注意
これは電波系馬鹿小説です。
33分小説ですので質は―――保証できません。
そして気が向いたら更新する―――かも知れません。
BURST!
いつものように家を出て学校へ向かう。
「・・・・・はぁ」
遠野の屋敷に行くのだと思うだけで気が重い。
「ま、いざとなれば勝手に出ていくか」
文臣さんが「危ないと思ったらうちの事は考えずに逃げろ」と言っていたし。
誰にも気付かれずに株で財産蓄えた金持ちは言う事が違う。
もし何かあってもあの人なら問題ないだろう。
「────いっそのこと、遠野の屋敷に行かないって手も・・・」
そんな事を考えているうちに学校に着いてしまった。
「ここから入るのももしかすると最後となるか・・・・」
結構気に入っていたのに。
この裏門はよほど人気がないのか使用する生徒があまりいない。
まあ、一番近い門であり、人気が少ないから気に入っているのだが・・・
そのまま門をくぐり、教室へと向かう。
と、
コーン、ココーン、カッコン
妙な音がした。
――――酷く嫌な予感がする。
音のする方も気になるが、その音のする方から嫌な予感がしているのは確かだ。
どうするか・・・・
俺は
1.妙な音のする方へ行ってみる。
2.危険を回避するべく別のルートを通る。
ちょっと待て。
今選択肢を選べなかったのは気のせいか?!
俺は音のする場所に行く気はないんだが、何故中庭へ向かっている?!
更に歩き出そうとする足を止め、別の道へと向かう。
非常口から校舎に入る―――――――――が、
ガチャッ、ガチャガチャッ
いつもは開いているはずの扉にはカギが掛かっていた。
「何故?」
必ず開いているはずだが・・・
嫌な予感は強くなる一方だ。
「くそ・・・」
仕方ない。正門へ回るか・・・・
中庭には行きたくない。
そう。この予感は――――朱鷺恵さんが電話で俺を呼び出した時の嫌な予感に似ている。
回避不可能な不運。
「・・・・やっぱり」
入る時には開いていた門がしっかりと閉められていた。
跳び越えても構わないが、何故かこれを跳び越えると死にそうな気がしてならない。
「死地、か・・・ならまだマシな方を選ぶか・・・・」
厄災という言葉がピッタリと合う。
厄払いは散々したんだが・・・・無駄か。
俺は諦めて中庭へと向かった。