「・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・」

「どうしたの?憂鬱なため息吐いて」

「アレ?先生・・・?」

「何?」

「いえ・・・いつもここはアルクェイドが・・・」

「あ〜・・・・・・お姫さんはちょっとお休み」

「む〜〜む〜〜〜っっ!!」

「・・・そうですか・・・」

「で?悩み事?」

「はい・・・始めはカウントされていたんですよ・・・」

「は?」

「いえ・・・僕が元に戻るであろう時間・・・カウントされていたんですよね・・・」

「・・・・・・(汗)」

「ハハハ・・・僕、みんなの玩具ですから今更なんですけどね。ハハハハ・・・・・・」

「ちょっ・・・シエル!とうとう志貴が壊れたわよ!」

「なっ!?―――作者!急いでタイトル回してください!」

「えー?タイトル決めてないし・・・」

「今すぐ考えろ三流以下物書き!」

「うぁ・・・」

 

 

 

 

 

時間制限と人気ランキングのネゴシエーター

 

 

 

 

 

ドンッ

「はっ!?」

俺は何か強い衝撃を受けた気がして目が覚めた。

そして気付いた。

「――――――ここ、どこ?」

そこは草原だった。

俺は立ち上がって周りを見回す。

遠くに赤い屋根の家があるだけでずっと草原だった。

「・・・・・・何で!?」

クラリと頭が揺れた。

同時に自分の声に違和感を感じた。

「あ・・・あれ!?あれ!?」

胸に柔らかく重いコブ・・・って乳房!?

「は、はははは・・・・・・ははははははははは・・・・・・はははははははははっ!!」

笑うしかない。

何が起こったか分からない。

でも今まで何でもありだったんだ。

そして少し前まで少女だったし・・・

そう、今まで何でもありだからこれからはもっと何でもあり何だろう・・・

何たって破壊力抜群の魔法使いの先生と己の欲望のためならばロアの知識と魔力を惜しみなく使う先輩。

そしてどういう理屈かは知らないが欲望のためには吸血衝動を気合いと根性で抑え込んでまで空想具現化を使いまくる真祖の姫・・・

今までそんな三人だったんだからこれからどんな最狂・最凶人物が俺の前にでてくるか分からない。

例えば「この馬鹿弟子がぁッ!」と言いながら敵を殲滅させる格闘家とか。

例えば「この未熟者!」と言いながら木や電柱の上から攻撃を繰り出す虎頭の人とか。

例えば「家族とは良いものだそう思うだろう」と言いながら怪しい動きをする自称父親とか・・・

イヤ、いくら何でも出てはこないだろ・・・それよりもここがどこか聞かないと・・・

俺は立ち上がり、赤い屋根の家まで足を進めた。

いい具合に心の中では「この家こそがオチだ!」と何かが訴えてている。

さて―――どうする?

 

1.赤い屋根の家に行き、ここがどこか訪ねる。

2.草原の彼方まで行ってみる。

3.眼鏡を外してこの世界を殺す。

4.召還

 

このうちの――――――召還ッ!?

何召還って!?

自分の脳内に浮かんだ選択肢にも拘わらず理解不能だった。

そして俺が選んだ選択は―――