注意
これは電波系馬鹿小説です。
59分小説ですので質は―――保証できません。
そして気が向いたら更新する―――かも知れません。
BURST!
「貴方の実力を知るために手合わせをするようにとも言われているわ」
結局戦うのか・・・
「わたしに対して手加減は無用よ。本気で殺すつもりで来て」
何だろう。とてつもなく罠っぽい気がするぞ?
「反撃はしないわ。生半可な攻撃じゃわたしの防御を突破することも出来ないわよ?」
しかも攻撃をしてこないという。
罠だ。
しかし、舐められるのは気にくわない。
ならば───
「本気で、いいんだな?」
「ええ。私は人間じゃないし、生半可な攻撃じゃ死なないし、わたしは死ぬ事はないの」
「人じゃない事は分かっている」
眼の力を発動させる。
目の前のコレは異質。
線があまり見えない。
しかし、見えはする。
あのジジイはちゃんと伝えているはずだ。それでも死なないと断言しているのだから問題はないのだろうが・・・何か引っかかる。
どんな罠があるとい―――まさか。
「一つ聞きたい」
「?」
「傷物にされた責任を取れとか、言わないよな?」
「!?」
動揺しやがった・・・・言う気だったな?つーかそう言えと言われたな!?
「分かったわ・・・言わないわよ。それによりも早く」
チッ、何か隠してそうだがもうタイムアップか。
気配遮断、魔眼解放――――
短刀を逆手に構え、歩法を用いて一気に踏み込み、
「え、?」
女性の体にある線を短刀で一気になぞった。
そして瞬時に離脱。
グシャッという音と共に女性が物言わぬ17の肉片へと変わる。
防御どころか完全に殺しきってしまったんだが・・・やはり線が見えるならば関係ないか。
しかし今更だが・・・これは他人に見られたら洒落にならないぞ?
これを隠すにも色々問題はあるしなあ・・・
さて、どうしたもn───!?
俺が肉片に目を向けると、その肉片が動き、再び一つの姿になろうとしていた。
「・・・・マジか」
確かに死ぬことはないと言っていたが・・・これは、自己再生か。
呆然とその光景を見ている間にもそれは元の姿に・・・あ、ずれた。
「〜〜〜〜〜〜っっ!!!!」
声にならない悲鳴を上げ、再びバラバラになった。
42分
彼女が元の状態に戻ったのはそれから数時間後のことだった。
しかし、元には戻ったが服はズタズタのままだ。
服を戻すほどのエネルギーすら回せないと言うので俺は仕方なく上着をそいつに渡す。
「えへへ〜」
何故だ・・・さっきと全然違うんだが・・・・復活の際に脳の中の一部がやられたか?
「志貴って凄いわね・・・まさかわたしが殺されるとは思わなかったわ」
いや、殺しても復活するお前が俺は怖いよ。
「しかも再構築しなきゃ駄目なんて・・・貴方の方がよっぽど化け物じゃない。技術でそこまでできるなんて」
「───待て。あのジジイから聞いてなかったのか?」
その可能性は捨てていたが・・・まさか。
「え?何?その技術のこと?聞いてないわよ?」
ナンテコッタ・・・
「ジジイは知っていたはずだぞ?俺が直死の魔眼保ちだと」
「え!?」
驚くのも無理はないか・・・・いや、しかしそこまで珍しいものでもないだろうが。
「俺の眼は死の点と線が見える。この意味が分かるな?」
「よくわたし生きてたわね」
「いや、死んだだろう?」
「まあそうだけど・・・・」
「体がということか」
しかしあのときの線は見え辛かったからな・・・下手をすると力に隠されて見えなくなる事もあるかも知れんな。
「じゃあ志貴。これから宜しく」
「は?」
「───わたしの初めてを奪ったり、あんなあられもない格好までさせて・・・・責任取ってくれないの?」
「お前がやれと言っただろうが!生半可な攻撃じゃ効かないと言っただろうが!」
「それでも腕一本でも十分だったんじゃない?あそこまでするなんて・・・」
やはり罠か!?
「じいやも志貴に協力を求めるようにって言ってたし、宜しくね?」
───最悪だなぁ、おい。
俺には頷くしか道はなかった。