ジャ○ネット・とおの・テレビショッピング!

 

(真っ暗な会場にスポットライトが照らされてドラムロールが鳴り響く。)

(そして現れるのは司会者:遠野(予定)翡翠&商品紹介者:遠野(予定)琥珀。)

 

翡翠「さて、やってきました。ジャ○ネット・とおの・テレビショッピング」

琥珀「今日も張り切って、良い商品をご紹介しましょ〜」

 

翡翠「さて、姉さん。今日の商品は?」

琥珀「そんなことより翡翠ちゃん、最近この辺りも物騒になってきたと思わない?」

翡翠「そうですね、連続吸血鬼事件なんかもありましたし・・・」

琥珀「そこで、我が遠野グループが自身を持って紹介するのは・・・こちら!」

翡翠「うわ〜、大きなパイルドランカー!」

琥珀「そう、『七式パイルドランカー量産型』通称:『666狂典』!」

翡翠「きょうて・・・ん?」

琥珀「攻撃力としては鹿が人に体当たりをする程度なので見た目とは裏腹に過剰防衛にはなりません!」

翡翠「じゃぁ、ここまで大きくする意味はないんじゃぁ・・・」

琥珀「さりとて、もし相手が霊体であったとしても効果があることは聖堂教会のシスターさんのお墨付き!」

翡翠「姉さん、霊体って・・・」

琥珀「しかも大きくてかさばるように見えつつも『原初の土』としての能力があるため、目立たないようにすることも可能です!」

翡翠「ねぇ・・・さ・・」

琥珀「コレで暗い夜道に変質者に襲われても、吸血鬼に襲われようとも『志貴さん』に頼る必要なんてありません!」

翡翠「(諦めたような声で)ところで、お高いんでしょう?」

琥珀「(もうノリノリで)ところがなんと!298000円 298000円のご奉仕です!」

翡翠「まぁ、それはお得!」

琥珀「そして、なんと!今回限定666名様限り!鹿の動物霊がついてきます!」

翡翠「・・・(絶句)」

琥珀「さらに、この番組の視聴者の方のためだけに!送って嬉しい食べて美味しい『涅呂堂のプリン』詰め合わせもおつけいたします!」

翡翠「マァ、ソレハオカイドク(棒読み)」

琥珀「なお、この商品の開発に携わった人たちよりのメッセージを預かっております。それでは、VTRどうぞ」

 

(プライバシー保護の為に音声は変えてあります。そして顔にモザイクがかかっておりますがご了承ください)

技術提供者Cさん「教会というのは慈善事業でして・・・維持運営などのためにもお金が必要なのですよ。」

Cさん「また、コレにより被害者が減ることで我々も助かりますしね」

Cさん「資金はカレー・・・ゲフンゲフン。じゃなくて、皆様の為にありがたく使わせていただきます」

 

素材提供者Nさん「ふむ・・・まぁ、プリン詰め合わせを貰ったのでな。」

Nさん「まぁ、はじめにプリンありだ・・・」

 

製作者Aさん「いや、なに、従業員の給料も支払わなくてはいけないのでな」

Aさん「たかだか半年滞納したくらいで無理矢理仕事を決めおって・・・」

Aさん「まぁ、面白い素材だったので仕事には満足してるがね」

 

琥珀「以上です。なお、モニターの方にも意見を伺っております」

 

(プライバシー保護の為に・・・以下略)

モニターSさん「確かに、襲われなかったけど・・・もしかしてあたしの出番ってコレだけ?・・・ねぇ!」

 

琥珀「と、喜びの声が!」

翡翠「さぁ、お電話はいますぐ『0120-XXX-XXX』!『0120-XXX-XXX』にどうぞ!」

翡翠「金利・分割手数料はジャ○ネット・とおのが全額負担いたします」

 

翡翠&琥珀「それでは、今回はこのへんで〜!」

 

(そしてドラムロールとともにフェードアウト)

 

『蒼崎工房製作』

『技術提供:聖堂教会極東支部』

『素材提供:死徒・ネロ=カオス』

 

『モニター協力:さっちん』

 

『提供:遠野グループ』


後書き

スイマセン・急遽CHATでの会話からおもいついたネタです。

電波なので深く追求しないでください。

2004年1月20日脱稿