・・・・・・あ、ワカメにも劣ってますよ、私(笑

なんでしょうね、この二次(?)創作・・・・・・

 

 

 

十四話/帰還

 

 

 

------------------------------------------------------------------------------------

「さて、と」

燈子が七宮邸の居間に座り込み、口を開く

「さっきの話じゃ、お前達は満足できなかっただろう?ほら、好きな質問を受け付けてやろう」

士郎達が帰ってくるまでだがな、と付け足す

「・・・・・・・・・」

口を開く物は独りもいない

「なんだ、言わんと答えられるものも答えられんぞ?」

「・・・では、一つ伺いましょう」

意外にも、最初に口を開いたのは・・・キャスターだった

「あの坊や、士郎というみたいだけど・・・あの子、あの場所で私に向かって『受肉しないか?』なんて訊いて来たわ、あれはどういうこと?」

「簡単な事だ、私が貴様の身体と同じ物を造り、そこに魂を込めるだけさ」

「なっ・・・」

キャスターとて魔術師、神代の者といえど完全な身体の複製や魂の転移が困難なのは変わらない、が燈子はそれをいとも簡単に言い放ったのだから驚くのも当然だろう

「なるほどね」

キャスターがそう言って黙り込む

「他に、何か質問のあるものは?」

燈子が居間の面子を見回す

「・・・・・・一つ、聞かせて」

凛が、口を開く

「なんだ?」

「・・・貴女は、貴女達はどうして士郎と志貴を育てたの?」

「・・・・・・ふむ」

この質問に、燈子が腕を組む

「そうだな・・・数奇な運命の元に生まれ、特異な能力を持ち、確固たる意思を持っていたから・・・そしてなにより、あいつらがそれを望んだからだ」

「貴女達が士郎達にどれだけの苦痛を与えたのか分かってるの?」

燈子の言葉が終わった瞬間、凛が言い放つ

「苦痛、ね・・・・・・遠坂の後継者、それは間違っているぞ・・・」

「なんですって?」

「確かにあれは苦痛だろう、だが純粋な苦痛じゃない・・・士郎は人々を苦痛の中で救う事ができたし、志貴も大切な者を守るための力を手に入れることが出来た・・・あの苦痛は常に喜びを伴う苦痛だったんだよ」

「・・・・・・」

その言葉に凛が沈黙する

「む」

燈子が懐からタバコを取り出してルーンで火をつける、と同時に玄関の方から戸の開く音

「帰ってきたか・・・」

足音が居間の方に向かって来る

そして、現れたのは

「はぁ・・・疲れたわ」

志貴と士郎を背負った青子だった

ドサリと二人が下ろされる・・・・・・その身体は、二人の戦いの凄惨さを物語っている

居間にいる者の大半が息を呑む

「っ、士郎!志貴!」

そして、凛がワンテンポ遅れて二人に近づく

「待て」

が、それを燈子によって止められる

「っ、どういうつもり?」

凛が燈子を睨みつける

「なに、士郎はまだ起こすなよ言っているんだ」

そう言って燈子が志貴に近づいて何かを志貴の身体に指で描く

すると志貴の傷がみるみると塞がっていく

「さて・・・起きろ、志貴」

燈子が志貴の頬を軽く叩く

「つぁっ・・・」

そして、志貴がつらそうな声を上げる

「・・・っ、師匠?」

志貴が辛そうに身体を起す

「志貴、大丈夫なの?」

青子が声をかける

「ええ、まぁなんとか」

力なく志貴が微笑む

「・・・まったく、そんな青い顔してるくせいに」

青子が志貴の頭を小突く

「志貴・・・」

すると、アルクェイドが志貴の傍による

「ん、ようアルクェイド」

何事もなかったかのように志貴が微笑む

「志貴ぃ〜〜〜」

と、アルクェイドが・・・志貴に飛びついた

「―――――――――――――――――!!」

志貴の声にならない叫び

「っ〜〜〜」

志貴が苦痛に耐えてアルクェイドの耳のすぐそばに口を近づけ

「〜〜この、馬鹿女ー!!」

大ボリュームで叫んだ

当然、その後拗ねたアルクェイドに志貴がご機嫌取りをしていたのは秘密である

 

 

「まさか、こんな場所があったなんてね」

土蔵の床、そこにある隠し扉から現れた階段を降りてついた広い空間、そこを関係者全員で歩きながら凛が呟く

「ふ、この場所は青子が資金や資材の調達、私が創作した工房だからな」

「ふぅん、これ・・・大師父の技術・・・て大師父!?」

凛が自分の言葉に驚愕する

この場所が自分の宝箱と同じ仕組みである事に驚いたのだ

「ん、ああ・・・此処を作るときに魔道元帥に少しだけ手伝ってもらった」

「・・・・・・」

凛としては、もう苦笑もでないといったところだろう

「ところで・・・」

凛が燈子を睨みつける

「士郎をどうするつもりよ?」

青子が背負っている気絶したままの士郎を見る

「・・・・・ふん、見れば分かる」

そして、全員が無言で歩き続ける・・・数分間あるいたところで、一番先頭を行っていた青子が足を止める

そこには・・・・・・・・・大きな赤と黒の扉一つずつあった

「なに、ここ?」

凛が尋ねる

「志貴と士郎の本工房だ」

そう答えて、燈子が二つの扉の間に手を当てる

「我は創造者、開け・・・深遠への扉」

燈子のその呟きと共に、燈子が手の当てた場所が歪み、通路が出来る

「さて、と」

燈子が全員を見る

「一つ尋ねよう・・・お前達は、士郎と志貴の敵か?」

「・・・ふん、私は同盟を破るような無作法者じゃないわよ」

まず、凛が答え

「私は志貴の味方じゃなくてなんなのよ?」

「同じく」

「うん、バーサーカーだって私に従ってくれるもん」

アルクェイド、シエル、イリヤの三人が続く

「私はシロウの剣、裏切りなどありえない」

「無論」

「凛が言うのだ、私が逆らうわけには行くまい?」

「俺は・・・まぁ、中立だから敵じゃあないな」

セイバー、アサシン、アーチャー、ランサーも答える

そして、全員の視線が無言の葛木、キャスター、小次郎に集まる

「私はキャスターの意に従おう」

「ふむ、主殿の命があらば味方とてなろう」

キャスターはマントに隠れた顔を迷いで満たさせていた

「・・・・・・」

本当に受肉など望んでいいのだろうか、と

聖杯を諦めてしまったら、マスターにどのように接すればいいのか、と

「本当に、受肉できるのね?」

「ああ」

燈子が答える

それを聞いたキャスターは

「ならば、私も貴女達の敵にはなりません」

たとえ認められなかったとしても、愛しい人の傍にいることを望んだ

「ならば、ついてくるがいい」

そういって、青子を再び先頭に全員が進み始めた・・・深遠の場所へと

 

 

どこは、いような光景だった

暗いはずなのに視界はハッキリとしている、そんな場所

そこに、全員が立っている

その場所の中心には・・・・・・

「これは・・・」

淡く光る文字の群れが飛び交っていた

「私達はこう呼んでいる・・・『神封文字』とな」

「なにそれ・・・?」

凛が疑問の声を上げる

「なに・・・この世に現存する五人の魔法使い、蘇生のヴァルシリア・レイシェルト、宝石のキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ、召喚のイハト・レイソル、時の緋刻(ひこく) (れい)、そして破壊の蒼崎 青子・・・この五人が協力して仕上げたとんでもない封印呪文だと覚えていてくれ」

凛が絶句する・・・それも当然だろう・・・なにせ世界全ての魔術師の頂点である、魔法使いの五人が協力したなどという事は本来ありえないのだから

「さて、と」

青子が部屋の中心に士郎を寝かせる

「じゃあ・・・始めますか」

そういって、青子が手を叩く

その瞬間、光の文字の群れが士郎の身体を貫いた

 

 

 

感想(後悔)

・・・・・・うん、分かってます

魔法使い分からないんで勝手に設定しました(ぇ

分かりにくい文章です。

とりあえず・・・本編無視です。

これからは、よりいっそう・・・・・・『暴走』しちゃいますねぇ多分