注意
これは電波系馬鹿小説です。
69分小説ですので質は―――保証できません。
そして気が向いたら更新する―――かも知れません。
BURST!
「眠いと言うよりも、怠い・・・・」
そう呟かずにはいられなかった。
何故埋葬機関の人間が俺に絡んでくるのかが分からない。
滅多なことで共闘することはない。
しかも他者と手を組むことを嫌う教会が何故フリーの退魔師にコンタクトをとる必要がある?
退魔師が必要なら組織に行けばいい。
───待てよ、と言うことは・・・・使い捨てのつもりで俺を捜しているのか?
朝の言い方では俺の背後関係も知っているみたいだったしな・・・・
拙い。俺の平穏な日常が崩れていく。
考えろ、俺。
アレと出会さずに平穏な学園生活を送る方法はないのか!?
必死に頭を働かせる。
しかし結論は『無理』だった。
授業が終わった直後に教室に入られたら手詰まりだ。
それでも振り払って逃げるという手もあるが、朝のようなボケをかまされれば一発で周囲から変質者扱いされかねない。
まあ、それはそれで良いかも知れないな。
高校中退になるが、社会から離れた所で勝手に生き、勝手にのたれ死ぬ予定だ。
学歴も何も必要としない。
それに、遠野からすぐ逃げる訳だから。
今日辞めようが明日辞めようが大差ない。
よし、どうにでもなれだ。
俺は一気に起きあがり、教室へと向かった。
午後の授業が何事もなく終わった。
俺の覚悟は何だったんだろうかと思うくらい何もなかった。
クラスの連中が次々と帰っていく中、俺は一人席に着いたままボーっとしていた。
普通なら
「今日は向こうに行かなくても良いかな・・・」
や
「どうやったら平凡な生活が出来るんだろうか」
など考えているのだが、今日は違う。
確実に当たる地雷原に突入しなければならないからだ。
遠野と言えば異形のモノの血を受け継ぐ。
流石に退魔衝動を抑えていなければ秋葉を殺して仕舞いかねない。
それ以上に、啓子さんからのあの怪情報だ。
どうやら秋葉は二重人格で電波系らしいとの情報。
拙い。どう考えてもまともな展開にならない気配がする。
そしてまともな会話にならないかも知れない。
俺だけまともというのは辛いぞ?
唯一の救いは『普段はお嬢様している』と言うことだ。
運がよければまともな会話が期待できるが、俺は話すことは何もないのでどのみち関係ない。
鬱陶しいことが増えるか、減るか。
その二択しかない。
「ハァ・・・行くか」
ため息を吐きながら席を立ち、カバンを取って──────
「あの、遠野くん」
待ち伏せしていやがりました第七司教が。
「人違いです」
俺はそう言いきり、シエルの立っている戸口とは反対側から逃げた。