注意
これは電波系馬鹿小説です。
38分小説ですので質は―――悪いです。
そして気が向いたら更新する―――かも知れません。
BURST!
「どうした・・・」
「っっ・・・・・・」
橙子が俺を睨む。
「・・・・・・どこに、行っていた?」
強力なプレッシャーが俺を襲う。
「っ・・・熱は・・・良いのか?」
本能的に一歩下がってしまったが、俺は腹に力を込めてそれ以上後退するのを止め、聞き返す。
「ぇ───?」
フッと今まで感じていたプレッシャーが嘘のように消えた。
「買い物に行っていたんだ。具合が悪そうだったから簡単ながら病人食を作ってやろうと思ってな」
緊張を解すために軽く息を吐き、今にも破けそうなくらい物の入った買い物袋を見せる。
我ながらとんでもないお人好しなことをしている。
まったく蒼崎姉妹の前では本来の俺のスタイルが崩されるな・・・
そんなことを考えていると橙子は急に俯いた。
───何故、落ち込む?
「で、俺からの質問の回答はどうした?」
「ぇ?」
俺の台詞に橙子が戸惑った表情で僅かに顔を上げる。
「具合はいいのか?熱はどうだ?」
「具合は・・・少し悪い。熱はない」
俺の目を真っ直ぐ見ずに視線を逸らしてポツポツと呟くように答える橙子。
どうやらこの散らかっている状況も彼女が作りだしたもののようだ。
何故そうなったのかは知らないが魔力の暴走か何かだろう
「体調がもどっていないのなら食事を作り終えるまで寝ておけ」
「ぁ・・・」
どうも会話が噛み合ってないようだ。
と言うよりも橙子は俺の話を聞き流しているとしか思えない。
もしかするとまだ意識が朦朧としているのかもしれない。
「───仕方ないな」
買い物袋を置いて橙子の元に行き、
「ぇ、ゃ・・・」
抱き上げてソファーへと連れて行く。
「もう少しそこで寝ていろ」
そっと橙子をソファーの上に寝かせ、そのまま離れようとしたが、
「もう少し・・・このままでいさせてくれ・・・」
橙子がか細い声で俺にそう言った。
───まぁ、病人は人寂しがると言うからな・・・仕方ないか。
「仕方ない。寝るまでだぞ」
俺はそう言って橙子の頭をそっと撫でる。
「ぁ・・・うん・・・」
真っ赤な顔、潤んだ目。
やはり熱でもあるのかボウッとしたその様子を放っておくわけにもいかなかった。
俺は自分の手を橙子の額に当てる。
発熱している者の体温の方が高いため、俺の手は冷たく感じる。
まぁ、人間クーラーみたいなものだ。
しかし───体も熱そうだな・・・どうしたものか・・・
そして───何故ジッと俺を見つめている?
心寂しいのは分かったが俺をそんなに見つめる理由にはならんぞ?
「体が・・・熱い・・・」
不意に橙子がそう呟いた。
「む・・・・・・」
小さく呻き、僅かに身を引く。
しかし、それすら橙子は許さず俺に身を擦りつけてきた。
動くこともままならない状態の中、俺は一つの策を用いることにした。