これは遙か昔、太古の時代の出来事です
 
その頃、人類はまだ鉄器はおろか青銅器さえ手にせず、石器に頼っていました
 
そんな時代に”おると”君は地球という星に落っこちてきてしまったのです・・・
 
 
ぷろろーぐ
 
それは不幸な出来事でした
 
おると君の住んでいた星が侵略されたのです、なんて酷いことでしょう!
 
しかも、おると君達の種族が蜘蛛そっくりの外見をしている、というただそれだけの理由でです!
 
カプセルで降下してきた人型のロボット達はおると君達を駆逐しようとしました
 
そのロボットに”原作:ろばーと・あ・らいんはいん”とか”でざいん:すたじおえぬ”とか
よく判らないことが書かれていたのはここだけのナイショです
 
平和を愛するおると君達は戦いを嫌い、文字通り蜘蛛の子を散らすように銀河の星々に避難しました
 
その中の一匹(?)がおると君でした………
 
 
 
おると君さいど
 
ワープにつぐワープでおると君はオリオン腕辺境の恒星系まで逃れてきました
 
ここまでくればもう追って来る者はいないでしょう
 
ほっと一安心したのもつかの間、おると君の乗った宇宙船は故障してしまいました
 
ワープエンジンの暴走です、いままでの無理と被弾が祟ったのです
 
船が爆発してしまうのは時間の問題でした
 
しかし幸運にも目の前には青く美しく輝く惑星がありました
 
あそこに降下すれば助かるでしょう
 
でもおると君の宇宙船は脱出カプセルすら壊されてしまっていたのです
 
このままでは座して死を待つのみです、船もろとも木っ端ミジンコになってしまいます
 
おると君は決死の覚悟を決めました
 
一か八か宇宙服だけで脱出するのです
 
おると君が宇宙に飛び出して僅か数秒後に船は爆発してしまいました
 
本当に危機一髪でした、でもおると君の本当のピンチはこれからでした
 
大気圏突入です
 
いくら機動宇宙服を着ていても、いくらおると君の身体が頑丈でも、とても助かるとは思えません
 
さすがのおると君も死を覚悟しました
 
宇宙服の装甲が大気摩擦で焼け焦げ、溶けてゆきます
 
ザ○には大気圏を突破する性能は無い・・・気の毒だが”
 
おると君の頭にどこかの平行世界から”デムパ”・・・ではなく”知識”が流れ込んできました
 

おると君はパニックに陥っていたせいか、その声の主(赤くて通常の3倍な仮面の人)に言い返しました

 

うそだい!某種じゃ某苦労人が○クで突破に成功してたじゃないか!”

 

おると君の痛い突っ込みは膨大な知識の本流であっさりスルーされてしまいました

 

せこいですよ、でoらんだるさん・・・

 
しかしその知識の奔流の中におると君の命を救う素晴らしい知識が混じっていたのです!

 

・・・・・・・・でもその知識はとっても恥ずかしいものでした、おると君は悩みました、羞恥ぷれいはいやです

 

それにただ叫ぶだけで助かるとは思えません、しかしこのままでは無駄死にです
 
追い詰められたおると君は”だめでもともと”と恥ずかしさを我慢して叫びました
 
 
ORT「ワシが男○塾長、江田○平八である!」
 
 
おると君は大気圏突破に成功しました!
 
・・・一体あの言葉はなんだったのでしょうね?何かの呪文でしょうか?あきらかに魔法以上の力がありましたよ?
 
でもおると君はあえてそのことには触れないことにしました、世の中には知らないほうが幸せなこともあるんです・・・
 
かくしておると君は地球に降り立ったのでした
 
 
 
ぷらいみっつ君さいど
  
がいあの怪物、ぷらいみっつ君は星空を見上げていました
 
地球を外的要因から守る抑止力、「地球防衛幻獣 わんちゃん」として常に警戒は怠りません
 
見上げる夜空に一条の輝る星が流れていきます
 
その光はまっすぐこっちに向かって来ました
 
ぷらいみっつ君は緊張しました
 
また恐竜さんの時のようになっては困ります、あんなことは2度とごめんです
 
しかし見ているうちにその輝きは爆発して粉々になり、どんどん燃えつき始めました
 
ぷらいみっつ君はほっと安心しかけましたが、すぐに真っ青になりました
 
その破片の一つから微かに声が聞こえたのです
 
「ワシが・・・塾長!・・・平八である!」
 
冗談じゃありません!
 
もしも『星の記憶』の通りなら「宝石ジジイ」と互角に渡り合えそうな「最強ハゲ」です!
 
大統領をして「もしあと10人いたら負けていた」と言わしめたあの「塾長」だったとしたら地球の一大事です!
 
「最終兵器ハゲ」と呼んでも差し支えないバケモノが今まさに「塾長、大地に立つ」かも知れないのです!
 
ぷらいみっつ君は、久しぶりに本気を出さなければならないな、と思いながら南半球に急行しました・・・
 
 
 
おると君さいど
 
おると君は鬱蒼としたジャングルの中に降下しました

 

おると君をここまで守ってくれたザ○の残が・・・いえ、「機動服」の残骸はぱらぱらを砕け散ってしまいました

 

これでおると君は丸腰です

 

周囲を見回すと全く文明の気配が感じられません

 

そういえば軌道上で救難信号を発した時も反応がありませんでした

 

なんということでしょう!たった3万歳の小さな子供のおると君がこんな未開惑星に一匹(?)で放り出されてしまったのです!

(ちなみにおると君のお父さんは32万歳、お母さんは28万歳、お姉ちゃんは6万歳です)

 

もしここが銀連(銀河連盟)に加入できるだけの分担金を払っているなら宇宙安保理会議の宇宙警視「ジュンサー」がいるはずです

 

たとえ未加入だったとしても宇宙警察機構の宇宙交番くらいはあって宇宙駐在「コチ仮面」が駐在しているでしょう

 

それすらいないということは本当に全くの未開惑星のようです

 

これでは迷子としてお家に送ってもらうことも出来ません

 

いえ、そもそもおると君に帰るお家は残っているのでしょうか?

 

侵略者達は無差別に街を焼き払っていたのです、とてもお家が無事とは思えません

 

(その頃、おると君達の星を侵略した連中は宇宙駐在コチ仮面「カンキーチ・リョーツ」のガンプラを壊してボコられていました)

 

おると君は怖くなって泣き出したい気分でした

 

周りの暗闇から怖いお化けが出てきそうな気がします

 

小さな物音にもビクビクしてしまいます

 

そんな中に突然、この星のいじめっ子が現われたのです!

 

そのいじめっ子は奇声を発しながらおると君に飛び掛ってきました

 

第5位の力は吸血鬼一ィィィィィィィィ!吸えん相手はいないィィィィィィィ!”

 

おると君は相手が”あぶないおじさん”だと感じ、怖くなってつい本気を出してしまいました

 

ぷち

 

瞬殺です

 

えらそうなことを逝っていたわりにはあっけなかったですね、てんでよわっちい馬鹿でした

 

おると君はその馬鹿に向かって決め台詞をかっこよく決めてやりました

 

ザ○とは違うんだよ!○クとは!”

 

これでおると君はすごくご機嫌になりました♪

 

しかしそんなおると君をこっそり見ている目があったのです・・・

 

おると君の大遭難 前編 おわり

 

作者:TMキャラの脇役に光を当てていく、ほのぼのコミカル路線「○○君の大○○」シリーズを始めました

    現在この”おると君しりーず”の他に本流となる”ぷらいみっつ君しりーず”「ぷらいみっつ君の大活躍」

    ゼルレッチ魔道元帥が主役の「ぜるっち元帥の大暴走」、アインナッシュの「腐海君の大海嘯」等、

    罰当たりの数々を作成中です、期待せずにお待ちいただければ幸いです