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漢だち
byどーが
「今日で・・・丁度二週間・・・」
アルクェイドが日本中を旅行したいと言ってレンを巻き添えにして旅立ったのが二週間前。
一週間くらいならば何とか我慢できたのだが、アルクェイドの奴、本格的に日本全土を回ってくるつもりじゃなかろうな?
何を我慢しているって?
そりゃあれですぜ旦那、男が毎日我慢してたらいろいろ体に悪影響を及ぼすやつですよ。
まだ分からない?
あれですって。英語で言うとマス○ー○゛ー○ョン? 日本語だと○慰って言うやつ。
直球ど真ん中だとおなにすてぃっく?
何?したらいいじゃない?
そりゃ出来たらこんな愚痴たれませんさ。
遠野家にはセキュリティー関連を全て任されている琥珀さんという人がいるんです。
何の情報もなしにいきなり月姫始めたら、ただの脇役にしか見えないのに最後に大きなどんでん返し、あるいは全部かっぱらっちゃうあの人です。
ある日、秋葉が琥珀さんの口車に乗せられてセキュリティー強化を許可したのが運の尽き。
とある日に乾家へお邪魔しに行ってるうちに、あちこちに監視カメラが設置されててもう大変。
もともと少なかった俺の人権はプライバシーまで保障しなくなってしまいました。
多分、盗聴器もあるんじゃないかと。
あちこちというのは、勿論俺の部屋(旧四季部屋、現アルクェイド玄関)も含まれていて、なんとトイレにも設置される始末。
どうしてトイレにまで設置したのか聞いた所、「換気扇から潜り込んで来る賊がいるかもしれませんから」と答える始末。
・・・換気もくそも、ネズミくらいしか通れませんって。
そんなこんなで俺の息子を隠すのに精一杯なんです。
遠野家へ来た頃は、いろんな事件(詳しくは本編参照)に出くわしてそんな事してる暇なんてありゃしませんでした。
まぁ、レンと契約(詳しくは(略))してからは、やたらと余る精を無駄にすることなく色々夢の中で頑張ったりもしてたんだが。
言っとくが、ちゃんとした愛のある行為だぞー
鬼畜とかじゃないからな!!
・・・で、夢の中なら流石に監視カメラ等に引っかかる事も無かったわけなんですが、アルクェイドが唐突に日本中を見て回りたいと駄々をこねた挙句、アルクェイド同様に世間に疎かったレンを「一緒に勉強してくるね〜」と一方的に強奪。
・・・アルクェイドの部屋は今は空だが、留守中の女性の部屋で発散するって言うのは人として間違ってるので、進入はやめました。
・・・いや、実際にお邪魔しようとしたらいつの間にか隣に秋葉がいてだな、「こっちは遠野家ではありません」とこれまた強引に引きずられて、とかいうわけではないですぞ?
今度、制服下着鞄筆記用具その他をばらしてみるか?
絶対に発信機とかついてるよな・・・
さて、このままいくと夢精は確実かと。
普通の家庭ならば、うまく誤魔化しつつ自分で片付けたりするんだが、あいにくここは泣く子も黙る遠野家。
何かと鋭い翡翠琥珀姉妹。
夜中に事を起こそうも、見回りという問題にぶつかる。
誘導尋問にもあっさり引っかかりそうだし、俺の場合。
ちなみに買いなおすという手は無い。
理由は金が無い。ただそれだけだ。
同情するなら金をくれ。よこせ! さあ!!
「兄さん、どうかしたのですか?」
「いや、何でもないさ」
「人が話しているときにボーっとするのは失礼ですよ?」
「ちょっと風呂上りだったから、つい」
ちなみに今は夕食後。んでもって入浴後。
俺と秋葉は一緒にくつろいでいたりする。
ぬぅ、小さい事で駄々をこねたら、大きくなるものも大きくならんぞ?
「そもそも兄さんは」
いかん、また秋葉の小言が始まった。いや、今に始まった事じゃないんだけど。
そんな秋葉への必殺技。
「ほら、小さい事を気にしすぎていちいち怒ってたらしわが出来るぞ?」
なでなで
「ちょっと兄さん、子供じゃないんですから・・・」
それでも嫌がらない秋葉。
うむ、可愛いというか、まだまだ子供じゃのう。
まあ、俺もされて気持ちいいからおあいこだ(謎
なでなで
「・・・兄さん」
しかし、ここで秋葉が「はわわ〜」なんて言ったらそれはそれで面白いのに。
そしたら俺はこう言うだろう。
「ったく、しょうがねーな」
と!
志貴ちゃーんなんて呼ばれたりして、眼鏡つながりは委員長か?
おぉ、あまつさえア○ルつながり!
外人巨乳金髪はやっぱりアルクェイドだろうな。
んでもって髪の毛長くしてポニーテールで・・・萌え!!
・・・マ○チがメカ翡翠なんてオチが付いてきそうだが。
しかし、年頃でしかも風呂上りの女の子を間近で見てると・・・
七夜(別名大将軍)が目覚めてしまうではないか!
しかし・・・秋葉の髪、さわり心地が満点というか、癖になりそうだな。
でもここで止めておかないと取り返しのつかないことが起きそうな・・・
(・∀・)ズーム♪
ちょっと本格的にやばいかも(汗
今日はここまでにして・・・
「あ・・・」
なんだか悲しそうな表情の秋葉・・・
ぬぅ、そんな潤んだ目で俺を見るなぁ!!
ぱしっ
秋葉が俺の手を掴む。
・・・もう可愛くて仕方がありません。
俺は片方の手を秋葉の肩に置き、掴まれた手を離してもらうと秋葉の体を抱えるようにして抱きつく。
(・∀・)ズームズームズーム♪
何 し て る ん だ 俺 は
自爆してどうする!
七夜が自己主張を開始してきたのでちょっと腰が引き気味。
考えろ、萎える要素を秋葉から見出すんだ!
なんて無茶な!? 東京圏の大学に余裕で受かる位の学力を持つ人間でも絶対に解けやしないぞ!
秋葉のウィークポイントは・・・
ずばり、その貧乳だ!
秋葉は貧乳、秋葉は貧乳、秋葉は貧乳・・・
この場合の貧乳はウィークポイントではなくてチャームポイント ←神の声
(・∀・)ズムズムズーム♪
( ゚д゚)ハッ !
またしても自爆か!!
いかん、傍目から見てももっこりが確認できるくらいにまで七夜が活動している!?
いや、貧乳が好きだとかそういう理由じゃなくてだな、別に女の子は胸の大きさで判断しちゃいけない・・・節操無しとか言うなぁ!!
「秋葉、もう9時前だからもう寝る用意しないと」
「もうそんな時間ですか・・・」
そう言って離れる。
・・・そんな名残惜しい目で見ないで欲しいな。
「俺はお水でも貰ってくるよ」
「そうですか・・・私はお先に失礼します。おやすみなさい、兄さん」
「ああ、おやすみ」
そう言って秋葉が退室。
どうにか問題は過ぎ去った。
今日は蛇の生殺しってやつですか・・・
実際に水を飲みに行くわけでもなく、時間を置いて退室・・・
出来ない!?
(´Д` )イェァズムズムズムズーム
この家には至る所に監視カメラが、そんな状況下で前屈状態で歩こうものなら女性陣に対して弱みを握られる事間違いなし!
まぁ、通用するかどうかは分からんが、ポケットに手を突っ込んで目立たなくさせる事くらいなら出来るか?
微妙に怪しい歩き方でどうにか扉まで辿り着く。
扉をくぐって、あとは階段を上れば・・・
「志貴様?」
おう じーざす!!
どうしてここで邪魔が入る!?
しかし秋葉を退ける事が出来た俺だ、きっと翡翠も撒けるに違いないっ
「ん? 翡翠か、どうしたの?」
「これから志貴様はご就寝ですか?」
「まあね。今日はまだ早いけど、偶にはと思って」
「それでは部屋までお供させていただきます」
・・・こんなに自分の部屋が遠くに感じるなんて日が来るとは。
翡翠と一緒に自分の部屋へ目指すも、何処か腰が引けてる自分。
どうか、翡翠に不審に思われませんように・・・
「ところで、翡翠はもうお風呂には入ったのか?」
「いえ、志貴様や秋葉様が部屋に戻られてからお風呂に入ることになってます」
つまりいまなら翡翠の汗、においが
(・∀・)ズムズムズーム♪
(´Д` )イェイェイェァ
自分で設置した地雷に引っかかるなぁ!!!
しかしもうすでに俺の部屋の扉に到着だい!
これ以上はやらせはせん、やらせはせんぞ!!
「それじゃおやすみ、翡翠。明日の朝も宜しくね(にこ」
「・・・はい(赤面」
素早く扉のノブを掴み、翡翠には背を向けて顔だけ向け、少しおざなりな感じがしないでもないがどうやらうまくいった様だ。
ちなみに部屋の電気は付けない。
つけたら監視カメラに引っかかるかもしれないからね。
でも、琥珀さんのことだから、赤外線モニターや暗視モニターまで設置してそうな予感がしないでもなかったり。
ちょっとヤバイかなぁ・・・
「やっほー志貴、ただいまー」
あ、あんぎゃあ―――――――――!!!
ラスボス到来!?
何でこんな時に帰ってくるんだ!
「夜間バスって結構面白いねー」
誰も聞いてないし何金ケチってるんだ!
「うわぁ・・・志貴ったらもう臨戦態勢だよ」
そういって七夜をしっかり見つめるアルクェイド。
隠すとかもうそんなんじゃねぇ。
「二週間も会ってなかったしねー、そんなに私が恋しかった? やっぱり、私を選んでくれるの?」
「でぇい、いきなり帰ってくるなり何だ!それにセキュリティーシステムはどうした!?」
「あんなおもちゃで私を捕獲しようなんて一万年早いわよ」
いや、捕獲とかのレヴェルじゃなかったはずだ。
「そんなに緊張しなくてもいいじゃん。それともこのカメラっぽいのが邪魔なのかな? 邪魔なら取り外そー」
ばきゃ
「アルクェイド。それ取り外す言わない」
「さあさあ、今日は無礼講ってことで」
あまつさえ無視かよ。
「志貴さん、どうしたんですか! いきなり監視カメラが映らなくなって・・・
きゃあーーー!! 志貴さんがアルクェイドさんに犯されかけてる・・・」
「兄さん、大丈夫・・・」
「志貴様、ご無事・・・」
さらに六つの瞳が七夜を凝視。
「兄さん・・・その・・・」
「流石は志貴様・・・」
「えっと、朝の光景より素晴しく・・・」
嫌ぁぁぁぁぁぁ――――――――!!!
あまつさえ朝立ちがばれてる罠