注意

 

これは電波系馬鹿小説です。

30分小説ですので質は―――悪いです。

そして気が向いたら更新する―――かも知れません。

 

 

 

 

 

BURST!

 

 

 

 

 

俺の名前は遠野志貴。一応そう言う名前になっている。

実際の所、俺の正式な名前は七夜志貴。

記憶も捏造されていたようで非常に滑稽な少年時代を過ごしていた。

しかし突如トチ狂った遠野四季からそいつの妹である遠野秋葉を守るために自ら人の盾になって守ったらしい。

そして病院で目覚めた時、モノの死の線や点の見える体質になっていた。

医者から否定され、脳波まで調べられたため、幼くぬるま湯に使っていたような生活をしていた俺は病院から逃げ出した。

そして、先生―――蒼崎青子と出会った。

先生は俺にこの直死の魔眼の事を教え、魔眼殺しの眼鏡を与えてくれた。

更にもう一つ―――先生は悪戯のつもりだったらしいが俺の記憶の蓋をこじ開けた。

結果、

全ての記憶が正常に機能し、全てを思い出した。

そして俺が一度殺された事も―――

しかし俺はそれをありのまま受け入れる事が出来た。

どうでも良いのだ。

七夜という一族はもういない。

俺をおもしろ半分で住まわせた遠野の家もどうだって良い。

その礼代わりに俺は秋葉を助けたと考えればつりが来るだろう。

俺は先生にこう言った。

「僕はもう、自由なんですよね」と―――

先生は驚いた顔をしていたが俺の目を見て満足そうに頷き、

「じゃあね、志貴。縁があったら、また逢いましょう」

そう言って風と共に去っていった。

その後俺は遠野の家に戻ることなく有間という遠野の分家に預けられていた。

有間家はごくごく普通の家で俺に余り制限を付けることがなかった。

俺は有間の家に移って以降、記憶を探りながら七夜の技と技術を思いだし、自らも修行をして体を鍛えた。

それから三年後―――再び先生と逢った。

それは本当に偶然だった。

道端で逢ったのだから偶然以外の何者でもないだろう

「久しぶりね、志貴」

「ええ、三年ぶりですね―――」

そんな他愛もない話しをしながら俺達は喫茶店に入った。

コーヒーを一口のみ、突如先生が愉快な事を言った。

「志貴、君のライフライン、切らない?」

何を言っているのかサッパリ分からなかったが、先生はどうやら俺のことを少し調べたらしい。

「君は今何者かに生かされている状態なのよ。でもどこからかその命を取られている・・・かなり複雑な状態にあるわね」

いやもう、何を言っているのか分からないのでそのまま聞き流す。

「遠野の家に縛られていたい?」

「全然。自由が一番ですよ」

俺がそう言うと先生はニイッと笑い、

「そう、なら・・・少し実験体にならない?」

そう言って店の伝票を俺に投げた。