注意

 

これは電波系馬鹿小説です。

30分小説ですので質は―――悪いです。

そして気が向いたら更新する―――かも知れません。

 

 

 

 

 

BURST!

 

 

 

 

 

「俺の注文まだ来てませんよ。払えと?」

「良いじゃない」

「食べないんですか?ブルーベリーパイ」

「・・・・・・そんなモノ注文したの?」

「何となくです。因みに1300円とお買い得かどうか微妙な額です」

「志貴・・・遊んでない?」

「ええ、勿論です」

俺は思いきりにこやかに笑って見せた。

「更に言えば、先生が好きそうだなと思って注文しました」

先生は小さくため息を吐くと座り直す。

「全く───女性を口説くの、上手になったわねぇ・・・彼女に喜ばれるタイプでしょ」

「は?」

先生の台詞に俺は眉間にしわを寄せる。

「何険しい顔してるのよ」

「俺、彼女なんて作ったことありませんよ人付き合い嫌いですし」

暇さえあれば体術の勉強をし、動ける体を作ってきた。

そして何よりも俺は人と触れあうことや人と喋ると言うことがあまり好きではない。

従って彼女なんて作るつもりもない。

「え?まじ?」

「はい。一部例外と必要最小限の応答を除いて喋りません」

「そっかぁ・・・私はその例外なのね」

先生、何故嬉しそうなんですか?

店内の客は俺達をチラチラと見ている。

鬱陶しい事この上ないがとりあえず物が来るまで待つことにした。

しかし先生は先程から様子がおかしい。

何故俺をジッと見ているのだろうか・・・

「志貴、志貴にとって私が特別なのに私が君を特別視しないのは不公平よね」

「いえ別に」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

重い空気が漂う。

俺等の周囲1テーブル内にいた客がそそくさと店を出た。

「志貴、私は」

「先生は先生です。俺が勝手にそう呼んで先生を特別視しているだけであって先生は俺のことをどう思おうが構わないのです」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

俺等を除く客全員が一斉に席を立ち、店を出た。

何故みんな怯えている?

店員までカウンターの奥に引っ込んでしまっている。

───まぁ、その方が俺としては過ごしやすい。

「・・・・・・分かった。私は志貴がどう思おうと志貴を特別扱いするわ」

「面倒くさいからイヤです」

「決定事項よ。貴方のさっき言った言葉の応用だから君の拒否なんて関係ないわ」

「む・・・・・・」

流石先生。強引な人だ。

「お待たせ、いたしました・・・・・・」

ようやく店員がブルーベリーパイを持って現れた。

店員は何かに怯えているが恐らく疲れているのだろう。

俺はそう自己完結させ、ブルーベリーパイを切り分けた。

「どうぞ、俺は一、二切れしか食べれませんから後は全部食べてください」

自分が食べる分を自分の皿に載せ、残りを先生の前へズッと寄せた。

「───何か、四の五の言わず残さず食えって感じね・・・」

「勿論」

「・・・これから行く人の所に半分持っていくわ・・・」

「それなら追加を「良いのよ」」

どことなく、先生は必死だった。

「嫌いでしたか?」

「嫌いじゃないけど・・・」

先生は小声でなにやら呟いた。