注意

 

これは電波系馬鹿小説です。

37分小説ですので質は―――悪いです。

そして気が向いたら更新する―――かも知れません。

 

 

 

 

 

BURST!

 

 

 

 

 

先生が突如ブルリと震えた。

「背中に志貴の視線を感じる・・・・・・」

何かとても不穏当な台詞が聞こえた気がしたが無視することにした。

もし突っ込もうなら嬉々として何か仕掛けてきそうだ。

嫌な予感はイヤと言うほど的中するものだ。

最悪の想定より僅かにマシなものが結果となるのが世の常だ。

嫌な予感というのは大概最悪の想定より幾分マシな予想を指していることが多々ある。

つまりはそういうことだ。

先生は俺が突っ込むことを待っている。

それは半ば無意識に待っているのだろう。

そのことを想定して俺は突っ込まない。

二度も引っかかるのはゴメンだ。

だから黙って先生を歩かせる。

しかし・・・無意識が次第に表層に現れ、意図的になったらどうだろうか・・・

──────考えるな俺。

最悪の想定を考えたら負けだ!

「───んっ、少し・・・」

急に立ち止まり、小さく肩をふるわせた。

「───────────────────────────────」

この場で命を絶っても良いですか?

もしかしたら今血の涙を出すことが出来るかもしれない。

そんなことはどうでも良い。

目の前の人物をいかにして黙らせるか・・・

全く関係のない話題を振る事で誤魔化してしまおうか。

それとも遠野家のことは保留にして帰ってしまおうか・・・

最終手段は目の前の人物をこの場で殺してしまおうか・・・・・・

どちらにせよ結末が見えている気がするのは何故だろう・・・

何も考えるな。俺。

ただ目的地に何事もなく着くことだけを考えろ!

「先生。まだ距離はありますか?」

「んっ・・・あ、もっ、もうすぐよ」

何故か荒い息を吐きながら俺の方を熱っぽい目で見ながらそう答える。

ならばとっとと目的地に着いて欲しいものだ。

 

どこをどう進んだのかは忘れたが、気がつくと建物の前に立っていた。

「これから何が起きてもフォローできないから気を付けてね、志貴」

先生が急に真剣な顔になり、俺を見る。

「―――分かりました」

俺はそれだけ言うとバタフライナイフを取り出す。

念のためだ。

最低限これくらいの準備をしていなければいけないのだろう。

五感を研ぎ澄ましいかなる事に対しても冷静に動けるよう感情を押し殺した。

「ワイルドな志貴・・・」

「まだ言うか・・・・・・」

真っ先に攻撃されるであろう先生がこの調子ではマズイのではないかという不安はあったが、俺はトリップしている先生を無視して建物の中に入った。