遠野の屋敷の応接室。

そこにアルクェイドとシエルが対面で座っていた。

「まさか妹側からあんな強敵が出てくるなんて・・・」

「そうですね。貴女の唯一の砦が落とされたわけです・・・貴方から胸囲を取ったら何も残りませんからね」

唸るアルクェイドにシエルがニヤリと笑う。が、

「なによ。シエルだってカレーとア「わーっわーっ!!!」・・・煩いわね」

「なんて事を堂々と言いやがるんですか貴女は!」

アルクェイドの爆弾発言にシエルは顔を真っ赤にし、荒い息を吐きながら抗議する。

「だって事実じゃないの」

「場所と言い方を考えて・・・」

バンッ

突然ドアが開き、

「胸なんて飾りです!兄さんはそれが分からないのです!」

秋葉が乱入してきた。

「わ、何だ妹か」

「お邪魔しています」

二人の反応は薄かった。

更に、

「秋葉さんがそんな事言った所で説得力皆無ですよ。それとその台詞はあちらこちらで使われてます」

「妹は人一倍無いんだからそんな事言ったら逆効果なのよ?」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

スルーされた挙げ句にカウンターを喰らった秋葉は恐ろしい形相で二人を睨む。

と、

「胸とは乳児に授乳するためにある物であってそれ以外の何物でもありません」

呆れ混じりの台詞と共にシオンが部屋に入ってきた。

「「・・・・・・・・・・」」

「な、何ですか?」

ジッとシオンを見つめるアルクェイドとシエル。

そして二人は同時に頷き、

「「凄い説得力」」

同時にそう言った。

それがまた秋葉の何かに火をつけた。

「何!?勝ち誇ってるのそれ。それで勝ち誇ったつもり?!兄さんオトしたつもり?!」

「落ち着いて秋葉。その言い方は色々ボーダーラインです」

「シオンは良いわね・・・やはり外国産は大きいのが当たり前なのかしら?」

「だから妹。一番大きいのは前に遊びに来ていた妹の友達なんだって・・・」

「・・・・・・・・・・・・・」

秋葉の動きが止まった。

「・・・・What?」

「今日の秋葉さんは壊れてますね・・・・」

「わたしもそう思う」

「秋葉。気を確かに・・・・」

何?もしかして羽ピンのことかしら?確かにあの子は大きいわ。でもね、アレは安全パイなのよ。そう思っているのよ私は

ブツブツ言いながら部屋の中をグルグル回り出す秋葉。

「あ、わたしそろそろ行かないと・・・・」

「わたしも志貴が寝てるならここにいる必要ないし」

「私も研究の続きを・・・」

三人ともそれぞれ理由を挙げて部屋を出ていこうとした。

「あれは国産で親友で私が揉んで大きくしたから良いのよ!」

「「「良いの!?って言うか揉んだの!?」」」

「問題は貴女方だけよ・・・・私より大きい分は、燃えちゃえ♪」

「「「完全に壊れた〜〜〜!!」」」

赤い髪を振り乱して襲い掛かる秋葉に三人は一斉に逃げ出した。

 

 

 

 

「平和だな・・・・」

ベッドに転がってボーっとしている志貴。

外からは奇声と爆音。そして叫び声が聞こえる。

「今日は部屋から出れないな・・・・ま、今日一日部屋でレンと昼寝でもするか」

「♪」

志貴はそう言ってレンの頭を撫でた。