・・・・・・なんじゃコリャー!?(謎

 

 

                          by終夜

 

 

十三話/容器

 

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「ははっ・・・最高だ・・・」

剣神が高らかに哂う

「これでこその現界だ・・・」

闇の中、剣神の紅蓮の瞳が輝く

「じゃあ・・・もう少し力を出してもいいよな?志貴」

そして、次の瞬間・・・殺気が世界を覆い尽くした

         体は  剣で 出来ている
 「
――――I am the bone of my sword.

          血潮は鉄で心は硝子
 「
―――Steelismybody,and fireismyblood

         幾たびの戦場を越えて不敗
 「
―――I have created over athousand blades.
        ただ一度の敗走はなく、
      
Unaware of loss.
         ただ一度の勝利もなし
      
Nor aware of gain

        担い手はここに独り
 「
―――Withstood pain to create weapons.
          剣の丘で鉄を鍛つ
      
waiting for one's arrival

      ならば、 我が生涯に
意味は不要ず
 「
――I have no regrets.This is the only path

          
 この体は、無限の剣で出来ていた
 「
―――Mywholelifewas“unlimited blade works”

それは、幻想の世界だった

漆黒の世界に炎が生まれ、その炎が円を描いて広がっていく・・・そこに照らされた闇の中には残忍なる死神と、それに従えられし死神の群れ

炎が奔った場所には剣が突き刺さり、暗闇に強く輝く炎の赤い光を反射している

死神が住まう漆黒の世は紅蓮の炎陣が囲み、剣が反射によって所々で赤く輝いている

本来、打ち消し合う筈の固有結界同士。しかし幼き日より兄弟のごとく、戦友として、親友と在ったこの二人の心には既に隔たりなど無く、皮肉にもそれが原因で剣神と志貴の世界は交わった

『歪んだ血の世(ディストーションワークス)』・・・たった1つ、血というものしか知らないこの歪んだ世界にはたった二人の神とその魂の欠片だけが存在する

「さぁ、この死で満ち溢れた世界で新たなる死を創造しようか・・・・・・」

剣神のその言葉と共に暗闇の中で赤く輝く剣が次々に宙に浮ぶ

その剣先は、全て死神と志貴に向けられている

「っ!?」

咄嗟に志貴がグリム・レベリオンの陰に隠れる

紅き雨が闇を抉った

死神が次々に粉々にされていく

その中でグリム・レベリオンのみがその大鎌を振るい、無傷で志貴を護っていた

「はっ、死の象徴ともいえるソレが護る、などという行動を取るか・・・・・笑わせるなよ!」

剣神がその手に一本の剣を持ち、無限の剣の弾丸と共にグリム・レベリオンに迫る

「あまい・・・俺を護っている状態のコイツなら倒せるとでも思ったのか?」

志貴が剣神を嘲笑う

次の瞬間、グリム・レベリオンが黒衣を広げる

黒衣のその中は・・・・・・・・・一片の光すらない闇、漆黒

剣の軍勢が黒衣の中に呑みこまれる

剣はそのまま黒衣を突き破る事も無く・・・・・・消滅した

「なっ!?」

剣神が驚愕の表情を浮べ、足を止める

「どうした、剣神?・・・まさか、この程度でお終いか?」

志貴が、剣神を見下すように言う

「・・・は、それこそまさかだ・・・・・・・・・いいだろう、志貴。ならば、俺の本当を再び見せてやろう」

そういって、剣神が志貴から離れる

「・・・きたか」

志貴に一筋の汗が流れる

剣が突き立つ闇の世界・・・・・・その中心に、剣神がたたずむ

「・・・・・・――――――――――――」

剣神の口が、何かを紡ぐ

それは・・・・・・・・・遥か昔、神代の言葉

「―――――――――――――――」

剣神は、本来一小節あれば五小節必要な大魔術でさえ行えるものである神言でさらに二小節を唱える

「・・・今だ!」

そこで、志貴が駆ける

「――――――――――――――――」

三小節目・・・そこで、世界に異変が現れる

剣神の遥か頭上に、紅蓮の太陽のようなものが現れる

そして、志貴は駆ける

「――――――――――――――――」

四小節目、強大な力で志貴の世界が砕かれる

現れたのは、紅蓮の丘

後十メートルという位置まで、志貴は駆けていた

「――――――――――――――――」

五節目、丘に在る全ての剣が、中に引き抜かれ、剣尖を紅蓮の太陽に向ける

剣神は、なおも唱える

そして、志貴は後五歩で剣神を攻撃範囲内に収める

「――――――――――――――――」

六節目、剣が次々に太陽に突き進んで、飲み込まれていく

そのたびに響く音は、鉄を鉄で鍛つ音、剣を鍛つ時の音だった

志貴が剣神を攻撃範囲に収めた

           滅びの紅蓮

「―――” catastrophe bloody”

全ての剣は太陽に飲み込まれた

太陽が、爆ぜる

そこには・・・・・・

「そこまでだよ、お前」

その瞬間、志貴の手刀が剣神の体に無限とも思える打撃を与える

「ぐっ!・・・・・・・・・ちっ、今回は・・・ここまで、か」

体は人間である剣神は、その攻撃で意識を刈り取られた

「今回だけじゃない、いつでもお前は途中で消える」

崩れる紅蓮の丘に志貴の呟きが飲み込まれていった

「分かった?あの子たちが神である理由」

青子が凛とその外の者に言葉を書ける

何故か資料をキャスターや葛木まで読んでたりする

アルクェイド、イリヤ、シエル以外の者はやはり驚愕の表情を浮かべている・・・いや、葛木とバーサーカーはもちろん除外するが

「ランクA+からEX級の幻想種の捕獲、又は殲滅三十九件。危険度AからEX級の封印指定、および堕ちた魔術師の捕縛、抹殺七十六件。死都となった町の制圧、浄化二十八件。死徒の抹殺九十四件。その他の様々な仕事も無数にある。他にも小さいころの全体的にランクの低い依頼書もあるぞ・・・まあ低くてC++だがな」

燈子がその資料の簡単な説明と補足をする

「そんな・・・EXって・・・・・・もう、千年単位の竜種じゃないの!?」

凛が叫ぶ

「ま、そういう事になるわね」

青子が何でもない風に言う

「そんな馬鹿な・・・このような所業・・・到底人に」

「だからあの二人は神だと言っているだろう・・・・・・私や青子、魔法元帥や他の魔法使い達も二人を認めているほどだ」

燈子さん、さりげなく核レベルの問題発言

「魔法使い達が・・・認めている?」

凛が呆然と呟く

「嘘・・・でしょ?」

助けを求めるように、魔法使いの一人である青子を見る

「残念ながら本当よ・・・私達があの子達を弟子にしていたのは中学生のときまで。高校に入った時にはすでにあの二人はあらゆる魔法使いに認められていたわ・・・・・・・・」

その場を、沈黙が支配する

「さて、じゃあそろそろ終わる事でしょ・・・迎えにいくかな」

「では私は呆然としているやつらを家に引きずっていこう」

そういって青子の姿が消え、燈子が資料を回収しトランクに収める

「さて・・・じゃあ帰るぞ」

冷静なその一言に込められた強制力に、凛達はまるで人形のように呆然と七宮邸に向かった

ただ、志貴と士郎の事で頭を埋め尽くして

そして・・・狂った歯車が動き始める

 

 

 

 

感想(後悔)

気にしたら負けです(ぇ

とりあえず・・・・・・後半の二人の資料は何事か、と?

いや、まぁ・・・いいからぁ・・・とか思ってやっちゃいました。

(土下座)

とりあえず、罵倒はカンベンして欲しいです

こんなの書いていてなんですがね・・・・・・自覚はありますよ?