注意
これは電波系馬鹿小説です。
54分小説ですので質は―――保証できません。
そして気が向いたら更新する―――かも知れません。
BURST!
「志貴さま、逃げるのでしたら今のうちです」
「あ、ああ・・しかし、大丈夫なのか?」
「秋葉さまのことでしたらご心配なく。これくらいなら40秒で意識を取り戻します」
「いや、お前がだが・・・」
「問題ありません。わたしは志貴さまの永久メイドであり、話の流れをスムーズに運ばせる役目も仰せ付かっておりました」
何か、今序盤で聞き捨てならないような科白が聞こえたぞ?
「永久メイドとは・・・なんだ?」
「志貴さまのすべてを助け、守るのを役目とするサーヴァントとしてあの夏の日に契約を結んだではありませんか」
「憶えて無いっつーか知らん。そして俺にそんな金はない」
「わたしは志貴さまにすべてを捧げる。それだけで良いのです。志貴さまから何かを頂こうとは思っておりません」
なんだ、このイタイ奴は。
「ッ・・・やはり気を抜くと変なモノを受信してしまうわね」
「ちっ・・・」
・・・秋葉の目の前で舌打ちしたよ。
「ありがとう翡翠。頑丈というのも困ったものね・・・」
フウ、と息を吐いて秋葉は何事もなかったように俺を見───
ゴギャッ
見る前に首を鳴らしたんですけど!?
化け物の血をひいているんじゃなくて化け物そのものじゃねぇか!?
いや、化け物を凌駕している気がするぞ?
俺の退魔の血が『ニゲロニゲロ』と訴えている。
「秋葉さま、長い間お世話になりました」
「・・・・・・・は?」
「志貴さまは化け物屋敷に用はないそうですのでわたしは志貴さまと共に出ることに致しました」
──────待て。
「俺は一人で良い」
「ご安心を。志貴さまが必要なときにしか現れません」
何処の護法童子だよ。
「まっ、待ちなさい!琥珀はどうなるのですか!」
「志貴さまに害を与えるような人間は必要ありません。秋葉さまも含めてですが」
うわ、正面から言いやがった。
「今、なんて言ったのかしら?」
秋葉の気配が変わった。
髪の色が綺麗な黒髪から紅に変わる。
あれは、完全に─────敵だ。
俺は素早くナイフを構え・・・・・・
「志貴さまが現状の秋葉さまを敵視している以上、秋葉さまは敵です。お覚悟を」
秋葉に襲い掛かろうとした瞬間、メイドは俺の視界から秋葉を遮るように立ち、二振りの剣をどこからともなく取りだした。
「っ!?」
顔は見えないが、驚きの声をあげたのは聞こえ、俺はメイドの手にあった剣の強力な神気で我に返った。
「なん、だと?」
あの剣は、何なんだ。
「警告は一度きりです。秋葉さま」
「・・・・分かったわ。でも、兄さんをわざわざ呼んだのにまた有間に戻す訳には行かないのよ」
「───有間にも戻る気はない。俺は遠野と関係のないところへ行くつもりだ」
「駄目です!せっかく・・・兄さんと暮らせると煩い親戚達をを追い出したのに・・・」
親戚を追い出したのか。何処まで我が儘なんだよ。
えらい頭痛がしてきた。
このままここで訳の分からない押し問答をしていると俺までおかしくなりそうだ。
クソ。逃げればあの姉妹の如く追ってくるのは確実だろうしな・・・・
妥協案を出してみるか。
心底嫌だが、一つの提案を出してみることにした。