注意

 

これは電波系馬鹿小説です。

44分小説ですので質は―――保証できません。

そして気が向いたら更新する―――かも知れません。

 

 

 

 

 

BURST!

 

 

 

 

 

「・・・・眠い」

購買でブロックの栄養補助食を買い、人気のない中庭へと向かう。

食べた後は軽く休むこともできる良い場所だ。

そして何よりも人がいない。

学校にはあの二人も来ることはない。

邪魔をする者が居ない平和な一時を過ごすことができる。

何と幸せな一時だろう。

中庭に着いた。

いつもの癖で周囲に人がいないか確認する。

そしていないのを確認し、木陰で簡単な食事をする。

食事を済ませた直後、

「あれ?」

聞き覚えのある声がした。

俺は音を立てずに陰に隠れ、気配のする方を見る。

そこには朝の女生徒、シエルがいた。

「遠野くん、どこですか?」

どうやら俺を捜しているようだ。

「むう・・・ここにいるって聞いたんですけど・・・」

ここにいることを知っているのは二人くらいしかいないが・・・軽々しく喋るのは有彦だな。

「───仕方ありませんね」

シエルはため息を吐いて木陰に座り、弁当箱を開けた。

しかし・・・・逃げにくい場所に居座られてしまった。

気配は完全に隠している。

気付かれている様子もない。

彼女もプロだ。

逃げ場所を塞ぐことによって俺が諦めて出てくるまで根比べでもしようというのか。

まあ、側に人がいるなら昼寝も出来ない。

そこで最終脱出手段を執ることにした。

それは、このまま学外に出て別のルートから再び学内に入る。

簡単と言えば簡単だが、気付かれずに行うにはかなりの難易度が予想された。

誰に気付かれずにかというと、今ここで弁当を食べているシエルにではなく、校門で立っている教員にだ。

「あわわわ・・・・ジャガイモが」

何を食べているのかは分からないが、食事に夢中になっているうちに移動することにした。

 

 

塀を跳び越え、裏門へと回る。

やはり門のところで教員が立っていた。

「あ!・・・・あれ?遠野くん。四校目は居たよね?」

今日の四時間目の担当教員がここの当番だったようだ。

「居たぞ」

「うーん・・・どうして外に出たのかな」

「昼休みを邪魔されそうだったので逃げている」

「あー・・・まだそんな子居たの?」

そんな子とはどんな子なのだろうか。

「君はモテるけど人嫌いだからね・・・ま、こちらとしても面倒は避けたいから見なかったことにするわ」

教員はそう言って別の方を向いた。

「ありがとうございます」

俺は礼を言い、校内に入る。

そしてそのまま校舎に入り、屋上へと向かう。

時間はまだある。

屋上の人があまり来ない場所へと移動し、体を休めることにした。