「―――まただよ」
「そうだね・・・3ヶ月放置されてるね。私達」
「十番勝負よりはマシかな・・・」
「これが放置プレイってヤツ?」
「―――――――――――――――――――――何処で覚えたそんな言葉」
「違うの?」
「否定も肯定も出来ないよ。後ろにいる黒子が泣いてるけど・・・」
「あ、ゴメン・・・でも言われて気付くなんてこの作者らしいわよ?」
「うわあぁぁぁぁんっっ!!本館から武器取ってきてやるぅっっ!!」
「・・・・・・あのなぁ。幽幻奇譚の毎日更新で疲れてるみたいだからもう少し優しいこと言ってやれよ・・・」
「え?これでも優しいよ?」
「―――――本当は何て?」
「中途半端な人だから誰からも相手にされないのよ・・・って言おうと」
「―――――――――言わなくて正解だよ。自殺しかねないぞ?」
「じゃ、タイトルポンッ」
「またかよ・・・」
実年齢と精神年齢との推定誤差
アルクェイドと志貴は
「お昼も食べたし・・・志貴、次何処に行こっか」
「う〜ん・・・本屋さんも良いしそこら辺ブラブラ歩くのも良いし・・・公園で日向ぼっこも捨てがたいなぁ・・・」
「志貴・・・いつもそんなこと考えてたの?」
「?」
志貴は首を傾げる。
「キュート!」
その仕草にアルクェイドはグッドマークを出す。
「・・・・・・あんまり嬉しくない・・・」
「え〜っ!?何で?志貴こんなに可愛いのに!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・褒めてない」
「そお?」
「そおなのっ!」
志貴はムスッとした顔でアルクェイドの手を引く。
――――そんなところが可愛いんだけどなぁ・・・
アルクェイドはそう思いながら志貴に手を引かれて行く。
公園に着いた二人はベンチに腰掛ける。
「ん〜〜っ!」
背伸びをした後、志貴は欠伸をする。
「んにゅ・・・ぅ・・・」
妙な声を出しながら微睡んだ目をこする志貴。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
今にも鼻血を出しそうなアルクェイドを横にして何の警戒もせずに
「んにゅ、んっ・・・・・・」
コテン・・・・・・
寝た。
――――――志貴の現装備 服:白のカッターシャツ ズボン:半ズボン アクセサリー:サスペンダー
「志貴・・・・・・わたしを誘ってる?誘っているからそんなに無防備なんだよね?襲うわよ?合意?頷いたわね?頷いた。うん。良し!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アルクェイドの目が光った。
志貴を起こさないようにそっと抱きかかえて地を蹴る。
「目指せホテルッ!―――っきゃぁぁぁっっ!!?」
突如、背後から捕まれた。
「こぉのあ〜ぱ〜きゅうけつきぃぃぃぃぃ〜〜〜〜」
シエルだった。
なにげに血涙を流している。
「な、何よ・・・」
鬼気迫るその様子に流石のアルクェイドも引いた。
志貴は寝てて正解だったのかも知れない。
起きていたら人格が崩壊しかねなかったから・・・
「わたしを置いていく気ですかっ!?」
シエルはそう吠えた。
つまり―――――――――――――――――志貴に救いの手は差しのべなかった。
「・・・いく?」
「もちろんっ」
異常に仲が良かった。
二人は寝ている志貴を代わる代わる抱きながらホテルへと向かった。