注意

 

これは電波系馬鹿小説です。

46分小説ですので質は―――悪いです。

そして気が向いたら更新する―――かも知れません。

 

 

 

 

 

BURST!

 

 

 

 

 

「それで、どこに向かっているのですか?」

「イイトコロ」

「・・・・・・帰っても良いですか?」

「私だって偶には志貴と羽目を外して遊びたいもの・・・」

少し落ち込んでみせる先生は可愛かったが、何となく騙されている気がしたので放っておくことにした。

「もう一度聞きますが、どこですか?」

「もう・・・志貴の意地悪」

先生は俺にギュッと抱きつき、胸をわざとらしく俺の腕に当ててくる。

「はぁ・・・・・・先生。本当に遊んでますね」

「志貴もつき合い悪いわね」

「これでも精一杯愛想良くしているんですよ?他の予定を全てキャンセルしているんですから」

毎日欠かしたことがない修練等を今日は全てキャンセルする予定だ。

重要度としては先生の方が上なだけに先生の誘いを無下にはできない。

それに遠野家との繋がりというライフラインを切るらしい。

それは一番望ましいが・・・

それが一体何を指すのか。それは可能なことなのか。

俺には分からない。

兎も角、先生は何か含みを持たせていた気がする。

そこがとても気になっていた。

「先生。一つ訪ねても良いですか?」

「体重以外なら教えてあげるわよ」

「知ってますから良いです。今から行く場所に先生はあまり行きたくないようですが・・・」

あ、睨んでる睨んでる・・・

「体重・・・知ってるの?」

「そっちかい・・・」

俺は思いっきり呆れた声で先生を見る。

あ、顔真っ赤だ。

「先生が俺に抱きついてきた時におおよその体重が分かりました」

重しやら何やらを着けている場合話は別だが、少なくとも先生はそう言ったモノを着けているようには感じられなかった。

ということはアレがそのままの体重として―――

「鍛えた体にしては軽いですよ」

普通の女性と何ら変らない体重だと思う。

「う〜ん・・・参った」

先生は手を挙げて降参のポーズを取ると小さくため息を吐く。

「話を逸らそうとしたけどこれじゃあ私の負けね・・・」

ガクリと項垂れ、再びため息を吐く。

しかし、顔を上げた先生の表情はいつもとは違い冷徹な表情だった。

「これから行く所は私の姉の所で・・・最も行きたくない場所よ。志貴、覚悟が出来ているとしても注意してね」

先生は真剣な表情でそう言った。

「分かりました」

俺はそれだけ言うと先生のトランクを持つ。

「ぁ・・・えっと、持ってくれるの?」

少し驚いたような顔をした先生に俺は軽く頷く。

「―――じゃぁ、お願いね。行きましょう、志貴」

先生は満面の笑みを浮かべると俺の手を取って目的地へと歩を進めた。