注意
これは電波系馬鹿小説です。
31分小説ですので質は―――悪いです。
そして気が向いたら更新する―――かも知れません。
BURST!
そう。人間クーラーなら手だけというのは意味がないのだ。
全身で冷やしてやらなければならない。
服を着たまま───はあまり涼を求めることは出来ないかもしれないがこの際仕方ないだろう。
俺の考えた策とは───とっとと寝かすために快適になってもらおうという単純すぎるものだった。
「冷房や空調は「ない」―――そうか」
先程までの声とは全く違う魔術師の冷徹な声。
そんな声で即座に答えられ、快適案が蹴られた。
何故だ・・・何を期待されているのだ・・・
「はぁ・・・っ」
橙子が熱っぽい息を吐く。
仕方ない。早く寝かせてしまおう。
「橙子」
「ぇ・・・ぁ・・・」
相手の意識を散漫させる。
そしてその間攻撃を加えた場合、その攻撃がいかなるものだったのか分からない。
俺は橙子の唇を奪い、左手は橙子の腰に回す。
しかし、右手は橙子の首、頸動脈を顎を僅かに上げるフリをしながらソッと押える。
あまり頭の機能していない今なら容易いはず。
まぁ、俺みたいなロクでもない奴の接吻を受けた段階で目が覚めたら殺されるだろうな。
そんなことを思いながら戯れに歯列をなぞる。
「んむぅっ・・・」
橙子は僅かに身じろぎし、
小さく震え、気を失った。
はて、弱く絞めたのだが・・・まぁいい。
俺はソッと橙子の手を解き、買い物袋を取ってキッチンへと向かった。
「一応・・・病人食だしな」
俺は薬膳料理やお粥を作り上げ、テーブルの上に置く。
さて・・・起きた後に何か文句を言われる前に消えるとするか・・・
橙子が目覚めるまでそう長い時間はないだろう。
後一時間以内で目が覚める。
俺はテーブルに食事と置き手紙を残し、気配を殺してソッとビルから抜け出した。