですか?」
「えっ!?」
「6名ですよ。志貴さんのストーカー」
「六名・・・何がどうしてそうなったんだ・・・」

 

2016年3月22日

・・・・・・密室でシンナー等を使わないでください・・・

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「なあ遠野。お前ベッドヤクザって噂があるんだが」
「は?」
「ほかにも人畜無害そうな狼とか」
「意味が分からないんだが・・・」
「女子どもが噂しているんだが、小さな女の子に囲まれてニコニコしていたとか」
「・・・あー、都古ちゃんとレン達に捕まった時か」
「心当たりあるんだな?・・・って、都古ちゃん?」
「ああ。お前も知ってるだろ」
「おまっ、あの子を毒牙に」
「───一度全力で殴らないといけないか?」
「冗談だ」
「で、他には?」
「シエル先輩に大声で浮気者ーって言われてたとか」
「カレー談義でハヤシはカレーの親戚かどうかって」
「・・・お前命知らずだな」
「俺もそう思った」
「外人女性数人に両サイドから攻められていたとか」
「外人女性数人・・・アルクェイドとシオンと・・・リーズさんかな?」
「心当たりがあるんだな?」
「攻められていたというか・・・攻撃されていた」
「は?」
「物理攻撃されていた」
「ええっと?」
「冤罪で物理制裁が加えられるところだったとも言う」
「・・・俺、チョット疑いを晴らしてくる」
「スマンが頼む」

 

2016年3月23日

疑われても仕方ないと思いますよ?

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「遠野、飯食い・・・何故それを?」
「ん?安かったから二本買ったんだよ」
「充〇野菜のボトルってお前・・・」
「少しは体を気にしている・・・って素振りが良い感じ?」
「そう言っている時点で色々アウトだろ」
「だよなぁ・・・」
「で、飯は」
「これ」
「待て。それは拙いだろ」
「なら・・・これ」
「カロリー〇イトかよ!」
「栄養価はばっちりだ!」
「栄養補助食品はメインにはならんぞ!?」
「ワガママだなぁ・・・」
「いや、お前がだぞ!?」
「実は財布の中が・・・」
「これ買ってないってのか?ならお前に借金のある俺が返済ついでに」
「マジか。万札崩すのが面倒だったんで助かる」
「金持ってるんじゃねーか!」
「借金返済次いでか。ありがたや」
「てめっ!仕掛けたな!?」
「いや。今のはマジでお前が自爆しただけだぞ」
「ぐっ・・・」
「カレーうどんにしよう」
「微妙な気遣いが・・・痛い」
「いや、気遣ったつもりはないんだけど」
「そこは訂正しないで黙っていようよ!」
「えー?」
「・・・・・・どうしよう。すっげぇ殴りたい」

 

2016年3月24日

体調不良。ただただ体調不良。

───────↓以下、本日の短編(?)↓───────

「世の中不景気不景気言っているけど、お前の所は違うよな?」
「秋葉のところか?」
「そうそう」
「あー・・・多分問題無いと思うぞ?」
「おいおい。兄として大丈夫か?」
「最近は別だしなぁ」
「は?」
「俺も稼いでいるからあまり顔を合わせたくないと言うのが本当かな」
「え?稼いで・・・えっ!?」
「俺の所は快調だ。ある程度貯えを用意できるレベルで安全経営しておけば問題無いし」
「そもそも絶対安全って不可能だろ!?」
「まあ、他よりもローリスクなお仕事をしているだけだ」
「職種は」
「秘密だ」
「ぐっ・・・」
「まあ、就職は問題無くなったから安心しているよ」
「大学は?」
「行く予定だ」
「・・・お前が眩しすぎて泣きそうだ」
「ちなみにだが、有彦。お前楽してそうとか思っただろ」
「まあ、少しは」
「俺、かなり忙しいからな?」
「えー?」
「休日は基本たまっている仕事を片付けているし、放課後もすぐに帰ってるだろ?」
「まさか・・・」
「仕事だ」
「お前・・・過労死しねぇ?」
「や、そのレベルではないと・・・信じたい」

 

2016年3月25日

LANハブが突然死。現在、PCをUSBテザリングして更新中。

───────↓以下、本日の短編(弓塚某防備録)↓───────

「よもやまさかという言葉があるが・・・」
俺は妹を見て思わずそう呟いた。
「えっ?どうしたの?」
「いや・・・何でも無い」
そう言って誤魔化すのが精一杯だった。
不思議そうな顔をしながら朝食を食べている妹の名は───弓塚さつき。
そう。薄幸少女さっちんだった。
しかし、兄の存在なんて無かったような気がするんだが・・・
「なあ、今日も部活か?」
「うん。ちょっと寒いけど頑張る」
「・・・後で迎えに行くからな」
「うんっ!」
───この体の記憶では兄妹仲は悪くはない。
アレか?同人誌的要素満載のパラレルワールドか?それとも神様転生───は無さそうだな。神様に会ってないし。
カリカリに焼けたパンを小さくかじり、カレンダーを見る。
あ、何か近々閉じ込められイベントが起きる気がするぞ?もしくはもう終わったか・・・
「なあ、倉庫って、まだ建て付け悪いのか?」
「えっ?倉庫・・・って、用具入れる?」
「ああ」
「少し悪いかな」
「まだ悪いのか・・・」
「でも突然どうしたの?」
「いや、突然思い出したんだよ」
「ふぅん・・・」
何か少し疑ってらっしゃる?
まあ、疑われたところで何がどうなるというわけでもないが。
「ごちそうさま」
「もう行くのか?」
「片付けしてから」
「俺がやっておくよ」
「・・・・・・えっ?」
アレ?何か、やらかしたか?

 

2016年3月26日

dnsエラー・・・だと?まさかルーターの設定が逝かれてる!?

───────↓以下、本日の短編(弓塚某防備録)↓───────

世界観はほぼ同じ。だからといってこの世界をゲームと同じように考えていたら大変な事になるだろう。
俺は一般人。特殊な必殺技を保っているわけでも神様転生キャラでもない。
死者が現れた時、恐らく為す術なく喰われてしまうだろう。
身を守る自衛手段のうち確実な死亡フラグはたたき壊しておきたい。
妹が遠野志貴に惚れないようにするのが一点。
そしてホテルでのネロ蔵さんとのご対面を回避することが二点目。
しかし、細々とした部分が違うため、その流れになるのか怪しい。
まず俺の存在によって色々妙な部分が出てきている。
両親が俺らを置いて海外へ出張中。
───何このエロゲ的シチュエーション。
しかも妹と俺に血の繋がりがないとか・・・だからといって手を出すのはアウトだろうが。
まあ、俺にどうこうできるはずもない。
片付けを済ませ、簡単な弁当を手早く作る。
夕食の残りをアレンジした程度だが。
「ほら。とりあえず持っていけ」
「えっ?え!?」
「部屋に引きこもるから戸締まり宜しく」
何故か驚愕している妹を無視して部屋へと戻った。

「・・・しまった。雑煮云々の話があったから事件は冬休みの終わらない1月頭か・・・」
カレンダーをみて呻く。
現在12月末。
もしあのとおりに進むのならば・・・今からでも警戒しておかなければ。
しかし防ぐ事が不可能だった場合こちらがすぐに助けられる状態を作らなければならない。
違和感なく学校に侵入する方法は何か。
しばらく考え、結論を出す。
違和感はあるだろうが差し入れを持っていく。これがベターだろう。
ならば大量に作れて体が温まるような物でも差し入れるべきか。
あとは・・・値段的にきつくない物を───
俺は幾つか案を出しては消す作業をしながら今後についても考えることにした。

 

2016年3月27日

非効率的にも程がありますって・・・

───────↓以下、本日の短編(弓塚某防備録)↓───────

他のことを色々考え、気が付くと夕方になっていた。
そして慌てて作った物を持っていく。
生姜たっぷりの甘酒と特製団子だ。
本当は甘酒の方をもうちょっと拘りたかったが、時間の都合で泣く泣く妥協した。
まあ、温かい状態で持っていくんだからある程度は喜ばれるだろう。
───若い子が甘酒で喜んでくれるかは少し心配だが・・・前世ではこのセットは金が取れるとまで言われたんだ。全拒否は無いだろう。無い、よな・・・?

「差し入れだ」
「えっ・・・にい、さん?」
『!?』
妹の呟きと同時に女生徒が一斉にこちらを見た。
あの、何かもの凄くこわいんですが!?
この目知ってる!タイムセールの目玉品をねらうお姉様方の目だ!
俺は紙コップと3リットル保温ポット、そして団子の入った容器を側にあったベンチの上に置いて素早くその場から撤退した。
あの目にロックオンされるのは流石に避けたい。
とりあえず問題は無さそうだった。まあ、勝負は年始だろうし・・・差し入れは好評だったら定期的に入れてあげよう。
不評だったら・・・ちょっと凹むな。

「さつき!今の人!」
「あ、うん。わたしのお兄さん」
「似てないよ!?」
「・・・うん。血は繋がっていないから」
「あ、ごめん」
「差し入れ持って来てるけど、これ・・・どうしよう」
「うわぁお団子だよ!それに・・・甘酒?」
「渋いチョイスね」
「みんなで戴きましょう」
「賛成!」
「・・・・・・」
「え?どうしたの?」
「!?・・・・!?」
「本当にどうしたの!?」
「さつき・・・わたしのことは今日からお姉ちゃんって呼んで」
「いきなり何なんですか!?」

 

2016年3月28日

・・・倒れた!?

───────↓以下、本日の短編(弓塚某防備録)↓───────

とあるイベントから数年が経ち、色々スルーしたような気がするがきっと気のせいだと思いたい。
主要登場人物とは会ってないし。
しかし・・・昨今の治安の悪化を体験したと思ったら死者相手に乱取りしていたと気付いた今日この頃。
今晩は。弓塚兄です。
夕食の食材を買って帰る途中、ちょっと薬を嗜んでいるような人が襲いかかってきた。
思わず投げ飛ばしてしまったが、相手はノーダメージだったかのようにすぐに起き上がると再び襲いかかってきた。
まあ、また投げ飛ばしたが。
それを数回繰り返すとソイツは動かなくなり、消えてしまった。
「・・・まさか、今のが?」
呟くが答えを教えてくれるような人はいない。
と言うよりも周辺に人がいない。
「・・・帰ろう」
妹の前に俺が死にかねない。
今のが死者だったのは恐らく間違いないだろう。
ただ、俺が倒せたのは偶然で、相手も弱かった。ただそれだけだろう。
前世で友人から護身術を少し習っていたが、それが役に立つ日が来るなんて。
何だか複雑だ。
家に帰ったらこの事を話して注意喚起を促そう。
俺は心にそう決めて買い物袋を拾い上げ───近くに人がいることに気付いた。
「・・・貴方は」
何か言ってるけど放置で。
何事も無くその女性の側を通り過ぎた。
「え?ちょ!?」
聞こえなーい聞こえなーい。
俺はそのまま家路についた。

 

2016年3月29日

原稿を書く時間すら・・・お仕事が去年よりも悪化してますが・・・

───────↓以下、本日の短編(弓塚某防備録)↓───────

家に着くまでの間に計3体の死者と戦う羽目になった。
二戦目以降は片手で投げまくったけど。
当て身投げだと三発で終了。通常投げだと五発くらいで終了という状態だ。
頭から落とす以上、人間なら一撃でアウトだが・・・
「ただいま」
「おかえりなさい。アレ?疲れてる?」
妹は俺の買い物袋を取ると疲れた表情を作っている俺を見て僅かに眉をひそめた。
「不審者に襲われた」
「えっ!?警察!警察に電話!」
頼むから買い物袋を持って右往左往しないでくれ・・・
「撃退した。夜の町は治安が悪い。気を付けろよ?」
「う、うん・・・」
アレ?何か反応が変だぞ?
まさか倉庫フラグはクラッシュしたのに別のフラグを立てられていたのか!?
「・・・さつき。夜間外出は」
「してないよ!?にいさんが心配だからって捜したりしてないよ!?」
───えっ?
「あぅっ・・・」
盛大に自爆した妹は顔を真っ赤にしてキッチンへと駆け込んでしまった。
何そのエロゲ。
いや、俺よりお前の方が危険だろうて。
「心配してくれるのは嬉しいが、俺よりもさつきの方が心配だ」
「えうっ、えっと、ええっと・・・はい。ごめんなさい・・・」
何か凄い挙動不審になりながら言い訳を考えていたようだがすぐに謝ってきた。
「当分買い物は夕方で済ませる」
「うんっ!」
「6時以降の外出は厳禁だぞ?」
「にいさんも!」
「・・・できるだけ早く帰るようにする」

 

2016年3月30日

本当に危機感持っているのかい?

───────↓以下、本日の短編(弓塚某防備録)↓───────

おかしい。
うちの妹、何か俺のことロックオンしているんだが。
料理は俺がしているが、それ以外の洗濯掃除をしたがる。
掃除の場合、容赦なく俺の部屋に入るし、洗濯物は俺の物を単体で分ける。
臭いのか?臭いんだな!?と思ったら何か幸せそうにしていて意味が分からん。
ロアも倒されたらしいので夜間外出時間制限を解除したんだが・・・まあ、いい。
いや、よくない。
司教に絡まれているし。
───あの時スルーしたの、シエルさんです。
そしてその後も何度か死者に襲われて、全部撃退したせいか絡まれまくってる。
しかも二度ほど精神攻撃して来やがった。
前世の知り合いでその手の奴も居たせいか一喝で対処できたが。
そしてそう言うことをする彼女をお説教。
結果、何故かは分からんが懐かれた。
まあ、敵意を向けられるより良いのだが、なんだかなぁ・・・
「にいさん。女性の匂いが」
「ん?あー・・・シエルさんに絡まれてたからなぁ」
「・・・・・・兄さんを狙う女狐二匹目・・・」
「ん?」
今何と?
あと、妹よ。目がヤバいですぞ?
「どうしよう。やっぱり寝込みを襲って既成事実を・・・」
何か妹がヤンデレになっている気がしますが!?
俺そんなに好感度あげるような事した覚えないんだが!?
「あの!今日は一緒に寝てくださいっ!」
「断る」
「えー?」
ちょっとホームセンター行ってくるか。
セキュリティコーナーで室内鍵系を買ってこよう。

 

2016年3月31日

31日だからって何もそこまで殺気立たなくても・・・

───────↓以下、本日の短編(弓塚某防備録)↓───────

 

妹が女狐二匹とか恐ろしいことを言っていたが、二人目は誰か。
俺に絡んでくるのはシエルさんのみ。
それ以外で関係している女性・・・何かと世話を焼きたがる朱鷺恵さんくらいか。
・・・あれ?そう言えば朱鷺恵さんって気が付くと側に居るって感じだぞ?
幾つかのシーンを思い出す。
・・・・・・うん。外食しようかと考えていたら大概朱鷺恵さんと食べているな。
「あれっ?」
俺が移動している先に必ず居る?
「・・・・・・」
暑くも無いのに汗が、
いや待て。落ち着け。
そう言えばどこで朱鷺恵さんと知り合った?
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」
死者に襲われそうになっていたところを助けたような・・・
あの時懐かれた!?
そしてストーキングされてる!?
俺はそれに気付かずドロッドロに甘やかされてる!?
汗が頬を伝って顎へ、そして滴り落ちた。
考えてみればシエルさんが絡んできたらすぐに朱鷺恵さんが現れる。
あれ?何かこの構図って知っているような・・・
Aが威嚇をしてBがそれを宥めて取り込む・・・
うん。よく知っている。
危なっ!
シエルさんもスキンシップで絡んできているようなものだから効果の程は無いが、押して引くまんまじゃないか!
「術中にはまるところだった・・・」
搦め手が大得意な人のすることは恐ろしい。