注意

 

これは電波系馬鹿小説です。

32分小説ですので質は―――悪いです。

そして気が向いたら更新する―――かも知れません。

 

 

 

 

 

BURST!

 

 

 

 

 

「んうっ・・・」

一時間経ったかそれともそれ以上か。

俺の体内時計では一時間半は経過していると思うが───ようやく橙子が目を覚ました。

しかし寝ぼけているのか僅かに身を捩り、俺の腰に抱きつく。

膝枕の状態のまま抱きついたわけで、知らない人が見たらかなりマズイ状態だ。

まぁ、人が来るとは思わないが・・・

「・・・・・・完全覚醒したらどうだ?」

寝ぼけているのか頬擦りをしている橙子に突っ込みを入れる。

「ぁ──────っ??!!」

ビクリと体を震わせ、ガバッと起き上がる。

「わ、わっ・・・・・・」

よほど動揺しているのだろう。起きたばかりとは思えないほど橙子の顔は真っ赤だった。

「よく眠れたか?」

「あ、ああ・・・」

「それは良かった───どうかしたのか?」

「い、イヤ・・・気にしないでくれ・・・」

そう言われても茹だったように真っ赤な顔した橙子をそのまま放っておくわけにもいかない。

───ただの動揺ではなかったのか?

「失礼する」

俺は橙子の額に自分の額を付ける。

「ぁぅ・・・ぁ・・・・・・」

よほど思いがけなかったのか橙子が固まってしまった。

「ふむ・・・熱いな。これは極端な力の放出の後遺症なのか?」

思わずそのまま聞いた。

カチン

その拍子に眼鏡のフレーム同士が軽くぶつかり合う。

「はぅぅ・・・」

おっといかん。近すぎたようだ。

橙子は先程より顔を真っ赤にし、再び倒れてしまった。

もしかしたら体調不良にも関わらず俺の治療をしていたというのか?

不摂生は俺のせいではないが体調不良にも関わらず俺の治療を行ったというその心遣いはありがたい。

仕方ない。もう少し看病してやるか───

俺はため息を吐きながら橙子をそっとソファーに寝かせて部屋を出た。

 

「病人ならこの程度だろう」

少し時間を掛けて買い物袋いっぱいのものを買い、俺はあの建物に戻ってきた。

修験者達がやるようなモノとは違う人払いの結界が施されていたようだったので俺は目印を付けて出たのが幸いした。

眼鏡を外さなければそう簡単にたどり着けないような術だったとは思わなかった。

何とか建物に入り、あの部屋を目指す。

ガチャッ───

ドアを開けると

「ぇ・・・っ!!」

そこには荒らされた部屋と座り込んでいる橙子がいた。