注意
これは電波系馬鹿小説です。
39分小説ですので質は―――悪いです。
そして気が向いたら更新する―――かも知れません。
BURST!
夕食を無事に終わらせ、心から満足そうな幹也と少し物足りなさそうな顔の橙子と式を後目に俺は
「じゃ、俺はこのまま帰るぞ」
そう言って三人と別れた。
────のが間違いだったかも知れない。
「・・・・・」
俺の目の前で死者が女性に襲い掛かっていた。
とりあえず邪魔なので蹴った。
厄介なモノに巻き込まれたという気持ちから通常の3割り増しだ。
結果、死者は洒落にならない吹き飛び方をして壁に激突。そのまま灰になった。
死者がいると言う事は死徒も近くに潜んでいるという事だ。
嗚呼、何故俺の周囲にはロクでもない事ばかり起こる?
「あ、あの、ありがと・・・・ご主人様?!」
「え?・・・・・・・?!」
あ痛たたたた・・・・・・・助けた相手は朱鷺恵さんだった。
「ヒトチガイデス。デハオレハコレデ」
俺は素早くその場を去r
ガシッッ
思い切り抱き付かれてしまった。
「朱鷺恵さんなら死者の一人や二人や三人や四人や五人くらい瞬殺じゃないか!」
しかもいまだにご主人様言ってるし!!
先生ですら何とか直したのに!!
「変な人達に襲われて3人は撃退したんですけど、その時に足をくじいちゃって・・・ご主人様が来てくださらなかったら私・・・」
───三人ぶっ殺したって辺りやっぱり朱鷺恵さんなんだなぁって・・・
「ご主人様・・・私、立てません」
そんな事を言っている割には俺のダッシュを瞬間的にカットしやがったよな・・・
俺、今日帰れない?
「じゃ、タクシー呼ぶから」
「ご主人様・・・負ぶってください」
「嫌」
「ご主人様ぁ・・・」
「俺の知っている朱鷺恵さんは俺の事をご主人様って呼んだりしない」
「・・・・・志貴くんの意地悪・・・・」
「何とでも」
「でもその意地悪の後ろに隠れた優しさが・・・」
クソ。こんな時に限ってタクシーが来ない・・・・
顔を赤らめて何か妄想している朱鷺恵さんを後目に俺は必死にタクシーを待っていた。
「思えばあの時、私は志貴くんを籠絡して私無しでは生きられないようにしようと思っていたのに・・・・私の方が志貴くん無しでは生きられない体になってしまった・・・」
「くそっ!タクシーどころか車まで通らねぇ!!」
「志貴くんじゃなきゃ私のポッカリ開いた穴を塞ぐ事は出来ない・・・志貴くんの温もり、志貴くんの優しさが傷付いた今の私を心身共に癒してくれるの」
「あ!タクシー!!・・・・・何故逃げる!?乗車拒否か!?」
結局、十分待っても止まるタクシーは一台もなく、仕方ないので朱鷺恵さんを負ぶって時南医院まで行く事にした。