「まあ・・・ここにいても解決しそうになんないから・・・少し一人にしてくれない?」

 

 凛の提案は至極まともで、しかも夜明けになろうとしている時間。何時なにが起きるのか分からないのならいまのうち休むのも手だった。

凛はすぐさま立ち上がってどこかにいってしまった。戻ってきたのはカップラーメンを作る過程ぐらいだろう。

 

「どうしたんだ遠坂?一人になりたかったんじゃなかったのか?」

「そう思ったんだけど・・・汗流してないから気になってね。だから勝手にお風呂使っていいわね?」

「まあいいけど・・・長湯は気をつけろよ」

「はいはい・・・セイバーも一緒にどう?」

「・・・・・・・・・・えっ?」

 

 セイバーはいままでも大抵は一人だったからか凛の誘いを理解するのに少しばかりの時間を要した。セイバーは少し考える。士郎は少し動揺。

 

「どうかしたの士郎?」

「いや・・・べつになんでもないよ・・・」

「ふーん・・・・・・・覗いたことないの?セイバーのこと?」

 

 ぶーと淹れなおしたばかりのお茶を盛大に噴出して凛の顔を睨み付ける。凛は士郎の態度があまりにもおもしろかったのだろう、ニヤニヤした顔でさらに問いかける。

 

「もしかして仕返しが怖い?」

「ば・・・・・それ以前にそんなことしちゃダメだろ?まあする人はいるかもしれないけど・・・・俺は断じてしないぞ」

「そっか・・・士郎のためにこれ使ってあげてもいいわよ」

 

 ひらひらと右手にある令呪を見せ付ける。士郎は顔を少し赤らめながら黙り込んでいる。

凛はそんな士郎が本当に面白いと思った。ここも含めて赤い悪魔などと呼ばれているというのに・・・

 士郎はいきなりたちあがって歩き出した。

 

「どこに行くの士郎?お風呂にはまだ誰もいないわよ?」

「汗かいてくる・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・少しやりすぎたかしら?」

「凛。あなたは何故わざと士郎を追い出したのですか?」

「セイバーに用事があったから・・・。あいつはあなたのことを女の子だってまだ譲らない部分もあるから・・・。今回もセイバーの力は不可欠だってことは分かっているわ。だから士郎の代わりに私が相談にのってあげるってわけ」

 

 二人とも士郎が出て行った障子を見ていた。セイバーは心を決めたかのように凛の眼を見て自分の意思を伝える。凛はまっすぐにそれを受け止めて問う。

 

――今の戦いはあなたには関係ない。それでもなお戦いに参加するのか?なにを守りたいのか。なにがあなたをそこまで奮わせるのか――

 

「凛・・・私は・・・・・・今の私だから戦いに赴くのです。・・・・それにマスターである凛がどうしても戦わせるでしょうし・・・」

「そっか・・・・・・・・じゃまずは一緒にお風呂はいりましょ?」

「それは・・・・・・・・・・・遠慮します」

 

 

 士郎は竹刀を持って素振りを続ける。そこに意味はない。だからと言って止めるわけにはいかない。そんなことを思わせる気迫は静かな違和感が希薄しているように感じられる。

汗はもう首筋を濡らし襟元が気持ち悪いそうだ。応援してくれるような風はなく、あるのは蝉の鳴き声だけである。足も少しはりついいて動かしにくい。

 

「・・・百四十八・・・・百四十九・・・・百五十!!・・・・基本はこんなもんか・・・・・

よし、

  トレース オン 

『――投影、開始』

・ ・・・・・・

トレース オフ

『――投影、完了』」

 

 手には干将莫耶。握った感触はもう手馴れた物だがいかんせん、まだ使い切れていない。

技量がまだついてこれていない。とりあえず何回か振って感触を確かめる。風を切る刃の音は竹刀を振っているものとはやはり違う。覚悟、その握ったものによって意味が違うからかもしれない。

士郎はシャドウボクシングのように仮想の敵をイメージしいつもどおりの生き残るための訓練をした。いつもとは違った、なんだか懐かしい感じが士郎の身体を柔らかく、機械のように突き動かし、動きをなぞる。

一瞬、アーチャーの姿がかぶってしまったような気がした。舌打ちとともに座り込む。悪態を床に吐き散らし、もう一度同じようにおこなった。なぜならアーチャーは士郎の未来の姿だからだ。つまり模範解答がここにある。しかし今の士郎にはその回答から遠く離れているからだ。今は強くなりたかった。先程のセイバーを見てそう強く思った。だから少しでも、例え最高に最悪なモノマネでたどり着こうと考えていた。

 

「衛宮士郎、貴様には何時までたっても使いきれるわけがないだろ」

「はあ・・・・・・・黙れ・・はあ・・何様のつもりだ・・・」

「昔は俺もお前のように甘えがあったかもしれないと思うと今にも死にたくなりそうだ」

「ああそうかよ。・・・奇遇だな。俺もお前を見ると虫唾が走る。死にたきゃ勝手に死んでくれ」

 

 ぶつかり合う殺気はすぐに行動へと移る。

先に振り下ろしたのは士郎でも、アーチャーには止まっているように見えるといっても過言ではないとでもいうようにゆっくりと剣筋を合わせ、弾く。のけぞる士郎に対し陰剣莫耶を突き刺すように剣を振るった。軌道上点と線では点のほうが防ぎにくい。士郎は普通の人である。だからといって鍛えていなかったわけではない。このような死線を避けるためにセイバーと鍛錬を行ってきたのだ。こんなところで死ぬわけにはいかない。士郎は身体を反転させながらその遠心力によって陽剣干将で防ぐ。

 

「だりゃ!!」

 

 同じく陰剣莫耶を横に薙ぎ払い防ぐ。バランスが保てない。ならと陽剣干将を投げる。一瞬視線を逸らせればいい。そこにもう一本を投げつける。すかさず蹴りの一発をアーチャーの懐にうと込もうとするが、そんなものが届くはずがない。

 士郎は何時の間にかまじかにあった床からゆっくりと身を起こしもう一度投影を開始する。再び握られた干将莫耶を構え距離を読む。そこから算出された計算を基に計画を練る。といっても突撃するしか考えられなかった。なぜならどのように相手の殺気から逃れられるかの訓練のようなものだったからだ。時間の差があまりにも痛かった。しかし、それでも士郎には一つの、たった一つだけの策があった。

 

「無駄だ。貴様では私には勝てん・・・」

「それはやってみなきゃ分からないだろ!!」

 

 アーチャーはわざとらしくかわして士郎が体制を立て直すのを見た。だがそこにはいなかった。ありえないほどのスピード、もしくは跳躍を行ったとしか思えない。

 

「なっ・・・!」

 

 アーチャーの言葉は続かない。背後からの攻撃。干将漠耶での薙ぎ払いと袈裟懸けの乱切。いつもの士郎ではないとわかったのは一度見た戦いであること、そして昔体験したことがあるという二点からだ。追い詰められたと思ったのは壁に当たったときだった。動揺のしすぎだった。いつものアーチャーならそんなことにはならなかった。アーチャーは干将漠耶を士郎とアーチャーの間、そしてもう一本を少し離れた壁に投擲した。

 背を屈めてから柄の部分に脚を付けて軽く跳躍しもう一本の剣を使って士郎の背後に回りこんだ。それと同時にアーチャーの手には干将漠耶で士郎の動きを最小限に押さえ込む。

 

「ちっ・・・だから早いといったんだ!」

 

 だれにともなく悪態を吐き、士郎の手元から剣を弾いた。強化以上の肉体の限界突破だとしても、今の士郎の底は知れている。そう考えなくともアーチャーには造作もないことであり、些細な遊びのようなものだったが、今士郎をとある理由から傷つけることはできない。しかし、これでもう終わりだ。タフガイに刃物などとはよく言ったものだ。剣がなくなった瞬間ただのイッタ人だ。そうなら黙らすのは簡単だ。もう一本を士郎ごと吹き飛ばしてから呟くように、

 

「少し眠ってもらうぞ・・・」

 

 柄の部分を士郎の腹にめり込ませ、意識を無理やり奪った。士郎は本当に眠った・・・

 

 

 

―俺は何をしていたんだっけ・・・確かアーチャーが文句を言ってきたのは覚えている。そのあとは・・・・・・・・・・ああそうか・・・・・・・・・・・・スイッチを入れ替えたんだ。セイバーとの訓練の時に感じた感覚どおりにしてみたんだっけ?・・・・・・・・・それで・・・・―

 

「思い出したか?」

「アーチャー!?・・・・・どうしてここに!!?」

「別にどうでもいいことだろう?」

 

 士郎は納得がいかないとかそんな下らないこととは関係なしにアーチャーの胸倉を掴んだ。アーチャーの不敵な笑みは何時までも変わることがなく、されるがままのアーチャーを敵を見るような眼で言葉を続けた。

 

「どうでもいいわけがないだろ!!」

「そうかもしれないが、私には関係ない」

「ふざけるな!!」

「なら私を殴るのか?」

 

 アーチャーの挑発に乗ってしまった士郎は殴ろうと手を動かそうとしたが、金縛りにあったかのように固まってしまった。その瞬間殴られた。口の中が少し鉄の味がする。鉄の味が少しだけ士郎の精神を落ち着かせてくれた。

 

「・・・少しは落ち着いたようだな?」

「お前がいると怒りしかこみ上げてこない・・・」

「少しは景色を見ることもいいかもしれんぞ?」

「はっ。そんなことお前見るよりもかなりマシ・・・・・・・」

 

 そこで士郎の言葉は途切れた。眼に収めてはじめてわかった。

見える景色。眼が覚めて初めて認識した景色は士郎にとって見たこともない場所だった。                                                                                        一気に困惑した表情をした士郎を見てアーチャーは溜息をついて士郎を押した。軽い感じだったが、士郎には距離にして十メートル飛ばされた感覚があった。

 

「ここは・・・なんだ?」

「一言で言えば私のイメージの中だ。といっても固有結界というわけではないがな・・・」

 

 そこは今の冬木市とはなんら変わらないような場所だった。一つのこと以外は・・・

静かすぎるのだ。賑わいなんてない。人が一人もいないからだ。士郎はさっきとは違った意味で動けないまま周りを見渡した。伽藍とした殺風景な街並みがとても信じられない。それは当然だ。人がいきなりいなくなるなんてことはない。なにかがあったのだ。

しかし、その何かがわからない。士郎は追いつかない思考を混乱させながらもフル回転を試みる。

きっちり五分間の沈黙。打ち破ったのは一つの爆音。士郎を突き動かしたのはそれがつい最近聞いたことのあるものだったから。

 

「はあ・・・・はあ・・・・・」

 

 走って向かう先は一つの公園。士郎たちの一つ前の聖杯戦争の最後の戦地である。人を掻き分ける必要のない道をひたすら走り抜ける。その行為に力を使っているとは思えない。というよりも自分の身体ではない気がするといったほうが近いのかもしれない。

 ついたそこは十年前と同じ光景だった。今までとは違う。殺風景ではない。炎が壁を作り、力が支配する世界が繰り広げられていた。士郎はその光景に唖然として動きを止める。当たり前だ。あの時のことを覚えているのだからだ。

 あの時と同じでも違うといえた理由はいくつかある。その一つはつい先程見た鎧が大軍で何かを取り囲んでいた。

 二つ目は先程も言ったとおり人が一人もいないということだ。あの時の犠牲者は一人や二人ではない。何十、何百といった数字だ。少し多いのかもしれないが少なく見積もってもこれぐらいはいく。

 三つ目は聖杯が出ていない。鎧の大軍といった時点で聖杯戦争ではないということを証明しているといってもいい。

士郎は目の前の光景に身体を膠着しながら見守っていた。すぐさま爆音が響いた。

幾重もの重なり合った鎧の群れが粉々にまで散っていく。埋めるように後ろにいた鎧の兵が前へと進む。いくつもの重く軋んだ音。さらに続く爆音。その瞬間にちらりと見えたのは二人の人間。その中心にいるのは二人の魔術師。

 

「アーチャーと・・・・・・・遠坂?」

 

 士郎が疑うのも仕方のないことである。ここは数年先の未来なのだから。それを肯定、補足をしてくれるのはアーチャーである。うんざりしたようにだが。

 

「ここは私の記憶だ・・・」

「お前の記憶・・・・だと・・・・・?」

 

 さすがの士郎でも今のアーチャーに何も言うことはできない。現実離れしているのはいつものことだが、これはどこかが違っていた。

それはここにセイバーがいないこともそうだし、アーチャーの、聖杯戦争でのアーチャーとどこか違っていた。まるでこの異空間からごっそりとこちらの世界に来たような・・・

 

「私は戦い、数々のものを討ってきた。しかし、こいつらは違った・・・」

「なにがだ?」

「数が違いすぎた。無謀とかそんなことをいわれても戦わなければ滅びるだけだ」

「もしかってこれは未来なのか?」

「そう思うか?ならそうなのかもしれないな・・・そう考えれば希望も何もない・・・」

「何が言いたい?」

「しれたこと・・・・・だがいまはまだ」

「・・・・・・・・・・あ〜あ変なもの見たせいで変なこと考えたじゃないか」

 

 アーチャーは少し不敵に笑って士郎の言葉に答える。

 

「それは自分のせいなのだろう?私に押し付けるな・・・」

「そんなことよりここからどうすれば抜け出せるんだ?」

「眼を閉じろ・・・・そしてきっちり三十秒後に開けるんだ・・・」

「今日だけだからな。普段はお前のような奴は・・・・・・・殺したい」

「ふっ・・・・貴様ごときに殺される私ではないぞ?」

 

 

 

「セイバーの肌って白いわね?羨ましい・・・」

「あの・・・・止めてください・・・・・・」

 

 セイバーは令呪という最高最悪の脅迫でセイバーを風呂の中へと連れ込んだ。セイバーは少しうつむきな状態でおろした髪を洗い出した。前に士郎にはシャンプーなどどれでもいいといっていたのだが今では愛着を持って使っているものがあった。なぜこのようになってしまったのかは士郎のせいなのだ。だから今このような状態におちいたのは士郎のせいだ。そうだそうに違いないなどと士郎に八つ当たり気味に思考が進んでいってしまった。

 凛はそんなセイバーの様子に少し満足していた。それは今だけはなにも悩んでいるようには思えなかったからだ。しかし、今のこの状況に困っているとは思ってはいなかった。

 

「セイバーは今の士郎をどう思う?」

「えっ・・・なにがですか?」

「聖杯戦争からずっと今まで鍛錬してきたじゃない?でも今は少し甘いからさ・・・」

「・・・リン。何が言いたいのですか?」

「前までは士郎死にそうなくらいやっていたけど今は少し違うように見えたからさ・・・」

「それは・・・・・・」

 

 セイバーは少し手を止め考える。確かに最近は甘くやってしまっているのかもしれない。そう考えると少し前の士郎の異変の理由が分かった。だがと思う。バーサーカーに一撃を与えられたのも事実。

 だが今はそんなこと言っていられない状況下へと変わっていくのも事実だった。明日からまた前のようにただ打ち合うだけの稽古をしてみようかと思った。

 

「リン・・・ありがとうございます。明日からまた以前のようにやってみようと思います」

「そ・・・。ただ明日の昼食の当番だけは可能な限りにしごいてね?」

「わかりました」

 

 

 セイバーは薄く笑い了解した。泡を洗い流し湯船の凛と交代する。今の時期は汗が掻きやすい。湯船の前に一度流したとしても少しだけすっきりしないので凛は丁寧に身体を洗い始めた。

セイバーは湯船でぼーとしながら少し考える。もちろんあの敵のことだ。自分の剣が効かなかっ

た。その事実がまた自分の思考を止めてしまう。

 

「セイバーはさ・・・アーサー王の時に敵わない敵なんていなかったでしょ?」

「・・・・・・・・・・・・・そうですね・・・私の前に敵はいなかったといっても過言ではありません。ただアーチャー・・・・ギルガメッシュの前では・・・しかし傷つけることすら出来ないものはいなかった」

「でしょうね・・・しかもあれで末端だって言うんだから・・・・・・」

 

 凛は手を止め考え込む。もしかしたらという考えがあった。それは敵には魔術、概念武装の類が何らかの力が働いて無効化・・・。しかしおかしいそんな感じはしなかった。あれはただの鎧だ。それにセイバーの風王結界はそれとは違った類の物のはず・・・。だったらどうしてだろう。アーチャーの投影した干将漠耶は傷を付けていた。どこかがおかしい。セイバーとアーチャーの違い。

クラス、得物、ランク、魔力量――

他にもいろいろありそうだがどれもこれも当てはまらない。

 

「相殺・・・・・そっか同じ物で守られていると考えてもおかしくはない・・・」

「リン?どういうことですか?」

「同じ力を相手が持っていてもおかしくは・・・・でも違うか・・・・それだと・・・なら流した・・・流してどこにいったの?風王結界はそんなものではない・・・・」

 

 凛は手を加速して身体を洗う。すぐさま肌が赤くなっていく。セイバーの顔も赤くなっていく。のぼせたのだろう。

 

「ああーわかんない・・・・・・・・」

「リン・・・少し傾いてます・・・よくそんな四十五度くらいの角度のまま洗えますね?」

「あああああああああ」

「リンどうして微かにゆがんでしまっているのですか?」

「ああああああああああああああ」

 

――あああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 

 ドボン!!?

 

「・・・・・・・・・今変な音しなかった?」

「そうですか?・・・・・・・・確かに湯船に何か入って・・・・」

「ぷはっ・・・・げほ・・・・げほ・・・・・・・あの野郎・・・・こんな仕打ちでくるなんて・・・いつか・・・・泣かせてやる」

 

 そこで自分の今の現状を確認、唖然、黙視、赤面、絶叫。初めてセイバーと凛が風呂場にいる状態の場所に入り込んだ(投げ込まれた)のは初めてだからだ。当たり前だ。士郎にはそんな自殺願望など微塵にもなかったからだ。服が重い。早く動ける自信はないがやれるだけやらなければならない。それはもちろん今はまだ死にたいとは思っていなかったからだ。

 

「ごめん、セイバー、凛!!俺は一刻も早くでていくからな!!」

「衛宮君?明日気を付けてね?」

「シロウ。明日からは武装していきますから・・・」

 

 士郎は背中に、全身に悪寒、鳥肌がたって逃げたくなった。士郎は愛想笑いをして扉へと向かった。その後ろから一足早い罰が来た。まずは手を掴まれた。

 

「シロウ?その前にやることがあると思います・・・」

「そうね・・・大丈夫魔術は使わないわ・・・・」

『使うのはこのグーだけ!!!』

 

 士郎の記憶は再び吹っ飛んだ・・・