注意
これは電波系馬鹿小説です。
45分小説ですので質は―――悪いです。
そして気が向いたら更新する―――かも知れません。
BURST!
左の感覚がない。
それは当然。左腕は外れ、折れている。
もう少しすれば洒落にならない激痛が俺を襲う予定だ。
左足も動かない。
それも当然。無理な着地をしたせいで完全にイカレている。
まぁ、それはそれこれはこれで良いだろう。
修業不足だということが分かった。
サトリは何とか倒すことが出来た。
後は―――奴等に見つからなければそれで良い。
あと数分で奴等が来るだろう。それまでに姿を隠すかそれとも―――
「あれ?志貴がいない」
――――――もう来やがったよ・・・・・・
つくづく俺の期待を裏切る連中だ。
気配を消し、意識を自然と一体化させて様子をうかがう。
どうやら俺がここにいるなんて思わないだろう。
と、いうより。
自力で上がれるか分からない以上は助けてもらった方が無難か?
少しばかり考えてしまった。
さて、俺は不幸自慢が出来るほど幸せとは縁遠い。
崖の上では蒼崎姉妹が話し合いをしながら俺を捜している。
そして・・・・・・
「グルルル・・・・」
オウ、シット
俺の目の前には熊が居るんですよ。
普通ならナイフ一本で何とかなる。
しかし現在機動力もほとんど無い。
左腕も使えず、戦闘するにも激痛によって集中力がそがれるのは必至。
だが、それもまた修行か・・・
俺はその熊をジッと見る。
───身長132程度、体重100キロ弱・・・血の臭いにつられてきたか。
気配を消したまま熊を見詰め続ける。
「ルルルルッ」
熊は小さく唸りながら一歩、また一歩と近付いてくる。
化け物熊と戦う訳じゃない。
この状態でも勝てる自身はある。
心を落ち着かせ、気配を消したままただジッと熊を見詰め続ける。
そして熊が俺の眼前まで来て───俺の足首をなめた。